2017/11/24(金) - 08:54
滋賀県守山市が三船雅彦氏監修のもと、琵琶湖一周など推奨6ルートを網羅したサイクリング用マップを製作した。防水仕様で何度でも使える便利なマップは京阪神地域のサイクルショップで入手可能。今回はその概要と発表の様子をお届けしよう。
日本最大の湖である琵琶湖。その南東に位置するのが守山市だ。今年の4月には琵琶湖岸第二なぎさ公園に「琵琶湖サイクリストの聖地碑」を設置したり、琵琶湖一周サイクリング・通称”ビワイチ”プラットフォームサイト「ビワイチベース・守山」をオープンしたりと、サイクリストに向けた施策を行ってきた。
そんな守山市が、この10月に発表したのが「ビワイチ推奨コースマップ」だ。その名の通り、ビワイチのコースを詳細に記した地図となっており、初めてビワイチへ挑戦する方にとって大きな味方になってくれるだろう一枚だ。ビワイチの他にも、滋賀県の内陸部を走るオススメルートが6つ掲載されており、フィーチャーされやすい琵琶湖一周だけではない地域の魅力にも気付くことが出来るはずだ。
コースの監修を行ったのは、元プロロードレーサーで現在も各地で活躍する三船雅彦氏。関西に拠点を置き、琵琶湖周辺の地理や交通事情も知悉する三船氏が各コースを紹介してくれる。ビワイチの他に掲載されているのは、彦根、高島や信楽方面へと周るコースの他、京都から守山市へアプローチするために走りやすい道をチョイスしたコースなど。平坦基調のコースから、走り応えのある山岳コースまで、あらゆるレベルのサイクリストが楽しめるコース設計となる。
それぞれのコースには、三船氏のワンポイントアドバイスによって大まかな特徴が紹介されているほか、記載されているQRコードからは、コース紹介および実際の走行風景を収録した動画を閲覧することができるので、それぞれのコースの雰囲気を確かめることも出来る。その上、STRAVAと連携することで、スマートフォンにコースをダウンロードすることも可能という至れり尽くせりぶりだ。
また、コースのほかにも、自転車をそのまま持ち込めるサイクルトレインや琵琶湖に浮かぶ「沖島」、琵琶湖を一周するサイクルクルーズといった、サイクリングに役立つ様々なコンテンツも掲載されている。
加えて、ライド中に持ち運びやすく、またすぐに取り出せるよう、サイズや素材にこだわっているのも大きな特徴だ。サイズはA2サイズの両面印刷となっており、表面に広域地図とビワイチマップが、裏面に6ルートの詳細が掲載される。折りたたむことで、スマートフォンなどと同程度のサイズに収納することができ、ジャージのバックポケットへも容易に出し入れできる。素材はレインガードという防水加工が施された紙なので、雨天時や汗などで濡れても汚損する心配が少ないというのも嬉しいポイントだ。
そんな、便利な情報がたくさん詰まったサイクリングマップは、現在京阪神地区のサイクルショップを中心に配布中だ。配布先店舗は記事末尾に記載しているので、そちらを参照されたい。また、サイクリングマップの配布に先立ち行われた記者会見の様子をお届けしよう。守山市長と三船雅彦氏がビワイチへの思いを大いに語る時間となった。
市長:この度は素晴らしいマップをおつくりいただいてありがとうございます。今、滋賀県では「ビワイチプラス」をキーワードに、びわ湖一周するだけでなく、内陸もまわり、滋賀県の魅力を楽しむルート設定を作りたいと考えておられ、本市もサイクリストの聖地碑を起点に滋賀県の魅力あるコースを提案していきたいと考えている。監修いただき、自ら実走もしていただいき、さらに映像もいれていただき、素晴らしい取り組みと考えており、我々はこれをどんどん広めていきたい。
三船氏:高校時代からビワイチに訪れており、通算100周は超えている。一般的なルートだけでなく、国道や農道いろんなルートを巡った。毎回違う景色魅力を感じた。びわ湖の周りだけでなく、山道など、県外の方にはまだまだ知られていないルートがある。ビワイチも魅力広めていきたい。サイクリスト目線でコース選定をしたので100kmと長距離かもしれないが、丸一日かけて滋賀県を楽しむ方にとっては、満喫してもらえる距離と考えており、色々なコンテンツを味わいながら楽しんでもらいたい。
―今ある行政民間が作成するサイクリングマップと比較し、一味違うポイントについて教えてください。
三船氏:今までのものは、今回作成したコースマップの2倍ぐらいのサイズで、折りたたまないとポケットにいれられない。サイクリングウェアの後ろのポケットにちょうど入るサイズ、スマホサイズになっている。長いサイズのもを丸めてポケットに入れていると、下っているときに落としてしまう。
また、防水加工がほどこしてあり、雨や汗に強いので、長く使ってもらえる。今回6ルートあるので、最低6回以上は使ってもらえると思う。走行ルートについては、動画(ユーチューブでアップ)もそれぞれ作ったことで、走る前に走行する環境をチェックし、計画を練りやすいものとなるよう配慮した。
市長:6ルート紹介されているが、ここから派生したルートも楽しんでいただけると思う。お手軽に持てて、ウォータープルーフというのが素晴らしい。
三船氏:最近は、スマホで地図を見たりとか、自転車のスケールメーターとか、GPSとか使われる方が非常の多い。紙のものを使う感覚が年々薄れていると感じる。僕が自転車に乗り始めた中学生の頃は、県の地図や広域地図をフロントバックにいれて走っていました。昔、防水加工の地図を使っていて重宝した。
今回、動画へのリンクがあるので、紙の地図で見て気になったところを動画でチェックしてもらえる。スマホ持って走られている方にとっては武器になる。プラスになるところが多い。
市長:プロのサイクリストの目線で作っていただいた素晴らしいマップだと思う。非常に画期的。
三船氏:日本全国を走ったり、サイクリストが集まるイベントに行ったり、アドバイスする場合もあるが、今回守山市さんから依頼していただき、知りうる限りでは一番良いものを作りたいという思いで作った。
市長:他市との連携を深めていきたいというなかでは、野洲川や青土ダム、永源寺がマップに含まれており、各市との連携のきっかけとなる。白髭神社から南側は交通安全の課題があり、びわ湖も見えない。三船さんの進める鯖街道を通る朽木に行くルート、安全面を考慮するとこれがおすすめなのかなという気がしている。これが定型化してもいいのかなとも思う。
三船氏:白髭のあたり湖岸を走るという意味では、ひとつビワイチの売りになっていると思うが、時間帯によっては、交通量も多く渋滞している。
市長:白髭のあたりの交通対策ができるまでは、もうひとつのルートという形でお示しして、朽木の田園風景を見て、さば寿司を食べて、びわ湖大橋におりてくるというのは私は良いかなと思う。
三船氏:南下して行くぶんには鯖街道もそれほどきつくない。景色もとても良い。個人的にも高校時代から現在も好きなルートのひとつ。
ー県外の方からすると、沖島やサイクルトレインなどのコンテンツ含め、ビワイチと言われながら他の魅力的なものは、まだまだ知られていないものなのか。
三船氏:他府県の方に滋賀県のイメージ特に自転車に関して聞くと、ビワイチとすぐ出てくるが、ビワイチ以外で滋賀県、どこですかという話になると以外と薄いし、魅力あるコンテンツもまだまだ知られていない。京都の城陽市に住んでいたので、自宅から自走でビワイチすると220kmで高校時代よくしていた。大人になってからは、ビワイチのついでに余語湖を回ったり、7府県を通る350kmのコースを回ったり。ビワイチだけでない魅力を感じられる。
歴史が好きなので、お城めぐりをしたり。倉岳峠を通るコースも気に入っている。いしぐれトンネルを通り、旧道を通るルートも気に入っている。これらのコースは次回におすすめできるようにしたい。
日本最大の湖である琵琶湖。その南東に位置するのが守山市だ。今年の4月には琵琶湖岸第二なぎさ公園に「琵琶湖サイクリストの聖地碑」を設置したり、琵琶湖一周サイクリング・通称”ビワイチ”プラットフォームサイト「ビワイチベース・守山」をオープンしたりと、サイクリストに向けた施策を行ってきた。
そんな守山市が、この10月に発表したのが「ビワイチ推奨コースマップ」だ。その名の通り、ビワイチのコースを詳細に記した地図となっており、初めてビワイチへ挑戦する方にとって大きな味方になってくれるだろう一枚だ。ビワイチの他にも、滋賀県の内陸部を走るオススメルートが6つ掲載されており、フィーチャーされやすい琵琶湖一周だけではない地域の魅力にも気付くことが出来るはずだ。
コースの監修を行ったのは、元プロロードレーサーで現在も各地で活躍する三船雅彦氏。関西に拠点を置き、琵琶湖周辺の地理や交通事情も知悉する三船氏が各コースを紹介してくれる。ビワイチの他に掲載されているのは、彦根、高島や信楽方面へと周るコースの他、京都から守山市へアプローチするために走りやすい道をチョイスしたコースなど。平坦基調のコースから、走り応えのある山岳コースまで、あらゆるレベルのサイクリストが楽しめるコース設計となる。
それぞれのコースには、三船氏のワンポイントアドバイスによって大まかな特徴が紹介されているほか、記載されているQRコードからは、コース紹介および実際の走行風景を収録した動画を閲覧することができるので、それぞれのコースの雰囲気を確かめることも出来る。その上、STRAVAと連携することで、スマートフォンにコースをダウンロードすることも可能という至れり尽くせりぶりだ。
また、コースのほかにも、自転車をそのまま持ち込めるサイクルトレインや琵琶湖に浮かぶ「沖島」、琵琶湖を一周するサイクルクルーズといった、サイクリングに役立つ様々なコンテンツも掲載されている。
加えて、ライド中に持ち運びやすく、またすぐに取り出せるよう、サイズや素材にこだわっているのも大きな特徴だ。サイズはA2サイズの両面印刷となっており、表面に広域地図とビワイチマップが、裏面に6ルートの詳細が掲載される。折りたたむことで、スマートフォンなどと同程度のサイズに収納することができ、ジャージのバックポケットへも容易に出し入れできる。素材はレインガードという防水加工が施された紙なので、雨天時や汗などで濡れても汚損する心配が少ないというのも嬉しいポイントだ。
そんな、便利な情報がたくさん詰まったサイクリングマップは、現在京阪神地区のサイクルショップを中心に配布中だ。配布先店舗は記事末尾に記載しているので、そちらを参照されたい。また、サイクリングマップの配布に先立ち行われた記者会見の様子をお届けしよう。守山市長と三船雅彦氏がビワイチへの思いを大いに語る時間となった。
市長:この度は素晴らしいマップをおつくりいただいてありがとうございます。今、滋賀県では「ビワイチプラス」をキーワードに、びわ湖一周するだけでなく、内陸もまわり、滋賀県の魅力を楽しむルート設定を作りたいと考えておられ、本市もサイクリストの聖地碑を起点に滋賀県の魅力あるコースを提案していきたいと考えている。監修いただき、自ら実走もしていただいき、さらに映像もいれていただき、素晴らしい取り組みと考えており、我々はこれをどんどん広めていきたい。
三船氏:高校時代からビワイチに訪れており、通算100周は超えている。一般的なルートだけでなく、国道や農道いろんなルートを巡った。毎回違う景色魅力を感じた。びわ湖の周りだけでなく、山道など、県外の方にはまだまだ知られていないルートがある。ビワイチも魅力広めていきたい。サイクリスト目線でコース選定をしたので100kmと長距離かもしれないが、丸一日かけて滋賀県を楽しむ方にとっては、満喫してもらえる距離と考えており、色々なコンテンツを味わいながら楽しんでもらいたい。
―今ある行政民間が作成するサイクリングマップと比較し、一味違うポイントについて教えてください。
三船氏:今までのものは、今回作成したコースマップの2倍ぐらいのサイズで、折りたたまないとポケットにいれられない。サイクリングウェアの後ろのポケットにちょうど入るサイズ、スマホサイズになっている。長いサイズのもを丸めてポケットに入れていると、下っているときに落としてしまう。
また、防水加工がほどこしてあり、雨や汗に強いので、長く使ってもらえる。今回6ルートあるので、最低6回以上は使ってもらえると思う。走行ルートについては、動画(ユーチューブでアップ)もそれぞれ作ったことで、走る前に走行する環境をチェックし、計画を練りやすいものとなるよう配慮した。
市長:6ルート紹介されているが、ここから派生したルートも楽しんでいただけると思う。お手軽に持てて、ウォータープルーフというのが素晴らしい。
三船氏:最近は、スマホで地図を見たりとか、自転車のスケールメーターとか、GPSとか使われる方が非常の多い。紙のものを使う感覚が年々薄れていると感じる。僕が自転車に乗り始めた中学生の頃は、県の地図や広域地図をフロントバックにいれて走っていました。昔、防水加工の地図を使っていて重宝した。
今回、動画へのリンクがあるので、紙の地図で見て気になったところを動画でチェックしてもらえる。スマホ持って走られている方にとっては武器になる。プラスになるところが多い。
市長:プロのサイクリストの目線で作っていただいた素晴らしいマップだと思う。非常に画期的。
三船氏:日本全国を走ったり、サイクリストが集まるイベントに行ったり、アドバイスする場合もあるが、今回守山市さんから依頼していただき、知りうる限りでは一番良いものを作りたいという思いで作った。
市長:他市との連携を深めていきたいというなかでは、野洲川や青土ダム、永源寺がマップに含まれており、各市との連携のきっかけとなる。白髭神社から南側は交通安全の課題があり、びわ湖も見えない。三船さんの進める鯖街道を通る朽木に行くルート、安全面を考慮するとこれがおすすめなのかなという気がしている。これが定型化してもいいのかなとも思う。
三船氏:白髭のあたり湖岸を走るという意味では、ひとつビワイチの売りになっていると思うが、時間帯によっては、交通量も多く渋滞している。
市長:白髭のあたりの交通対策ができるまでは、もうひとつのルートという形でお示しして、朽木の田園風景を見て、さば寿司を食べて、びわ湖大橋におりてくるというのは私は良いかなと思う。
三船氏:南下して行くぶんには鯖街道もそれほどきつくない。景色もとても良い。個人的にも高校時代から現在も好きなルートのひとつ。
ー県外の方からすると、沖島やサイクルトレインなどのコンテンツ含め、ビワイチと言われながら他の魅力的なものは、まだまだ知られていないものなのか。
三船氏:他府県の方に滋賀県のイメージ特に自転車に関して聞くと、ビワイチとすぐ出てくるが、ビワイチ以外で滋賀県、どこですかという話になると以外と薄いし、魅力あるコンテンツもまだまだ知られていない。京都の城陽市に住んでいたので、自宅から自走でビワイチすると220kmで高校時代よくしていた。大人になってからは、ビワイチのついでに余語湖を回ったり、7府県を通る350kmのコースを回ったり。ビワイチだけでない魅力を感じられる。
歴史が好きなので、お城めぐりをしたり。倉岳峠を通るコースも気に入っている。いしぐれトンネルを通り、旧道を通るルートも気に入っている。これらのコースは次回におすすめできるようにしたい。
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