2011/03/06(日) - 07:04
2011年は4年に一度のPBP(パリ~ブレスト~パリ)が開催される年だ。PBP出場を目指して各地で積極的にブルベが開催されている。ここではオダックス近畿で開催されたBRM226 近畿200kmを紹介しながら、今年のブルベの様子をお伝えしたい。
すっかり定着したブルベ
「昼夜を問わず、過酷な条件下でも長距離を走る」ブルベは、自転車で長距離を走り、完走ができれば「認定」を受けられる、フランスで始まったサイクリングの大会。BRM200・300・400・600kmを制限時間内に完走できれば「SR(シュペール・ランドヌール)」の称号が貰える。
その上にBRM1000km、ブルベとは別にRM1200km以上もあり、非常に過酷な世界だ。参加するには自己責任の上、リタイアや事故等は主催者に助けを求めず各自で対処することが求められる。
夜間での光源の確保や雨中の走行、制限時間内での休憩の取り方等の経験が求められる。
ブルベブームの影響でこのような過酷な長距離サイクリングも人気があり、各地のBRMも参加枠がすぐに埋まってしまう状況だ。また、昨年はアジア初のRM1200kmが北海道で開催され、自転車を楽しむジャンルとして認知されたといえよう。
2011年PBPへの道は険しい
4年に一度、8月21日~25日に開催されるブルベの祭典・PBP1200kmは世界でも人気の大会で、日本からも2007年に多数の参加者があり、今年も応募が殺到するだろう。この傾向は世界中でも同じで、主催者のACP(オダックス・クラブ・パリジャン)は参加者の制限枠を設け、日本でもこれを受けて昨年度のBRMで合計3200km走行した者に参加の優先権を設ける予定だ。
ただし参加枠に余裕があれば変更の余地があるものの、今のところ未定となっている。また、従来どおり開催年の6月上旬までに200・300・400・600の認定を取ることが必要な事には変わりはない。
SRを取る事も難しいブルベで、しかも各地のブルベは参加定員の締め切りが多い。今年のPBP参加は難しいと言える。
ブルベ参加の流れと参加者の自転車達
ブルベでは主催者から配布されるキューシートを元にコースを走行する。各地点にPCが設けられており、制限時間内に通過する必要がある。その際ブルベカードに通過時間をスタッフから記載(またはコンビ二のレシートを取得)してもらい、全てのPCが記載できればゴールだ。ブルベカードや通過する際のコンビ二のレシートの紛失には気をつけたい。
96人のエントリーとなった近畿200km 泉佐野~宇陀~泉佐野は、関西空港をスタートし、南下して和歌山に入り、紀ノ川沿いを走り、吉野・明日香を抜け忍阪登って往復するコース。殆ど平地であるが、風向きによってはつらいペースとなるので気の抜けないコースだ。
今回のBRMで気になった参加者を紹介
大原 正行さん
Tig社のチタニア・フルオーダーバイクで参加。前後ディスクブレーキで雨中の走行や疲れた時でも確実なブレーキングが可能で安心だという。
トップチューブには自作のバッテリーと電気回路を設け、ナビやライト等の電気系を管理している。自転車歴はまだ2年でも、昨年はオダックス近畿で開催された四国1000kmを体がボロボロになりながらも完走している。
kirkさん
自転車歴20年のkirkさんはTIME RXRにSRMと電動デュラエースというバリバリのレース仕様。レースにも積極的に出ているかと思いきや、レースには出ず、仕事が忙しい関係で普段はローラー台で練習し、長距離イベントを出る機会を作ってはLSD(長距離の練習)にして走ることにしていると言う。昨年の雪の中の中部400を走ったり、北海道のRM1200kmも完走しており、少ない練習時間でも走れることを目標にしている。
竹村 大樹さん
目立つリカンベントで8時間37分で完走した竹村さん。今回は、同じコースで前回走ったロードとリカンベントとではどちらが速いかを検証するために参加したという。
結論は、平地や下り坂ではリカンベントの方が速いとのことだ。
昨年の京都~下関さんいん1300kmもリカンベントで完走している。オランダから輸入したバロン改700cは、体格の大きいオランダ人向けの車体で、改造するのに苦労したとか。
小林 知代さん
200kmを女子で10時間45分で完走した小林さん。これでも道に迷い20kmほど余分に走ったそうだ。自転車歴1年で地元和歌山の自転車店・アバンギャルドで練習し、初参加となる今回はショップの人たちと走って、今まで車で行くところを自転車行くのが楽しいとのことだ。
photo&text:Akihiro.NAKAO
すっかり定着したブルベ
「昼夜を問わず、過酷な条件下でも長距離を走る」ブルベは、自転車で長距離を走り、完走ができれば「認定」を受けられる、フランスで始まったサイクリングの大会。BRM200・300・400・600kmを制限時間内に完走できれば「SR(シュペール・ランドヌール)」の称号が貰える。
その上にBRM1000km、ブルベとは別にRM1200km以上もあり、非常に過酷な世界だ。参加するには自己責任の上、リタイアや事故等は主催者に助けを求めず各自で対処することが求められる。
夜間での光源の確保や雨中の走行、制限時間内での休憩の取り方等の経験が求められる。
ブルベブームの影響でこのような過酷な長距離サイクリングも人気があり、各地のBRMも参加枠がすぐに埋まってしまう状況だ。また、昨年はアジア初のRM1200kmが北海道で開催され、自転車を楽しむジャンルとして認知されたといえよう。
2011年PBPへの道は険しい
4年に一度、8月21日~25日に開催されるブルベの祭典・PBP1200kmは世界でも人気の大会で、日本からも2007年に多数の参加者があり、今年も応募が殺到するだろう。この傾向は世界中でも同じで、主催者のACP(オダックス・クラブ・パリジャン)は参加者の制限枠を設け、日本でもこれを受けて昨年度のBRMで合計3200km走行した者に参加の優先権を設ける予定だ。
ただし参加枠に余裕があれば変更の余地があるものの、今のところ未定となっている。また、従来どおり開催年の6月上旬までに200・300・400・600の認定を取ることが必要な事には変わりはない。
SRを取る事も難しいブルベで、しかも各地のブルベは参加定員の締め切りが多い。今年のPBP参加は難しいと言える。
ブルベ参加の流れと参加者の自転車達
ブルベでは主催者から配布されるキューシートを元にコースを走行する。各地点にPCが設けられており、制限時間内に通過する必要がある。その際ブルベカードに通過時間をスタッフから記載(またはコンビ二のレシートを取得)してもらい、全てのPCが記載できればゴールだ。ブルベカードや通過する際のコンビ二のレシートの紛失には気をつけたい。
96人のエントリーとなった近畿200km 泉佐野~宇陀~泉佐野は、関西空港をスタートし、南下して和歌山に入り、紀ノ川沿いを走り、吉野・明日香を抜け忍阪登って往復するコース。殆ど平地であるが、風向きによってはつらいペースとなるので気の抜けないコースだ。
今回のBRMで気になった参加者を紹介
大原 正行さん
Tig社のチタニア・フルオーダーバイクで参加。前後ディスクブレーキで雨中の走行や疲れた時でも確実なブレーキングが可能で安心だという。
トップチューブには自作のバッテリーと電気回路を設け、ナビやライト等の電気系を管理している。自転車歴はまだ2年でも、昨年はオダックス近畿で開催された四国1000kmを体がボロボロになりながらも完走している。
kirkさん
自転車歴20年のkirkさんはTIME RXRにSRMと電動デュラエースというバリバリのレース仕様。レースにも積極的に出ているかと思いきや、レースには出ず、仕事が忙しい関係で普段はローラー台で練習し、長距離イベントを出る機会を作ってはLSD(長距離の練習)にして走ることにしていると言う。昨年の雪の中の中部400を走ったり、北海道のRM1200kmも完走しており、少ない練習時間でも走れることを目標にしている。
竹村 大樹さん
目立つリカンベントで8時間37分で完走した竹村さん。今回は、同じコースで前回走ったロードとリカンベントとではどちらが速いかを検証するために参加したという。
結論は、平地や下り坂ではリカンベントの方が速いとのことだ。
昨年の京都~下関さんいん1300kmもリカンベントで完走している。オランダから輸入したバロン改700cは、体格の大きいオランダ人向けの車体で、改造するのに苦労したとか。
小林 知代さん
200kmを女子で10時間45分で完走した小林さん。これでも道に迷い20kmほど余分に走ったそうだ。自転車歴1年で地元和歌山の自転車店・アバンギャルドで練習し、初参加となる今回はショップの人たちと走って、今まで車で行くところを自転車行くのが楽しいとのことだ。
photo&text:Akihiro.NAKAO
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