2017/07/31(月) - 09:02
デローザやカスク、スポーツフルといった人気ブランドを取り扱う日直商会。2018モデルの新製品が一堂に会した展示会が東京・有楽町の国際フォーラムにて開催された。クリスティアーノ・デローザも登場した展示会の様子をレポートしよう。
東京国際フォーラムの一角にデローザバイクがずらりと並べられた
イタリア御三家と呼ばれる老舗バイクブランドの一角を占めるデローザ。ベテランライダーにとってはレ―シングブランドであり、近年はそのハートのブランドロゴで女性にも高い人気を誇るバイクメーカーだ。そんなデローザを中心に、チームスカイが愛用するヘルメットブランド・カスクや、フルームの足元を支えるシディ、トレック・セガフレードとバーレーン・メリダに供給するスポーツフルなど、名門イタリアンブランドを多く日本へ紹介する日直商会の展示会が開催された。
会場となったのは、東京・有楽町の東京国際フォーラムの一角。船をイメージしたモダンなガラス棟の最上階に、日直商会の取り扱う2018年の主力モデルが集められた。スペースの中央、そして最も大きなスペースを与えられていたのは、もちろんデローザの2018年モデルたち。
プレゼンテーション冒頭で挨拶するクリスティアーノ・デローザ氏
各モデルの詳細なプレゼンテーションに聞き入る
デローザを代表する一台 Neo Primato
イタリアの至宝ともいうべき、珠玉のバイクたちがずらりと並べられる様は壮観の一言。カーボンのトップモデルであるPROTOSから、キッズバイクにいたるまで、あらゆるデローザバイクがお披露目される機会とあって、訪れた販売店関係者も微に入り細に入りそれぞれのバイクを観察している。
中でも注目が集まったのはこの日、国内初公開となったPROTOS Diskだろう。NIPPOヴィーニファンティーニの選手らが駆るPROTOSの性能をそのままにディスク化したバイクには、カンパニョーロの油圧ディスクブレーキコンポーネントが組み合わせられており、他社のディスクロードとは一線を画したラグジュアリーなオーラを放つ一台となっていた。
PROTOS Diskとクリスティアーノ・デローザ氏
このPROTOS Diskに加え、デローザはチタンモデルのTITANIO SOLOにディスク仕様を追加。昨年発表されたSKのディスクモデル、そして2015年に追加されたCORUM Diskに加えて、一気に4モデルのディスクロードをそのラインアップに持つこととなった。SKやKING XS、IDOLといった既存モデルに関しては特に変更は無いが、より魅力的なカラーラインアップが追加される。
フルオーダー可能なフラッグシップラインとして用意される”Black Label"のカーボンラインとして、新たにKING XSが加わることに。昨年まではPROTOSをベース車両としていたが、今年からはデローザのレーシングバイクの代名詞とも言えるKINGがオーダーに対応する。通常モデルがBB下のダイレクトマウントブレーキを採用するのに対して、Black LabelバージョンのKING XSはシートステーへマウントするように変更が加えられた。会場で行われたプレゼンテーションでは、KING XS Black Labelのチューブサンプルを手に取ることも。
TITANIO SOLOを筆頭に珠玉のメタルバイクが並ぶ
Black LabelのKING XSのサンプル
新たなエントリーグレードとなるFEDE
さらに、新たなエントリーグレードとしてアルミバイクのFEDEが発表。これまで同社のアルミバイクとして長年ラインアップされ続けてきたTEAMを置き換えるニューモデルとして、より現代的なデザインを身に纏い登場した。
そして、2018モデルでデローザはオフロードバイクへと進出。シクロクロスバイクのSFIDA、MTBのBIGGERとBIGという3モデルがお披露目されることに。特にこのオフロードバイク群は、フレーム、フォークからステムやシートピラーに至るまで、イタリアンアズーリに塗装されたスペシャル感のある仕上がりとなっている。デローザファンにとっては見逃せないバイクとなっているのではないだろうか。
カスクからはニューモデルが登場
新型のハーフリムモデル OPENキューブがお披露目された
カスクの新型モデルたち
KOOのサングラスとのマッチングもぴったり
後ろに収納してもベンチレーションホールを妨げない
さて、デローザの他にも多くの新製品がお披露目されたが、その中でも注目度が高かったのがカスクの新型ヘルメット、VALEGRO。ツール・ド・フランスでマイヨジョーヌを獲得したフルームと、彼を支えレースを支配し続けたチームスカイの選手たちが着用していたことから、発表が待ち望まれていた新作だ。
そんな注目度ナンバーワンのヘルメットのチームスカイモデルが展示されていたが、チーム総合成績でも首位に立ち続けていたため、イエローのイメージが強く少し違和感を覚えたのは嬉しい誤算というところだろう。帽体の形状はPROTONEやMOJITOよりも少し縦長になっているので、以前のカスクのモデルがフィットしなかったという方は、ぜひ試してみては。
また、カスクのアイウェアブランド、KOOにもハーフリムモデルのOPEN キューブが追加された。レンズの角度を任意に調整できる独自のヒンジシステムはそのままに、ハーフリムとすることで重量を軽減し、より軽やかな掛け心地となったニューモデルにも注目が集まった。
アフターパーツも充実しており、カラーコーディネートも楽しめる
スポーツフルのアクセサリーたち
穴が開くほどデローザバイクを見つめる一般来場者
本格的な撮影をする人も
そして、夕方からは販売店スタッフの同伴が条件となるが、一般のユーザーが内覧できる時間も設けられた。デローザの様に、ハイエンドバイクが多く、プレミアムなブランドのほぼ全てのラインアップをしっかりと見ることが出来る機会というのはなかなか無いもの。
どれだけ大きな販売店であろうと、その全てを在庫することは不可能だろう。サイクルモードなどの大型展示会でしか見ることが出来ないようなラインアップを心行くまでじっくりと観ることが出来るのは、往年のデローザファンや購入を真剣に検討している人にとってはとても嬉しいことのはず。食い入るように一台一台を見つめ、写真に収める来場者の姿も目立った。そんなユーザーフレンドリーな日直商会の心意気に感銘を受ける夕べとなった。
text&photo:Naoki.Yasuoka
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イタリア御三家と呼ばれる老舗バイクブランドの一角を占めるデローザ。ベテランライダーにとってはレ―シングブランドであり、近年はそのハートのブランドロゴで女性にも高い人気を誇るバイクメーカーだ。そんなデローザを中心に、チームスカイが愛用するヘルメットブランド・カスクや、フルームの足元を支えるシディ、トレック・セガフレードとバーレーン・メリダに供給するスポーツフルなど、名門イタリアンブランドを多く日本へ紹介する日直商会の展示会が開催された。
会場となったのは、東京・有楽町の東京国際フォーラムの一角。船をイメージしたモダンなガラス棟の最上階に、日直商会の取り扱う2018年の主力モデルが集められた。スペースの中央、そして最も大きなスペースを与えられていたのは、もちろんデローザの2018年モデルたち。
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イタリアの至宝ともいうべき、珠玉のバイクたちがずらりと並べられる様は壮観の一言。カーボンのトップモデルであるPROTOSから、キッズバイクにいたるまで、あらゆるデローザバイクがお披露目される機会とあって、訪れた販売店関係者も微に入り細に入りそれぞれのバイクを観察している。
中でも注目が集まったのはこの日、国内初公開となったPROTOS Diskだろう。NIPPOヴィーニファンティーニの選手らが駆るPROTOSの性能をそのままにディスク化したバイクには、カンパニョーロの油圧ディスクブレーキコンポーネントが組み合わせられており、他社のディスクロードとは一線を画したラグジュアリーなオーラを放つ一台となっていた。
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このPROTOS Diskに加え、デローザはチタンモデルのTITANIO SOLOにディスク仕様を追加。昨年発表されたSKのディスクモデル、そして2015年に追加されたCORUM Diskに加えて、一気に4モデルのディスクロードをそのラインアップに持つこととなった。SKやKING XS、IDOLといった既存モデルに関しては特に変更は無いが、より魅力的なカラーラインアップが追加される。
フルオーダー可能なフラッグシップラインとして用意される”Black Label"のカーボンラインとして、新たにKING XSが加わることに。昨年まではPROTOSをベース車両としていたが、今年からはデローザのレーシングバイクの代名詞とも言えるKINGがオーダーに対応する。通常モデルがBB下のダイレクトマウントブレーキを採用するのに対して、Black LabelバージョンのKING XSはシートステーへマウントするように変更が加えられた。会場で行われたプレゼンテーションでは、KING XS Black Labelのチューブサンプルを手に取ることも。
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そして、2018モデルでデローザはオフロードバイクへと進出。シクロクロスバイクのSFIDA、MTBのBIGGERとBIGという3モデルがお披露目されることに。特にこのオフロードバイク群は、フレーム、フォークからステムやシートピラーに至るまで、イタリアンアズーリに塗装されたスペシャル感のある仕上がりとなっている。デローザファンにとっては見逃せないバイクとなっているのではないだろうか。
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さて、デローザの他にも多くの新製品がお披露目されたが、その中でも注目度が高かったのがカスクの新型ヘルメット、VALEGRO。ツール・ド・フランスでマイヨジョーヌを獲得したフルームと、彼を支えレースを支配し続けたチームスカイの選手たちが着用していたことから、発表が待ち望まれていた新作だ。
そんな注目度ナンバーワンのヘルメットのチームスカイモデルが展示されていたが、チーム総合成績でも首位に立ち続けていたため、イエローのイメージが強く少し違和感を覚えたのは嬉しい誤算というところだろう。帽体の形状はPROTONEやMOJITOよりも少し縦長になっているので、以前のカスクのモデルがフィットしなかったという方は、ぜひ試してみては。
また、カスクのアイウェアブランド、KOOにもハーフリムモデルのOPEN キューブが追加された。レンズの角度を任意に調整できる独自のヒンジシステムはそのままに、ハーフリムとすることで重量を軽減し、より軽やかな掛け心地となったニューモデルにも注目が集まった。
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そして、夕方からは販売店スタッフの同伴が条件となるが、一般のユーザーが内覧できる時間も設けられた。デローザの様に、ハイエンドバイクが多く、プレミアムなブランドのほぼ全てのラインアップをしっかりと見ることが出来る機会というのはなかなか無いもの。
どれだけ大きな販売店であろうと、その全てを在庫することは不可能だろう。サイクルモードなどの大型展示会でしか見ることが出来ないようなラインアップを心行くまでじっくりと観ることが出来るのは、往年のデローザファンや購入を真剣に検討している人にとってはとても嬉しいことのはず。食い入るように一台一台を見つめ、写真に収める来場者の姿も目立った。そんなユーザーフレンドリーな日直商会の心意気に感銘を受ける夕べとなった。
text&photo:Naoki.Yasuoka
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