2018/11/07(水) - 11:45
南の楽園、石垣島にて行われたグレイトアース石垣島ライド。シリーズのルーツともいえるこの大会も11年目へ。次の10年の一歩目として、サンセットクルージングなんて新たな取り組みも。それでは、レポートをお届けしましょう。
美しいサンゴ礁に囲まれた石垣島
羽田空港から3時間。那覇空港へ降り立ち、飛行機を乗り継ぎ更に1時間ほど南西へ。サンゴ礁に囲まれた南海のリゾートアイランド、石垣島に到着だ。実は直行便もあるのだけれど、乗り継ぎ便のほうが旅情が掻き立てられる気がするのは、私だけだろうか。
都内では既に長袖の季節となって1か月以上が経つけれど、那覇空港に降り立った時点で邪魔な上着は脱いでしまう。ひと月ぶりの半袖シャツに、気分も軽やかになってしまう。
「めんそーれ!」と書かれた那覇空港から「おーりとーり!」と掲げられた石垣空港へ。どちらも同じく「ようこそ!」と歓迎の言葉なのだけれど、同じ沖縄でもこれだけ違う。ちょっと不思議な気もするけれど、改めて地図を見てみれば納得だ。何せ石垣島が属する八重山諸島は沖縄本島から西に400㎞も離れているのだ。東京と京都くらい離れていて、しかも間には海が広がっているのだから、言葉も違って当然だ。
石垣空港から大会会場となる舟蔵公園までは20㎞ほど。北風なので、追い風基調を活かして自走してもいいし、空港から市街地中心部までバスに乗ってもいいだろう。幸い天気も良いことだし、ちょっと走ってみようということで、輪行解除しえっちらおっちら走り出す。
はるばるやってきました石垣空港へ
石垣空港にはサイクルスタンドも常備されている 輪行派にはうれしい
道路沿いには名物の石垣牛が ここで生まれた子牛が全国のブランド牛になるのだとか
石垣空港を出ると、道端にやたらと大きな木の実がたくさん落ちている。銀杏のようなクルミのような木の実は、テリハボクという木の実。実は「タヌマオイル」と呼ばれる抗酸化作用のある高級オイルの原料でもあり、ここまで大量に植えられているのは日本でも珍しいのだとか。この原稿を書きながら調べた知識なので、もちろんこの時はそんな高級木の実だとは露知らず。たまに走ってくる車が跳ね上げていたりするので、ちょっと気をつけつつ走っていく。来年訪れたときには一つくらいお土産にしてもいいかもしれない。
1時間弱ほど走り、石垣島の中心市街を通り抜けて受付会場へ。途中、石垣牛ステーキという看板に心惹かれつつ、A&Wで昼食に。財布の中身を見たら急にハンバーガーの気分になったのだ。やっぱり沖縄に来たんだからA&Wに行かないとね!
広々とした芝生と青い海が広がる受付会場の舟蔵公園
ワンコと一緒に受付中
モバイルカフェも登場した
昼食を済ませて、たどり着いた受付会場の舟蔵公園は一面の広い芝生が目に優しい海沿いのロケーション。すっかり馴染みのグレイトアーススタッフさんたちから明日のフォトスポットの情報をゲットし、明日の取材作戦を練る。
さて、いったん宿に荷物を置きに帰るころには大分陽も傾き始めてきた。いそいそと石垣港へと繰り出す頃合いだ。そう、グレイトアースの名物である前夜祭である。今年の会場は、なんと海上なのだ。
石垣港のターミナルに続々と集まってくる参加者の皆さん。1年に1度、この場で会うことを楽しみにしている方もいる様子。再会の喜びが収まるころ、それでは船に移動します!とのことで移動開始。
記念撮影パネルで一枚
石垣ドリーム観光の前で集合
今回お世話になるスーパードリーム号 2014年に進水した最新式の船だ
まずはドリンクをゲット
プロデューサーの坂口さんが自らバーテンダーに扮する
どんな船なのだろう、と思っていると、目の前に現れたのは双胴式の大きなクルーザー。石垣島ドリーム観光さんの誇るスーパードリーム号は定員195名という大きな船で、皆さんのテンションも大盛り上がり。「すごーい!」という声があちらこちらから聞こえつつ、乗り込んだ皆さんを待ち受けるのはハロウィン仕様のスタッフたち。
たっぷり用意されたドリンクをカウンターで受け取り、ひとまず甲板へ。「台風が来ていて、波がかなり高いので、そんなに遠くまでは行かないです」と少し残念なお知らせがありつつも、まずはカンパイ!沖縄といえば、のオリオンビール、そして石垣島の蔵元「請福」の泡盛をクイッといただき、早速出航!
船上とあって、いつもよりテンションたかめ?
明るいうちに集合写真を一枚
「みなさんどこか行きたい島あります?」なんて、運営側との距離が近いのがグレイトアースの良いところ
出航時は安全のためにひとまず船内へ。今年はいつもゲストを務めてくださる白戸さんもおらず、坂口さんとMCの片岡さんの2人体制でトークが進む。「来年は、石垣島に加えて違う島に行っても良いかなと思っているんですけど、行きたい島あります?」なんて、来年の企画案を募集してみたりする距離の近さはグレートアースの大きな魅力。
そうこうしているうちに沖合へ到着。赤く染まりつつある美しい夕焼けを眺めようと再び甲板へ。しかし、かなり風強く波高し。手すりがなければ5人くらい居なくなっていたかもしれないほど。防波堤の内側へ移動し、少し波が収まったあたりで今度こそゆっくり夕焼けを堪能することができた。
片岡さんらも満面の笑みです
新婚旅行に北海道からやってきたお二人。「ぎりぎりまで半袖で居たいですね」とのこと。わかります。
スタッフと仲良く記念撮影
どんどん西日が強くなってくる
竹富島へと沈んでいく夕陽を見送ったら、再び船内へ。用意されていたオードブルをつまみつつ、豪華賞品が用意されたじゃんけん大会へ。夢中になっていると、あっという間に時間は過ぎ去り石垣港へと帰港したのだった。波が高かった割に、不安要素だった船酔いに襲われる人がいなかったのは、きっと気分が悪くなる暇もないほど楽しいひと時であった証明だろう。
来年も合ったら良いですねー、なんて思っていると〆のあいさつで「前夜祭でのクルーズは今回が最初で最後です!」という衝撃の宣言が。思わずドリーム観光の山田さんが「そ、そうなんですか…」とショックを受ける一幕も。実際のところは来年は離島ライドを実現したいということで、クルージングは楽しめるプランになりそうで皆さん一安心。
じゃんけん大会はいつも真剣勝負
請福酒造の泡盛もプレゼント
ウミガメ募金をすると新城幸也グッズがもらえます
ドリーム観光の山田さんは実は船に弱いのだとか。唐突なカミングアウトに受ける片岡さん。
ホテルの立食パーティーも良いけれど、地域のロケーションを活かしたこんな前夜祭もまた乙なもの。「地球を遊びつくす」というモットーを掲げるグレイトアースからしてみれば、むしろこちらの方が自然なのかもしれない。港からホテルへ向かう道すがら、依然として強く吹き付ける北風を浴びながらそんなことを思うのであった。
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羽田空港から3時間。那覇空港へ降り立ち、飛行機を乗り継ぎ更に1時間ほど南西へ。サンゴ礁に囲まれた南海のリゾートアイランド、石垣島に到着だ。実は直行便もあるのだけれど、乗り継ぎ便のほうが旅情が掻き立てられる気がするのは、私だけだろうか。
都内では既に長袖の季節となって1か月以上が経つけれど、那覇空港に降り立った時点で邪魔な上着は脱いでしまう。ひと月ぶりの半袖シャツに、気分も軽やかになってしまう。
「めんそーれ!」と書かれた那覇空港から「おーりとーり!」と掲げられた石垣空港へ。どちらも同じく「ようこそ!」と歓迎の言葉なのだけれど、同じ沖縄でもこれだけ違う。ちょっと不思議な気もするけれど、改めて地図を見てみれば納得だ。何せ石垣島が属する八重山諸島は沖縄本島から西に400㎞も離れているのだ。東京と京都くらい離れていて、しかも間には海が広がっているのだから、言葉も違って当然だ。
石垣空港から大会会場となる舟蔵公園までは20㎞ほど。北風なので、追い風基調を活かして自走してもいいし、空港から市街地中心部までバスに乗ってもいいだろう。幸い天気も良いことだし、ちょっと走ってみようということで、輪行解除しえっちらおっちら走り出す。
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石垣空港を出ると、道端にやたらと大きな木の実がたくさん落ちている。銀杏のようなクルミのような木の実は、テリハボクという木の実。実は「タヌマオイル」と呼ばれる抗酸化作用のある高級オイルの原料でもあり、ここまで大量に植えられているのは日本でも珍しいのだとか。この原稿を書きながら調べた知識なので、もちろんこの時はそんな高級木の実だとは露知らず。たまに走ってくる車が跳ね上げていたりするので、ちょっと気をつけつつ走っていく。来年訪れたときには一つくらいお土産にしてもいいかもしれない。
1時間弱ほど走り、石垣島の中心市街を通り抜けて受付会場へ。途中、石垣牛ステーキという看板に心惹かれつつ、A&Wで昼食に。財布の中身を見たら急にハンバーガーの気分になったのだ。やっぱり沖縄に来たんだからA&Wに行かないとね!
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昼食を済ませて、たどり着いた受付会場の舟蔵公園は一面の広い芝生が目に優しい海沿いのロケーション。すっかり馴染みのグレイトアーススタッフさんたちから明日のフォトスポットの情報をゲットし、明日の取材作戦を練る。
さて、いったん宿に荷物を置きに帰るころには大分陽も傾き始めてきた。いそいそと石垣港へと繰り出す頃合いだ。そう、グレイトアースの名物である前夜祭である。今年の会場は、なんと海上なのだ。
石垣港のターミナルに続々と集まってくる参加者の皆さん。1年に1度、この場で会うことを楽しみにしている方もいる様子。再会の喜びが収まるころ、それでは船に移動します!とのことで移動開始。
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たっぷり用意されたドリンクをカウンターで受け取り、ひとまず甲板へ。「台風が来ていて、波がかなり高いので、そんなに遠くまでは行かないです」と少し残念なお知らせがありつつも、まずはカンパイ!沖縄といえば、のオリオンビール、そして石垣島の蔵元「請福」の泡盛をクイッといただき、早速出航!
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そうこうしているうちに沖合へ到着。赤く染まりつつある美しい夕焼けを眺めようと再び甲板へ。しかし、かなり風強く波高し。手すりがなければ5人くらい居なくなっていたかもしれないほど。防波堤の内側へ移動し、少し波が収まったあたりで今度こそゆっくり夕焼けを堪能することができた。
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来年も合ったら良いですねー、なんて思っていると〆のあいさつで「前夜祭でのクルーズは今回が最初で最後です!」という衝撃の宣言が。思わずドリーム観光の山田さんが「そ、そうなんですか…」とショックを受ける一幕も。実際のところは来年は離島ライドを実現したいということで、クルージングは楽しめるプランになりそうで皆さん一安心。
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ホテルの立食パーティーも良いけれど、地域のロケーションを活かしたこんな前夜祭もまた乙なもの。「地球を遊びつくす」というモットーを掲げるグレイトアースからしてみれば、むしろこちらの方が自然なのかもしれない。港からホテルへ向かう道すがら、依然として強く吹き付ける北風を浴びながらそんなことを思うのであった。