2018/06/15(金) - 09:10
カーリングで注目を集めた北見を巡るライドの翌日は、「もぐもぐライド」ならぬスイーツライドの実現を目指すコース試走へ!女子ならではの目線を活かしたオホーツクサイクリングの新たな魅力を絹代さんたちが切り出します。1日目のレポートはこちら
サロマ湖畔で目覚めた二日目の朝。美味しすぎる朝ごはんは食べ過ぎ注意!今日は宿から車で網走まで移動したのち、その周辺を60kmほど走る予定となっている。
まずは、超人気5人組のアイドルが航空会社のCMを撮影したことで有名スポットとなった能取岬(のとろみさき)へ。網走から岬までのルートにはきつい上りもあり、アップダウンが続く片道10kmの行程になるため、ロードバイクか、女性であれば乗り慣れた方のオプション的コースになるだろう。
眼前に広がる海に向かってゆるい坂道を降れば、そこは能取岬。春以降は一面緑に覆われ、海の青と芝の緑が最高に美しいのだけれど、今回は海景色を堪能。あのポスターと同じ構図を探し、ノリノリで記念撮影!角度合わせは脳トレみたい。能取岬に行くなら、能取湖から網走湖の周回コースも人気があり、秋には能取湖畔を真っ赤に染めるサンゴ草の群落も楽しむこともできる。
岬を堪能した後に一路網走へ。好天の下で気持ちいい海風を浴びつつ走っていくと、海の向こうには雪をかぶった知床連山が!「こんな美しく見えるのは1年の中でも何日もないんですよ。」と西原さん。まだ冬に近い空気で雪が残っているからこそ、山々がくっきり見えるのだが、季節が進むとぼやけて見えなくなってしまうという。なんと幸運なんだろう。遊歩道に入り、川沿いから海沿いへと進む。
ほどなく道の駅が見え、その並びに流氷硝子館と網走番屋が見えてきた。お土産を送りたいという棚橋さんのリクエストに応え、小休止。ガラス館にはありとあらゆるガラス細工が並ぶ。「このピアス、かわいい!」デザイナーが作る1点もののアクセサリーも豊富なのだ。また、網走番屋には、生きた海の幸も含めた土産物類が並ぶ。お買い得商品も多く、ついつい買いたくなってしまうが、ナマモノは発送に限るべし。
ここからはオホーツク海の道!ランチは女性向けに平坦なコースで辿り着けるお店とした。広がる真っ青な海と、雪の冠を抱いた山々を眺めながら斜里国道を行く。並行して走る釧網本線には風情のある木造のこじんまりした駅が多く、観光客で賑わっていた。
目的の濤沸湖(とうふつこ)そばの「麦わら帽子」に到着。いわゆる洋食屋だが、メニューの多さに驚き!カレー、パスタ、オムライスに加えてラーメンまでも!美しい海に心も広くなり、ボリュームメニューをセレクトしてみる。運ばれてきたお皿の大きさに一同仰天!カレーなんて、1リットルくらいあるんじゃなかろうか。大満足のビッグランチになった。
腹ごなしに網走市の中園を巡る「感動の径」へ。ビートやじゃがいも、麦などの畑が広がる雄大な風景の中を走ることができる人気の周遊ルートだ。どこまでも広がる田園風景の開放感は北海道ならではのもの。パノラマのど真ん中を風を切って走る。コーナーを曲がると、また違う景色が広がる。豊かな大地、白樺の並木、いつまでも走っていたくなる北海道らしい絶景の連続だ。季節により、違った美しさを堪能できるのだけど、まだ春を待つこの時期は、彼方に見える雪を冠した知床連山と芽吹き始めた田園風景の季節限定のコラボレーションが最高に美しかった。
そのまま西へ、網走湖方面に向かう。ふと、かぐわしい香りが漂ってきた。「ここは湿地帯なんですが、水芭蕉の花が美しいんです。」と西原さん。水芭蕉って、こんないい香りがするの!?花を間近で眺めたくて、定番「夏の思い出」(古い。しかも尾瀬の歌だし(笑))を口ずさみながら、下に降りて行く。花をこちらに向け、すっくと立つ水芭蕉の姿は気高い。視界の向こうまで広がる木々と漏れ来る光に輝く澄んだ水辺の眺めに感動。まるで異世界のようだ。
しばらく走ることを楽しんだあとは、待ちに待った本日の「もぐもぐタイム」。ジェラートの有名店「リスの森」へ。網走産の牛乳をはじめ、原料にこだわりぬいた本場イタリア仕込みのジェラートが楽しめる。イタリアの国際大会でも優勝経験があり、いまや全国の百貨店でもひっぱりだこになっている人気店の作りたてジェラートが味わえる。
ズラリと並ぶ美しすぎるフレーバーを前に、3人とも選びきれず、各々トリプルでオーダー。9つのフレーバーを味見しあうことになった。素材の味がしっかり生きていながら、どれも驚くほど濃厚。しかし、まったくしつこくない。まさに職人技!
今日のライドもそろそろクライマックス。涼やかな網走湖畔の道を走る。冬には、完全凍結する湖面上をファットバイクで楽しむ方もいるそうだ。気持ちよく走っていると湖面から「見たことのない何か」がむっくり出てきて漂い「なにあれ!!!」「アバッシー??(ネッシーの仲間らしい)」と3人が口々に声をあげる。もしかして、見てはいけない何かを見てしまった……?
ドキドキ、心拍数が上がってきたところで種明かし。「アザラシですよ。網走湖から網走川を通って、海と行き来してるんです。」と西原さん。見えたのはアザラシの頭と手で、どうやら我々に手を振って(?)消えていったらしい。ごく普通にアザラシが泳いでるって、すごい!動揺しすぎて写真が撮れなかったのが痛恨の失敗だ。
宿泊は網走湖を望む「網走湖荘」。オーナー夫妻は大の自転車好きで、ここに来ると自転車の話も尽きない。特産品の毛ガニをはじめ、食べきれないほどの料理を出してもらい、大きな温泉でくつろぐ。最高の旅じゃないか。
つづく。
text&photo:Kinuyo
サロマ湖畔で目覚めた二日目の朝。美味しすぎる朝ごはんは食べ過ぎ注意!今日は宿から車で網走まで移動したのち、その周辺を60kmほど走る予定となっている。
まずは、超人気5人組のアイドルが航空会社のCMを撮影したことで有名スポットとなった能取岬(のとろみさき)へ。網走から岬までのルートにはきつい上りもあり、アップダウンが続く片道10kmの行程になるため、ロードバイクか、女性であれば乗り慣れた方のオプション的コースになるだろう。
眼前に広がる海に向かってゆるい坂道を降れば、そこは能取岬。春以降は一面緑に覆われ、海の青と芝の緑が最高に美しいのだけれど、今回は海景色を堪能。あのポスターと同じ構図を探し、ノリノリで記念撮影!角度合わせは脳トレみたい。能取岬に行くなら、能取湖から網走湖の周回コースも人気があり、秋には能取湖畔を真っ赤に染めるサンゴ草の群落も楽しむこともできる。
岬を堪能した後に一路網走へ。好天の下で気持ちいい海風を浴びつつ走っていくと、海の向こうには雪をかぶった知床連山が!「こんな美しく見えるのは1年の中でも何日もないんですよ。」と西原さん。まだ冬に近い空気で雪が残っているからこそ、山々がくっきり見えるのだが、季節が進むとぼやけて見えなくなってしまうという。なんと幸運なんだろう。遊歩道に入り、川沿いから海沿いへと進む。
ほどなく道の駅が見え、その並びに流氷硝子館と網走番屋が見えてきた。お土産を送りたいという棚橋さんのリクエストに応え、小休止。ガラス館にはありとあらゆるガラス細工が並ぶ。「このピアス、かわいい!」デザイナーが作る1点もののアクセサリーも豊富なのだ。また、網走番屋には、生きた海の幸も含めた土産物類が並ぶ。お買い得商品も多く、ついつい買いたくなってしまうが、ナマモノは発送に限るべし。
ここからはオホーツク海の道!ランチは女性向けに平坦なコースで辿り着けるお店とした。広がる真っ青な海と、雪の冠を抱いた山々を眺めながら斜里国道を行く。並行して走る釧網本線には風情のある木造のこじんまりした駅が多く、観光客で賑わっていた。
目的の濤沸湖(とうふつこ)そばの「麦わら帽子」に到着。いわゆる洋食屋だが、メニューの多さに驚き!カレー、パスタ、オムライスに加えてラーメンまでも!美しい海に心も広くなり、ボリュームメニューをセレクトしてみる。運ばれてきたお皿の大きさに一同仰天!カレーなんて、1リットルくらいあるんじゃなかろうか。大満足のビッグランチになった。
腹ごなしに網走市の中園を巡る「感動の径」へ。ビートやじゃがいも、麦などの畑が広がる雄大な風景の中を走ることができる人気の周遊ルートだ。どこまでも広がる田園風景の開放感は北海道ならではのもの。パノラマのど真ん中を風を切って走る。コーナーを曲がると、また違う景色が広がる。豊かな大地、白樺の並木、いつまでも走っていたくなる北海道らしい絶景の連続だ。季節により、違った美しさを堪能できるのだけど、まだ春を待つこの時期は、彼方に見える雪を冠した知床連山と芽吹き始めた田園風景の季節限定のコラボレーションが最高に美しかった。
そのまま西へ、網走湖方面に向かう。ふと、かぐわしい香りが漂ってきた。「ここは湿地帯なんですが、水芭蕉の花が美しいんです。」と西原さん。水芭蕉って、こんないい香りがするの!?花を間近で眺めたくて、定番「夏の思い出」(古い。しかも尾瀬の歌だし(笑))を口ずさみながら、下に降りて行く。花をこちらに向け、すっくと立つ水芭蕉の姿は気高い。視界の向こうまで広がる木々と漏れ来る光に輝く澄んだ水辺の眺めに感動。まるで異世界のようだ。
しばらく走ることを楽しんだあとは、待ちに待った本日の「もぐもぐタイム」。ジェラートの有名店「リスの森」へ。網走産の牛乳をはじめ、原料にこだわりぬいた本場イタリア仕込みのジェラートが楽しめる。イタリアの国際大会でも優勝経験があり、いまや全国の百貨店でもひっぱりだこになっている人気店の作りたてジェラートが味わえる。
ズラリと並ぶ美しすぎるフレーバーを前に、3人とも選びきれず、各々トリプルでオーダー。9つのフレーバーを味見しあうことになった。素材の味がしっかり生きていながら、どれも驚くほど濃厚。しかし、まったくしつこくない。まさに職人技!
今日のライドもそろそろクライマックス。涼やかな網走湖畔の道を走る。冬には、完全凍結する湖面上をファットバイクで楽しむ方もいるそうだ。気持ちよく走っていると湖面から「見たことのない何か」がむっくり出てきて漂い「なにあれ!!!」「アバッシー??(ネッシーの仲間らしい)」と3人が口々に声をあげる。もしかして、見てはいけない何かを見てしまった……?
ドキドキ、心拍数が上がってきたところで種明かし。「アザラシですよ。網走湖から網走川を通って、海と行き来してるんです。」と西原さん。見えたのはアザラシの頭と手で、どうやら我々に手を振って(?)消えていったらしい。ごく普通にアザラシが泳いでるって、すごい!動揺しすぎて写真が撮れなかったのが痛恨の失敗だ。
宿泊は網走湖を望む「網走湖荘」。オーナー夫妻は大の自転車好きで、ここに来ると自転車の話も尽きない。特産品の毛ガニをはじめ、食べきれないほどの料理を出してもらい、大きな温泉でくつろぐ。最高の旅じゃないか。
つづく。
text&photo:Kinuyo
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