2018/05/22(火) - 09:07
あつーく盛り上がった前夜祭を終え、迎えた大会当日。きらめく大海原に、ユニークなローカルフードを頂くグレイトアース日南海岸サンシャイン宮崎ライドのはじまりはじまり。
銘酒霧島と宮崎グルメに舌鼓を打ち、豪華な景品をもらい(もらってない人もいますけれど……)、大満足の大会前夜。天気予報で無事に晴れることを確認し、安心して眠りに就いたあくる朝、再びサンマリンスタジアム宮崎へと向かう。
大会前日、グレイトアースの広報担当高橋さんに、明日はどこらへんが見所ですかね?と尋ねた際、返ってきた答えは「海岸線から見る日の出」ということで、確かにホテルを出ると辺りは真っ暗。ライトをつけて走り出す。昨日、空港から向かった時のような風は無く、極めて快調に会場へ到着。そのころには空は白み始めており、少し雲はあるけれど雨が落ちそうな気配も無い。最高の自転車日和になりそうだ。
そんな好天に恵まれた会場へは続々と参加者の皆さんがやってくる。大規模な運動公園の一角ということもあり、駐車場のキャパシティの心配も一切不要。会場から遠く離れた駐車場へ振り分けられる大会も多い中、この近さはうれしいポイントだ。
大きなスタジアムのそばで、グレイトアースお馴染みのラジオ体操で早起きしてきた身体を目覚めさせる。みんなで懐かしい音楽に合わせて体をほぐしていく。関節の可動域を増やすことで怪我のリスクを減らし、より安全に走りきるための取り組みだ。
そして、辺りが完全に明るくなるころスタートの号砲が鳴らされる。ん?明るくなったころ?日の出が絶景ポイントだったのでは?と疑問だったのだけれど、昨年までは1か月早い時期の開催だったようで、その分日の出が早くなっているということだった。なるほど、納得である。
ほんのちょっぴり残念な気もしたけれど、去年はその分とても寒かったとも。それに、出来ればあまり暗い中を走るのも避けたい。走りやすさで言えば、1か月後ろへと開催時期をずらしたのは英断であり、結果的にも大成功と言えそうだ。
さて、運動公園の中を通り青島海岸沿いのサーフを望む道を走っていく。雲の切れ目から降り注ぐ光がまるでカーテンのように海へと降り注ぐ幻想的な光景の中、一路南へ。堀切峠を越えると、目の前に広がるのは視界いっぱいの青い海!これはどうしたってテンションが上がるというもの。
眼下には、「鬼の洗濯岩」と呼ばれる特徴的な岩場が広がっている。その名の通り波状に削られた磯で、ギザギザの岩場が波に洗われている様は確かに洗濯板に見えるのだけど、考えてみたらぎりぎり昭和生まれの自分は洗濯板の実物を見たことがなかった。次の世代の観光客へ向けて、ネーミングを変えた方が良いかもしれない。鬼のおろし金、とか。
なーんて与太話を脳内で繰り広げながら走っていくと第1エイドの道の駅フェニックスが現れる。ここで振舞われるのはおっきくあまーい日向夏。この日向夏は、皮の下にある白いワタの部分にもほんのりとした甘みがあり、そのままいただくことが出来るのだ。ジューシーな果肉を楽しみ、さらに南へと向かっていく。
日南市との境を越え、海沿いの道をひた走る。いくつもの岬と湾を越えていくので、海岸線沿いとはいえ適度なアップダウンがあり、飽きがこない。この岬を越えると、次はどんな風景が待っているんだろう、なんてわくわくしながら走っていく。
煌めく太平洋を間近にしつつ、走っていけるこのルートは日南海岸ロードパークとして、ドライブにも人気のコース。けれど朝早く出発したおかげで交通量はそんなに多いわけではない。走っている車も、美しい景色を楽しみたいのだろう、どこか余裕のある運転で優しい印象を受ける。九州で一番温和な国柄だと言われる宮崎らしい。
そして、そのまま第2エイドとなる鵜戸神宮へと到着。良縁を授けるという由緒ある神社で、本殿が岬の中の洞窟に建てられているというのもユニーク。青い海がすぐそこまで迫る神社はかなりの絶景で多くの観光客を集める人気スポットなのだとか。
エイドが設けられた駐車場からは、徒歩で片道30分くらいかかるとのことで、残念ながらその姿は拝めなかったものの、大会前日や翌日に尋ねるにはピッタリのはず。さて、そんな第2エイドで振舞われるのは、魚うどんとフライ。
面白いのが魚うどん。ふーん、魚の切り身でも入っているのかな?と思いつつ、お椀を受け取ると、やったらとシンプルな一杯で少し拍子抜け。一体何が魚なんだ?と思いつつ麺をすすると、その疑問は氷解した。麺が魚のすり身なのだ。なるほどー!と膝を打ちつつ、堪能する。うどんと思って食べると違和感あるかもしれないけれど、細いかまぼこを食べているようなイメージが近いだろうか。もう一つのフライはエイドで揚がったばかりのものに、タルタルソースをかけていただくと、これがまた絶品だ。
美しい海を眺めつつ走り、その幸をいただく。なんて贅沢なライドなんだろう、と思いつつ鵜戸神宮エイドを後にする。もう少し南へと走り、その後は海岸線に別れを告げて内陸部へ向かうことになる。青い海を満喫した前半戦は終わり、新緑眩しい山へと入っていく。そんなコントラストが魅力的な宮崎ライドの後編にもご期待ください。
text&photo:Naoki.Yasuoka
銘酒霧島と宮崎グルメに舌鼓を打ち、豪華な景品をもらい(もらってない人もいますけれど……)、大満足の大会前夜。天気予報で無事に晴れることを確認し、安心して眠りに就いたあくる朝、再びサンマリンスタジアム宮崎へと向かう。
大会前日、グレイトアースの広報担当高橋さんに、明日はどこらへんが見所ですかね?と尋ねた際、返ってきた答えは「海岸線から見る日の出」ということで、確かにホテルを出ると辺りは真っ暗。ライトをつけて走り出す。昨日、空港から向かった時のような風は無く、極めて快調に会場へ到着。そのころには空は白み始めており、少し雲はあるけれど雨が落ちそうな気配も無い。最高の自転車日和になりそうだ。
そんな好天に恵まれた会場へは続々と参加者の皆さんがやってくる。大規模な運動公園の一角ということもあり、駐車場のキャパシティの心配も一切不要。会場から遠く離れた駐車場へ振り分けられる大会も多い中、この近さはうれしいポイントだ。
大きなスタジアムのそばで、グレイトアースお馴染みのラジオ体操で早起きしてきた身体を目覚めさせる。みんなで懐かしい音楽に合わせて体をほぐしていく。関節の可動域を増やすことで怪我のリスクを減らし、より安全に走りきるための取り組みだ。
そして、辺りが完全に明るくなるころスタートの号砲が鳴らされる。ん?明るくなったころ?日の出が絶景ポイントだったのでは?と疑問だったのだけれど、昨年までは1か月早い時期の開催だったようで、その分日の出が早くなっているということだった。なるほど、納得である。
ほんのちょっぴり残念な気もしたけれど、去年はその分とても寒かったとも。それに、出来ればあまり暗い中を走るのも避けたい。走りやすさで言えば、1か月後ろへと開催時期をずらしたのは英断であり、結果的にも大成功と言えそうだ。
さて、運動公園の中を通り青島海岸沿いのサーフを望む道を走っていく。雲の切れ目から降り注ぐ光がまるでカーテンのように海へと降り注ぐ幻想的な光景の中、一路南へ。堀切峠を越えると、目の前に広がるのは視界いっぱいの青い海!これはどうしたってテンションが上がるというもの。
眼下には、「鬼の洗濯岩」と呼ばれる特徴的な岩場が広がっている。その名の通り波状に削られた磯で、ギザギザの岩場が波に洗われている様は確かに洗濯板に見えるのだけど、考えてみたらぎりぎり昭和生まれの自分は洗濯板の実物を見たことがなかった。次の世代の観光客へ向けて、ネーミングを変えた方が良いかもしれない。鬼のおろし金、とか。
なーんて与太話を脳内で繰り広げながら走っていくと第1エイドの道の駅フェニックスが現れる。ここで振舞われるのはおっきくあまーい日向夏。この日向夏は、皮の下にある白いワタの部分にもほんのりとした甘みがあり、そのままいただくことが出来るのだ。ジューシーな果肉を楽しみ、さらに南へと向かっていく。
日南市との境を越え、海沿いの道をひた走る。いくつもの岬と湾を越えていくので、海岸線沿いとはいえ適度なアップダウンがあり、飽きがこない。この岬を越えると、次はどんな風景が待っているんだろう、なんてわくわくしながら走っていく。
煌めく太平洋を間近にしつつ、走っていけるこのルートは日南海岸ロードパークとして、ドライブにも人気のコース。けれど朝早く出発したおかげで交通量はそんなに多いわけではない。走っている車も、美しい景色を楽しみたいのだろう、どこか余裕のある運転で優しい印象を受ける。九州で一番温和な国柄だと言われる宮崎らしい。
そして、そのまま第2エイドとなる鵜戸神宮へと到着。良縁を授けるという由緒ある神社で、本殿が岬の中の洞窟に建てられているというのもユニーク。青い海がすぐそこまで迫る神社はかなりの絶景で多くの観光客を集める人気スポットなのだとか。
エイドが設けられた駐車場からは、徒歩で片道30分くらいかかるとのことで、残念ながらその姿は拝めなかったものの、大会前日や翌日に尋ねるにはピッタリのはず。さて、そんな第2エイドで振舞われるのは、魚うどんとフライ。
面白いのが魚うどん。ふーん、魚の切り身でも入っているのかな?と思いつつ、お椀を受け取ると、やったらとシンプルな一杯で少し拍子抜け。一体何が魚なんだ?と思いつつ麺をすすると、その疑問は氷解した。麺が魚のすり身なのだ。なるほどー!と膝を打ちつつ、堪能する。うどんと思って食べると違和感あるかもしれないけれど、細いかまぼこを食べているようなイメージが近いだろうか。もう一つのフライはエイドで揚がったばかりのものに、タルタルソースをかけていただくと、これがまた絶品だ。
美しい海を眺めつつ走り、その幸をいただく。なんて贅沢なライドなんだろう、と思いつつ鵜戸神宮エイドを後にする。もう少し南へと走り、その後は海岸線に別れを告げて内陸部へ向かうことになる。青い海を満喫した前半戦は終わり、新緑眩しい山へと入っていく。そんなコントラストが魅力的な宮崎ライドの後編にもご期待ください。
text&photo:Naoki.Yasuoka
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