2010/11/20(土) - 09:13
いつになく平穏な空気感の中で、淡々と業務をこなす編集部の電話がフイに鳴った。どこか嫌なモノを感じながら電話を取ると、やっぱりのメタボ会長である。
「君達の取材予定表に載ってる”アンカーエンデューロ日産スタジアム”の参加者名簿に俺の名前も追加しといてくれよ!」
「当日の朝5:30に駐車場集合でいいよな?じゃ、ヨロシク!遅刻するなよ!」
一方的に用件だけを伝えてガチャリと切る相変わらずのスタイルにも違和感を感じなくなってしまっている自分が怖い今日この頃である。こんな電話に以前であれば、「スピードイベントは荷が重いとかって言ってなかったっけ?」と軽くキレていた私だが今は違う。そう、私の精神力も確実に進化しているのだ。
迎えたイベント当日。
早朝の本社駐車場にトランポを滑り込ませた私達の表情が緩む。既にバイクと携行品が並べられていたのだ。
たったこれだけの事だが、我々にとってはメタボ会長が自身で準備をするだけで驚きなのだ。確実に彼が正しいサイクリストに近づいている姿に我々も微笑ましい気持ちになる。
何だか今日は清々しい1日になりそうである。
手早く積込みを終えた私達は、新横浜を目指してクルマを走らせる。助手席で缶コーヒー片手にゴルフ雑誌を読み耽るオヤジのいつもと変わらぬスタイルもすっかり見慣れた光景の一部となっている。
交通量の少ない早朝の首都高を小一時間走り、会場の日産スタジアムに到着する。爽やかな日差しに包まれる絶好のサイクリング日和だ。「俺は根っからの晴れ男だから、今日も1日エンジョイするぞ~!」とご機嫌のメタボ会長が、タイヤ空気圧や変速機のチェックまでもを自ら行っているではないか。今日は何かがおかしい。
言われてみれば、確かにメタボ会長と一緒に出かけた先で雨に祟られた事は皆無である。変な事に感心しながら我々も着々とスタートの準備をこなす。既に参加者の皆さんでごった返しているスタジアム内は、隅々まで整備の行き届いた素晴らしい施設である。
スタートライダーは当然の様にメタボ会長が務める。待ち時間にブリヂストンアンカーの選手の皆さんや、すっかり顔なじみになったMCの絹代さん達と楽しそうにお喋りをしているメタボ会長の人懐っこさにはいつも感心させられる。このオヤジはイベントを楽しむ事に関しては秀でた才能を持っている様である。
午前8:30の時報と共にスタートの合図が切られ、スタジアムに溢れんばかりの参加者が一斉に発進して行く。爽やかな天候の中、参加者の皆さんの表情もそれぞれに輝いて見える。
1周3.2kmの周回コースを6分弱のペースで周回を続けるメタボ会長のライディングスタイルもだいぶサマになってきている。
平坦なコースレイアウトのお陰で、順調にローテーションをこなして行く我がチーム。何だか今回はとても順調である。あっと云う間に3時間が流れ午前の部が終了である。余りに平穏無事な流れに違和感を感じる私達を尻目に、メタボ会長が午後の部までのインターバルの間にいつものようにスポンサーさんのブース巡りに出かけて行く。このブース巡りもイベントの楽しみとして欠かせないのは間違いない。
今回のブースの中でも規模・内容共に圧倒的に充実していたのがブリヂストンアンカーのブースだ。2011モデルのバイクをフルラインナップで持参し、その殆どの車種に試乗車を用意する程の熱の入れようだ。お昼休みの間、新型車の試乗希望者の列が途切れることは無かった。
そんなブースで休憩中のアンカーの選手を見つけたオヤジが「こんちわ~!」と声を掛けながらドカドカとブース内に乱入して行く。そのフレンドリーを通り越した無神経な態度に、メディアと云う我々の立場が音を立てて崩壊していくのを感じる。
とにかく”お恥ずかしい”の一言である。こんな自由人が自分の上司である事がたまらなく悲しい。
「森田選手の太ももは凄いな!俺と太さが変わんないぞ!」
「やっぱホンモノの選手は違うな~!」
と、いくら選手とは言え、女性に対して大声で暴言を吐くメタボ会長。ちなみにオヤジの太もも廻りは61cmあり編集部内でも最も太いのだが・・・。そんなオヤジ相手に嫌な顔一つせずに接してくれる森田正美選手の優しい笑顔に救われる我々である。森田選手スミマセンでした。
そんな私達の困惑などお構いなしにオヤジの暴走は続く。隣のメカブースに無断で立ち入り、試乗車のセットアップに取り組むメカさんに気軽に話しかけ、まんまと作業妨害を果たしている。
作業中にも関わらずメタボ会長の話し相手になってくれたのが鈴木光広さん。この人はただのメカさんでは無い。実は80年代の日本を代表するスーパースプリンターでソウル五輪の日本代表を務めた経歴を持つ人物なのだ。そんな実績を熟知する私達にとっては憧れにも値する程の方なのだが、そんな事実など知る由もないオヤジは楽しそうに鈴木さんとのお喋りを続ける。無知故に成せる荒業かもしれない。
その後も様々なブースに立ち寄ってはそこの担当者さんと談笑したり、出店のカレーとヤキソバを一瞬でその腹に流し込んだりと、ブース巡りを満喫している時のメタボ会長は光り輝いて見える。
また、今大会もメタボ会長の知名度には驚かされる。会場のあちらこちらでメタボ会長に声が掛り、一緒に写真撮影の申し出も多い。こんなオヤジと同じ写真に入りたいと思う読者さんの感情だけは私達には理解し難いモノがあるのだが・・・。とにかくブース巡りをしている間中ひっきりなしにお声が掛る。読者の皆さんの怖いモノ見たさ感覚には我々編集部も脱帽と云った所である。
もっとも、メタボ会長シリーズに自分が露出している事など意に関せず、そこら辺をお構いなしに歩き回っているのだから、この引っ張りダコ現象も仕方無しと言ったところである。
こんな感じで、あっという間に昼休みも終わり午後の部が開始を迎える。再度、臨戦態勢に入った私達を横目に、しばらく出番が来ない事を良い事に、他チームの陣地に座り込んで喋っているメタボ会長。
同年代の参加者と笑顔で喋るその姿はまるで昔からの知り合いのごとく楽しそうである。自転車と云う共通の趣味があるだけで、初見の人々と親しくなれる。これも自転車イベントならではの光景だ。
やっぱり、自転車ってイイもんである!
そんなメタボ会長の事など全く意に介さず、編集長があり得ないハイペースでラップを刻んで行く。鬼気迫る編集長の走りで、残り50分の時点で、なんと我がチームがクラストップに躍り出でしまった。図らずとも編集部のテンションはグングン上がっていく。
ここまで来たら一気に優勝してしまおうと、嫌が負うにも気分が盛り上がる我々ではあったが、残念なことに次の走者がメタボ会長なのである。
「会長、この際だから優勝を目指そうと云う事で我々の意見はまとまっていますから、くれぐれもおちゃらけ無しで真剣に走ってくださいよ!」
編集長が真顔でメタボ会長に念を押すのだが、当のオヤジはいつもの様にニヤリと不敵な笑みを浮かべながら
「君達は俺の事を見くびっているようだが、Mt富士エコサイクリングで120kmを完走したベテランライダーを捕まえて失礼じゃないか?大丈夫だよ、真面目に走るから任せとけ!」
そう言い残して意気揚々とコースに消えてゆく。ただ、その締りの無い表情に我々も一抹の不安を感じてはいたのだが・・・。
6分後にスタジアムに戻って来たオヤジを見つけた私達は愕然となった。
ブルーアフロを頭に被ったライダーと楽しそうに喋りながら走っているではないか。そのペースはどう見ても全力で無い事は確かである。
優勝の可能性を垣間見て高揚する我がチームの士気を根元からへし折るその姿が、我々の心に憎悪と云う感情を誘導する。ピット前を通過するメタボ会長に我々全員から声を揃えての罵声が飛ぶ。
「オヤジ~!真面目に走れ~!」 競技トラック上には社内の上下関係は存在し得ないのだ。
その後も淡々と楽しそうに5周を走り終え、メタボ会長がピットに戻って来た時にはクラストップから4位まで順位を叩き落してくれていた。あからさまに不機嫌な表情を浮かべながら周囲を固める私達に対して、
「だって、”メタボ会長”って声を掛けられたら、つい嬉しくて喋っちゃうのが人情ってモンだよ。読者の皆さんこそ大切にしなきゃな!」 笑顔で誤魔化そうとするメタボ会長ではあったが、我々の只ならぬ雰囲気を察してか、ふくれっ面で言い訳を上塗りしてくる。
「だいたい、我々は取材を目的に参加させてもらってるんだから、優勝とかは参加者の皆さんに譲るのが筋ってもんじゃないか?」 ここまで来れば、言い訳を通り越して逆ギレの領域に入っている事は間違いない。
もっとも、メタボ会長の実力を考えれば、彼が真剣に走ったところで結果が違っていた訳でもないのだが。(笑)
その後、最終走者の編集長が懲りもせず取材そっちのけで爆走を繰り出した結果、編集部チームは一般参加者の皆さんを押し退けてクラス3位に入賞となった。
ゴールの瞬間に誰よりも高々と両手を突き上げ、ドヤ顔で振り向くメタボ会長のキラキラ輝く満面の笑顔が、ついさっきまで張り詰めていた空気を一気に緩ませてくれた。
我々編集部が初めて上がる表彰台。その表彰式で最も輝いていたのは、最も戦力にならなかったメタボ会長だった事は言うまでも無い。ただ、表彰台の上で、誰よりも存在感があり、誰よりも嬉しそうなメタボ会長の姿をみると、連れてきてあげて良かったと心から感じる私達であった。
今回、編集部チームが実走取材にお伺いした「アンカー日産スタジアム サイクルパーク フェス」を支えて下さった大会関係者並びにサポートスタッフの皆様に心より御礼申し上げます。 編集部一同。
メタボ会長連載のバックナンバーは こちら です
「君達の取材予定表に載ってる”アンカーエンデューロ日産スタジアム”の参加者名簿に俺の名前も追加しといてくれよ!」
「当日の朝5:30に駐車場集合でいいよな?じゃ、ヨロシク!遅刻するなよ!」
一方的に用件だけを伝えてガチャリと切る相変わらずのスタイルにも違和感を感じなくなってしまっている自分が怖い今日この頃である。こんな電話に以前であれば、「スピードイベントは荷が重いとかって言ってなかったっけ?」と軽くキレていた私だが今は違う。そう、私の精神力も確実に進化しているのだ。
迎えたイベント当日。
早朝の本社駐車場にトランポを滑り込ませた私達の表情が緩む。既にバイクと携行品が並べられていたのだ。
たったこれだけの事だが、我々にとってはメタボ会長が自身で準備をするだけで驚きなのだ。確実に彼が正しいサイクリストに近づいている姿に我々も微笑ましい気持ちになる。
何だか今日は清々しい1日になりそうである。
手早く積込みを終えた私達は、新横浜を目指してクルマを走らせる。助手席で缶コーヒー片手にゴルフ雑誌を読み耽るオヤジのいつもと変わらぬスタイルもすっかり見慣れた光景の一部となっている。
交通量の少ない早朝の首都高を小一時間走り、会場の日産スタジアムに到着する。爽やかな日差しに包まれる絶好のサイクリング日和だ。「俺は根っからの晴れ男だから、今日も1日エンジョイするぞ~!」とご機嫌のメタボ会長が、タイヤ空気圧や変速機のチェックまでもを自ら行っているではないか。今日は何かがおかしい。
言われてみれば、確かにメタボ会長と一緒に出かけた先で雨に祟られた事は皆無である。変な事に感心しながら我々も着々とスタートの準備をこなす。既に参加者の皆さんでごった返しているスタジアム内は、隅々まで整備の行き届いた素晴らしい施設である。
スタートライダーは当然の様にメタボ会長が務める。待ち時間にブリヂストンアンカーの選手の皆さんや、すっかり顔なじみになったMCの絹代さん達と楽しそうにお喋りをしているメタボ会長の人懐っこさにはいつも感心させられる。このオヤジはイベントを楽しむ事に関しては秀でた才能を持っている様である。
午前8:30の時報と共にスタートの合図が切られ、スタジアムに溢れんばかりの参加者が一斉に発進して行く。爽やかな天候の中、参加者の皆さんの表情もそれぞれに輝いて見える。
1周3.2kmの周回コースを6分弱のペースで周回を続けるメタボ会長のライディングスタイルもだいぶサマになってきている。
平坦なコースレイアウトのお陰で、順調にローテーションをこなして行く我がチーム。何だか今回はとても順調である。あっと云う間に3時間が流れ午前の部が終了である。余りに平穏無事な流れに違和感を感じる私達を尻目に、メタボ会長が午後の部までのインターバルの間にいつものようにスポンサーさんのブース巡りに出かけて行く。このブース巡りもイベントの楽しみとして欠かせないのは間違いない。
今回のブースの中でも規模・内容共に圧倒的に充実していたのがブリヂストンアンカーのブースだ。2011モデルのバイクをフルラインナップで持参し、その殆どの車種に試乗車を用意する程の熱の入れようだ。お昼休みの間、新型車の試乗希望者の列が途切れることは無かった。
そんなブースで休憩中のアンカーの選手を見つけたオヤジが「こんちわ~!」と声を掛けながらドカドカとブース内に乱入して行く。そのフレンドリーを通り越した無神経な態度に、メディアと云う我々の立場が音を立てて崩壊していくのを感じる。
とにかく”お恥ずかしい”の一言である。こんな自由人が自分の上司である事がたまらなく悲しい。
「森田選手の太ももは凄いな!俺と太さが変わんないぞ!」
「やっぱホンモノの選手は違うな~!」
と、いくら選手とは言え、女性に対して大声で暴言を吐くメタボ会長。ちなみにオヤジの太もも廻りは61cmあり編集部内でも最も太いのだが・・・。そんなオヤジ相手に嫌な顔一つせずに接してくれる森田正美選手の優しい笑顔に救われる我々である。森田選手スミマセンでした。
そんな私達の困惑などお構いなしにオヤジの暴走は続く。隣のメカブースに無断で立ち入り、試乗車のセットアップに取り組むメカさんに気軽に話しかけ、まんまと作業妨害を果たしている。
作業中にも関わらずメタボ会長の話し相手になってくれたのが鈴木光広さん。この人はただのメカさんでは無い。実は80年代の日本を代表するスーパースプリンターでソウル五輪の日本代表を務めた経歴を持つ人物なのだ。そんな実績を熟知する私達にとっては憧れにも値する程の方なのだが、そんな事実など知る由もないオヤジは楽しそうに鈴木さんとのお喋りを続ける。無知故に成せる荒業かもしれない。
その後も様々なブースに立ち寄ってはそこの担当者さんと談笑したり、出店のカレーとヤキソバを一瞬でその腹に流し込んだりと、ブース巡りを満喫している時のメタボ会長は光り輝いて見える。
また、今大会もメタボ会長の知名度には驚かされる。会場のあちらこちらでメタボ会長に声が掛り、一緒に写真撮影の申し出も多い。こんなオヤジと同じ写真に入りたいと思う読者さんの感情だけは私達には理解し難いモノがあるのだが・・・。とにかくブース巡りをしている間中ひっきりなしにお声が掛る。読者の皆さんの怖いモノ見たさ感覚には我々編集部も脱帽と云った所である。
もっとも、メタボ会長シリーズに自分が露出している事など意に関せず、そこら辺をお構いなしに歩き回っているのだから、この引っ張りダコ現象も仕方無しと言ったところである。
こんな感じで、あっという間に昼休みも終わり午後の部が開始を迎える。再度、臨戦態勢に入った私達を横目に、しばらく出番が来ない事を良い事に、他チームの陣地に座り込んで喋っているメタボ会長。
同年代の参加者と笑顔で喋るその姿はまるで昔からの知り合いのごとく楽しそうである。自転車と云う共通の趣味があるだけで、初見の人々と親しくなれる。これも自転車イベントならではの光景だ。
やっぱり、自転車ってイイもんである!
そんなメタボ会長の事など全く意に介さず、編集長があり得ないハイペースでラップを刻んで行く。鬼気迫る編集長の走りで、残り50分の時点で、なんと我がチームがクラストップに躍り出でしまった。図らずとも編集部のテンションはグングン上がっていく。
ここまで来たら一気に優勝してしまおうと、嫌が負うにも気分が盛り上がる我々ではあったが、残念なことに次の走者がメタボ会長なのである。
「会長、この際だから優勝を目指そうと云う事で我々の意見はまとまっていますから、くれぐれもおちゃらけ無しで真剣に走ってくださいよ!」
編集長が真顔でメタボ会長に念を押すのだが、当のオヤジはいつもの様にニヤリと不敵な笑みを浮かべながら
「君達は俺の事を見くびっているようだが、Mt富士エコサイクリングで120kmを完走したベテランライダーを捕まえて失礼じゃないか?大丈夫だよ、真面目に走るから任せとけ!」
そう言い残して意気揚々とコースに消えてゆく。ただ、その締りの無い表情に我々も一抹の不安を感じてはいたのだが・・・。
6分後にスタジアムに戻って来たオヤジを見つけた私達は愕然となった。
ブルーアフロを頭に被ったライダーと楽しそうに喋りながら走っているではないか。そのペースはどう見ても全力で無い事は確かである。
優勝の可能性を垣間見て高揚する我がチームの士気を根元からへし折るその姿が、我々の心に憎悪と云う感情を誘導する。ピット前を通過するメタボ会長に我々全員から声を揃えての罵声が飛ぶ。
「オヤジ~!真面目に走れ~!」 競技トラック上には社内の上下関係は存在し得ないのだ。
その後も淡々と楽しそうに5周を走り終え、メタボ会長がピットに戻って来た時にはクラストップから4位まで順位を叩き落してくれていた。あからさまに不機嫌な表情を浮かべながら周囲を固める私達に対して、
「だって、”メタボ会長”って声を掛けられたら、つい嬉しくて喋っちゃうのが人情ってモンだよ。読者の皆さんこそ大切にしなきゃな!」 笑顔で誤魔化そうとするメタボ会長ではあったが、我々の只ならぬ雰囲気を察してか、ふくれっ面で言い訳を上塗りしてくる。
「だいたい、我々は取材を目的に参加させてもらってるんだから、優勝とかは参加者の皆さんに譲るのが筋ってもんじゃないか?」 ここまで来れば、言い訳を通り越して逆ギレの領域に入っている事は間違いない。
もっとも、メタボ会長の実力を考えれば、彼が真剣に走ったところで結果が違っていた訳でもないのだが。(笑)
その後、最終走者の編集長が懲りもせず取材そっちのけで爆走を繰り出した結果、編集部チームは一般参加者の皆さんを押し退けてクラス3位に入賞となった。
ゴールの瞬間に誰よりも高々と両手を突き上げ、ドヤ顔で振り向くメタボ会長のキラキラ輝く満面の笑顔が、ついさっきまで張り詰めていた空気を一気に緩ませてくれた。
我々編集部が初めて上がる表彰台。その表彰式で最も輝いていたのは、最も戦力にならなかったメタボ会長だった事は言うまでも無い。ただ、表彰台の上で、誰よりも存在感があり、誰よりも嬉しそうなメタボ会長の姿をみると、連れてきてあげて良かったと心から感じる私達であった。
今回、編集部チームが実走取材にお伺いした「アンカー日産スタジアム サイクルパーク フェス」を支えて下さった大会関係者並びにサポートスタッフの皆様に心より御礼申し上げます。 編集部一同。
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メタボ会長
身長 : 172cm 体重 : 87kg→79kg→85kg
自転車歴 : 17ヶ月目
当サイト運営法人の代表取締役。平成元年に現法人を設立し平成17年に社長を引退。平成20年よりメディア事業部にて当サイトの運営責任者兼務となったことをキッカケに自転車に乗り始める。ゴルフと暴飲暴食をこよなく愛し、タバコは人生の栄養剤と豪語する根っからの愛煙家。
身長 : 172cm 体重 : 87kg→79kg→85kg
自転車歴 : 17ヶ月目
当サイト運営法人の代表取締役。平成元年に現法人を設立し平成17年に社長を引退。平成20年よりメディア事業部にて当サイトの運営責任者兼務となったことをキッカケに自転車に乗り始める。ゴルフと暴飲暴食をこよなく愛し、タバコは人生の栄養剤と豪語する根っからの愛煙家。
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