2017/11/25(土) - 09:17
パーツからアパレルやアクセサリーまで総合的に手がけるボントレガーより、新型ヘルメットの「Circuit MIPS」がリリースされる。安全性を高めるMIPS、しなやかなフィット感のBoa仕様のアジャスター、マグネットで固定するライトマウントなど機能が満載のミドルグレードを実際に使用した。
トレックがプロデュースするパーツブランドのボントレガー。トレック・セガフレードの選手たちが使用する機材やアクセサリーも手がけることで、そこで得たノウハウをエントリーグレードにまで落とし込むことができる強みを持つ。
今回紹介するセカンドグレードのヘルメット「Circuit MIPS(サーキット・ミップス)」も、トレック・セガフレードの選手たちが山岳レースなどで着用しているVelocisで採用されたテクノロジーが用いられている。
シェルは丸みを帯びたシェルデザインを採用。ディテールこそ異なるが、後部へ流れるようなセミエアロな造形はVelocisそのままといって過言では無いほど似通っている。世界のレースで使用されるハイエンドモデルのようなエアロダイナミクス効果にも期待できそうだ。
ベンチレーションホールのデザインもVelocisを踏襲している。前頭部に5つ、頭頂部に4つ、後頭部に6つ開けられた通気口と、額部分に設けられた溝、シェル内部のエアフローを確保するチャネルにより、ヘルメット内部の通気性を確保した。
また、シェル内部にはMIPSを搭載することで、アクシデント時に頭部と脳へのダメージを低減を狙った。MIPSテクノロジーはシェル内部に可動するシートを配すため重量増となってしまうが、外からは見つけにくい脳へのダメージを低減してくれる技術のため、備えていて損はないだろう。MIPSのシートに備えられているパッドはAgIon抗菌仕様とされているため、ニオイやかゆみの原因となる菌の発生を抑えてくれる。汗をかきやすい夏場でも快適なサイクリングを楽しめるはずだ。
フィッティングシステムはBoaダイヤルを使用したワイヤーアジャスターを採用する。シューズでお馴染みのシステムは細かい間隔で締め付けられ、かつワイヤーの柔軟性がメリット。アジャスターは上下3段階に調節できるため、好みのフィット感で着用することが可能だ。
Circuit MIPSは頭頂部と後頭部にカメラやライトを装着するためのBlendrマウントがそれぞれ付属する。Blendrはマグネットで固定するため工具無しで気軽に脱着でき、必要な時のみ装着可能。通勤通学やサイクリングでは常時装着し、レース会場で取り外すということができる。
ヘルメットライトを装備することで、自分の存在を周囲にアピールし安全性を高めることができる。メインライトにプラスアルファするハードルをマグネットマウントで低くすることで、ボントレガーが提唱するABCセーフティーコンセプトの「A:Always on(昼でも夜でも前後にライトを)」と「B:Biomotion(体の動くパーツを目立たせよう)」を実行しやすくしていることもポイントだ。
ラインアップされるカラーにも「C:Contrast(日中と夜間に適したギアを選ぼう)」に当てはまるVisibility Yellowを用意がされている。身の安全を守るためには最適なヘルメットといえるだろう。他にもBlack、White、Heather Grey、Waterloo Blueというカラーが揃う。サイズはS/M(291g)、M/L(316g)という2種類。価格は19,444円(税抜)だ。
ここからは普段はカブトのS/Mサイズを愛用している編集部員による使用感をお届けしよう。まずは着用感から。日本国内で展開されるCircuit MIPSはアジアフィットに調節されているため、カブトがマッチする丸型頭でもバッチリとS/Mサイズでフィットする。
Boaダイヤルクロージャーは細かい調整を行えるようになっているため、フィット感に妥協せず自分の好みのポジションで着用できることが魅力だ。後頭部を支えるサポーターが幅広い面でフィットする影響もあるのか、きつく締め上げても痛みを感じないこともメリットだ。筆者にとってベストフィットのヘルメットだったということもあるが、Circuitはハチ周り、頭頂部、後頭部を広い面で支えてくれるため、局所的に痛みが発生することなく、快適な着用感を得られた。
帽体は眉上まで覆ってくれるほどの深めの造りで、シェルは肉厚。優れたフィット感と相まり、このヘルメットに守られているという印象を強く受ける。万が一のアクシデントの際も頭部へのダメージを軽減してくれそうだ。
実際に走行して感じるのは通気性の良さ。前頭部と額の溝から内部へ入り込んだ空気が、側頭部と頭頂部へと流れていくのを感じ取れるほど。また、約20km/hほどの速度でも十分にエアフローを感じられるため、暑い季節では積極的にヘルメット内部の湿気を排出してくれそうだ。
頭頂部に装着するBlendrマウントはベンチレーションホールを1つ塞いでしまうが、内部で風が流れているため、悪影響は感じ取りにくかった。重箱の隅をつつくようにデメリットを挙げるとすれば、マウント装着時は若干湿気の排出が鈍るようだ。テストした季節が秋で涼しかったため、もしかしたら夏場では影響を受けるかもしれない。
ワールドツアーで使われるハイエンドと瓜二つのセカンドグレードらしく、その性能は素晴らしいものがあった。結果を追い求めるレーサーやのんびりとサイクリングを楽しむ方など幅広い層にピッタリなヘルメットだ。11月下旬より国内展開が始まる予定だ。
ボントレガー Circuit MIPS Asia Fit Helmet
サイズ:S/M(291g)、M/L(316g)
カラー:Visibility Yellow、Black、White、Heather Grey、Waterloo Blue
価 格:21,000円(税込)
トレックがプロデュースするパーツブランドのボントレガー。トレック・セガフレードの選手たちが使用する機材やアクセサリーも手がけることで、そこで得たノウハウをエントリーグレードにまで落とし込むことができる強みを持つ。
今回紹介するセカンドグレードのヘルメット「Circuit MIPS(サーキット・ミップス)」も、トレック・セガフレードの選手たちが山岳レースなどで着用しているVelocisで採用されたテクノロジーが用いられている。
シェルは丸みを帯びたシェルデザインを採用。ディテールこそ異なるが、後部へ流れるようなセミエアロな造形はVelocisそのままといって過言では無いほど似通っている。世界のレースで使用されるハイエンドモデルのようなエアロダイナミクス効果にも期待できそうだ。
ベンチレーションホールのデザインもVelocisを踏襲している。前頭部に5つ、頭頂部に4つ、後頭部に6つ開けられた通気口と、額部分に設けられた溝、シェル内部のエアフローを確保するチャネルにより、ヘルメット内部の通気性を確保した。
また、シェル内部にはMIPSを搭載することで、アクシデント時に頭部と脳へのダメージを低減を狙った。MIPSテクノロジーはシェル内部に可動するシートを配すため重量増となってしまうが、外からは見つけにくい脳へのダメージを低減してくれる技術のため、備えていて損はないだろう。MIPSのシートに備えられているパッドはAgIon抗菌仕様とされているため、ニオイやかゆみの原因となる菌の発生を抑えてくれる。汗をかきやすい夏場でも快適なサイクリングを楽しめるはずだ。
フィッティングシステムはBoaダイヤルを使用したワイヤーアジャスターを採用する。シューズでお馴染みのシステムは細かい間隔で締め付けられ、かつワイヤーの柔軟性がメリット。アジャスターは上下3段階に調節できるため、好みのフィット感で着用することが可能だ。
Circuit MIPSは頭頂部と後頭部にカメラやライトを装着するためのBlendrマウントがそれぞれ付属する。Blendrはマグネットで固定するため工具無しで気軽に脱着でき、必要な時のみ装着可能。通勤通学やサイクリングでは常時装着し、レース会場で取り外すということができる。
ヘルメットライトを装備することで、自分の存在を周囲にアピールし安全性を高めることができる。メインライトにプラスアルファするハードルをマグネットマウントで低くすることで、ボントレガーが提唱するABCセーフティーコンセプトの「A:Always on(昼でも夜でも前後にライトを)」と「B:Biomotion(体の動くパーツを目立たせよう)」を実行しやすくしていることもポイントだ。
ラインアップされるカラーにも「C:Contrast(日中と夜間に適したギアを選ぼう)」に当てはまるVisibility Yellowを用意がされている。身の安全を守るためには最適なヘルメットといえるだろう。他にもBlack、White、Heather Grey、Waterloo Blueというカラーが揃う。サイズはS/M(291g)、M/L(316g)という2種類。価格は19,444円(税抜)だ。
ここからは普段はカブトのS/Mサイズを愛用している編集部員による使用感をお届けしよう。まずは着用感から。日本国内で展開されるCircuit MIPSはアジアフィットに調節されているため、カブトがマッチする丸型頭でもバッチリとS/Mサイズでフィットする。
Boaダイヤルクロージャーは細かい調整を行えるようになっているため、フィット感に妥協せず自分の好みのポジションで着用できることが魅力だ。後頭部を支えるサポーターが幅広い面でフィットする影響もあるのか、きつく締め上げても痛みを感じないこともメリットだ。筆者にとってベストフィットのヘルメットだったということもあるが、Circuitはハチ周り、頭頂部、後頭部を広い面で支えてくれるため、局所的に痛みが発生することなく、快適な着用感を得られた。
帽体は眉上まで覆ってくれるほどの深めの造りで、シェルは肉厚。優れたフィット感と相まり、このヘルメットに守られているという印象を強く受ける。万が一のアクシデントの際も頭部へのダメージを軽減してくれそうだ。
実際に走行して感じるのは通気性の良さ。前頭部と額の溝から内部へ入り込んだ空気が、側頭部と頭頂部へと流れていくのを感じ取れるほど。また、約20km/hほどの速度でも十分にエアフローを感じられるため、暑い季節では積極的にヘルメット内部の湿気を排出してくれそうだ。
頭頂部に装着するBlendrマウントはベンチレーションホールを1つ塞いでしまうが、内部で風が流れているため、悪影響は感じ取りにくかった。重箱の隅をつつくようにデメリットを挙げるとすれば、マウント装着時は若干湿気の排出が鈍るようだ。テストした季節が秋で涼しかったため、もしかしたら夏場では影響を受けるかもしれない。
ワールドツアーで使われるハイエンドと瓜二つのセカンドグレードらしく、その性能は素晴らしいものがあった。結果を追い求めるレーサーやのんびりとサイクリングを楽しむ方など幅広い層にピッタリなヘルメットだ。11月下旬より国内展開が始まる予定だ。
ボントレガー Circuit MIPS Asia Fit Helmet
サイズ:S/M(291g)、M/L(316g)
カラー:Visibility Yellow、Black、White、Heather Grey、Waterloo Blue
価 格:21,000円(税込)
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