2021/03/27(土) - 16:26
流氷を堪能し、雪上ライドを満喫できるオホーツク。その中心的な存在である北見は、様々な環境が整っており、昨今話題のワーケーションにもピッタリ。ということで、1週間ほど冬の北見で自然と食を楽しみつつ、仕事をしてきたレポートをお届け。
日本でも有数の雄大な自然が広がる北海道、オホーツク。冬には流氷が着岸し、多くの野生動物が観察できるとあって、世界的にも人気の観光エリアだ。そんなオホーツクの中心都市となるのが北見。人口12万人を越える北見は、オホーツクエリア屈指の都市であり、道東に目を広げても、釧路や帯広に次ぐ規模を誇る町である。
今回はそんな北見に1週間ほど滞在し、普段とは異なる環境で仕事をしつつリフレッシュする「ワーケーション」にチャレンジしてみた。北海道ならではの雪上ライドを様々なロケーションで楽しみつつ、北見ならではのグルメで満腹に。一方で、しっかりと仕事を出来る環境も整えられている、北見のワーケーション拠点としての魅力を伝えていこう。
流氷ライドの取材を終えた私、ヤスオカの前には2つの選択肢があった。1つは東京へ帰り、1週間後に再び北見へ戻ってきてもう一つのイベントを取材するというプラン。もう1つが、そのまま1週間北見に滞在し、10日間ぶっ続けで北の国で働くプラン。
普通の人が、この2つを前にしてどちらを選ぶのかはわからない。ちなみに両イベントに参加する絹代さんは1度帰っている。いや、お子さんもいる絹代さんと気楽な独身貴族(いや貴族というには烏滸がましい生活水準だが)である私を同じ土俵で比べるのもおかしな話ではあるが、普通は一度普段の生活拠点に帰ることを選ぶのではないだろうか。
とはいえ、一度帰るのは帰るので面倒くさいし、何より北海道が好きな自分としては10日間もオホーツクにいられるというだけで役得である。そんなわけで、北見市の泉さんに「ヤスオカさんどうする?ワーケーションでずっといる?」という投げかけに、「もちろんずっといますよ!」と即答したのだった。
さて、前半の流氷ライド(※レポートはこちらから)の取材を終えたのち、早速ワーケーションということでお邪魔したのが、スキー場として賑わう北見市端野のノーザンアークリゾート。リゾートホテルということもあり、広々とした部屋に設えられた机は作業スペースとしても十分。写真編集や執筆作業などもストレスなく行える。
出張が多い方であれば会社からポケットWifiやテザリング可能なスマートフォンなどを支給されている方も多いとは思うが、ホテルのWifiもしっかりと速度は出ている。クラウドに写真を保存するような作業も問題は無く、スムーズだ。
さて、作業に一段落ついたら少し外へ。ホテルの前がすぐスキー場になっており、思い立ったら何時でも滑ることも出来るのは嬉しいところ。もちろんレンタルも充実しており、手ぶらでも問題ない。スキーやスノボをやったことが無いという方でも、ただ真っ白な雪に埋もれた自然の中を歩くだけでもリフレッシュ出来ようというもの。
もちろん、ファットバイクアクティビティを楽しむことも可能。ノーザンアーク内にあるHero's Parkではファットバイクのレンタル、そして専用コースでのスノーライドをエンジョイできる。ちなみにファットバイクのレンタルはホテルのフロントで受付してくれる。
雪上ライドの面白いところは、毎日同じコースを走ってもコンディションが全然違うということ。雪が降った日はフカフカになるし、気温が上がってくると緩んでくる。さらにその翌日は凍っている箇所が増えてスリッピーになっていたりと、まさに千変万化といった様子。
そんな気まぐれな雪道をああでもないこうでもないと考えながら走っているだけで、あっという間に時間が過ぎてしまう。ノーザンアークの専用コースはアップダウンも豊富で、前後の荷重バランスやトラクションのかけ方などを意識しないとスムーズに走ることが出来ない。そして、そんな路面で培ったテクニックはオンロードでももちろん役に立つものだ。
さて、適度にリフレッシュしつつ仕事も進めているとあっという間に時間が過ぎてしまう。1週間の前半はノーザンアークで過ごす一方、後半は北見の中心市街へとお引越し。
オホーツク最大の都市である北見には、ビジネスで訪れる方も多いためホテルやワーキングスペースなども充実しているのだ。後半の宿として選んだのは北見駅前のルートイングランデ。アクセスよし、部屋もよし、朝食もおいしい、と3拍子揃ったホテルである。
アクティビティでリフレッシュ出来るのがノーザンアークだとすれば、北見市街に宿をとるメリットはなんといっても美味しいご飯。ランチもディナーも、スイーツも徒歩圏内で絶品グルメが目白押しである。
焼肉の町として知られる北見だけに、中心街には数多くの焼肉店が。地元の人にも人気だという「味覚園」を筆頭に、大小さまざまな焼肉店があり、私もこの期間中に3回くらいは焼肉を頂いた。どのお店でも美味しいのがサガリ、つまりハラミ(横隔膜)の肋骨側にある部位で、あっさりとしつつ食べ応えのある赤身肉。柔らかく、それでいてしっかりと旨味があるサガリはタンパク質の補給にもピッタリだ。
焼肉の他にも、日本で初めてクラフトビールを手掛けた「オホーツクビアファクトリー」では、帆立の出汁をたっぷり使った「オホーツク北見塩焼きそば」をはじめとした地元食材を活かしたグルメを味わえるし、バスで少し足を延ばせば北海道の海鮮を楽しめる「トリトン」や「くるくる寿司」といった回転寿司店もある。
さらに、地元でも人気の高い老舗菓子店である「大丸」やもぐもぐタイムで一躍有名になった赤いサイロの「清月」など、甘味どころも目白押し。今日は何を食べようか―、なんて考えながら仕事をこなしていると、作業も捗ろうというものだ。
北見の中心街には「サテライトオフィス北見」としてテレワーク環境が整った施設も整備されている。電源やネット回線、プリンターなど作業環境が整っているほか、複数人でのテレカンにも対応するウェブ会議スペースも用意されている。頻繁にウェブMTGが入るような職種の方でもストレスのない環境で仕事出来るのは嬉しいところ。
もちろん北見市街からもアクティビティを楽しむことも出来る。常呂川の支流となる無加川沿いの河川敷を利用したファットバイクライドをはじめ、カーリング体験など北見ならではの遊びが可能だ。
今回はスノーシーズンでの楽しみ方を紹介したが、サイクリストにとっては来るグリーンシーズンはより魅力的なロケーションとなりそうだ。西へと行けば石北峠や三国峠といった大雪山周辺のヒルクライム、南西側に行けば美幌峠や津別峠を回って屈斜路湖を望むライド、北へ行けばオホーツク海へ至る快速フラットコースなども盛りだくさん。未舗装路もいたるところに点在しているため、グラベルバイクで探索するというのもまた楽しみの幅が広がりそうだ。
しっかりと働くことのできる環境と、リフレッシュのための要素が凝縮された北見でのワーケーションは、テレワーク出来るサイクリストにこそ強くオススメしていきたい。個人的には、花粉症が酷くなるこの時期、早速北見へと戻りたくなっている(笑)
日本でも有数の雄大な自然が広がる北海道、オホーツク。冬には流氷が着岸し、多くの野生動物が観察できるとあって、世界的にも人気の観光エリアだ。そんなオホーツクの中心都市となるのが北見。人口12万人を越える北見は、オホーツクエリア屈指の都市であり、道東に目を広げても、釧路や帯広に次ぐ規模を誇る町である。
今回はそんな北見に1週間ほど滞在し、普段とは異なる環境で仕事をしつつリフレッシュする「ワーケーション」にチャレンジしてみた。北海道ならではの雪上ライドを様々なロケーションで楽しみつつ、北見ならではのグルメで満腹に。一方で、しっかりと仕事を出来る環境も整えられている、北見のワーケーション拠点としての魅力を伝えていこう。
流氷ライドの取材を終えた私、ヤスオカの前には2つの選択肢があった。1つは東京へ帰り、1週間後に再び北見へ戻ってきてもう一つのイベントを取材するというプラン。もう1つが、そのまま1週間北見に滞在し、10日間ぶっ続けで北の国で働くプラン。
普通の人が、この2つを前にしてどちらを選ぶのかはわからない。ちなみに両イベントに参加する絹代さんは1度帰っている。いや、お子さんもいる絹代さんと気楽な独身貴族(いや貴族というには烏滸がましい生活水準だが)である私を同じ土俵で比べるのもおかしな話ではあるが、普通は一度普段の生活拠点に帰ることを選ぶのではないだろうか。
とはいえ、一度帰るのは帰るので面倒くさいし、何より北海道が好きな自分としては10日間もオホーツクにいられるというだけで役得である。そんなわけで、北見市の泉さんに「ヤスオカさんどうする?ワーケーションでずっといる?」という投げかけに、「もちろんずっといますよ!」と即答したのだった。
さて、前半の流氷ライド(※レポートはこちらから)の取材を終えたのち、早速ワーケーションということでお邪魔したのが、スキー場として賑わう北見市端野のノーザンアークリゾート。リゾートホテルということもあり、広々とした部屋に設えられた机は作業スペースとしても十分。写真編集や執筆作業などもストレスなく行える。
出張が多い方であれば会社からポケットWifiやテザリング可能なスマートフォンなどを支給されている方も多いとは思うが、ホテルのWifiもしっかりと速度は出ている。クラウドに写真を保存するような作業も問題は無く、スムーズだ。
さて、作業に一段落ついたら少し外へ。ホテルの前がすぐスキー場になっており、思い立ったら何時でも滑ることも出来るのは嬉しいところ。もちろんレンタルも充実しており、手ぶらでも問題ない。スキーやスノボをやったことが無いという方でも、ただ真っ白な雪に埋もれた自然の中を歩くだけでもリフレッシュ出来ようというもの。
もちろん、ファットバイクアクティビティを楽しむことも可能。ノーザンアーク内にあるHero's Parkではファットバイクのレンタル、そして専用コースでのスノーライドをエンジョイできる。ちなみにファットバイクのレンタルはホテルのフロントで受付してくれる。
雪上ライドの面白いところは、毎日同じコースを走ってもコンディションが全然違うということ。雪が降った日はフカフカになるし、気温が上がってくると緩んでくる。さらにその翌日は凍っている箇所が増えてスリッピーになっていたりと、まさに千変万化といった様子。
そんな気まぐれな雪道をああでもないこうでもないと考えながら走っているだけで、あっという間に時間が過ぎてしまう。ノーザンアークの専用コースはアップダウンも豊富で、前後の荷重バランスやトラクションのかけ方などを意識しないとスムーズに走ることが出来ない。そして、そんな路面で培ったテクニックはオンロードでももちろん役に立つものだ。
さて、適度にリフレッシュしつつ仕事も進めているとあっという間に時間が過ぎてしまう。1週間の前半はノーザンアークで過ごす一方、後半は北見の中心市街へとお引越し。
オホーツク最大の都市である北見には、ビジネスで訪れる方も多いためホテルやワーキングスペースなども充実しているのだ。後半の宿として選んだのは北見駅前のルートイングランデ。アクセスよし、部屋もよし、朝食もおいしい、と3拍子揃ったホテルである。
アクティビティでリフレッシュ出来るのがノーザンアークだとすれば、北見市街に宿をとるメリットはなんといっても美味しいご飯。ランチもディナーも、スイーツも徒歩圏内で絶品グルメが目白押しである。
焼肉の町として知られる北見だけに、中心街には数多くの焼肉店が。地元の人にも人気だという「味覚園」を筆頭に、大小さまざまな焼肉店があり、私もこの期間中に3回くらいは焼肉を頂いた。どのお店でも美味しいのがサガリ、つまりハラミ(横隔膜)の肋骨側にある部位で、あっさりとしつつ食べ応えのある赤身肉。柔らかく、それでいてしっかりと旨味があるサガリはタンパク質の補給にもピッタリだ。
焼肉の他にも、日本で初めてクラフトビールを手掛けた「オホーツクビアファクトリー」では、帆立の出汁をたっぷり使った「オホーツク北見塩焼きそば」をはじめとした地元食材を活かしたグルメを味わえるし、バスで少し足を延ばせば北海道の海鮮を楽しめる「トリトン」や「くるくる寿司」といった回転寿司店もある。
さらに、地元でも人気の高い老舗菓子店である「大丸」やもぐもぐタイムで一躍有名になった赤いサイロの「清月」など、甘味どころも目白押し。今日は何を食べようか―、なんて考えながら仕事をこなしていると、作業も捗ろうというものだ。
北見の中心街には「サテライトオフィス北見」としてテレワーク環境が整った施設も整備されている。電源やネット回線、プリンターなど作業環境が整っているほか、複数人でのテレカンにも対応するウェブ会議スペースも用意されている。頻繁にウェブMTGが入るような職種の方でもストレスのない環境で仕事出来るのは嬉しいところ。
もちろん北見市街からもアクティビティを楽しむことも出来る。常呂川の支流となる無加川沿いの河川敷を利用したファットバイクライドをはじめ、カーリング体験など北見ならではの遊びが可能だ。
今回はスノーシーズンでの楽しみ方を紹介したが、サイクリストにとっては来るグリーンシーズンはより魅力的なロケーションとなりそうだ。西へと行けば石北峠や三国峠といった大雪山周辺のヒルクライム、南西側に行けば美幌峠や津別峠を回って屈斜路湖を望むライド、北へ行けばオホーツク海へ至る快速フラットコースなども盛りだくさん。未舗装路もいたるところに点在しているため、グラベルバイクで探索するというのもまた楽しみの幅が広がりそうだ。
しっかりと働くことのできる環境と、リフレッシュのための要素が凝縮された北見でのワーケーションは、テレワーク出来るサイクリストにこそ強くオススメしていきたい。個人的には、花粉症が酷くなるこの時期、早速北見へと戻りたくなっている(笑)
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