シクロパビリオンにて7月5日の日曜日に開催された「【特別企画】エキップアサダ選手とサイクリング!」。憧れのエキップアサダのプロレーサー達が自分のペースに合わせてアテンドしてくれる!?近頃めっきり自転車に乗っていない編集Y、「初心者大歓迎です!選手と一緒にランチも楽しもう!」というキャッチフレーズに、「今の自分でも行けるかも」と錯覚し、参加を決意。取材と称して東松山まで足を伸ばしてきました。

徹夜仕事でけだるい7月5日の早朝、眠気に耐えながら起床。もちろん自走で、と健脚の方々は言うでしょうが、私はヘタレです。もちろん輪行です。イベント走る前に疲れてたまるもんか!

そんなわけで電車にガタゴト揺られ1時間半、一路東松山へ。我が編集部のあんな人やこんな人のせいで睡眠時間が短く、車中では爆睡。危うく森林公園で降りそこねそうに。しかもなんとか間に合うギリギリまで寝ていたため、遅刻寸前でシクロパビリオンに到着。すでにたくさんの人が集まっています。皆さん朝早いですね…(それが普通)。

さて、そんな遅刻間際で到着した編集Yを尻目に、選手達が揃ってはじめの挨拶、続いて記念撮影が行われました。このイベントに参加してくれた選手は、菊池誠晃選手、中島康晴選手、増田成幸選手、福島晋一。清水都貴選手とシクロパビリオン館長のこーぢさんは、別のイベント「挑戦!緩坂(ユルさかっ!)」のアテンドと指導に。それにしても、ほんの5、6日前に急遽決まったイベントにも関わらず、こんなにたくさんの方が集まるなんて驚きです。

到着したらもう始まっている選手挨拶…。どう見ても遅刻です到着したらもう始まっている選手挨拶…。どう見ても遅刻です 挨拶する増田成幸選手。「おもろいこと言わんかなー」と腕組みの福島晋一選手挨拶する増田成幸選手。「おもろいこと言わんかなー」と腕組みの福島晋一選手

出発前に、エキップアサダの選手と参加者の皆さんで集合写真をパチリ。みんなこのチームのファン。選手と走れるこのイベントが楽しみで仕方なかったそうです出発前に、エキップアサダの選手と参加者の皆さんで集合写真をパチリ。みんなこのチームのファン。選手と走れるこのイベントが楽しみで仕方なかったそうです
出発直前、浅田監督からひと通り検車と健康状態についての確認が行われた後、それぞれの実力に合わせて3つに組み分けされました。A班が一番速く、B班がそこそこ、C班は初心者向きの通称「のんびり班」。どうにも脚に自信のない私は、もちろんのんびり班へ。

市街地を抜け、夏の緑がまぶしい桜並木通りへ。すでに置いてかれ気味?市街地を抜け、夏の緑がまぶしい桜並木通りへ。すでに置いてかれ気味? 我がのんびり班は福島晋一選手と増田成幸選手が引率係になってくれました。普段はヨーロッパを中心に走る選手達、忙しい転戦の合間にシクロパビリオンを訪れるのは久しぶりで、ちょっと道に不安があるみたいです。福島選手「すみません、自分もよく道わかってませんが(笑)」と言いながら「では行きますよー」と出発!

ちょっと市街地を走った後、車のほとんど通らない桜並木へ。春には綺麗な桜が咲き誇り、今回とはまた違った雰囲気を味わえそう。ここまでは道順も大丈夫。順調に進んで行きます。

と、思った矢先、桜並木の途中、グレーチングの段差に運悪く乗ってしまった方がパンク。すぐに増田選手が「パンクー!」と声を上げて、のんびり班を止めてくれました。

まずはパンクした方のすぐ近くにいた増田選手が、早速お手伝いを開始。「リム打ちですね」と笑顔で会話を交わしながら、新しいチューブの準備をしていると、福島選手に加え、車で他班の先導をしていた浅田監督まで駆けつけ、破れたチューブの入れ替えが行われました。見事な選手と監督のコンビネーションで、ものの数分でパンク修理は完了。終わった直後に福島選手「ハイ、1万5千円!」と一言。一同爆笑の渦に。

「リム打ちですね」増田選手がすぐに駆け寄ってパンク修理をお手伝い「リム打ちですね」増田選手がすぐに駆け寄ってパンク修理をお手伝い 浅田監督も一緒にパンク修理のお手伝い。あっと言う間に作業が進んでいきます浅田監督も一緒にパンク修理のお手伝い。あっと言う間に作業が進んでいきます

パンク修理も終え再出発。しばらく進むとちょっとした丘が現れました。ここでなぜかダッシュ(編集Yのみ)!登ってくるのんびり班を撮影するためですが、ちょっとダッシュしただけなのに、肩が上下しカメラを持つ腕もプルプル…。そんな編集Yに笑顔で手を振りながら先頭を引く福島選手、後ろでまったりアウターギアを踏みながら登ってくる増田選手、レベル違いすぎ。

登坂中なのに笑顔で手を振る福島晋一選手。余裕すぎます登坂中なのに笑顔で手を振る福島晋一選手。余裕すぎます
ところがしばらく進んでから福島選手「あれー、これ、道合ってる?」。いや、わかりません。編集Yはもちろん、この地を走ること自体、初めての方が多いのんびり班、道に迷い気味。「ここはどこだ?!」と走るうちにどうにか辿りついたのは、道の駅・おがわまち。最初の目的地です。………たぶん。

福島選手「ここで左曲がるのかな」。果たして我々はどこに行くのでしょうか福島選手「ここで左曲がるのかな」。果たして我々はどこに行くのでしょうか ちょっと不安になりながらも辿り着いた「道の駅・おがわまち」。ランチタイムはまだでした…ちょっと不安になりながらも辿り着いた「道の駅・おがわまち」。ランチタイムはまだでした…

何はともあれひと休み。福島選手が浅田監督に電話をし、道を確認してから再出発。元来た道を戻りつつ、ランチをとるお店を目指します。

編集Yはこの時点で寝不足もたたり、若干お疲れ気味に。 カメラは重いし、お腹も空いたし、遠回りは嫌ですよ、もう道に迷いませんよね?ね?初心者企画なのに内心ビクビクする編集Y。もちろん顔は余裕なフリ。

しかし今度は浅田監督の電話による遠隔操作によって順調に最終目的地へ辿り着くことが出来ました。やっと(そんなに走ってないんですけれどね…)待望のランチタイムです。

食事処の名は「古民家カフェ 枇杏(びあん)」。幹線道路からちょっと奥まったところに入ると現れる、落ち着いた雰囲気の素敵なカフェでした。

古民家カフェ 枇杏(びあん)の看板。お店は道から奥まっている場所にあるので、これが目印になります古民家カフェ 枇杏(びあん)の看板。お店は道から奥まっている場所にあるので、これが目印になります 枇杏の中庭。自転車乗りにも優しいカフェです枇杏の中庭。自転車乗りにも優しいカフェです

注文をまとめる中島康晴選手。残り7食のカレーを選ぶ方が多く、じゃんけん大会に注文をまとめる中島康晴選手。残り7食のカレーを選ぶ方が多く、じゃんけん大会に 編集Yはまぐろ漬け丼を注文。おいしゅうございました編集Yはまぐろ漬け丼を注文。おいしゅうございました

おいしいご飯を食べてお腹いっぱい。選手とゆっくり話すことも出来て、参加者の皆さん、ご満悦な表情。笑顔でシクロパビリオンへの帰路に就こうとすると、このカフェで働く女性店員さんが外に出てきました。おやおや、と見ていると、中島選手と菊池選手の方に近づいていって楽しそうに会話を始めちゃいました。

中島選手が女性店員さんにモテモテ。菊池選手が便乗してハシャいでます中島選手が女性店員さんにモテモテ。菊池選手が便乗してハシャいでます 女性店員さんにデレデレの中島選手。周囲の視線が(笑)女性店員さんにデレデレの中島選手。周囲の視線が(笑)

福島選手も負けじと?女性店員さんと記念写真。あなた妻子がいるでしょ!(笑)福島選手も負けじと?女性店員さんと記念写真。あなた妻子がいるでしょ!(笑) 名残惜しそうな女性店員さんに見送られて出発する菊池選手と中島選手でした名残惜しそうな女性店員さんに見送られて出発する菊池選手と中島選手でした

こんな楽しい(羨ましい)時を経て、ついにカフェ枇杏を出発し、シクロパビリオンへ。あとは来た道を戻っただけなので省略!帰り道はさすがに迷うことなくシクロパビリオンに到着しました。しかし、これだけのんびり走ってもらったのに、グッタリの編集Y。そして一緒に走った皆さんの元気なこと…。こ、こっちは取材込みなんだからね!と強がってみたり。たまに写真撮ってただけですが。

シクロパビリオンに戻ってきました。皆さんまだまだ走れそう。私はもうヘトヘトですが…シクロパビリオンに戻ってきました。皆さんまだまだ走れそう。私はもうヘトヘトですが… 福島選手と増田選手も一息。参加者の皆さんと談笑福島選手と増田選手も一息。参加者の皆さんと談笑

シクロパビリオンのある埼玉県東松山市は、失礼ながらちょっと田舎。でも逆に言えば車の往来が少なく、自転車が非常に走りやすい環境でした。都会から少し足を伸ばすだけでこんな環境があるのは、都会で暮らす自転車好きにとっても大きな魅力と言って良いと思います。

次回はややハードルを上げてシクロパビリオンの初心者企画、「はじめてのヒルクライム」に挑戦しようと思っています。本当はヒルクライムレースの経験も何度かあり、初めてじゃないんです。でも激しく運動不足な昨今、初心者同然と言っていい編集Yには、きっと学ぶべきものがあるはず!

そして、こうなったら「オレは登りなんて絶対行かないぞ」と拒否反応を示すメタボ会長もひっぱり出して、登りの苦しさ、否、楽しさをジワジワと味わわせてあげたい編集Yです。その苦し…楽しげな表情を見た時には、きっと編集長もお喜びになることでしょう。

「オレは決して登らんぞ!」  by メタボ会長「オレは決して登らんぞ!」  by メタボ会長

続く、と思います。

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