今年もツール・ド・フランスを制したイタリアンブランド、ピナレロが年に1度開催するグランフォンドへ、日本から参加した渕上記理子さんのレポートを3編にわたってお届けします。

2編目はこちら


 グランフォンド・ピナレロいってきました!! グランフォンド・ピナレロいってきました!! photo:Kiriko.Fuchigami
大阪と京都で4店舗を展開するロードバイク専門ショップ「シルベストサイクル」の渕上記理子(ふちがみきりこ)です。私がスタッフとして勤務しはじめたのは20歳台からで「きりちゃん」の愛称で可愛がって頂いていた私も、40歳を迎え、今は「きりさん」と呼んで頂きながら、皆様とサイクルライフを楽しんでいます。

フランスのステージレース「ツール・ド・リムザン」にプロのカテゴリーで参戦した経験もあり、今も練習を続けている現役ロードレーサーでもあります。イタリア訪問は今回の遠征で3回目になります。今回、同僚の藤岡徹也と共にグランフォンド・ピナレロにやってきました。

「グランフォンド・ピナレロ」に行ってみたい。そう思った大きなきっかけは2つ。1つめは、ピナレロがシルベストサイクルで1番人気のロードバイクで、その人気の秘密を現地のイタリアで確かめてみたかったから。2つめは、昨年参加されたお客様が「凄く凄く良かった!」といっぱいお話しして下さったからです。世界では日本よりもっと大きな規模でスポーツサイクルが盛んだと聞いていて、本場イタリアではどんな事が繰り広げられているのだろうと言う思いもありました。

ジロ・デ・イタリアの舞台になった峠がコースに入ることも。写真はサンボルド峠ジロ・デ・イタリアの舞台になった峠がコースに入ることも。写真はサンボルド峠 photo:Tomohiro Hoshino
かつては、俳優の鶴見辰吾さんやモデルの日向涼子さん、日本中の有名店長さん達が次々に挑戦してきたグランフォンド・ピナレロ。私達のお店の統括店長である山崎が参戦した時は、鶴見辰吾さんと同じ2010年度だったと聞きました。過去に参加された皆様の素晴らしいレポートも沢山読んできて、憧れてきました。まさか私もこの舞台へ挑戦することができるなんて、本当に嬉しかった。この貴重な機会で、イタリアの人々をはじめ、世界中の方々がどのような形で、ロードバイクを楽しんでいるのか。しっかり見て勉強してきたいと思いました。

今年で22回目を迎えるグランフォンド・ピナレロ

今回参加させていただいた、東武トップツアーさんのグランフォンド・ピナレロツアーはピナレロ・ジャパンのベテランスタッフ3人が一緒に帯同してくれました。スペシャルナビゲーターの星野さんと、何度もこのツアーにご一緒して下さっているスペシャルな添乗員さんも同行してくれる、とびっきりの企画です。

皆様口をそろえるのが「日本にも、このグランフォンド・ピナレロの素晴らしさを伝えたい」ということ。普通、海外のグランフォンドやレースに出ようとすると、多くの場合国際ライセンスなども必要になってきます。かつて私もいくつか海外遠征した時は、毎回現地に詳しい方に帯同して頂き、現地に住んでいらっしゃる方にサポートしていただきました。

ピナレロジャパンの方々がアテンドしてくれます。とっても温かい雰囲気です ピナレロジャパンの方々がアテンドしてくれます。とっても温かい雰囲気です  photo:ピナレロジャパン
海外遠征は慣れている方でも、なかなか大変になります。このツアーであれば、そういった手続きやグランフォンドへの申込みも全てこの帯同メンバーの方達が手配して下さいます。そういった煩雑な手続きもできるだけ少なく、で私達が挑戦しやすい環境を作って下さっているこの企画に、とっても感動しています。

私はぜひ、これからグランフォンド・ピナレロに行ってみたいと思われる方に、これを読んでおいたから行きやすかった、分かりやすかったと感じて頂けるようなレポートを書いてみようと思います。できるだけ沢山の方に、この素晴らしいグランフォンド・ピナレロに挑戦して頂き、沢山の感動や楽しい気持ちを味わっていただけたら嬉しいです。



まずは、グランフォンド・ピナレロの歴史から紹介しましょう。初回大会が開催されたのは22年前。ピナレロの創設者ジョバンニ・ピナレロ氏の家族団らんのためのイベントからスタートした形がどんどん進化し、2代目のファウスト・ピナレロ氏にも受け継がれて今のグランフォンド・ピナレロになっているとの事。

大会の名称も移り変わっており、2010年まではグランフォンド・ピナレロ、2011年から2016年まではラ・ピナレロ サイクルマラソンへと名前を変えて開催され、昨年から再びグランフォンド・ピナレロという大会名へと再変更されています。このような形で今年で既に22年目を迎えることとなりました。

スタート地点となるピナレロ本店前を数千人の参加者たちが埋め尽くすスタート地点となるピナレロ本店前を数千人の参加者たちが埋め尽くす photo:Tomohiro Hoshino
世界中から4000人が集まる大きなグランフォンド。過酷なコースで、速さを目指す方も完走を目指す方も全く同じフィールドで共に感動を味わえる、そんな夢の舞台を実現している大会だと私も思います。この素晴らしいグランフォンドに日本からも行こう!と、ピナレロ・ジャパンさんと星野さんがグランフォンド・ピナレロツアーを立ち上げられて今年で13回目となるそうです。もう13年間も、毎年ずっと参加されているので、大会のことは知り尽くされています。このツアーのクオリティーの高さはそんな歴史の積み重ねでもあります。

私達がきっと不安に思うだろうな、分からないだろうな、こうしたら喜ぶだろうな、と感じることを非常によく理解されていて、まるでイタリアに住んでいる方たちと同じような気楽さで、グランフォンドに参戦できたと思います。

数々のロードバイクメーカーの発祥の地でもある本場イタリアの本物のグランフォンドは、私の知っている日本のロングライドイベントとはまた全く異なるイベントでした。どこが違うのか、まずもっとも大きな違いは本場のグランフォンドの多くは、勝負を競う大会です。他人と順位やタイムを競い賞金も出て、そのプロまで存在するという世界なのです。そして、そこまでのトップライダーでなくとも、限られた時間内に走りきることが簡単でないということです。

決して短いとはいえない距離、ときに超山岳・スリリングな下り・集団走行スキルが必要な区間を巧みにこなし、一人ではなく皆の集団の力を合わせて走らないと制限時間以内にゴールできない。そんな、厳しい内容のイベントが多いのです。さて、それではさっそくレポートへと移りましょう。

7月13日(木 )成田空港から出発! いざ、グランフォンド・ピナレロへ。

空港から出発空港から出発 photo:Kiriko.Fuchigamiカタール国際空港で乗り継ぎ カタール国際空港で乗り継ぎ  photo:ピナレロジャパン


マルコポーロ・ヴェネツィア国際空港で、参加者皆集合 マルコポーロ・ヴェネツィア国際空港で、参加者皆集合  photo:ピナレロジャパン
私たちは、カタール国際空港で乗り継ぎ、マルコポーロ・ヴェネツィア国際空港に到着。ここでは沢山の参加者の方々と合流しました。日本との時差は、マイナス7時間(サマータイム)現地時間で、昼の13時頃に到着。空港にバスが迎えに来て下さり、宿泊ホテルに直行。なんと宿泊は、グランフォンド・ピナレロの地トレヴィーゾの4つ星ホテルです!

マイバイクを輪行して持参される方も少なくないのですが、手慣れたスタッフたちが、しっかりバスに輪行袋ごと預かってくれるので安心です。ほぼ毎年なのですが、私達のツアーには2班あります。1班は、一般ユーザー参加者の方々の班。もう1班は、ピナレロ販売ショップの班です。

バスでホテルに移動 バスでホテルに移動  photo:ピナレロジャパンホテルにはあちこちにピナレロの旗でお出迎え ホテルにはあちこちにピナレロの旗でお出迎え  photo:ピナレロジャパン


BHR トレヴィーゾホテルBHR トレヴィーゾホテル photo:Kiriko.Fuchigami
私は今回、ピナレロ販売ショップ班なのでそのスケジュールを元にレポートを書かせて頂こうと思います。一般参加者の班は、フリータイムが多かったり、私達より滞在日数も長く、ドロミテサイクリングなど様々な観光も盛り沢山なんです♪

私達ピナレロ販売ショップ班は、ホテルに到着したら、まずはホテルが用意して下さったスペース、地下駐車場で今回の相棒となるバイクに初対面します。割り当てていただいて乗せていただけるバイクは……なんとピナレロのトップモデルであるドグマF10ディスク、そしてスーパーレコード12速! ホイールはカンパニョーロ BORA ONE!

ホテルの地下のお借りして、今年のバイクとご対面 ホテルの地下のお借りして、今年のバイクとご対面  photo:ピナレロジャパン
ラッキーなことに、現地 ピナレロ社の方がポジション作り手伝って下さいましたラッキーなことに、現地 ピナレロ社の方がポジション作り手伝って下さいました photo:Kiriko.Fuchigamiポジション出来上がりましたポジション出来上がりました photo:Kiriko.Fuchigami


私も出来上がりました私も出来上がりました photo:Kiriko.Fuchigami
ショップ班メンバーは、全員このバイクに乗ることに。ショップスタッフが実際にハードなグランフォンドのコースを走ることにより、最新注目バイクの素晴らしさを肌で感じることも私たちの目的なのです。この地下の駐車場には、世界中から集まったピナレロ代理店・販売ショップの方々が集まります。その皆が自転車が大好きでたまらないという雰囲気がこの駐車場にも溢れていて、更に楽しい気持ちになります。

ここでバイクのセッティング。年ごとにまちまちなようなのですが、幸い今回は割とゆったり時間をもらえたので自分のバイクをしっかりポジショニングする時間がありました。一般ユーザーの参加者でレンタルバイクを選ばれた方も皆様が泊まるホテルにバイクを届けて下さいます。グランフォンド・ピナレロ参戦にあたり、一般ユーザーの参加者のバイクの選択肢は、レンタルバイクか、自身のバイクを輪行で持っていくかの二択です。

レンタルバイクの場合のメリットは、輪行の手間やリスクがないこととハイエンドバイクに乗れるという点です。実際の車種がどれになるかはサイズの関係もあり現地に着くまで分かりませんが、最新バイクを体験できる機会です。

ホテルの部屋に自分のバイクを保管させてもらえますホテルの部屋に自分のバイクを保管させてもらえます photo:Kiriko.Fuchigami今回、xplovaをつけて走ります今回、xplovaをつけて走ります photo:Kiriko.Fuchigami


カンパニョーロの12速、走行が楽しみですカンパニョーロの12速、走行が楽しみです photo:Kiriko.Fuchigami グランフォンド・ピナレロボトル、プレゼントして頂きました グランフォンド・ピナレロボトル、プレゼントして頂きました photo:Kiriko.Fuchigami


MAGLIA NERA テストライド時に着用できるようにプレゼントMAGLIA NERA テストライド時に着用できるようにプレゼント photo:Kiriko.Fuchigami今年のグランフォンド・ピナレロ 本番ジャージプレゼント。今年のグランフォンド・ピナレロ 本番ジャージプレゼント。 photo:Kiriko.Fuchigami


バイクのポジション作りは、申込時のサイズも含め、事前に自分のバイクを購入したお店と相談してサドル高や、ブラケットとサドルまでの距離といった主要な数値をメモしておいたほうが良いと思います。私は、バイクのフレームサイズから勘案してステムとスペーサーを持参、長時間ライドになるのでサドルも普段使っているものを持参しました。本番でゴールまでの距離などを知ることは重要ですから、使い慣れたスピードメーターも持参した方が良いと思います。私がその他に持参したものは、ペダル、シューズ、ヘルメットといった身に着けるものですね。

バイクを持参する場合、ピナレロバイクなら現地での特典があるものの、ピナレロバイクでなくてもまったくもってウエルカム、他ブランドのバイクでも参加可能です。パワーメーター等を搭載されている場合、やはり慣れていて走りやすいというメリットがあります。


スーパーのいたるところにチーズが並んでいる。リーズナブルな価格が嬉しい。スーパーのいたるところにチーズが並んでいる。リーズナブルな価格が嬉しい。 photo:Kiriko.Fuchigami自前、レンタル問わず、共通して持参が必要な物は以下の通り。
●パンク修理キットとサドルバック。
●鍵(できれば丈夫なもの)
●自分の好きな補給食(できれば沢山)
●念のためボトル2本

レンタルバイクとマイバイク、どちらもメリットがあり、私はどちらもオススメです。思い入れの深いご自身のバイクで参戦されるのも、思い切ってイタリアの地で現地の方オススメのバイクに乗るのも良いと思います。

バイクセッティング後、滞在に必要なものを近くのスーパーへお散歩がてら買い出しに行きました。メインは水。5日分の水と思い購入しました。大きなスーパー、お値段も安くてとても楽しかったですが、水を買いすぎて、帰りはすこし大変でしたが(笑)あまりに安く買えるので、チーズも購入しました。

その夜は、ピナレロ社主催の前々夜祭へ。グランフォンド・ピナレロのパーティーは前々日、前日、当日、と3日間に渡り繰り広げられます。凄いですね! このパーティーはピナレロ代理店と販売店向きパーティーとのこと。

「日本の一般参加者の方も、このツアーの方は特別に参加していいよ」とファウスト・ピナレロ氏はおっしゃって下さっているようなのですが、この夜は別の場所で食事をされています。このパーティーは軽く深夜まで続きます。遠路はるばるイタリアに着いた参加者の方々を深夜に路頭に迷わさないための、そして、時差から早く立ち直っていただくための配慮とのことです。なお、帰りのバスはパーティー終了まで出発しない為…笑

前々夜祭(パーティー)会場 前々夜祭(パーティー)会場  photo:ピナレロジャパン
パーティーは、お庭に並んだ前菜の数々からスタートパーティーは、お庭に並んだ前菜の数々からスタート photo:Kiriko.Fuchigami好きなものを好きなだけスタイル好きなものを好きなだけスタイル photo:Kiriko.Fuchigami


大きなオーブンでお肉が回っています。大きなオーブンでお肉が回っています。 photo:Kiriko.Fuchigami
イタリアのこのような特別な日のメニューは、前菜→パスタかリゾット、もしくはその両方→そしてお肉 →更にデザート。ひたすらこの順番を守って振舞って下さるとのこと。(食べすぎ注意!)前々夜祭のパーティーの会場は、毎年、ファウスト・ピナレロ氏が直々に選ばれます。今年は、お庭がとっても美しいレストランを選ばれました。

本当に美しいレストランです。前菜がお庭前面に用意されていたのであまりの美しい雰囲気にビックリしました。お庭には、大きなオーブンでお肉がグルグル回りながら焼かれています。もう、前菜だけでお腹とボリュームがいっぱいになりそうな豪華なパーティーでした。

今回日本から一緒にスタートしたメンバーたち 今回日本から一緒にスタートしたメンバーたち  photo:Tomohiro Hoshino
グランフォンド・ピナレロはピナレロ自体がオーガナイザーを務めるだけでなく、大会運営も全て自分達のスタッフ達さんとボランティアさんで作り上げてしまう、そんなピナレロ社の「大きなお祭り」です。グランフォンド開催にあたり、別に運営会社を手配されていないのは非常に珍しいとも聞きます。

ピナレロ社自体がスタッフさん同士、大変仲が良く仲間意識が強いので、皆で作り上げて、お互いに楽しみあって…こんな大きな大会を成功させてしまうパワーに溢れているとの事です。ロードバイクをどんどん楽しんでね、と、ロードバイク乗りを元気にしてくれる、そんな大会だと感心しました。

さて、グランフォンド・ピナレロはグランフォンドとメディオフォンドの2つに分かれます。今年のコースはグランフォンド167km、メディオフォンド106kmで、例年開催されていたグルメフォンドの部は今年は開催されませんでした。

パーティーは夜の12時近くまで続きました パーティーは夜の12時近くまで続きました  photo:ピナレロジャパン
そして、グランフォンド・ピナレロに参加する選手たちは3つのカテゴリーに分けられます。まずは、チームスカイ の現役選手や、元プロの皆さん、 グランフォンドのプロ(プロとして賞金で生計をたてるプロフェッショナル)の方やイタリアのグランフォンドシリーズ戦としての総合成績を求めて走る方。

続いて、世界中のピナレロ代理店(ピナレロ・ジャパン等)の方と販売店(ピナレロ販売ショップ)の方たち。ピナレロのバイクの性能を試しに来たり、交流を深めることも目標の一つとして集まる皆さん。私たちはこの枠ですね。そして、もっとも多いのが世界中から集まる一般のチャレンジャーの皆さんです。

このような事を教えてもらいながら、楽しい自転車談義も続き、ピナレロ本社の優秀なスタッフメンバーさんもご紹介頂きながら、親密なお話も続々飛び出すので、距離感も一気に近くなり、前々日パーティーの夜はふけていきました。

2日目 ピナレロ本社に向かうテストライド

到着から2日目の朝は、ホテルからピナレロ本社まで、バイクの走行テストライドです 到着から2日目の朝は、ホテルからピナレロ本社まで、バイクの走行テストライドです  photo:ピナレロジャパン
昨日一緒にバイクポジションをを組み上げて下さったメカニックの方 昨日一緒にバイクポジションをを組み上げて下さったメカニックの方  photo:ピナレロジャパン
テストライドの意図は飛行機で長旅だった脚をほぐすため、イタリアの土地に慣れるため、いつもと違うバイクに慣れるため、そしてそのチェックのため、そして何より皆で楽しく走って打ち解けあうため。グランフォンド・ピナレロ前日は、そんな配慮からテストライドを毎年開催して下さっています。

テストライドには、社長のファウスト・ピナレロ氏直々に一緒に走って下さいます。ファウスト・ピナレロ氏は本当に走ることが大好きなんですね。凄く楽しそうに私達にも話しかけて下さり、ニコニコ走っておられました。

テストライドのアテンダーは、地元のグランフォンドチーム「TEAM GRANFONDO PINARELLO」の皆様。60歳代後半、70歳代前半の方も多いのですが、皆様、体や足もカッコイイ!!速そうなのが見た目からもよく分かります。皆様が分かれて近くを走って下さるのですが、フォームもとても美しいです。アテンドも慣れてらっしゃるのか、凄く走りやすくコントロールして下さいます。

ファウスト・ピナレロ氏。ファウスト・ピナレロ氏のチームメンバーの方も一緒に。ファウスト・ピナレロ氏。ファウスト・ピナレロ氏のチームメンバーの方も一緒に。 photo:Kiriko.Fuchigami
道中のクルマの方も紳士です、イタリアだけなのか、この土地だからなのか、いつまでも止まって私達の集団が通り過ぎるのを静かに待ち続けて下さいます。渋滞ができてもニコニコ待って下さってロードバイク優先の国ここがイタリアだなぁと感心し、嬉しくもなってしまいます。

ファウスト・ピナレロ氏は、今回は怪我をされていたので日本にはまだ入荷できない(速度規制の関係で)E-BIKEのピナレロ・ナイトロに乗られていました。このE-BIKEは、モーター部分が見えず、バッテリーが細く、フレームの一部に見えるので違和感がなく、格好良さ抜群です。とても素敵で、ぱっと見には…というより、じっくり見ても電動車とは判別できないスマートさで驚かされました。

スタート前記念写真 スタート前記念写真  photo:ピナレロジャパン
このナイトロは、ファウスト・ピナレロ氏限定カラーとのことです。定番カラーのナイトロはブラックレッド。いつの日か、日本に入ってくることが叶えばとても嬉しいですね。ファウスト・ピナレロ氏は、テストライドの長い列を1番前まで見に行ったり後ろまで見に行ったり、とても歓迎して下さいました。

今回のテストライド、宿泊ホテルからピナレロ本社まで。わざと遠回りして(笑)30kmの道のりに。今回皆で着用しているテストライドのサイクルウェアは、ツアー参加の皆様へのピナレロ社からのプレゼントでした。「MAGLIA NERAジャージ」はジロを最後尾で完走した人を讃えるジャージです。大会前日にこのサイクルウェアを皆で着れるなんて、明日の頑張りに意気込みも入ります。ほぼ全員お揃いのジャージを着て走れて、またまた楽しい気持ちになりました。

テストライド中。現地のグランフォンドチームの方がアテンドして下さるのですごく走りやすいテストライド中。現地のグランフォンドチームの方がアテンドして下さるのですごく走りやすい photo:Kiriko.Fuchigami楽しいテストライドを経て、ピナレロ本社に到着。同じジャージの方いっぱいで楽しい。楽しいテストライドを経て、ピナレロ本社に到着。同じジャージの方いっぱいで楽しい。 photo:Kiriko.Fuchigami


テストライド後は、それぞれのホテルに戻ってシャワー浴びた後に皆でランチパーティー。テストライド後は、それぞれのホテルに戻ってシャワー浴びた後に皆でランチパーティー。 photo:ピナレロジャパン
ピナレロ本社(工場内)では、コーラやスポーツドリンク、お水や色とりどりのお菓子で歓迎して下さいました。この日は土曜日なので会社はお休みでしたが、わざわざ工場を開けて迎えて下さり、すごく嬉しくなります。 高級フレームがガラス越しに見えるように、カーテンも開けて下さいました。

皆でまたまたほっこり休憩時間を過ごした後、続いて自走でホテルに戻ります。今度は最短距離で帰ったので、距離は10km程でした(笑)ホテルに帰着後は、気持ち良くシャワーを浴び、またまたグランフォンド・ピナレロ参加者の皆様でランチ会。かなりの大人数がBHRホテルのレストランに集まります。またしても前菜から始まるスペシャルコース。ランチの後は、2019年新作モデルをお披露目。あまりにアイテムが多いので、本国のイタリアでは展開していても、何色かは日本に入ってこないカラーリングもあります。それもこの場限定で見せて頂けました。

ランチパーティーの後は、ピナレロ2019年モデルを見せてもらいました。ランチパーティーの後は、ピナレロ2019年モデルを見せてもらいました。 photo:Kiriko.Fuchigami
ランチパーティーの後は、トレヴィーゾの街に観光へ。明日のスタートゴールの街です。ランチパーティーの後は、トレヴィーゾの街に観光へ。明日のスタートゴールの街です。 photo:ピナレロジャパン明日、見事走りきったら、この門をくぐり抜けてゴールすることができます。明日、見事走りきったら、この門をくぐり抜けてゴールすることができます。 photo:ピナレロジャパン


トレヴィーゾの街の観光。まずは第一本命のピナレロ本店へ。トレヴィーゾの街の観光。まずは第一本命のピナレロ本店へ。 photo:ピナレロジャパン
その後はバスで30分程のトレヴィーゾの中心街へピナレロ本店を見に行きました。 夢いっぱいのピナレログッズが沢山ディスプレイされ、欲しいポロシャツやTシャツもいろいろあるのですが、目移りして決めれないほど。

すぐ近くに、ピナレロバイクショップもあります。ここはもうじき、ピナレロ本社の前に大きくリニューアルして、移転されるそうです。来年グランフォンド・ピナレロに参加される方は大きな新店が見れると思います!

こちらはピナレログッズや用品がメインのお店です。こちらはピナレログッズや用品がメインのお店です。 photo:ピナレロジャパン
話は戻りますが、このピナレロ本店の前を通過して、翌日のグランフォンド・ピナレロのFINISHゲートを潜ることになります。ピナレロ本店の前が感動のゴールラインなんて、本当カッコイイですね。

この後は、トレヴィーゾの街の探索。スペシャルナビゲーターの星野さんに様々な名所やジェラートの有名店、アイスコーヒーが美味しいお店やエスプレッソが美味しいカフェ、沢山寄って頂いてお腹チャポンチャポンでしたが、楽しかったです。ポルチーニのお土産屋さん等、名所と言えるところほぼ連れて歩いて頂きました。

街のカフェでアイスコーヒータイム街のカフェでアイスコーヒータイム photo:Kiriko.Fuchigami前日受付会場 様々なブースも出ています前日受付会場 様々なブースも出ています photo:Kiriko.Fuchigami


場所を移して、ホテルのお庭から食事会場へ。場所を移して、ホテルのお庭から食事会場へ。 photo:Kiriko.Fuchigami
チームスカイのメンバーも食事も一緒です チームスカイのメンバーも食事も一緒です  photo:ピナレロジャパンチームスカイのメンバーと監督。明日出走されます。こんなに近い距離で会ってもらえます。チームスカイのメンバーと監督。明日出走されます。こんなに近い距離で会ってもらえます。 photo:Kiriko.Fuchigami

ごちそう盛りだくさんですごちそう盛りだくさんです photo:Kiriko.Fuchigami前日際にも大きなケーキが前日際にも大きなケーキが


夜は、BHRホテルの1階を大胆に使っての前夜祭。ここにはチームスカイの現役選手や監督までいらっしゃっており、紹介して頂きました。こんな凄い方々も明日走られるなんて……グランフォンド・ピナレロの規模と懐の深さに本当にびっくりしっぱなしです。

そんな凄い方々と写真を撮って頂いたりと楽しい時間。その後2階に移動してさらに本格的な前夜祭も本格スタート。楽しかったのですが、さすがに明日は本番の過酷なグランフォンド、遅くなりすぎないうちに、部屋へ戻って早々に就寝しました。

つづく。
2編目はこちら

text:Kiriko.Fuchigami

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