2018/01/22(月) - 09:01
昨年末に行われた味の素スタジアムクリテリウム。走り納めのレースとして、年の瀬に多くサイクリストたちが集まる人気イベントとなった同大会から、目立っていた皆さんの愛車を紹介しよう。
永井愛衣さん(キリPレーシング ~トマト大好き~)チャプター2 TERE
キリPレーシング ~トマト大好き~、となかなかキャッチーな名前のチームで出場されていた永井さん。その名の通り、チームジャージはトマトだらけのユニークなデザイン。ちなみに一つ一つのトマトが微妙に違うこだわりぶりで、製作者のトマト愛が伝わってこようというもの。
そんな永井さんの愛車は2017年に誕生した新進気鋭のロードバイクブランド、チャプター2だ。ニールプライドのバイク部門を立ち上げたマイク・プライドが、自身の理想のバイクを作るための”第2幕”として生み出した注目のブランドである。
入ってきて間もないこともあり、俄然注目の集まる希少度の高いバイクを選んだ理由は「もう、なんといってもデザインですよ!」と永井さん。「とくにこの何とも言えないブルーの色味がお洒落だな、って思って。いてもたってもいられずに注文してました(笑)」
コンポーネントは電動アルテグラ。「やっぱり軽い力で変速できるのは嬉しいし、もう機械式には戻れません!女子は絶対電動がオススメです」と使い心地を力説する永井さん、レースでも納車したばかりの愛車と共に好成績を残し、ニューバイクは絶好のスタートを切った様子でした。
福田咲絵さん フォーカス IZALCO MAX
女子クラスで圧倒的な走力を見せて優勝した福田さん。それもそのはず、実業団レースでも活躍する強豪女子選手であり、昨シーズンのインカレ王者でもあり、来シーズンは欧州で活動を始めるのだから。そんなこともあり、今回は日本でのほぼ最後のレースとなるとのことで、仲間たちと楽しみに来たのだとか。
そんな福田さんの愛車はドイツのフォーカスのハイエンドバイク、IZALCO MAXだ。フレーム重量750gという超軽量モデルでありながら、高い剛性を持つピュアレーシングモデルであるが、「とっても乗りやすくて気に入っているんです、あと色がかわいくて!」と選手&乙女目線でもお気に入りのよう。
実業団レーサーらしく、パーツアッセンブルはレーシング性能を重視した堅実なチョイス。コンポーネントは機械式のアルテグラ、ホイールはオールラウンドに活躍するカンパニョーロ BORA ONE35とスキのなき構成。
クランクにはフレームカラーと合わせられたブルーのカバーのパイオニア ペダリングモニターが装着される。一番のこだわりは?というと「さわやかな水色に、ワンポイントでピンクを入れるカラーコーディネートです。あと、シートポストのスキマからきれいな景色を撮るのも好きなんです」とレースだけでなく、自転車を楽しんでいる様子が伝わってくるコメント。そんな福田さんの来シーズンの活躍に期待です。
土屋修平さん(BumpyPath) スペシャライズド ALLEZ SPRINT Redhook edition
ミドルクラスで2名の逃げから独走へと持ち込み勝利を飾った土屋さん。派手な勝ち方を支えたバイクもまた、派手なカラーリングの一台。「このカラーが出ると知った時に、もう絶対このバイクが欲しい!となって、発売の知らせを受けてすぐ予約を入れたんです」という思い入れのある一台だ。
コンポーネントはR9000系のデュラエース、クランクとハンドルはスペシャライズドとし、ホイールはマヴィックのCC40Cを組み合わせる。特にこだわりが窺えるのは、ハンドル周りのパーツアッセンブルとなっている。
エアロハンドルでありながら、フラット部分がライズすることでポジションを取りやすくなったS-Works Aerofly カーボンハンドルが放つ存在感はかなりのもの。そこにチネリの3D カレイドストリップリボンが巻かれ、フレームカラーとマッチする。
「このフレームには、絶対このバーテープだと思っていたんですが、実際に組み合わせたら完璧でした(笑)」と土屋さん。新車での勝利、格別の味わいだったハズ。おめでとうございました!
安藤弘樹さん(HOTSTAFF) ニールプライド NAZARE2
土屋さんと同じミドルクラスで、集団スプリントを制して3位に入った安藤さん。スプリンターのトップスピードを支えてくれたのは、ニールプライドのエアロロード、NAZARE2だ。ホリゾンタルに近いトップチューブ、小さめのリア三角、インテグレートなデザインのヘッド周りやワイヤールーティングなど、エアロロードらしさにあふれた一台。
そんなNAZARE2に組み合わせるのは、スラムの無線電動変速機 RED etap。ホイールはフルクラムのSPEED40Cに、ヴィットリアのCORSAを組み合わせるレーシングパッケージに仕上げた。マットなフレームにバーテープなどもブラックでそろえることで、精悍なイメージに。
一方で、フレームに差し色として入るブルーに合わせて、サドルはフィジークのARIONEのブルーを組み合わせる遊び心も垣間見えるのが面白いところ。「やっぱり、自転車はかっこよくてナンボじゃないですか」という安藤さん。
ダイレクトマウントブレーキを採用するため、ケイデンスセンサーの取り付けが難しいというNAZARE2。そんな悩みも、右クランクにセンサーを装着するというアイディアで乗り切っている。「お世話になっているショップで、この取り付け方を編み出してもらったんです、見た目にもスマートでいいでしょ?」とのこと、同じ悩みを抱えている人は一度お試しあれ。
石原悠希さん(GoMore Whizkid) スペシャライズド S-WORKS TARMAC
クリテリウムのトップクラスであるエキスパートクラスで優勝した石原さん。実は味の素スタジアムクリテリウムで好成績を残し続けている強豪選手。「1位と2位しかとったことないんです(笑)一昨年が1位で、去年がチームメイトとワンツーフィニッシュ、今年また勝てました」と過去の戦績を振り返る。
そんな石原さんのパワーを受け止めるのがスペシャライズドのトップモデルであるS-WORKS TARMAC。一つ前のモデルとなるが、そのレーシング性能はいまだに一線級のオールラウンドレーサーであり、多くの選手が愛用するモデルだ。
アスタナカラーのフレームに組み合わせるのは、シマノの最新型電動デュラエース。ブレーキのみR9000系となるが、それ以外はR9100シリーズでまとめ上げている。ハンドルはプロのVibe Carbonを使用。スプリントを受け止める剛性が高めのモデルチョイスとなっている。
ホイールはスポーツキッドのオリジナルブランドDECISIVEの45mmハイト。「あまり耳慣れないホイールかもしれないですが、性能は最高です。少なくとも不足を感じたことはないですし、重量も1200g程度なので登りもこなせるんですよ」とのことでした。
text&photo:Naoki.Yasuoka
永井愛衣さん(キリPレーシング ~トマト大好き~)チャプター2 TERE
キリPレーシング ~トマト大好き~、となかなかキャッチーな名前のチームで出場されていた永井さん。その名の通り、チームジャージはトマトだらけのユニークなデザイン。ちなみに一つ一つのトマトが微妙に違うこだわりぶりで、製作者のトマト愛が伝わってこようというもの。
そんな永井さんの愛車は2017年に誕生した新進気鋭のロードバイクブランド、チャプター2だ。ニールプライドのバイク部門を立ち上げたマイク・プライドが、自身の理想のバイクを作るための”第2幕”として生み出した注目のブランドである。
入ってきて間もないこともあり、俄然注目の集まる希少度の高いバイクを選んだ理由は「もう、なんといってもデザインですよ!」と永井さん。「とくにこの何とも言えないブルーの色味がお洒落だな、って思って。いてもたってもいられずに注文してました(笑)」
コンポーネントは電動アルテグラ。「やっぱり軽い力で変速できるのは嬉しいし、もう機械式には戻れません!女子は絶対電動がオススメです」と使い心地を力説する永井さん、レースでも納車したばかりの愛車と共に好成績を残し、ニューバイクは絶好のスタートを切った様子でした。
福田咲絵さん フォーカス IZALCO MAX
女子クラスで圧倒的な走力を見せて優勝した福田さん。それもそのはず、実業団レースでも活躍する強豪女子選手であり、昨シーズンのインカレ王者でもあり、来シーズンは欧州で活動を始めるのだから。そんなこともあり、今回は日本でのほぼ最後のレースとなるとのことで、仲間たちと楽しみに来たのだとか。
そんな福田さんの愛車はドイツのフォーカスのハイエンドバイク、IZALCO MAXだ。フレーム重量750gという超軽量モデルでありながら、高い剛性を持つピュアレーシングモデルであるが、「とっても乗りやすくて気に入っているんです、あと色がかわいくて!」と選手&乙女目線でもお気に入りのよう。
実業団レーサーらしく、パーツアッセンブルはレーシング性能を重視した堅実なチョイス。コンポーネントは機械式のアルテグラ、ホイールはオールラウンドに活躍するカンパニョーロ BORA ONE35とスキのなき構成。
クランクにはフレームカラーと合わせられたブルーのカバーのパイオニア ペダリングモニターが装着される。一番のこだわりは?というと「さわやかな水色に、ワンポイントでピンクを入れるカラーコーディネートです。あと、シートポストのスキマからきれいな景色を撮るのも好きなんです」とレースだけでなく、自転車を楽しんでいる様子が伝わってくるコメント。そんな福田さんの来シーズンの活躍に期待です。
土屋修平さん(BumpyPath) スペシャライズド ALLEZ SPRINT Redhook edition
ミドルクラスで2名の逃げから独走へと持ち込み勝利を飾った土屋さん。派手な勝ち方を支えたバイクもまた、派手なカラーリングの一台。「このカラーが出ると知った時に、もう絶対このバイクが欲しい!となって、発売の知らせを受けてすぐ予約を入れたんです」という思い入れのある一台だ。
コンポーネントはR9000系のデュラエース、クランクとハンドルはスペシャライズドとし、ホイールはマヴィックのCC40Cを組み合わせる。特にこだわりが窺えるのは、ハンドル周りのパーツアッセンブルとなっている。
エアロハンドルでありながら、フラット部分がライズすることでポジションを取りやすくなったS-Works Aerofly カーボンハンドルが放つ存在感はかなりのもの。そこにチネリの3D カレイドストリップリボンが巻かれ、フレームカラーとマッチする。
「このフレームには、絶対このバーテープだと思っていたんですが、実際に組み合わせたら完璧でした(笑)」と土屋さん。新車での勝利、格別の味わいだったハズ。おめでとうございました!
安藤弘樹さん(HOTSTAFF) ニールプライド NAZARE2
土屋さんと同じミドルクラスで、集団スプリントを制して3位に入った安藤さん。スプリンターのトップスピードを支えてくれたのは、ニールプライドのエアロロード、NAZARE2だ。ホリゾンタルに近いトップチューブ、小さめのリア三角、インテグレートなデザインのヘッド周りやワイヤールーティングなど、エアロロードらしさにあふれた一台。
そんなNAZARE2に組み合わせるのは、スラムの無線電動変速機 RED etap。ホイールはフルクラムのSPEED40Cに、ヴィットリアのCORSAを組み合わせるレーシングパッケージに仕上げた。マットなフレームにバーテープなどもブラックでそろえることで、精悍なイメージに。
一方で、フレームに差し色として入るブルーに合わせて、サドルはフィジークのARIONEのブルーを組み合わせる遊び心も垣間見えるのが面白いところ。「やっぱり、自転車はかっこよくてナンボじゃないですか」という安藤さん。
ダイレクトマウントブレーキを採用するため、ケイデンスセンサーの取り付けが難しいというNAZARE2。そんな悩みも、右クランクにセンサーを装着するというアイディアで乗り切っている。「お世話になっているショップで、この取り付け方を編み出してもらったんです、見た目にもスマートでいいでしょ?」とのこと、同じ悩みを抱えている人は一度お試しあれ。
石原悠希さん(GoMore Whizkid) スペシャライズド S-WORKS TARMAC
クリテリウムのトップクラスであるエキスパートクラスで優勝した石原さん。実は味の素スタジアムクリテリウムで好成績を残し続けている強豪選手。「1位と2位しかとったことないんです(笑)一昨年が1位で、去年がチームメイトとワンツーフィニッシュ、今年また勝てました」と過去の戦績を振り返る。
そんな石原さんのパワーを受け止めるのがスペシャライズドのトップモデルであるS-WORKS TARMAC。一つ前のモデルとなるが、そのレーシング性能はいまだに一線級のオールラウンドレーサーであり、多くの選手が愛用するモデルだ。
アスタナカラーのフレームに組み合わせるのは、シマノの最新型電動デュラエース。ブレーキのみR9000系となるが、それ以外はR9100シリーズでまとめ上げている。ハンドルはプロのVibe Carbonを使用。スプリントを受け止める剛性が高めのモデルチョイスとなっている。
ホイールはスポーツキッドのオリジナルブランドDECISIVEの45mmハイト。「あまり耳慣れないホイールかもしれないですが、性能は最高です。少なくとも不足を感じたことはないですし、重量も1200g程度なので登りもこなせるんですよ」とのことでした。
text&photo:Naoki.Yasuoka
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