2020/12/01(火) - 12:28
10月24-25日、北海道のオホーツクエリアで地域の味覚を「もぐもぐ」と食べ歩くサイクリング「もぐもぐライド」が開催された。新型コロナウィルスの影響も鑑み、モニターライドのような形で開催された3度目のもぐもぐライドのレポートが絹代さんから届きました。
秋に葉が赤く色づく木々が少なく、主に群生する白樺やカラマツなどは黄色く葉の色を変えるため、並木や山が金色に染まる「黄葉」を楽しめるオホーツクエリア。例年、10月末から11月にかけて美しい黄葉が広がるのだが、今年は10月に入ると、急激に気温が下がり、黄葉の時期が早まった。図らずも、この週末に最高の見所を迎えることになったのだ。
参加者一同は網走駅からスタート。美しい濃厚なブルーのオホーツク海沿いを東に向けて進む。並行して走る釧網本線の駅はどれも昔ながらレトロな風貌で、鉄道ファンに人気が高い。海を背景に、昭和にタイムスリップしたような独特の雰囲気を漂わせる。
オホーツク海と濤沸湖に挟まれたおよそ8キロの砂丘に広がる小清水原生花園には、5月〜8月ごろまでおよそ40種の野生の花が咲きほこる。
この時期はもう花はないのだが、展望台からは美しい砂丘やオホーツク海、濤沸湖を360度一望でき、景観を楽しむことはできる。この原生花園の入り口となる「原生花園」駅は、5月1日から10月31日までのみ開設される季節限定の駅。
ほどなく、最初のもぐもぐスポットである「道の駅はなやか小清水」に到着した。今年も大人気の「じゃがいもスイートポテト」がふるまわれた。スイートポテトは通常はさつまいもで作られるが、これは小清水特産のじゃがいもを100%使い焼き上げられた小清水の人気スイーツ。
じゃがいもにスイーツのイメージはなかったのだが、驚くほどうまい。人気を受け、週末のみの販売であったところを本年6月より毎日店頭に並ぶことになった。この日は昨年まで限定生産だった黄色いじゃがいも「インカのめざめ」を使用したスイートポテトが配られた。
インカのめざめ自体、甘く濃厚で人気の高い品種なのだが、納得のおいしさ! じゃがいもスイーツらしく(?)サイズも大ぶりなのだが、一同ペロリと食べてしまった。エネルギーをチャージしたら、次の目的地へ。ここからは内陸に入り、東藻琴のまちを目指す。これまでの海を中心とした美景から、美しく色を変えた木々の間を抜け、山々の景観を楽しめるエリアへ入る。
青空の下、白樺の真っ白な幹が輝くように映えるのだが、黄色い葉をつけるこの時期は、さらに別の華やかさを増し、光を放つような美しさ。思わず目を奪われる。
鮮やかな緑色の牧草と黄色い葉に、少々の紅葉がプラスされ、見渡す景観はどれも油絵のように美しい。随所で記念撮影を繰り返しながら、一同はゆったりと東藻琴を目指したのだった。
「道の駅ひがしもこと」に到着。軽くお手洗い休憩を取ったのち、ハム、ソーセージの名店が経営する「大空フーズ」へ。ここでランチ休憩!この店舗のホットドッグをいただきつつ、ご当地グルメを持ち込み、いただこうという計画だ。
当初はホットドッグの想定だったのだが、全員がオリジナルの「大空ドッグ」を注文することになった。待つこと、しばし。近くの「中山商店」でオーダーしていた「鶏の半身揚げ」「げんこつ揚げ」が、ホットドッグの出来上がりを待つ間に運ばれてきた。もちろん揚げたてだ。
ナイフを入れると立ち上る湯気。中のお肉はふわふわでみずみずしく、皮はパリパリ。まったく脂っこくない。大型の唐揚げ「げんこつ揚げ」は、想像していたよりはるかに大きく、衣はサクサクで味がしっかり沁みているけれど、しつこくない。一同はおいしいおいしいと平らげていく。
大空ドッグが出来上がってきた。自慢のプリプリのソーセージにベーコン、チーズや野菜があしらわれ、うまみもたっぷり。大満足のボリュームだ。皆笑顔でかぶりついていく。
お腹も満たされ、ここからはまたライドパートへ。少々のアップダウンを抜けるエリアに入るが、大きなアップダウンはないため、リズムよく走れば比較的スムースに走り抜けることができる。北海道らしい雄大な大地、パッチワークのように広がる畑、美しく色づいた木々。どこを見ても美しく、それぞれの広がるスケール感は北海道ならではのもの。あちこちから歓声があがる。
絶景の道「感動の径」へ差し掛かり、かなたにオホーツク海も望めるビュースポットで休憩。この日は視界もクリアで、どこまでも見渡せる最高の天気。自分を取り巻く360度の景観があまりに美しく、その一部しか切り取れない写真にもどかしさを感じるほど。こんな絶景の中を走れるなんて、最高に贅沢だ!
北海道のこの時期は日が傾くのが早く、午後2時を超えると、太陽の光は黄色く色づき始め、気温も下がってくる。一同は無言でじわじわと近づいてくる日暮れの圧力に背中を押されながら、先を急ぐことに。ダイナミックなアップダウンを抜け、網走湖方面へ向かう。
小清水と網走の間のエリアは、ジェットコースターのようにうねりながら、どこまでもまっすぐに伸びる道が多いのが特徴。ある程度のスピードで走れて、軽量なロードバイクで駆け抜けるのにはぴったり。一同はこのエリアを爽快に走り抜けた。
まだ身体が温まった状態でジェラート店「RIMO」に到着。ここはイタリアで開催された国際ジェラートコンテストで金賞を獲ったことのある名店。全国の百貨店などでも催事出店をしているため、どこかで味わったことのある方もいるかもしれない。毎朝その日に売り切れる分だけのジェラートを作って店頭に並べるため、もうこの時間はあらかた売り切れ。選択肢は少なかったが、その中でも気になったフレーバーをチョイスし、めいめいがオーダーした。
コクがありながら、全くしつこさがなく、旬のフレーバーの風味を生かしたジェラートは、さすがの一言。あちこちから「おいしい!」の声が上がる。
もぐもぐパートを終え、よいリフレッシュと補給になった。ここからは、一路網走を目指すのみ!気温が下がっており、一枚羽織ってスタート。網走駅まで10km弱だ。
ほどなく網走湖沿いに入る。色づいた木々の中には、もうすでに葉を落としているものもあり、今年の黄葉がいかに早まったのかと驚かされる。穏やかな湖面と揺れる黄色の葉が本当に美しい。
網走湖に新たに登場した「コネクトリップ」でお手洗い休憩を挟むことになった。新型コロナウィルスへの対応で、お手洗いを使用できなくなった店舗も多く、こちらに寄らせていただくことになったのだ。
コネクトリップはオホーツク地域のさまざまな体験を提供する拠点施設。網走湖は冬季凍結した湖面でファットバイクライドが楽しまれているのだが、この冬はこの施設が冬季の網走湖ファットバイクの拠点となるだろう。
センター前の山肌を彩る紅葉が、あまりに鮮やかで、色とりどりで美しく、一同と記念撮影。秋が、これほどまでに華やかな季節だったのか。気温は刻々と下がっていくが、一同はみな笑顔。
日暮も近いが、鮭の遡上が見られると聞き、急遽、網走湖沿いの広場に入っていくことになった。奥まで行くと、余力がなくなった無数の鮭が水路をうごめいていた。網走湖は海とつながっており、産卵を志す鮭のメスが遡上し、誤って湖の端の水路に入ってきてしまうのだとか。なんとも哀れで、どうにかしてあげたい思いに駆られる。このまま、カラスの餌食になってしまうのか。自然界は残酷だ。
複雑な思いを胸に、走路に戻る。ゴールまで、あと少し。まもなく、網走の市街地へとさしかかった。
日暮れには十分間に合いそうだ。立ち寄るかどうかは時間に応じての判断となっていた最後のもぐもぐスポットにも向かうことになった。この「北見食品工業」も毎年立ち寄る人気スポット。好みのすり身を選べば、その場でスタッフが油で揚げてくれて、あつあつのすり身揚げをいただくことができるのだ。
ショーケースには、ホタテ、エビ、イカ、カボチャ、チーズ…さまざまなすり身がならぶ。めいめいが好みのすり身をセレクトし、揚げあがりを待つ。
揚がった順にコールされ、火傷しそうにあつあつのすり身揚げを受け取る。店の外に出て、早速頬張ると、あつあつでプリプリのすり身が最高にうまい!すこし甘めのすり身に、それぞれの具材がしっかりと入っていて、食感、味、ともに病みつきになるおいしさだ。
ハフハフと息をつきながらすり身揚げを頬張り、冷えた体も温まったら、各自のホテルに近いこともあって、ここで解散に。食べた!そして走った!走行距離は70km程度。ほどよい疲労感と達成感だ。
2日目は北見市内のグルメを網羅するコースが用意されているという。明日も楽しみだ!
text&photo:Kinuyo
photo:サイクルアドベンチャーオホーツク推進協議会
秋に葉が赤く色づく木々が少なく、主に群生する白樺やカラマツなどは黄色く葉の色を変えるため、並木や山が金色に染まる「黄葉」を楽しめるオホーツクエリア。例年、10月末から11月にかけて美しい黄葉が広がるのだが、今年は10月に入ると、急激に気温が下がり、黄葉の時期が早まった。図らずも、この週末に最高の見所を迎えることになったのだ。
参加者一同は網走駅からスタート。美しい濃厚なブルーのオホーツク海沿いを東に向けて進む。並行して走る釧網本線の駅はどれも昔ながらレトロな風貌で、鉄道ファンに人気が高い。海を背景に、昭和にタイムスリップしたような独特の雰囲気を漂わせる。
オホーツク海と濤沸湖に挟まれたおよそ8キロの砂丘に広がる小清水原生花園には、5月〜8月ごろまでおよそ40種の野生の花が咲きほこる。
この時期はもう花はないのだが、展望台からは美しい砂丘やオホーツク海、濤沸湖を360度一望でき、景観を楽しむことはできる。この原生花園の入り口となる「原生花園」駅は、5月1日から10月31日までのみ開設される季節限定の駅。
ほどなく、最初のもぐもぐスポットである「道の駅はなやか小清水」に到着した。今年も大人気の「じゃがいもスイートポテト」がふるまわれた。スイートポテトは通常はさつまいもで作られるが、これは小清水特産のじゃがいもを100%使い焼き上げられた小清水の人気スイーツ。
じゃがいもにスイーツのイメージはなかったのだが、驚くほどうまい。人気を受け、週末のみの販売であったところを本年6月より毎日店頭に並ぶことになった。この日は昨年まで限定生産だった黄色いじゃがいも「インカのめざめ」を使用したスイートポテトが配られた。
インカのめざめ自体、甘く濃厚で人気の高い品種なのだが、納得のおいしさ! じゃがいもスイーツらしく(?)サイズも大ぶりなのだが、一同ペロリと食べてしまった。エネルギーをチャージしたら、次の目的地へ。ここからは内陸に入り、東藻琴のまちを目指す。これまでの海を中心とした美景から、美しく色を変えた木々の間を抜け、山々の景観を楽しめるエリアへ入る。
青空の下、白樺の真っ白な幹が輝くように映えるのだが、黄色い葉をつけるこの時期は、さらに別の華やかさを増し、光を放つような美しさ。思わず目を奪われる。
鮮やかな緑色の牧草と黄色い葉に、少々の紅葉がプラスされ、見渡す景観はどれも油絵のように美しい。随所で記念撮影を繰り返しながら、一同はゆったりと東藻琴を目指したのだった。
「道の駅ひがしもこと」に到着。軽くお手洗い休憩を取ったのち、ハム、ソーセージの名店が経営する「大空フーズ」へ。ここでランチ休憩!この店舗のホットドッグをいただきつつ、ご当地グルメを持ち込み、いただこうという計画だ。
当初はホットドッグの想定だったのだが、全員がオリジナルの「大空ドッグ」を注文することになった。待つこと、しばし。近くの「中山商店」でオーダーしていた「鶏の半身揚げ」「げんこつ揚げ」が、ホットドッグの出来上がりを待つ間に運ばれてきた。もちろん揚げたてだ。
ナイフを入れると立ち上る湯気。中のお肉はふわふわでみずみずしく、皮はパリパリ。まったく脂っこくない。大型の唐揚げ「げんこつ揚げ」は、想像していたよりはるかに大きく、衣はサクサクで味がしっかり沁みているけれど、しつこくない。一同はおいしいおいしいと平らげていく。
大空ドッグが出来上がってきた。自慢のプリプリのソーセージにベーコン、チーズや野菜があしらわれ、うまみもたっぷり。大満足のボリュームだ。皆笑顔でかぶりついていく。
お腹も満たされ、ここからはまたライドパートへ。少々のアップダウンを抜けるエリアに入るが、大きなアップダウンはないため、リズムよく走れば比較的スムースに走り抜けることができる。北海道らしい雄大な大地、パッチワークのように広がる畑、美しく色づいた木々。どこを見ても美しく、それぞれの広がるスケール感は北海道ならではのもの。あちこちから歓声があがる。
絶景の道「感動の径」へ差し掛かり、かなたにオホーツク海も望めるビュースポットで休憩。この日は視界もクリアで、どこまでも見渡せる最高の天気。自分を取り巻く360度の景観があまりに美しく、その一部しか切り取れない写真にもどかしさを感じるほど。こんな絶景の中を走れるなんて、最高に贅沢だ!
北海道のこの時期は日が傾くのが早く、午後2時を超えると、太陽の光は黄色く色づき始め、気温も下がってくる。一同は無言でじわじわと近づいてくる日暮れの圧力に背中を押されながら、先を急ぐことに。ダイナミックなアップダウンを抜け、網走湖方面へ向かう。
小清水と網走の間のエリアは、ジェットコースターのようにうねりながら、どこまでもまっすぐに伸びる道が多いのが特徴。ある程度のスピードで走れて、軽量なロードバイクで駆け抜けるのにはぴったり。一同はこのエリアを爽快に走り抜けた。
まだ身体が温まった状態でジェラート店「RIMO」に到着。ここはイタリアで開催された国際ジェラートコンテストで金賞を獲ったことのある名店。全国の百貨店などでも催事出店をしているため、どこかで味わったことのある方もいるかもしれない。毎朝その日に売り切れる分だけのジェラートを作って店頭に並べるため、もうこの時間はあらかた売り切れ。選択肢は少なかったが、その中でも気になったフレーバーをチョイスし、めいめいがオーダーした。
コクがありながら、全くしつこさがなく、旬のフレーバーの風味を生かしたジェラートは、さすがの一言。あちこちから「おいしい!」の声が上がる。
もぐもぐパートを終え、よいリフレッシュと補給になった。ここからは、一路網走を目指すのみ!気温が下がっており、一枚羽織ってスタート。網走駅まで10km弱だ。
ほどなく網走湖沿いに入る。色づいた木々の中には、もうすでに葉を落としているものもあり、今年の黄葉がいかに早まったのかと驚かされる。穏やかな湖面と揺れる黄色の葉が本当に美しい。
網走湖に新たに登場した「コネクトリップ」でお手洗い休憩を挟むことになった。新型コロナウィルスへの対応で、お手洗いを使用できなくなった店舗も多く、こちらに寄らせていただくことになったのだ。
コネクトリップはオホーツク地域のさまざまな体験を提供する拠点施設。網走湖は冬季凍結した湖面でファットバイクライドが楽しまれているのだが、この冬はこの施設が冬季の網走湖ファットバイクの拠点となるだろう。
センター前の山肌を彩る紅葉が、あまりに鮮やかで、色とりどりで美しく、一同と記念撮影。秋が、これほどまでに華やかな季節だったのか。気温は刻々と下がっていくが、一同はみな笑顔。
日暮も近いが、鮭の遡上が見られると聞き、急遽、網走湖沿いの広場に入っていくことになった。奥まで行くと、余力がなくなった無数の鮭が水路をうごめいていた。網走湖は海とつながっており、産卵を志す鮭のメスが遡上し、誤って湖の端の水路に入ってきてしまうのだとか。なんとも哀れで、どうにかしてあげたい思いに駆られる。このまま、カラスの餌食になってしまうのか。自然界は残酷だ。
複雑な思いを胸に、走路に戻る。ゴールまで、あと少し。まもなく、網走の市街地へとさしかかった。
日暮れには十分間に合いそうだ。立ち寄るかどうかは時間に応じての判断となっていた最後のもぐもぐスポットにも向かうことになった。この「北見食品工業」も毎年立ち寄る人気スポット。好みのすり身を選べば、その場でスタッフが油で揚げてくれて、あつあつのすり身揚げをいただくことができるのだ。
ショーケースには、ホタテ、エビ、イカ、カボチャ、チーズ…さまざまなすり身がならぶ。めいめいが好みのすり身をセレクトし、揚げあがりを待つ。
揚がった順にコールされ、火傷しそうにあつあつのすり身揚げを受け取る。店の外に出て、早速頬張ると、あつあつでプリプリのすり身が最高にうまい!すこし甘めのすり身に、それぞれの具材がしっかりと入っていて、食感、味、ともに病みつきになるおいしさだ。
ハフハフと息をつきながらすり身揚げを頬張り、冷えた体も温まったら、各自のホテルに近いこともあって、ここで解散に。食べた!そして走った!走行距離は70km程度。ほどよい疲労感と達成感だ。
2日目は北見市内のグルメを網羅するコースが用意されているという。明日も楽しみだ!
text&photo:Kinuyo
photo:サイクルアドベンチャーオホーツク推進協議会
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