2018/03/31(土) - 09:11
ロードレーシングタイヤブランドとしてプロからも厚い信頼を得ているヴィットリア。ラインアップの中でもトレーニング用タイヤとして定評のあるZAFFIRO PROがモデルチェンジを果たし、グラフェン配合コンパウンドG+Isotechを採用したモデルとなった。
ヴィットリア ZAFFIRO PRO photo:Yuto.Murata
ヴィットリアのトレーニング用タイヤとして幅広いサイクリストから支持を集めてきたZAFFIRO PRO。通常モデルが26TPIケーシングを使用する所、PROグレードはより細い繊維で織られた60TPIケーシングを使用することが特徴だ。ベースグレードよりもしなやかで乗り心地と軽量性に優れ、上位グレードよりも耐久性とコストパフォーマンスに優れるモデルである。
2018年モデルでトレッドのアップグレードが図られ、素材にG+Isotechコンパウンドを使用するようになった。このコンパウンドは、非常に軽量かつ強度、弾性に優れる炭素素材グラフェンを配合することで、タイヤのグリップ力や耐摩耗性を向上させた素材だ。ヴィットリアはグラフェンの素材メーカーであるDirecta Plus社と技術提携を行い、研究開発に関わることで独自のコンパウンドを生み出すことに成功している。
新トレッドを採用したZAFFIRO PRO
G+Isotechコンパウンドを使用している証のロゴが加えられている
60TPIのケーシングを採用する
25Cの実測重量は261gとカタログ値を下回る
G+Isotechはプロ選手が使用するフラッグシップモデル「Corsa」にも用いられており、Corsaの場合ではグラフェンを使用しない同製品と比較し19%もの転がり抵抗の低減を果たしている。そんなコンパウンド由来の優れた性能をベースモデルである「ZAFFIRO PRO」でも堪能することが可能となった。
また、トレッドパターンも新たなデザインとされたZAFFIRO PROは23C(250g)、25C(280g)、28C(310g)、30C(320g)、32C(370g)という5種類のサイズが用意される。コンペティティブなマシンからエンデュランス系バイクまで幅広い車種に使用できるのも嬉しい。価格は3,200円(税抜)。
― 編集部インプレッション
今回は25Cをチョイスし筆者が普段から使用しているFFWDホイールに装着してテスト。6.8気圧にて通勤から週末のトレーニングまで約300kmほどを乗り込んでみた。走り出して最初に感じたのが、走行音の静かさ。音を立てず滑らかに転がっていく感触が心地よく、トレーニングタイヤだからと言って転がり抵抗が大きいようなネガティブな印象は全くない。
ヴィットリア ZAFFIRO PRO
レースモデルではないため確かに重量はやや重め、ケーシングもしなやかとは言い難いが、グラフェン配合のコンパウンドは確実なグリップを発揮してくれ、コーナリングで不安になることはなかった。速さよりも安全な走りが最重視される日頃のトレーニングでは、まさに”コレ”といった性能と言える。同社RUBINOやCORSAよりもハッキリと深く刻まれたトレッドのパターンが、視覚的にも水はけやグリップの良さを感じさせてくれるというものだ。
走り心地としては路面からのインフォメーションをそのままダイレクトに伝えてくれる印象で、突き上げ等の衝撃はやや大きい。しかし変に振動がスポイルされないことで、路面の細かい砂や凹凸を素早く感知できるため、パンクリスクを回避できる安全性という面で個人的には好印象であった。
300km走った時点でパンクはなく、トレッド面も特に摩耗は見られないことから、かなり長寿命が見込めそうだ。総評としては、価格も3,000円台のリーズナブルなモデルながら、さすがはヴィットリアのグラフェンコンパウンドだなと感心させてくれる性能に仕上がっており、費用対効果で不満に思うことはないだろう。RUBINO PROがレースにも使えるタイヤへと進化したように、このZAFFIRO PROもハイパフォーマンスなトレーニングタイヤとして日頃のライドの良い相棒となりそうだ。(CW編集部:村田悠人)
ヴィットリア ZAFFIRO PRO
形式:クリンチャー
ケーシング:60TPI
サイズ(重量):23C(250g)、25C(280g)、28C(310g)、30C(320g)、32C(370g)
価格:3,200円(税抜)
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ヴィットリアのトレーニング用タイヤとして幅広いサイクリストから支持を集めてきたZAFFIRO PRO。通常モデルが26TPIケーシングを使用する所、PROグレードはより細い繊維で織られた60TPIケーシングを使用することが特徴だ。ベースグレードよりもしなやかで乗り心地と軽量性に優れ、上位グレードよりも耐久性とコストパフォーマンスに優れるモデルである。
2018年モデルでトレッドのアップグレードが図られ、素材にG+Isotechコンパウンドを使用するようになった。このコンパウンドは、非常に軽量かつ強度、弾性に優れる炭素素材グラフェンを配合することで、タイヤのグリップ力や耐摩耗性を向上させた素材だ。ヴィットリアはグラフェンの素材メーカーであるDirecta Plus社と技術提携を行い、研究開発に関わることで独自のコンパウンドを生み出すことに成功している。
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G+Isotechはプロ選手が使用するフラッグシップモデル「Corsa」にも用いられており、Corsaの場合ではグラフェンを使用しない同製品と比較し19%もの転がり抵抗の低減を果たしている。そんなコンパウンド由来の優れた性能をベースモデルである「ZAFFIRO PRO」でも堪能することが可能となった。
また、トレッドパターンも新たなデザインとされたZAFFIRO PROは23C(250g)、25C(280g)、28C(310g)、30C(320g)、32C(370g)という5種類のサイズが用意される。コンペティティブなマシンからエンデュランス系バイクまで幅広い車種に使用できるのも嬉しい。価格は3,200円(税抜)。
― 編集部インプレッション
今回は25Cをチョイスし筆者が普段から使用しているFFWDホイールに装着してテスト。6.8気圧にて通勤から週末のトレーニングまで約300kmほどを乗り込んでみた。走り出して最初に感じたのが、走行音の静かさ。音を立てず滑らかに転がっていく感触が心地よく、トレーニングタイヤだからと言って転がり抵抗が大きいようなネガティブな印象は全くない。
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レースモデルではないため確かに重量はやや重め、ケーシングもしなやかとは言い難いが、グラフェン配合のコンパウンドは確実なグリップを発揮してくれ、コーナリングで不安になることはなかった。速さよりも安全な走りが最重視される日頃のトレーニングでは、まさに”コレ”といった性能と言える。同社RUBINOやCORSAよりもハッキリと深く刻まれたトレッドのパターンが、視覚的にも水はけやグリップの良さを感じさせてくれるというものだ。
走り心地としては路面からのインフォメーションをそのままダイレクトに伝えてくれる印象で、突き上げ等の衝撃はやや大きい。しかし変に振動がスポイルされないことで、路面の細かい砂や凹凸を素早く感知できるため、パンクリスクを回避できる安全性という面で個人的には好印象であった。
300km走った時点でパンクはなく、トレッド面も特に摩耗は見られないことから、かなり長寿命が見込めそうだ。総評としては、価格も3,000円台のリーズナブルなモデルながら、さすがはヴィットリアのグラフェンコンパウンドだなと感心させてくれる性能に仕上がっており、費用対効果で不満に思うことはないだろう。RUBINO PROがレースにも使えるタイヤへと進化したように、このZAFFIRO PROもハイパフォーマンスなトレーニングタイヤとして日頃のライドの良い相棒となりそうだ。(CW編集部:村田悠人)
ヴィットリア ZAFFIRO PRO
形式:クリンチャー
ケーシング:60TPI
サイズ(重量):23C(250g)、25C(280g)、28C(310g)、30C(320g)、32C(370g)
価格:3,200円(税抜)
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