2019/06/20(木) - 14:36
日本一の面積を誇る屈斜路カルデラの内側に広がる大自然を堪能するグランフォンド摩周。周囲に広がる絶景ポイントと、屈斜路湖と摩周湖という2つのカルデラ湖を巡る2日目のライドレポートをお届けしましょう。
屈斜路湖を見下ろす隠れた絶景峠、津別峠へのヒルクライムを楽しんだ1日目(レポートはこちらから)。80kmのライドながらも、ガツンと登ったおかげで少し脚は疲れ気味。脚慣らしにちょうど良いだろう、なんて考えていたのはすこーし甘い考えだったような。でも、外に出てみれば2日目も素晴らしい青空が広がり、絶好のライド日和に。そんな空模様を見ると、俄然期待が高まってくる。
1日目と同じく、スタート地点は釧路圏摩周観光文化センター。今日が本番的な位置づけでもあり、昨日よりも多くの参加者が続々と会場へと集まってくる。2日目に用意されるのは130kmのロングコースと100kmのミドルコース、そして60kmのショートコースの3つ。
「昨日結構走ったし、ここはミドルでもいいのでは?」と弱気の虫が囁くけれども、むしろここまで来たのだから走らないとソンだろう、天気も最高なんだし、と気を取り直してロングコースへ。ちなみにそれぞれのコースごとに巡航速度別のグループが用意されているのは1日目と同じだ。
先も長いので、まずは30km/h巡航の先頭グループでコースイン。まずは弟子屈町の南側に広がる丘陵地帯へと向かっていく。阿寒摩周横断道から農道へ入り、最初のヒルクライムセクションである900高原へと挑んでいく。
牧場の草地が約900haあることから名づけられたという900高原。360°ぐるりとあたりを見渡すことのできる絶景スポットとして、多くの観光客に人気なのだという。それだけ景色が良いというのは、つまりそれだけ登るということでもある。
5%を超えるくらいの登りが距離にしておそらく2.5kmほど続き、元気な皆さんはグイグイ登っていく。ちなみに私はその前の平坦区間で写真を撮るために脚を使っており、あっさりと千切れることに成功(笑)淡々とペースで登っていくと、一気に視界が広がる。牧草地に挟まれた直登区間をこなし、左折すると間もなく900高原が見えてきた。
一面に広がる緑のカーペットのような牧草地を見下ろしつつ、登り切った先に待っていたのはジューシーな肉まん!朝ごはんが早めになりがちなロングライドイベントの第一エイドとしては、これくらいのボリュームは理想的。そしてもちろん味の方も最高で、ぺろりと平らげてしまった。
どこまでも丘陵地帯が続き、牛や馬が放牧されている雄大で長閑な風景はThis is 北海道といったところ。ちなみに北海道の絶景スポットといえば丘が多い。道東でぱっと思いつく限りでも、この後に出てくる多和平、中標津の開陽台、上士幌のナイタイ高原などなど。
さて、900高原の美しい景色をどうにか収めようと撮影に躍起になっていると30km/hの先頭グループは既に出発していた……。まあ、そんなことは織り込み済みで先頭グループと一緒にスタートしたのだ。強がりではない、ホントですよ?ということで、ここからは25km/h巡航グループにお邪魔して走っていくことに。
900高原から見えていた絶景を形作っている数々の丘を越えていく。基本的には農業用車両のための道であるので、割と狭くところどころには土塊も落ちていたりするので下りでスピードを出しすぎるのは禁物。周りの景色が綺麗で目を三角にして走ろうという気持ちにならないので、余計な心配かもしれないけれど。
釧路と網走を繋ぐ釧網本線の踏切を越えようとすると、1両編成の列車がやってきた。「1時間に1本くらいじゃない?」「なんかラッキーですね!」なんて、盛り上がる。普段だったら踏切で止められることに、そんなポジティブな感想を抱くことなんてないのにところ変われば気持ちも変わるもの。ちなみに後程調べたところ、1日で7本しか運行していないそうでした。
そんな貴重な列車に手を振って見送ると、次なる多和平のエイドはもうすぐだ。こちらの多和平も900高原に並ぶ絶景ポイントとして名高いスポット。つまりは登った先にあるわけだけれど、900高原に比べればかなり難易度は低め。
今度は千切れずエイドへと辿り着くと待っていたのは具沢山のミネストローネ。たくさんの豆や野菜がしっかり煮詰められ、さっぱりしたトマトの酸味が効く最高の一杯。長閑に草を食む牛たちを眺めながらお手製のミネストローネを頂いていると、ゆったりとした時間が流れていくように感じる。
多和平にはグランフォンド摩周に参加しているサイクリストの他にも、ピクニックやバーベキューにやってきた方々の姿も。こんなに天気も良ければお出かけしたくなるのは当然の成り行き。家族や友達とゆっくり過ごす皆さんの姿につられて、ついつい長居してしまいそうになるけれど、私たちは残り90kmを走らなければならない身。後ろ髪を引かれつつ、多和平を後にしたのであった。
text&photo:Naoki.Yasuoka
屈斜路湖を見下ろす隠れた絶景峠、津別峠へのヒルクライムを楽しんだ1日目(レポートはこちらから)。80kmのライドながらも、ガツンと登ったおかげで少し脚は疲れ気味。脚慣らしにちょうど良いだろう、なんて考えていたのはすこーし甘い考えだったような。でも、外に出てみれば2日目も素晴らしい青空が広がり、絶好のライド日和に。そんな空模様を見ると、俄然期待が高まってくる。
1日目と同じく、スタート地点は釧路圏摩周観光文化センター。今日が本番的な位置づけでもあり、昨日よりも多くの参加者が続々と会場へと集まってくる。2日目に用意されるのは130kmのロングコースと100kmのミドルコース、そして60kmのショートコースの3つ。
「昨日結構走ったし、ここはミドルでもいいのでは?」と弱気の虫が囁くけれども、むしろここまで来たのだから走らないとソンだろう、天気も最高なんだし、と気を取り直してロングコースへ。ちなみにそれぞれのコースごとに巡航速度別のグループが用意されているのは1日目と同じだ。
先も長いので、まずは30km/h巡航の先頭グループでコースイン。まずは弟子屈町の南側に広がる丘陵地帯へと向かっていく。阿寒摩周横断道から農道へ入り、最初のヒルクライムセクションである900高原へと挑んでいく。
牧場の草地が約900haあることから名づけられたという900高原。360°ぐるりとあたりを見渡すことのできる絶景スポットとして、多くの観光客に人気なのだという。それだけ景色が良いというのは、つまりそれだけ登るということでもある。
5%を超えるくらいの登りが距離にしておそらく2.5kmほど続き、元気な皆さんはグイグイ登っていく。ちなみに私はその前の平坦区間で写真を撮るために脚を使っており、あっさりと千切れることに成功(笑)淡々とペースで登っていくと、一気に視界が広がる。牧草地に挟まれた直登区間をこなし、左折すると間もなく900高原が見えてきた。
一面に広がる緑のカーペットのような牧草地を見下ろしつつ、登り切った先に待っていたのはジューシーな肉まん!朝ごはんが早めになりがちなロングライドイベントの第一エイドとしては、これくらいのボリュームは理想的。そしてもちろん味の方も最高で、ぺろりと平らげてしまった。
どこまでも丘陵地帯が続き、牛や馬が放牧されている雄大で長閑な風景はThis is 北海道といったところ。ちなみに北海道の絶景スポットといえば丘が多い。道東でぱっと思いつく限りでも、この後に出てくる多和平、中標津の開陽台、上士幌のナイタイ高原などなど。
さて、900高原の美しい景色をどうにか収めようと撮影に躍起になっていると30km/hの先頭グループは既に出発していた……。まあ、そんなことは織り込み済みで先頭グループと一緒にスタートしたのだ。強がりではない、ホントですよ?ということで、ここからは25km/h巡航グループにお邪魔して走っていくことに。
900高原から見えていた絶景を形作っている数々の丘を越えていく。基本的には農業用車両のための道であるので、割と狭くところどころには土塊も落ちていたりするので下りでスピードを出しすぎるのは禁物。周りの景色が綺麗で目を三角にして走ろうという気持ちにならないので、余計な心配かもしれないけれど。
釧路と網走を繋ぐ釧網本線の踏切を越えようとすると、1両編成の列車がやってきた。「1時間に1本くらいじゃない?」「なんかラッキーですね!」なんて、盛り上がる。普段だったら踏切で止められることに、そんなポジティブな感想を抱くことなんてないのにところ変われば気持ちも変わるもの。ちなみに後程調べたところ、1日で7本しか運行していないそうでした。
そんな貴重な列車に手を振って見送ると、次なる多和平のエイドはもうすぐだ。こちらの多和平も900高原に並ぶ絶景ポイントとして名高いスポット。つまりは登った先にあるわけだけれど、900高原に比べればかなり難易度は低め。
今度は千切れずエイドへと辿り着くと待っていたのは具沢山のミネストローネ。たくさんの豆や野菜がしっかり煮詰められ、さっぱりしたトマトの酸味が効く最高の一杯。長閑に草を食む牛たちを眺めながらお手製のミネストローネを頂いていると、ゆったりとした時間が流れていくように感じる。
多和平にはグランフォンド摩周に参加しているサイクリストの他にも、ピクニックやバーベキューにやってきた方々の姿も。こんなに天気も良ければお出かけしたくなるのは当然の成り行き。家族や友達とゆっくり過ごす皆さんの姿につられて、ついつい長居してしまいそうになるけれど、私たちは残り90kmを走らなければならない身。後ろ髪を引かれつつ、多和平を後にしたのであった。
text&photo:Naoki.Yasuoka
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