2017/10/10(火) - 09:13
ヨーロッパでのサイクリングツアーなどを開催しているフェローサイクルのブエルタ・ア・エスパーニャ観戦ツアーにCW編集部員のカマタが帯同。vol.4はビーチリゾートの街ヒホンで過ごした1日をお伝えします。vol.3はこちら
スペイン北部の海岸都市ヒホンで迎える5日目の朝。4つ星ホテルの朝食はもちろん定番となったメニュー構成。だが、朝からアルコールのシードラが飲めたり、パンの種類が増えたりと少しレベルアップ。コーヒーはテーブルまで注ぎに来てくれて、ミルクもたっぷり入れてくれる。食後のヨーグルトはフルーツソースが沢山で絶品だ。
今日は今回のブエルタツアー行程に組み込まれた2回目のサイクリングデイ。本日行われる第19ステージはホテルから徒歩10分ほどの海岸通りにゴールする丘陵ステージであるため、午前中はコース上のスプリントポイントからサイクリングを行い、ホテルに一旦戻って休憩した後、ゴール地点に徒歩で移動しレースを観戦する予定である。
中村夫妻は近くの教会に見に行きたいところがあるということで別行動。お二人にカメラを渡し後日レポートを頂いた。
「自転車と同じくらいロマネスクが好き中村家は、午前中サイクリングに出かけるメンバーと別れ、直通バスでヒホンから30分ほどの場所にあるオビエドに向かいます。古くに繁栄したアストゥリアス王国の首都であっただけあってオビエドは思ったより大都市でした。そのままオビエドの北西に位置するナランコ山に向かい、サンタマリアとサンミゲルというふたつの美しいプレロマネスク教会に行きました。
サンタマリア・デ・ナランコ教会の建造は848年。王様の夏の離宮だったそうです。本で写真を見て以来、ずっと夢想してきたバルコニーからの眺望が、いよいよ確かめられる!と思ったのですが、残念ながら、この日はアストゥリアス地方の祭日で見学ツアーはお休みでした。オビエドに戻り、アジアンカフェを発見!小籠包と春巻きを頂きました。全然関係ないけど店長さんが與那嶺恵理さん似でした。」
サイクリング班はロベルトの運転する車に乗り、スプリントポイントのあるポーラ・デ・シエロまで移動。ヒホンの街から20分ほどと非常に近いのだ。町に到着し自転車を降ろす。すぐサイクリングスタートと行きたい所だが、せっかくのスプリントポイントなので、軽くスプリントごっこをしてから出発。
そこから街の中心部を抜け、3級山岳サンマルティン・デ・ウエルセスに向かう。道中はのどかな田舎道といった感じで非常に和む。私の実家がある群馬の秋と同じ匂いがしたので、スペイン北部の田舎感を感じたい人は是非群馬に行って欲しい。それとやはりサイクリストが多いのはさすが自転車大国スペインといったところで、走っていると頻繁にすれ違う。
地元のサイクリストと力試しするような場面もあり、楽しく平坦区間を終える。そのまま長さ4.5km、平均7.2%というプロフィールのサンマルティン・デ・ウエルセスの登りに入る。最初は緩やかな勾配なのに対し、中盤の1kmは平均勾配12%と思った以上の急勾配だ。勾配が緩い部分は極端に緩く、きつい部分は極端に厳しいという緩急激しい登坂路にメンタルが結構やられた。
やっとの思いで頂上までたどり着くと、ここからはヒホンの街まで15kmほどのダウンヒル。緩やかな勾配の下りとなっており、気持ちいいスピードで風を切りながら進んでいく。空気が乾燥しているので、日差しがあっても少し肌寒い感じだ。
残り5kmのゲートを通るとヒホンの街に入る。街の中をくねくね走るコースとなるのだが、コースを示す矢印看板が所々についているため、迷うこと無くゴールまで行ける。大通りを通って行くのか思っていたら、細い道を行くので少しびっくり。そのうち大通りに出て進むとビーチが見え始め、残り100mくらいになると完全に交通規制がかかり、コースに入る事ができないようになる。
歩道に避け、ビーチを散策。太陽の国スペインと言われることもあって、燦々と降り注ぐ太陽光が眩しい。そしてビーチには老若男女問わず身体を焼きにきた人が結構いるのだ。日本だと女性は白い肌を目指す人が多いが、こちらでは若い人はもちろん、おばちゃんもビキニを着て小麦色を目指すみたいだ。小林さん曰く「あんな体型でビキニ着れるのがすごい」とのこと。分かる。
ビーチをバックに記念撮影し、一旦ホテルに戻る。シャワーで汗を流し、軽く街を散策することに。すると、どのお店も電気が消されてやっていないのだ。どうやらスペインの習慣の1つであるシエスタの時間らしい。シエスタとはスペイン独自の風習で要するにお昼寝タイム。お店であれば10時に開店し2時に店を一旦閉めて昼寝し、5時に再び開店し8時に閉めるといったスケジュールになる。そのため、街行く人はウインドショッピングをするのみだ。
24時間営業や夜遅くまで営業する日本の小売業はサービス過多だと思うが、さすがに昼ごはんを食べた後の時間帯にショッピング出来ないのは不便だと思ってしまう。だがそこは郷に入れば郷に従えということなのだろう。
そうこうしている内にレース観戦の集合時間になったのでホテルに集合。実はこれから自転車に乗り、ゴールゲートを皆で走ること出来るというVIPイベントに参加するのだ。ブエルタ・ア・エスパーニャに協賛する企業に関係する人が出来るこのスペシャルなライドは、ブエルタ公式ツアーとなっているバイクスペインのお膳立てがあってのことらしい。
なかなか体験できない特別イベントということで皆100mをじっくり味わうように走った。走り終えたら、自転車を近くに停めてあった車に置いていき、ヴィラージュに入場。ゴール残り25mという場所に陣取る。コース上ではスキンヘッドの名物MCがマシンガントークを炸裂させていた。このMCの凄いところが会場内でCM音声が流れる以外はずっと喋っているということ。そんなに何を喋ることがあるのか分からないが、音楽のようにずっと喋っているのは職人芸と言った感じだ。
レースが来るまでは元選手で現在はトレック・セガフレードのスタッフをしているイヴァン・バッソが現れたり、協賛メーカーのマスコットキャラクターがじゃれ合っていたりして見ていて飽きない。そのうち、キャラバン隊も到着し、グッズをばら撒いていく。ただ丘陵ステージということもあるのか今日は割りとあっさり行ってしまった。更に待っていると各チームのスタッフ達もゴール付近に集まり始めれば、いよいよ選手達がやってくる。
ゴール付近は完璧な平坦となるため、ハイスピードなゴール争いが展開されるであろう第19ステージ。今まで観戦してきたステージは初日のタイムトライアルを除けば全て登坂部分での観戦だったこともあり、小集団とは言えどゴールスプリントを見るのは初めてだ。期待に胸を寄せながら待っているとヘリコプターの音も聞こえてきたので、そろそろ選手が来るらしい。
カメラのズームを最大にして覗いていると逃げの小集団がやってくるのが見える。と思ったら、すごい勢いで近づいてきて、一瞬でゴールまで行ってしまった。多分70km/hほどのスピードが出ているのだから当たり前ではあるが、少し見くびっていた。写真もフォーカスを合わせるより先に行ってしまう。その後しばらくするとマイヨロホのフルーム含むプロトンがゴール。今回はあまりいい写真が撮れなかった。
その後、添乗員の神崎さんから、選手たちのインタビューや表彰式を最前で見ることが出来るテクニカルゾーンにVIP扱いで入れると言われる。思わぬサプライズに皆で大盛り上がり。大会の運営に関わるコアスタッフしか入れない関係者ゾーンということで、超特別待遇だという。
ヴィラージュの特別なゲートからテクニカルゾーンに入場。表彰式用のステージの真横がその場所となっており、表彰式をメディアより前で見ることが出来る。この日勝利したデヘントを始め、山岳賞のダヴィデ・ヴィレッラ、総合1位のフルームなどがポディウムに上る姿を見学した。表彰式の隣ではテレビによるインタビューが行われるなど、本当の関係者ゾーンだ。
表彰式まで終われば今日のステージも終わり。今日は移動が無くホテルまで近いので、晩ご飯の集合時間までヒホンの街を巡る。レース前には閉まっていたお店もこの時間になると開店しているため中に入る事ができた。最初に入った雑貨屋さんではしなびたピカチュウを発見。こんなところにも日本を見ることが出来るのはなんだか嬉しい。次に入った食料品店では何故かこれを撮れとお店の人に言われたのでパシャリ。日本に帰って調べるとなんともいかがわしい物である事が分かった。
ゲームショップもあったので入ってみると、懐かしのTVゲームが結構並ぶ。もちろん最新機種もあったのだが、よく考えたら日本では最近こういったレトロゲームカセットを売る中古ショップなんてあんまり見ないななんて少し懐かしく思う。他には純米吟醸を置くお酒屋があったり、5分2ユーロで犬を洗う店があったりと色んな物があるヒホンの街であった。
夜の8時くらいには晩御飯のためホテルのロビーに集合。今日のレストランに向かう。途中、お祭りみたいなのをやっていたのだが、写真が全部ブレブレで使い物にならず。今度からは脇を締めてシャッターを切ろうと心に誓った。今日のお店は非常に広く、どうやら立ち飲みのバル部分とレストラン部分が分かれている模様。バルの部分は凄い熱気で皆お酒を楽しんでいた。
我々はレストランでしっかりお食事。ここでもこの地方の定番ということでシードラが食前に登場。ただ、このお店は注ぐ時に下を見ている!まだまだ修行が甘いお店のようだ。それとここは”わんこ形式”ではなく、1杯飲めばそれで終わりらしい。お店ごとにルールが違うので、昨日のお店はなんだったのかと疑問を抱かざる得ない。
そして前菜として出てきたのがトマトの冷製スープ。ちょっと酸っぱめのあっさりしたスープをバケットにつけて頂く。なんかフランス料理のようにエレガントな食事に少したじろいでしまった。そしてメインはスペイン料理の王道、パエリヤだ。これはもう魚介のダシが効いており、凄く美味しい安心できる味だ。しかし量が多く食べきるのが大変な一品であった。
そして希望者のみ頼んだのがデザートのミルク粥、アロス・コン・レチェ。一口頂いたのだが、正直な話、私は甘すぎるのとネトっとした感じがダメだった。でもクセが強い料理なため、好きな人は大好きなんだろうなという味。スペインに行ったら是非試して欲しい。
移動がなくゆったりした1日を過ごした5日目。翌日はブエルタ・ア・エスパーニャにおいて外せない峠、アングリル峠に向かいます。
vol.5はこちら
text&photo:Kosuke.Kamata
スペイン北部の海岸都市ヒホンで迎える5日目の朝。4つ星ホテルの朝食はもちろん定番となったメニュー構成。だが、朝からアルコールのシードラが飲めたり、パンの種類が増えたりと少しレベルアップ。コーヒーはテーブルまで注ぎに来てくれて、ミルクもたっぷり入れてくれる。食後のヨーグルトはフルーツソースが沢山で絶品だ。
今日は今回のブエルタツアー行程に組み込まれた2回目のサイクリングデイ。本日行われる第19ステージはホテルから徒歩10分ほどの海岸通りにゴールする丘陵ステージであるため、午前中はコース上のスプリントポイントからサイクリングを行い、ホテルに一旦戻って休憩した後、ゴール地点に徒歩で移動しレースを観戦する予定である。
中村夫妻は近くの教会に見に行きたいところがあるということで別行動。お二人にカメラを渡し後日レポートを頂いた。
「自転車と同じくらいロマネスクが好き中村家は、午前中サイクリングに出かけるメンバーと別れ、直通バスでヒホンから30分ほどの場所にあるオビエドに向かいます。古くに繁栄したアストゥリアス王国の首都であっただけあってオビエドは思ったより大都市でした。そのままオビエドの北西に位置するナランコ山に向かい、サンタマリアとサンミゲルというふたつの美しいプレロマネスク教会に行きました。
サンタマリア・デ・ナランコ教会の建造は848年。王様の夏の離宮だったそうです。本で写真を見て以来、ずっと夢想してきたバルコニーからの眺望が、いよいよ確かめられる!と思ったのですが、残念ながら、この日はアストゥリアス地方の祭日で見学ツアーはお休みでした。オビエドに戻り、アジアンカフェを発見!小籠包と春巻きを頂きました。全然関係ないけど店長さんが與那嶺恵理さん似でした。」
サイクリング班はロベルトの運転する車に乗り、スプリントポイントのあるポーラ・デ・シエロまで移動。ヒホンの街から20分ほどと非常に近いのだ。町に到着し自転車を降ろす。すぐサイクリングスタートと行きたい所だが、せっかくのスプリントポイントなので、軽くスプリントごっこをしてから出発。
そこから街の中心部を抜け、3級山岳サンマルティン・デ・ウエルセスに向かう。道中はのどかな田舎道といった感じで非常に和む。私の実家がある群馬の秋と同じ匂いがしたので、スペイン北部の田舎感を感じたい人は是非群馬に行って欲しい。それとやはりサイクリストが多いのはさすが自転車大国スペインといったところで、走っていると頻繁にすれ違う。
地元のサイクリストと力試しするような場面もあり、楽しく平坦区間を終える。そのまま長さ4.5km、平均7.2%というプロフィールのサンマルティン・デ・ウエルセスの登りに入る。最初は緩やかな勾配なのに対し、中盤の1kmは平均勾配12%と思った以上の急勾配だ。勾配が緩い部分は極端に緩く、きつい部分は極端に厳しいという緩急激しい登坂路にメンタルが結構やられた。
やっとの思いで頂上までたどり着くと、ここからはヒホンの街まで15kmほどのダウンヒル。緩やかな勾配の下りとなっており、気持ちいいスピードで風を切りながら進んでいく。空気が乾燥しているので、日差しがあっても少し肌寒い感じだ。
残り5kmのゲートを通るとヒホンの街に入る。街の中をくねくね走るコースとなるのだが、コースを示す矢印看板が所々についているため、迷うこと無くゴールまで行ける。大通りを通って行くのか思っていたら、細い道を行くので少しびっくり。そのうち大通りに出て進むとビーチが見え始め、残り100mくらいになると完全に交通規制がかかり、コースに入る事ができないようになる。
歩道に避け、ビーチを散策。太陽の国スペインと言われることもあって、燦々と降り注ぐ太陽光が眩しい。そしてビーチには老若男女問わず身体を焼きにきた人が結構いるのだ。日本だと女性は白い肌を目指す人が多いが、こちらでは若い人はもちろん、おばちゃんもビキニを着て小麦色を目指すみたいだ。小林さん曰く「あんな体型でビキニ着れるのがすごい」とのこと。分かる。
ビーチをバックに記念撮影し、一旦ホテルに戻る。シャワーで汗を流し、軽く街を散策することに。すると、どのお店も電気が消されてやっていないのだ。どうやらスペインの習慣の1つであるシエスタの時間らしい。シエスタとはスペイン独自の風習で要するにお昼寝タイム。お店であれば10時に開店し2時に店を一旦閉めて昼寝し、5時に再び開店し8時に閉めるといったスケジュールになる。そのため、街行く人はウインドショッピングをするのみだ。
24時間営業や夜遅くまで営業する日本の小売業はサービス過多だと思うが、さすがに昼ごはんを食べた後の時間帯にショッピング出来ないのは不便だと思ってしまう。だがそこは郷に入れば郷に従えということなのだろう。
そうこうしている内にレース観戦の集合時間になったのでホテルに集合。実はこれから自転車に乗り、ゴールゲートを皆で走ること出来るというVIPイベントに参加するのだ。ブエルタ・ア・エスパーニャに協賛する企業に関係する人が出来るこのスペシャルなライドは、ブエルタ公式ツアーとなっているバイクスペインのお膳立てがあってのことらしい。
なかなか体験できない特別イベントということで皆100mをじっくり味わうように走った。走り終えたら、自転車を近くに停めてあった車に置いていき、ヴィラージュに入場。ゴール残り25mという場所に陣取る。コース上ではスキンヘッドの名物MCがマシンガントークを炸裂させていた。このMCの凄いところが会場内でCM音声が流れる以外はずっと喋っているということ。そんなに何を喋ることがあるのか分からないが、音楽のようにずっと喋っているのは職人芸と言った感じだ。
レースが来るまでは元選手で現在はトレック・セガフレードのスタッフをしているイヴァン・バッソが現れたり、協賛メーカーのマスコットキャラクターがじゃれ合っていたりして見ていて飽きない。そのうち、キャラバン隊も到着し、グッズをばら撒いていく。ただ丘陵ステージということもあるのか今日は割りとあっさり行ってしまった。更に待っていると各チームのスタッフ達もゴール付近に集まり始めれば、いよいよ選手達がやってくる。
ゴール付近は完璧な平坦となるため、ハイスピードなゴール争いが展開されるであろう第19ステージ。今まで観戦してきたステージは初日のタイムトライアルを除けば全て登坂部分での観戦だったこともあり、小集団とは言えどゴールスプリントを見るのは初めてだ。期待に胸を寄せながら待っているとヘリコプターの音も聞こえてきたので、そろそろ選手が来るらしい。
カメラのズームを最大にして覗いていると逃げの小集団がやってくるのが見える。と思ったら、すごい勢いで近づいてきて、一瞬でゴールまで行ってしまった。多分70km/hほどのスピードが出ているのだから当たり前ではあるが、少し見くびっていた。写真もフォーカスを合わせるより先に行ってしまう。その後しばらくするとマイヨロホのフルーム含むプロトンがゴール。今回はあまりいい写真が撮れなかった。
その後、添乗員の神崎さんから、選手たちのインタビューや表彰式を最前で見ることが出来るテクニカルゾーンにVIP扱いで入れると言われる。思わぬサプライズに皆で大盛り上がり。大会の運営に関わるコアスタッフしか入れない関係者ゾーンということで、超特別待遇だという。
ヴィラージュの特別なゲートからテクニカルゾーンに入場。表彰式用のステージの真横がその場所となっており、表彰式をメディアより前で見ることが出来る。この日勝利したデヘントを始め、山岳賞のダヴィデ・ヴィレッラ、総合1位のフルームなどがポディウムに上る姿を見学した。表彰式の隣ではテレビによるインタビューが行われるなど、本当の関係者ゾーンだ。
表彰式まで終われば今日のステージも終わり。今日は移動が無くホテルまで近いので、晩ご飯の集合時間までヒホンの街を巡る。レース前には閉まっていたお店もこの時間になると開店しているため中に入る事ができた。最初に入った雑貨屋さんではしなびたピカチュウを発見。こんなところにも日本を見ることが出来るのはなんだか嬉しい。次に入った食料品店では何故かこれを撮れとお店の人に言われたのでパシャリ。日本に帰って調べるとなんともいかがわしい物である事が分かった。
ゲームショップもあったので入ってみると、懐かしのTVゲームが結構並ぶ。もちろん最新機種もあったのだが、よく考えたら日本では最近こういったレトロゲームカセットを売る中古ショップなんてあんまり見ないななんて少し懐かしく思う。他には純米吟醸を置くお酒屋があったり、5分2ユーロで犬を洗う店があったりと色んな物があるヒホンの街であった。
夜の8時くらいには晩御飯のためホテルのロビーに集合。今日のレストランに向かう。途中、お祭りみたいなのをやっていたのだが、写真が全部ブレブレで使い物にならず。今度からは脇を締めてシャッターを切ろうと心に誓った。今日のお店は非常に広く、どうやら立ち飲みのバル部分とレストラン部分が分かれている模様。バルの部分は凄い熱気で皆お酒を楽しんでいた。
我々はレストランでしっかりお食事。ここでもこの地方の定番ということでシードラが食前に登場。ただ、このお店は注ぐ時に下を見ている!まだまだ修行が甘いお店のようだ。それとここは”わんこ形式”ではなく、1杯飲めばそれで終わりらしい。お店ごとにルールが違うので、昨日のお店はなんだったのかと疑問を抱かざる得ない。
そして前菜として出てきたのがトマトの冷製スープ。ちょっと酸っぱめのあっさりしたスープをバケットにつけて頂く。なんかフランス料理のようにエレガントな食事に少したじろいでしまった。そしてメインはスペイン料理の王道、パエリヤだ。これはもう魚介のダシが効いており、凄く美味しい安心できる味だ。しかし量が多く食べきるのが大変な一品であった。
そして希望者のみ頼んだのがデザートのミルク粥、アロス・コン・レチェ。一口頂いたのだが、正直な話、私は甘すぎるのとネトっとした感じがダメだった。でもクセが強い料理なため、好きな人は大好きなんだろうなという味。スペインに行ったら是非試して欲しい。
移動がなくゆったりした1日を過ごした5日目。翌日はブエルタ・ア・エスパーニャにおいて外せない峠、アングリル峠に向かいます。
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