2015/11/25(水) - 23:50
11月26日外苑西通りにブリヂストンサイクルがオープンさせたコンセプトショップ「RATIO&C〈レシオ・アンドシー〉」。「自転車と」あらゆるライフスタイルとをつなぐコミュニティー&スペースとして誕生したショップを紹介しよう。
北へといけば国立競技場や東京体育館が、少し南へと下ればワタリウム美術館やおしゃれなカフェが立ち並ぶ、スポーツとカルチャーが混淆する外苑西通り。そこに新たにオープンしたのがブリヂストンサイクルのコンセプトショップ「RATIO&C〈レシオ・アンドシー〉」だ。
今夏までは「バイクフォーラム青山」という名で、ブリヂストンサイクルのショールームとして展示や試乗、さまざまなライドイベントを手掛けてきた施設がリニューアルオープンするかたちとなったが、その目指すところはより先鋭化されている。
そのことが最もはっきりとしたかたちであらわれているのはバイクの扱いだろう。これまで、ショールームとして、同社のラインアップするスポーツバイクがロードレーサーからクロスバイクまで、網羅的に並べられていたのに対し、レシオ・アンドシーに用意されるのはただ1種類、「BRIDGESTONE NEOCOT」というシティバイクのみ。埼玉県上尾市の自社工場で職人の手によりハンドメイドされたフレームを店内で組み付けした上質な一台こそが、このショップにあるただ一つの自転車なのだ。
それは、自転車を単なる移動手段だとか、スポーツのための機材だという捉え方ではなく、日常生活の中で常に触れ合い、様々な気づきを与えてくれる最高のパートナーとしてみた時に一番しっくりくる「質の良さ」を持つ一台として、ブリヂストンサイクルが提案してくれるスペシャルモデル。
人それぞれのライディングスタイル、いやライフスタイルに合わせたカスタムが可能であることも、「BRIDGESTONE NEOCOT」のウリ。自転車の在り方にもっとも影響するパーツであるハンドルもライザーバーとドロップハンドルだけでなく、ブルホーンやマスタッシュ、プロムナードといったバリエーションから自分の今に一番フィットするものをチョイスすることができる。
もちろんカラー展開についてもぬかりはない。24カラー、そして3種類のクリアフィニッシュ、計72通りのカラーから選択することができるのだ。しかも、フレームと同色にペイントされたステムを選択することもでき、バイク全体としてまとまりのあるルックスを手に入れることができる。価格はチョイスするパーツによって15万円から30万円の間となるが、価格に見合った価値のあるバイクとなるだろう。
レシオ・アンドシーで販売しているのは自転車とそのパーツだけではない。より生活を上質で豊かなものにしてくれる、こだわりのアイテムや雑貨がたくさん並べられている。製品自体のクオリティの高さはレシオ・アンドシーに並ぶための最低条件。品質や機能性だけでなく、背後にある作り手のストーリーが垣間見え、つねに生活の中で使い続けたくなるようなプロダクトを厳選して販売していくという。
特に、日本の職人たちが丹精こめて製作しているプロダクトが多く並んでいるのは、「BRIDGESTONE NEOCOT」がそうであるように、日本の製造業としてのブリヂストンサイクルのこだわりであると、レシオ・アンドシーの責任者であるマーケティング部の瀬戸さんは語る。
また、レシオ・アンドシーは、カフェとしての顔も持つ。「レシオ・コーヒーアンドサイクル」のスペシャリティ・コーヒーは自家焙煎の“浅煎り”の豆にこだわる奥沢のコーヒーショップ「ONIBUS」によるもの。お気に入りの自転車を前に、素材の味を最大限に引き出した一杯を飲む至福の時はそうそう無いだろう。
そんなひと時を演出してくれる店内の空間は自転車文化センターのデザインを務めたTANK/柴田祐希と、POINT/長岡勉によるもの。特に、「入りやすさ」にはかなりのこだわりが詰め込まれている。入口から店内へは一切の段差が存在せず、スロープによって上がることで「地続き」であることを表現。スロープには駐輪用のスリットが施され、自転車を押していても入店しやすいように3枚開きとされた自動ドアから、そのまま流れるように自転車を置くことができる。
その奥に広がる空間には柱は一切存在せず、広大なフリースペースとなっている。お披露目であった今日は、「BRIDGESTONE NEOCOT」が誇らしげに展示されていたが、ワークショップやセミナーといったイベントの開催も視野に入れているという。
それは、自転車のメンテナンス講座かもしれないし、コーヒーの淹れ方教室かもしれない。もしかしたらカメラかもしれないし、アートかもしれない。店名の「シー」はサイクルの頭文字。カフェの名前が「レシオ・コーヒーアンドサイクル」であるように、「自転車と」なにかを繋いでいく、無限の可能性を秘めた空間として、「レシオ・アンドシー」は誕生した。
自転車はとても素敵なもの。でも人生における比率(レシオ)で100%になることはない。自転車とそれ以外の暮らし、そのちょうどいいバランスを提案してくれる「レシオ・アンドシー」。スポーツバイク専業メーカーではない、総合自転車メーカーであるブリヂストンサイクルだからこそ生み出せる、新たな自転車文化揺籃の地として、その動向から目が離せないだろう。
RATIO&C〈レシオ・アンドシー〉
住所:東京都渋谷区神宮前3-1-26
TEL:03-6438-1971
営業時間:11:00 ~ 20:00(定休日・水曜)
アクセス:地下鉄 銀座線「外苑前」駅 3 番出口より徒歩6 分
text&photo:Naoki,YASUOKA
北へといけば国立競技場や東京体育館が、少し南へと下ればワタリウム美術館やおしゃれなカフェが立ち並ぶ、スポーツとカルチャーが混淆する外苑西通り。そこに新たにオープンしたのがブリヂストンサイクルのコンセプトショップ「RATIO&C〈レシオ・アンドシー〉」だ。
今夏までは「バイクフォーラム青山」という名で、ブリヂストンサイクルのショールームとして展示や試乗、さまざまなライドイベントを手掛けてきた施設がリニューアルオープンするかたちとなったが、その目指すところはより先鋭化されている。
そのことが最もはっきりとしたかたちであらわれているのはバイクの扱いだろう。これまで、ショールームとして、同社のラインアップするスポーツバイクがロードレーサーからクロスバイクまで、網羅的に並べられていたのに対し、レシオ・アンドシーに用意されるのはただ1種類、「BRIDGESTONE NEOCOT」というシティバイクのみ。埼玉県上尾市の自社工場で職人の手によりハンドメイドされたフレームを店内で組み付けした上質な一台こそが、このショップにあるただ一つの自転車なのだ。
それは、自転車を単なる移動手段だとか、スポーツのための機材だという捉え方ではなく、日常生活の中で常に触れ合い、様々な気づきを与えてくれる最高のパートナーとしてみた時に一番しっくりくる「質の良さ」を持つ一台として、ブリヂストンサイクルが提案してくれるスペシャルモデル。
人それぞれのライディングスタイル、いやライフスタイルに合わせたカスタムが可能であることも、「BRIDGESTONE NEOCOT」のウリ。自転車の在り方にもっとも影響するパーツであるハンドルもライザーバーとドロップハンドルだけでなく、ブルホーンやマスタッシュ、プロムナードといったバリエーションから自分の今に一番フィットするものをチョイスすることができる。
もちろんカラー展開についてもぬかりはない。24カラー、そして3種類のクリアフィニッシュ、計72通りのカラーから選択することができるのだ。しかも、フレームと同色にペイントされたステムを選択することもでき、バイク全体としてまとまりのあるルックスを手に入れることができる。価格はチョイスするパーツによって15万円から30万円の間となるが、価格に見合った価値のあるバイクとなるだろう。
レシオ・アンドシーで販売しているのは自転車とそのパーツだけではない。より生活を上質で豊かなものにしてくれる、こだわりのアイテムや雑貨がたくさん並べられている。製品自体のクオリティの高さはレシオ・アンドシーに並ぶための最低条件。品質や機能性だけでなく、背後にある作り手のストーリーが垣間見え、つねに生活の中で使い続けたくなるようなプロダクトを厳選して販売していくという。
特に、日本の職人たちが丹精こめて製作しているプロダクトが多く並んでいるのは、「BRIDGESTONE NEOCOT」がそうであるように、日本の製造業としてのブリヂストンサイクルのこだわりであると、レシオ・アンドシーの責任者であるマーケティング部の瀬戸さんは語る。
また、レシオ・アンドシーは、カフェとしての顔も持つ。「レシオ・コーヒーアンドサイクル」のスペシャリティ・コーヒーは自家焙煎の“浅煎り”の豆にこだわる奥沢のコーヒーショップ「ONIBUS」によるもの。お気に入りの自転車を前に、素材の味を最大限に引き出した一杯を飲む至福の時はそうそう無いだろう。
そんなひと時を演出してくれる店内の空間は自転車文化センターのデザインを務めたTANK/柴田祐希と、POINT/長岡勉によるもの。特に、「入りやすさ」にはかなりのこだわりが詰め込まれている。入口から店内へは一切の段差が存在せず、スロープによって上がることで「地続き」であることを表現。スロープには駐輪用のスリットが施され、自転車を押していても入店しやすいように3枚開きとされた自動ドアから、そのまま流れるように自転車を置くことができる。
その奥に広がる空間には柱は一切存在せず、広大なフリースペースとなっている。お披露目であった今日は、「BRIDGESTONE NEOCOT」が誇らしげに展示されていたが、ワークショップやセミナーといったイベントの開催も視野に入れているという。
それは、自転車のメンテナンス講座かもしれないし、コーヒーの淹れ方教室かもしれない。もしかしたらカメラかもしれないし、アートかもしれない。店名の「シー」はサイクルの頭文字。カフェの名前が「レシオ・コーヒーアンドサイクル」であるように、「自転車と」なにかを繋いでいく、無限の可能性を秘めた空間として、「レシオ・アンドシー」は誕生した。
自転車はとても素敵なもの。でも人生における比率(レシオ)で100%になることはない。自転車とそれ以外の暮らし、そのちょうどいいバランスを提案してくれる「レシオ・アンドシー」。スポーツバイク専業メーカーではない、総合自転車メーカーであるブリヂストンサイクルだからこそ生み出せる、新たな自転車文化揺籃の地として、その動向から目が離せないだろう。
RATIO&C〈レシオ・アンドシー〉
住所:東京都渋谷区神宮前3-1-26
TEL:03-6438-1971
営業時間:11:00 ~ 20:00(定休日・水曜)
アクセス:地下鉄 銀座線「外苑前」駅 3 番出口より徒歩6 分
text&photo:Naoki,YASUOKA
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