2020/12/07(月) - 11:59
10月24-25日、北海道のオホーツクエリアで地域の味覚を「もぐもぐ」と食べ歩くサイクリング「もぐもぐライド」が開催された。網走から小清水を巡った1日目に続く2日目は、正真正銘のもぐもぐライド。つまり、走るよりも食べる!そんな1日のレポートが絹代さんから届きました。
スタートは常呂バスターミナル
オホーツクでオンロードの自転車を楽しむ上での推奨期間は積雪や凍結のない4月から10月。レンタサイクルなども基本的にはこの期間の中で運用されている。とはいえ、冬が近くにつれ日没も気温が低下する時間も早くなってくるこの時期は、16時までにゴールしないと、そのあとの動きが厳しくなってくる。
2日目の走行エリアの中で、グルメ人気が高いのは、海鮮が豊富なオホーツク沿いの「常呂」とスイーツやパンの名店が多い「北見中心街」だが、この二つの街は最短距離でも45km離れており、一般のサイクリングペースで、ゆったり飲食を楽しむと、日没の早い秋に往復をするのはかなり難しい。食べることを楽しめなくては、もぐもぐライドの意味がないのだ!
常呂〜端野〜北見を繋ぐ北見バスの運行はあり、数台であれば自転車を乗せての乗車も可能。安く新鮮な海鮮が手に入る常呂漁協直売店は夕方には大方が売り切れているため、最初に常呂を出て北見を目指す方向がベストだ。
常呂漁協直売店へ到着。皆完全にお買い物モード!
今回は特例として、レンタカー使用者はゴール地点となる「ノーザンアークリゾート」に駐車し、スタート地点への参加者を輸送。常呂をスタートし北見に向けて南下、端野まで北上し、ノーザンアークリゾートへゴールする形を取ることとした。ノーザンアークリゾートには、日帰り入浴も可能な人気のお湯もあり、バス停も設置されている。
ということで、参加者は常呂のバスターミナルをスタートすることになった。早々に新鮮な魚介類を販売する常呂漁協の直売店を目指す。朝水揚げされたホタテは8時ごろからむき始め、8時半すぎから店頭に並び始める。今日はこの店頭に並んだばかりのホタテにありつけるよう、スタート時間を設定。
驚くほど肉厚のホタテ。食感、甘さは感動モノ
9時ごろ常呂漁協に到着すると、あった!ホタテの貝柱が並んでいる。次々とカゴを持ち、ホタテや牡蠣を入れていく参加者たち。新鮮な海鮮が一般の店舗とは比べものにならない価格で販売されており、ここからすぐに宅配便で全国に発送することも可能。多くの参加者が発送手続きを行なっていた。
この日は特別な許可を取り、漁協の駐車場内に停めたサポートカーの後部に炊き立てのごはんやホタテを並べ、セルフでホタテ丼を作って食べるという計画!ほかほかのごはんと、ホタテ貝柱、漬物類を好きなように盛り付け、夢のホタテ丼を作る。
それぞれが自分のためのホタテ丼を作る
マイホタテ丼。少し遠慮気味に作ってみました
いただきまーす!ホタテを頬張る参加者たち
常呂のホタテは肉厚で、品質の高さには定評がある。数時間前に採り、むいたばかりの新鮮なホタテはその中でも格別!しっかりとした歯応えがあり、噛む音がするほどだ。噛み締めると、甘みと旨味が口の中に広がる。こんな新鮮な状態で食べられるのは、まさに旅の醍醐味だ。一同はこの最高に贅沢なホタテ丼を感動しながら味わったのだった。
続いてはスイーツ。バスターミナル方向に戻る途中に、地元で長く愛されてきた「竹岡菓子舗」がある。この日は定休日だったのだが、参加者のために急遽店舗を開けてくれることになったという。
日持ちする焼き菓子等を想像していたのだが、店舗に入ると、美しいシュークリームとエクレアが並んでいるではないか!参加者のためにと、定休日に用意してくれた優しさに大いに感動しながら、皆シュークリームとエクレアを注文。中には両方食べたい!という強者も。
竹岡菓子舗に到着!
店を代表する銘菓アーモンドチョコがけのカステラ「TEA TIME」。やみつきになるおいしさ
大人気のシュークリーム。個人的オシは断然エクレア
一心不乱にスイーツを味わう一同
パリッと焼き上げられた皮にホイップとクリームが入ったシュークリームも、パンパンにクリームが詰められたエクレアも、食べ応えがありながらも、しつこくなく、ペロリと食べられる。皆、どこか懐かしさの漂う老舗のスイーツを堪能したのだった。
ここからは、アドヴィックス常呂カーリングホールへ。平昌五輪でメダルを獲得した「ロコ・ソラーレ」の本拠地でもある。ここでは希望者はカーリング体験も可能(要事前予約)だ。
アドヴィックス常呂カーリングホール に到着!
平昌五輪メダル獲得を記念して作成されたカラーマンホール
カーリング場は2階から見学可能。この日はロコソラーレ のメンバーが実際に練習していた
中に入り、カーリング場の見学ができる2階に上がる。美しい白いカーリング場にはもうすでに多くの人たちがカーリングを楽しんだり、練習したりしていたが、よく見ると、ロコソラーレのメンバーも練習しているではないか!間近で見るカーリングに吸い寄せられる一同。貴重な経験だった。
ここからは常呂を離れ、南下する。実はここまでで皆がエキサイトしすぎてしまい、この時点で想定時刻を大きく超過。サロマ湖周りは断念し、最もシンプルなルートで、速やかに南下することになった。一路は常呂川の堤防上の道に入り、一路端野を目指す。
常呂川の堤防上の道を行く。最高の開放感!
メッシュのように黄色く色づいた木々が独特の景観を作り出す
堤防上に広がる景観は、圧巻!川沿いの木々だけでなく、かなたに
見える山々も色づき、見晴らす広大な景観全てが、この時期限定の黄色に彩られ、見たことのない世界を描き出していた。何度も自転車を停め、景観を撮影する参加者も。車も来ず、道に迷うこともない安全な道で美しい眺めを満喫した。
一般道に降りてからも、美しい紅葉の景観の中をゆく。交通量も多くなく、大型車も自転車に配慮してくれ、十分なスペースをあけて追い抜いてくれるのがありがたい。
黄葉とススキが生み出す幻想的な光景を楽しむ参加者たち
緑と黄葉が広がる不思議な光景
美しい黄葉を愛でながら常呂川沿いを南下
北見のベーカリー「捏」に到着!
道中のガソリンスタンドでお手洗い休憩を挟み、北見のベーカリー「捏」へ。ここでは選んだ中身をサンドしてくれるコッペパンサンドをオーダーし、軽いランチとすることになった。中身の選択肢はその日によって多少異なるが、クリームやジャム、あんなどの甘味に加え、コロッケやざんぎ(鶏の唐揚げ)などの食事コッペを作ることもできる。
ここまでかなりのハイペースで食べてしまい、食べる前は空腹ではないと言う方もいたが、美味しそうなパンを見ればついつい食べてみたくなるもの。コッペパンの他に、2つ3つとパンを選ぶ参加者も。だが、出来上がってきたコッペパンサンドを受け取って、仰天!中身がずっしりとつまり、大きく、ボリューミーだったのだ。想像以上に満腹になり「ここからいっぱい走らなくちゃ!」と思いを新たにする参加者が続出したのだった。
コッペパンサンドをいただきまーす!
北見中心街へ
だが、ここから目指すのは北見中心街のスイーツ店。待っているのはスイーツである。しかも距離は2キロ強しかない。少し雲行きも怪しく、交通量の少ない道を選びながら、シンプルなルートで中心街を目指すことになった。
ほどなく、駅前のアーケードが見えてきた。これから訪れるのは、北見でもっとも有名な菓子店のひとつ「大丸」だ。サイクルラックや休憩室が併設されており、名物のアン入り焼き菓子「ほっちゃれ」がバックポケットにピッタリ収まることから、サイクリストのテッパン補給箇所になっている。
サイクルラック完備の「大丸」
誕生日が近いメンバーをハート型のろうそくを立てたケーキで祝福
店内に入ると、和菓子、洋菓子が豊富に並ぶ。上品な和菓子、キラキラしたケーキ類を見ると先ほどまで「お腹いっぱい」と訴えていた参加者たちも、がぜんやる気を取り戻す。全員「ほっちゃれ」1本ずつを想定していたのだが、「ケーキを食べたい」という声が急速に高まった結果、急遽ケーキも選び、隣の休憩スペースに運ぶことになった。
幸せそうにケーキを頬張る参加者たち。食べ続けていても、おいしいものはおいしいのだ。素材もよく手も込んでいるのに、都内に比べると驚くほど値段もリーズナブル。これを食べずにいられようか。
オープンを待つ新しいカーリングホール
最後の立ち寄りは「Shiga」
しまった、また長居してしまった。このままだと16時ゴールが危うい。ハッカ記念館やベーカリーなど、他の北見中心街の立ち寄りは全てキャンセルし、一路、端野のゴール方面に向かうことになった。
新しく建設され、オープンの日を待つ「アルゴグラフィックスカーリングホール」を眺め、端野へ。小ぶりではあるが粋を集めたホールになっているらしい。気温は落ちてきたが、エネルギーをチャージし続けている一同の足取りは軽く、順調にバイクを走らせて行った。
最後の立ち寄りは、やはり人気の高い端野の菓子店「Shiga」。ここも洋菓子、和菓子、ソフトクリームなど品揃えが豊富で、イートインもあるため、立ち寄りのテッパンスポットのひとつ。ショーケースにならぶ美しいお菓子や、その場でクリームを詰めてくれるコロネなど、目移りしっぱなし!
「Shiga」名物のぶあついワッフル
スイーツでみんな笑顔
最後のスイーツをみんなで堪能!
ただ、さすがに満腹な参加者が多かったこともあり、パッケージされて持ち帰りやすいワッフルが一番人気だったようだ。惜しげなくクリームやあんを詰めた、ぶあついワッフルは店舗の名物でもある。どうしても、うつくしいケーキを諦めきれない女子は、大ぶりなものを1つ選び、皆でシェアすることになった。女子の特典だ!
イートインでそれぞれが選んだスイーツを頬張りながら、今日の思い出話に花を咲かせる参加者たち。ゴールは近い。
女子限定で一品追加!スイーツは常に別腹です♪
「Shiga」名物のぶあついワッフル
洋梨やりんごがまるまる一個入った贅沢スイーツ
名残惜しくも店舗を後にし、ゴールの「ノーザンアークリゾート」を目指す。「ノーザンアークリゾート」は、スキー場、ゴルフ場などを備えた総合リゾート。夏場にはゲレンデを生かしたMTBのダウンヒルコースも設営されており、もちろん宿泊も可能。サイクリストにとっても身近な施設なのだ。
美しい端野の田園風景を抜け、最後の上りに差し掛かる。ここを越えれば、ノーザンアークが見えてくる!陽が傾き、気温も下がってはいたが、美しい夕景の中、全員が元気にゴール。美味なるたべもの、美しい景観を楽しみ、大満足の1日だった。明らかに、食べた量と消費した量が釣り合っていないが、そこはヨシとしよう!
このリゾートは「金の湯」という人気のお湯があり、日帰り入浴も可能。ブラウンがかった色味の温泉は、しっかりと体を温めてくれ、美肌効果も高いという。
ゴール!食べた!走った!楽しかった! 今回は全員が感染防止対策の一環で、北見オリジナルのカーリング柄のネックカバーを装着した
この日夜のフライトで戻る参加者が多く、ゴール後は輪行を済ませ、停めておいたレンタカーに自転車を積み込み、日帰り入浴で汗を流して疲れを癒し、帰路に備えたのだった。
今回はレンタカー使用者が多かったため、あらかじめノーザンアークに停めておいたのだが、レンタカーを使用しない旅では路線バスなどをうまく使い移動することになるだろう。空港への連結など、今後の整備が待たれるところだ。年々この地域を訪れるサイクリストが増えており、環境整備も進んで行くことだろう。
来年は、もぐもぐライドは通常開催予定。より大人数に対応できる内容に変わることになるが、オホーツクの味覚と景観を楽しむことができる。開催時期は今後の検討になるが、オホーツクサイクリングロード情報ポータルサイト(この冬、内容一新の予定! http://hokkaido-okhotsk-cycle.com/ )をチェックしておいてほしい!
text&photo:Kinuyo
photo:サイクルアドベンチャーオホーツク推進協議会
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オホーツクでオンロードの自転車を楽しむ上での推奨期間は積雪や凍結のない4月から10月。レンタサイクルなども基本的にはこの期間の中で運用されている。とはいえ、冬が近くにつれ日没も気温が低下する時間も早くなってくるこの時期は、16時までにゴールしないと、そのあとの動きが厳しくなってくる。
2日目の走行エリアの中で、グルメ人気が高いのは、海鮮が豊富なオホーツク沿いの「常呂」とスイーツやパンの名店が多い「北見中心街」だが、この二つの街は最短距離でも45km離れており、一般のサイクリングペースで、ゆったり飲食を楽しむと、日没の早い秋に往復をするのはかなり難しい。食べることを楽しめなくては、もぐもぐライドの意味がないのだ!
常呂〜端野〜北見を繋ぐ北見バスの運行はあり、数台であれば自転車を乗せての乗車も可能。安く新鮮な海鮮が手に入る常呂漁協直売店は夕方には大方が売り切れているため、最初に常呂を出て北見を目指す方向がベストだ。
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今回は特例として、レンタカー使用者はゴール地点となる「ノーザンアークリゾート」に駐車し、スタート地点への参加者を輸送。常呂をスタートし北見に向けて南下、端野まで北上し、ノーザンアークリゾートへゴールする形を取ることとした。ノーザンアークリゾートには、日帰り入浴も可能な人気のお湯もあり、バス停も設置されている。
ということで、参加者は常呂のバスターミナルをスタートすることになった。早々に新鮮な魚介類を販売する常呂漁協の直売店を目指す。朝水揚げされたホタテは8時ごろからむき始め、8時半すぎから店頭に並び始める。今日はこの店頭に並んだばかりのホタテにありつけるよう、スタート時間を設定。
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9時ごろ常呂漁協に到着すると、あった!ホタテの貝柱が並んでいる。次々とカゴを持ち、ホタテや牡蠣を入れていく参加者たち。新鮮な海鮮が一般の店舗とは比べものにならない価格で販売されており、ここからすぐに宅配便で全国に発送することも可能。多くの参加者が発送手続きを行なっていた。
この日は特別な許可を取り、漁協の駐車場内に停めたサポートカーの後部に炊き立てのごはんやホタテを並べ、セルフでホタテ丼を作って食べるという計画!ほかほかのごはんと、ホタテ貝柱、漬物類を好きなように盛り付け、夢のホタテ丼を作る。
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常呂のホタテは肉厚で、品質の高さには定評がある。数時間前に採り、むいたばかりの新鮮なホタテはその中でも格別!しっかりとした歯応えがあり、噛む音がするほどだ。噛み締めると、甘みと旨味が口の中に広がる。こんな新鮮な状態で食べられるのは、まさに旅の醍醐味だ。一同はこの最高に贅沢なホタテ丼を感動しながら味わったのだった。
続いてはスイーツ。バスターミナル方向に戻る途中に、地元で長く愛されてきた「竹岡菓子舗」がある。この日は定休日だったのだが、参加者のために急遽店舗を開けてくれることになったという。
日持ちする焼き菓子等を想像していたのだが、店舗に入ると、美しいシュークリームとエクレアが並んでいるではないか!参加者のためにと、定休日に用意してくれた優しさに大いに感動しながら、皆シュークリームとエクレアを注文。中には両方食べたい!という強者も。
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パリッと焼き上げられた皮にホイップとクリームが入ったシュークリームも、パンパンにクリームが詰められたエクレアも、食べ応えがありながらも、しつこくなく、ペロリと食べられる。皆、どこか懐かしさの漂う老舗のスイーツを堪能したのだった。
ここからは、アドヴィックス常呂カーリングホールへ。平昌五輪でメダルを獲得した「ロコ・ソラーレ」の本拠地でもある。ここでは希望者はカーリング体験も可能(要事前予約)だ。
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中に入り、カーリング場の見学ができる2階に上がる。美しい白いカーリング場にはもうすでに多くの人たちがカーリングを楽しんだり、練習したりしていたが、よく見ると、ロコソラーレのメンバーも練習しているではないか!間近で見るカーリングに吸い寄せられる一同。貴重な経験だった。
ここからは常呂を離れ、南下する。実はここまでで皆がエキサイトしすぎてしまい、この時点で想定時刻を大きく超過。サロマ湖周りは断念し、最もシンプルなルートで、速やかに南下することになった。一路は常呂川の堤防上の道に入り、一路端野を目指す。
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堤防上に広がる景観は、圧巻!川沿いの木々だけでなく、かなたに
見える山々も色づき、見晴らす広大な景観全てが、この時期限定の黄色に彩られ、見たことのない世界を描き出していた。何度も自転車を停め、景観を撮影する参加者も。車も来ず、道に迷うこともない安全な道で美しい眺めを満喫した。
一般道に降りてからも、美しい紅葉の景観の中をゆく。交通量も多くなく、大型車も自転車に配慮してくれ、十分なスペースをあけて追い抜いてくれるのがありがたい。
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道中のガソリンスタンドでお手洗い休憩を挟み、北見のベーカリー「捏」へ。ここでは選んだ中身をサンドしてくれるコッペパンサンドをオーダーし、軽いランチとすることになった。中身の選択肢はその日によって多少異なるが、クリームやジャム、あんなどの甘味に加え、コロッケやざんぎ(鶏の唐揚げ)などの食事コッペを作ることもできる。
ここまでかなりのハイペースで食べてしまい、食べる前は空腹ではないと言う方もいたが、美味しそうなパンを見ればついつい食べてみたくなるもの。コッペパンの他に、2つ3つとパンを選ぶ参加者も。だが、出来上がってきたコッペパンサンドを受け取って、仰天!中身がずっしりとつまり、大きく、ボリューミーだったのだ。想像以上に満腹になり「ここからいっぱい走らなくちゃ!」と思いを新たにする参加者が続出したのだった。
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だが、ここから目指すのは北見中心街のスイーツ店。待っているのはスイーツである。しかも距離は2キロ強しかない。少し雲行きも怪しく、交通量の少ない道を選びながら、シンプルなルートで中心街を目指すことになった。
ほどなく、駅前のアーケードが見えてきた。これから訪れるのは、北見でもっとも有名な菓子店のひとつ「大丸」だ。サイクルラックや休憩室が併設されており、名物のアン入り焼き菓子「ほっちゃれ」がバックポケットにピッタリ収まることから、サイクリストのテッパン補給箇所になっている。
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店内に入ると、和菓子、洋菓子が豊富に並ぶ。上品な和菓子、キラキラしたケーキ類を見ると先ほどまで「お腹いっぱい」と訴えていた参加者たちも、がぜんやる気を取り戻す。全員「ほっちゃれ」1本ずつを想定していたのだが、「ケーキを食べたい」という声が急速に高まった結果、急遽ケーキも選び、隣の休憩スペースに運ぶことになった。
幸せそうにケーキを頬張る参加者たち。食べ続けていても、おいしいものはおいしいのだ。素材もよく手も込んでいるのに、都内に比べると驚くほど値段もリーズナブル。これを食べずにいられようか。
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新しく建設され、オープンの日を待つ「アルゴグラフィックスカーリングホール」を眺め、端野へ。小ぶりではあるが粋を集めたホールになっているらしい。気温は落ちてきたが、エネルギーをチャージし続けている一同の足取りは軽く、順調にバイクを走らせて行った。
最後の立ち寄りは、やはり人気の高い端野の菓子店「Shiga」。ここも洋菓子、和菓子、ソフトクリームなど品揃えが豊富で、イートインもあるため、立ち寄りのテッパンスポットのひとつ。ショーケースにならぶ美しいお菓子や、その場でクリームを詰めてくれるコロネなど、目移りしっぱなし!
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ただ、さすがに満腹な参加者が多かったこともあり、パッケージされて持ち帰りやすいワッフルが一番人気だったようだ。惜しげなくクリームやあんを詰めた、ぶあついワッフルは店舗の名物でもある。どうしても、うつくしいケーキを諦めきれない女子は、大ぶりなものを1つ選び、皆でシェアすることになった。女子の特典だ!
イートインでそれぞれが選んだスイーツを頬張りながら、今日の思い出話に花を咲かせる参加者たち。ゴールは近い。
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名残惜しくも店舗を後にし、ゴールの「ノーザンアークリゾート」を目指す。「ノーザンアークリゾート」は、スキー場、ゴルフ場などを備えた総合リゾート。夏場にはゲレンデを生かしたMTBのダウンヒルコースも設営されており、もちろん宿泊も可能。サイクリストにとっても身近な施設なのだ。
美しい端野の田園風景を抜け、最後の上りに差し掛かる。ここを越えれば、ノーザンアークが見えてくる!陽が傾き、気温も下がってはいたが、美しい夕景の中、全員が元気にゴール。美味なるたべもの、美しい景観を楽しみ、大満足の1日だった。明らかに、食べた量と消費した量が釣り合っていないが、そこはヨシとしよう!
このリゾートは「金の湯」という人気のお湯があり、日帰り入浴も可能。ブラウンがかった色味の温泉は、しっかりと体を温めてくれ、美肌効果も高いという。
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この日夜のフライトで戻る参加者が多く、ゴール後は輪行を済ませ、停めておいたレンタカーに自転車を積み込み、日帰り入浴で汗を流して疲れを癒し、帰路に備えたのだった。
今回はレンタカー使用者が多かったため、あらかじめノーザンアークに停めておいたのだが、レンタカーを使用しない旅では路線バスなどをうまく使い移動することになるだろう。空港への連結など、今後の整備が待たれるところだ。年々この地域を訪れるサイクリストが増えており、環境整備も進んで行くことだろう。
来年は、もぐもぐライドは通常開催予定。より大人数に対応できる内容に変わることになるが、オホーツクの味覚と景観を楽しむことができる。開催時期は今後の検討になるが、オホーツクサイクリングロード情報ポータルサイト(この冬、内容一新の予定! http://hokkaido-okhotsk-cycle.com/ )をチェックしておいてほしい!
text&photo:Kinuyo
photo:サイクルアドベンチャーオホーツク推進協議会
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