2015/01/07(水) - 09:02
ホノルルセンチュリーライドへと、トップツアーのゲストライダーとして参加した絹代さん。今年はなんとお子さんと一緒に登場されていました。女性ならではの視点、そして母としての視点でハワイを感じた、絹代さん本人による直筆レポートをお届けします。
前日講習会&プラクティスライド編
昨年は、出産後3ヶ月だったので参加を断念したホノルルセンチュリーライドツアーだけど、今年は娘を連れて参加に踏み切った。母になったって、やっぱり、あの景色の中を走りたい!ハワイは世界一赤ちゃん連れの海外からの観光客が多い土地(絹代推定)。きっと大丈夫。
2年ぶりの参加となった絹代さん
今回の参加計画は、ツアーの直前講習会、プラクティスライド、翌日のノースショアライドで娘をチャリオットというチャイルドトレーラーに乗せて引いて走り、本番のライドでは単身で走るというもの。トレーラーを引いて走るのがおよそ100km、単身で走るのが160kmだ。
前日にトレーラーを引いて走って力尽き、当日迷惑をかけたらまずいと、チャリオットに娘を乗せたり、娘の体重に等しい10kgの米袋を乗せたりして近所を走り、トレーニングを重ねて来た。(中をのぞいた小学生たちが米袋を見てあっけに取られていた。)これで、走り切れるだろうか。今中先生に迷惑をかけて怒られないだろうか…。
自転車は事前に梱包し、関西空港へ送付。センチュリーライド参加割引があって、ちょっと安かった♪チャリオットはバギーなので、無料チェックイン。娘の食事や調理器具などで荷物が増え、スーツケースとサブバッグを持つことになった。大人一人にしては、移住するのかというくらいの大荷物だ。でも、JALはすべてを無料で運んでくれる。ありがたい!
フライト中、思うままに泣いた娘を抱き睡眠不足の母と娘は無事ホノルルへ。自転車や荷物を引き渡し、娘とバスに乗り込みホテルへ。ホノルルへ来るという第一ハードルは無事クリア!本当にツアーはありがたい。さぁ、明日からが本番だ。
前日講習会には多くの参加者があつまった
事前講習会では、今中さんから直前の必須確認事項を、私からは補給や食事の話をして、皆さんの質問を受ける。今年は初心者、初参加の方が多く、初めてではわからないけれど、事前に知っておくとよいことを項目をしぼって話した。話しすぎると頭に残らないので、取捨選択が難しい。
補給食について説明する絹代さん
みなさん真剣に話に聞き入る レクチャーの後は全員で軽い試走へ。長い距離ではないが、ここで走っていただくことで自転車や身体のチェックができるため、前日に走ることはすごく重要!なにか違和感があったときに、前日なら専属のメカニックさんに修理や改善してもらうことができるから。
私は講習会の間サポートライダーのお兄さんたちをほぼ独占してしまった娘をチャリオットに積み込み、ついに走り出すことに。どきどきしていたけれど、意外と走りは軽い!これなら結構いける!ただ、私の脚ではあまりスピードは出ないので、大きく遅れないように行動することが大切だと悟る。ちょっと送れたけど、無事に集合場所に合流!精神的にかなり楽になった。参加者の皆さんのサポートにはなんにもなってないのが、申し訳ないけれど(汗)
午後はプラクティスライド!私は初中級者向けのAコースに参加。今年は美しいことで有名なハナウマビーチに向かうのだ!泳いだっていいんだって♪チャリオットは荷物も積めるので、私たち二人の水着を詰め、いざ、出発!お天気もいいし、うきうきのライドになる予感!
カピオラニ公園からフリーウェイに上がり、バイクを走らせる。想定していたよりは順調!ただ、上りや、ある程度のスピードで走ろうとすると、それなりに脚に来る。サスペンションが利いているので乗り心地はいいらしく、スタートするとぐうぐう眠ってしまうのだけれど、速度が上がると娘への振動も大きくなるので、路面の凸凹を避けつつ、安全走行、何より無理のないマイペース!正直、脚がパンパンになって翌日走れなくなるのが怖いんだけど。
絹代さんはなんとお子さんを連れてプラクティスライドに参加!
ダイヤモンドヘッドへの坂を登る絹代さんw/娘さんとサポートするベルマーレの二人
ハナウマビーチ到着後の誘導のため、急遽私がサポートカーに乗せてもらい、対応をすることになった。ので、最後の上り坂はカット!この最大の難関がなくなり、残念に思ってみたりもしたけれど、この坂を娘を引いて上ったら、私の脚は終わっていたかも。ラッキーだ!(みなさん、楽してごめんなさい)
自然保護区であるハナウマビーチに入るための必須事項である学習ビデオを見て、ようやっとビーチに向かえる時が来た。景観を見晴らして「うひゃ〜!!」思わず声が出る。海が!浜が!とんでもなく美しい!これは来る甲斐がありますよ!まだ1歳3ヶ月の娘の目には、この絶景はどう映るんだろう?きっと彼女の教育にもすごくいいに違いない!人生初めての海がハナウマビーチって、どうよ!?
皆さんと一緒に記念写真
初めてのビーチがハワイとは!
あまりの絶景に写真を撮る参加者
娘も私も水着に着替えて、いざ、海へ!ビーチの美しいこと、美しいこと…シュノーケルがあれば、魚やさまざまな生物、サンゴも観察できるらしい。美しい海に包まれて漂っているだけで気持ちが晴れて行くようだ。娘とともにウェアのまま海に入ってくれた参加者の方もいて、娘も無表情ながら楽しかったらしい。いざ上がることになったら、美しい砂浜に高速地団駄を踏んで帰ることを拒んでいた。
帰りは、出発準備に手間どってしまい、私は皆さんを見送ってからゆっくり出ることにした。「すぐに追いつきまーす!」なんて言ったけど、現実的に追いつけるはずがない(笑) 帰りのフリーウェイは路面があまりよくないので、ゆっくりとワイキキを目指した。夕景もまた美しい…。ホテルに帰りつき、体力温存のため、ABCマートで手軽に夕食を調達し、娘には食事を用意して、明日に備える。私、意外と元気だ。
センチュリーライド前編
朝は4時起床。5時すぎにはベビーシッターさんがホテルの部屋に来る。安くはないけれど、娘がいる身でも不安なくセンチュリーライドに参加できるのでから、高くはない。食事など一式を託し説明し、スタート会場へ。スタートは速度順にグループ分けされているのだが、少しでも走行時間を稼ぐためにAグループに並ぶ。お前遅いじゃないか!と怒るような人はここにはいない。南国のゆるい、笑顔のライドなのだ!
いよいよ本大会スタートです
最初の上り坂。自分が思っていた以上に、脚の疲労度は高かったことを悟り、ビビる。ダイアモンドヘッドルックアウトから朝陽に輝く絶景を眺めながら、空の雲よりも、心の中にはもくもくと不安が立ちこめていた。こ、これはまずい…一日、今中さんに付いて走れるのか?
朝焼けに見入る参加者たち
ハートブレイクヒルをこなす絹代さん 私に気を遣って、快適なペースより、かなりマイルドな速度で走ってくれている今中さんと綾野さんだけれど、私とは脚が違いすぎる。ちょっとしたところで離されてしまい、追いかけるのにまた脚を使う。ああ、こうならないように練習して来たのに…。
情けなさや申し訳なさでいっぱいになりながら、今日は付いて行かれない可能性が高いことを伝え、先に行ってくれるようにお願いした。私が今中さんを引き止めるわけにはいかない。
まったくスピードが上げられないハートブレイクヒルでは、バンバン参加者に抜かれて行く。はぁ、ダメだ!そんな私を見て、今中さんが、行かれるところまで、せめてマカプウあたりまでは一緒に行こう、と言ってくれて、かなり気が楽になった。
最初のエイドステーションでは、ドーナッツが登場!朝、準備でバタバタし、あまり食べる余裕がなく、空腹気味だった私には極上の甘さ…(に感じた)揚げ物は消化に悪いとか、なんとか、そんなのはどこかにポイです。ハワイですから!そして大好物のプリッツェル!袋に入れてお持ち帰りしたいくらいだ。日本で買うとめっちゃ高いから!
いろんな意味で精神的に楽になり、お気楽ムードで再出発。ところが、風が、結構強い?向かい風が吹き付けて、かなりきびしい雰囲気。向かい風になると、脚力の差が露骨に出る。スピードが全然上がらない。こりゃダメだ。だが、開き直ってきて、逆に前向きになってきたぞ。
マカプウに向けて走っていきます
マカプウ湾の登りもフィニッシュ
いろとりどりのシェイブアイス
ブルーハワイっぽいバニラ味を食べる絹代さん お天気が微妙だったのだけれど、マカプウからの絶景は健在!この眺めを見せてくれて、神様ありがとう!センチュリーライドは、絶景への感動が前に進む力になるのだ。かっこよく走れなくて申し訳ないけど、母はベビーシッターさんとの約束の16時までに、ともかくゴールすればよい。がんばれ、私。
マカプウで今中さんとお別れするつもりだったのだが、もうちょっと一緒に行くことになった。ルートはジャングルへ。路面が水たまりになるくらい濡れていて、はげしいスコールがあったのだと知る。ラッキーだったなぁ。
第2エイドはシェイブアイス!日本のフレーバーとは色味が全然違う。私はブルーのシロップをセレクト。フレーバーはバニラ味!まさかだ。甘さとバニラの香りが合わさると…バニラアイスの味になる!これがふわふわ氷だったら、絶対にバニラアイスに感じるよ。人間の味覚って、いいかげんなんだなぁ。
さて、第2エイドまで進んだところで、後編へと続きます。後編はセンチュリーライドとアフターライドの予定。お楽しみに!
前日講習会&プラクティスライド編
昨年は、出産後3ヶ月だったので参加を断念したホノルルセンチュリーライドツアーだけど、今年は娘を連れて参加に踏み切った。母になったって、やっぱり、あの景色の中を走りたい!ハワイは世界一赤ちゃん連れの海外からの観光客が多い土地(絹代推定)。きっと大丈夫。
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今回の参加計画は、ツアーの直前講習会、プラクティスライド、翌日のノースショアライドで娘をチャリオットというチャイルドトレーラーに乗せて引いて走り、本番のライドでは単身で走るというもの。トレーラーを引いて走るのがおよそ100km、単身で走るのが160kmだ。
前日にトレーラーを引いて走って力尽き、当日迷惑をかけたらまずいと、チャリオットに娘を乗せたり、娘の体重に等しい10kgの米袋を乗せたりして近所を走り、トレーニングを重ねて来た。(中をのぞいた小学生たちが米袋を見てあっけに取られていた。)これで、走り切れるだろうか。今中先生に迷惑をかけて怒られないだろうか…。
自転車は事前に梱包し、関西空港へ送付。センチュリーライド参加割引があって、ちょっと安かった♪チャリオットはバギーなので、無料チェックイン。娘の食事や調理器具などで荷物が増え、スーツケースとサブバッグを持つことになった。大人一人にしては、移住するのかというくらいの大荷物だ。でも、JALはすべてを無料で運んでくれる。ありがたい!
フライト中、思うままに泣いた娘を抱き睡眠不足の母と娘は無事ホノルルへ。自転車や荷物を引き渡し、娘とバスに乗り込みホテルへ。ホノルルへ来るという第一ハードルは無事クリア!本当にツアーはありがたい。さぁ、明日からが本番だ。
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事前講習会では、今中さんから直前の必須確認事項を、私からは補給や食事の話をして、皆さんの質問を受ける。今年は初心者、初参加の方が多く、初めてではわからないけれど、事前に知っておくとよいことを項目をしぼって話した。話しすぎると頭に残らないので、取捨選択が難しい。
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私は講習会の間サポートライダーのお兄さんたちをほぼ独占してしまった娘をチャリオットに積み込み、ついに走り出すことに。どきどきしていたけれど、意外と走りは軽い!これなら結構いける!ただ、私の脚ではあまりスピードは出ないので、大きく遅れないように行動することが大切だと悟る。ちょっと送れたけど、無事に集合場所に合流!精神的にかなり楽になった。参加者の皆さんのサポートにはなんにもなってないのが、申し訳ないけれど(汗)
午後はプラクティスライド!私は初中級者向けのAコースに参加。今年は美しいことで有名なハナウマビーチに向かうのだ!泳いだっていいんだって♪チャリオットは荷物も積めるので、私たち二人の水着を詰め、いざ、出発!お天気もいいし、うきうきのライドになる予感!
カピオラニ公園からフリーウェイに上がり、バイクを走らせる。想定していたよりは順調!ただ、上りや、ある程度のスピードで走ろうとすると、それなりに脚に来る。サスペンションが利いているので乗り心地はいいらしく、スタートするとぐうぐう眠ってしまうのだけれど、速度が上がると娘への振動も大きくなるので、路面の凸凹を避けつつ、安全走行、何より無理のないマイペース!正直、脚がパンパンになって翌日走れなくなるのが怖いんだけど。
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ハナウマビーチ到着後の誘導のため、急遽私がサポートカーに乗せてもらい、対応をすることになった。ので、最後の上り坂はカット!この最大の難関がなくなり、残念に思ってみたりもしたけれど、この坂を娘を引いて上ったら、私の脚は終わっていたかも。ラッキーだ!(みなさん、楽してごめんなさい)
自然保護区であるハナウマビーチに入るための必須事項である学習ビデオを見て、ようやっとビーチに向かえる時が来た。景観を見晴らして「うひゃ〜!!」思わず声が出る。海が!浜が!とんでもなく美しい!これは来る甲斐がありますよ!まだ1歳3ヶ月の娘の目には、この絶景はどう映るんだろう?きっと彼女の教育にもすごくいいに違いない!人生初めての海がハナウマビーチって、どうよ!?
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娘も私も水着に着替えて、いざ、海へ!ビーチの美しいこと、美しいこと…シュノーケルがあれば、魚やさまざまな生物、サンゴも観察できるらしい。美しい海に包まれて漂っているだけで気持ちが晴れて行くようだ。娘とともにウェアのまま海に入ってくれた参加者の方もいて、娘も無表情ながら楽しかったらしい。いざ上がることになったら、美しい砂浜に高速地団駄を踏んで帰ることを拒んでいた。
帰りは、出発準備に手間どってしまい、私は皆さんを見送ってからゆっくり出ることにした。「すぐに追いつきまーす!」なんて言ったけど、現実的に追いつけるはずがない(笑) 帰りのフリーウェイは路面があまりよくないので、ゆっくりとワイキキを目指した。夕景もまた美しい…。ホテルに帰りつき、体力温存のため、ABCマートで手軽に夕食を調達し、娘には食事を用意して、明日に備える。私、意外と元気だ。
センチュリーライド前編
朝は4時起床。5時すぎにはベビーシッターさんがホテルの部屋に来る。安くはないけれど、娘がいる身でも不安なくセンチュリーライドに参加できるのでから、高くはない。食事など一式を託し説明し、スタート会場へ。スタートは速度順にグループ分けされているのだが、少しでも走行時間を稼ぐためにAグループに並ぶ。お前遅いじゃないか!と怒るような人はここにはいない。南国のゆるい、笑顔のライドなのだ!
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最初の上り坂。自分が思っていた以上に、脚の疲労度は高かったことを悟り、ビビる。ダイアモンドヘッドルックアウトから朝陽に輝く絶景を眺めながら、空の雲よりも、心の中にはもくもくと不安が立ちこめていた。こ、これはまずい…一日、今中さんに付いて走れるのか?
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情けなさや申し訳なさでいっぱいになりながら、今日は付いて行かれない可能性が高いことを伝え、先に行ってくれるようにお願いした。私が今中さんを引き止めるわけにはいかない。
まったくスピードが上げられないハートブレイクヒルでは、バンバン参加者に抜かれて行く。はぁ、ダメだ!そんな私を見て、今中さんが、行かれるところまで、せめてマカプウあたりまでは一緒に行こう、と言ってくれて、かなり気が楽になった。
最初のエイドステーションでは、ドーナッツが登場!朝、準備でバタバタし、あまり食べる余裕がなく、空腹気味だった私には極上の甘さ…(に感じた)揚げ物は消化に悪いとか、なんとか、そんなのはどこかにポイです。ハワイですから!そして大好物のプリッツェル!袋に入れてお持ち帰りしたいくらいだ。日本で買うとめっちゃ高いから!
いろんな意味で精神的に楽になり、お気楽ムードで再出発。ところが、風が、結構強い?向かい風が吹き付けて、かなりきびしい雰囲気。向かい風になると、脚力の差が露骨に出る。スピードが全然上がらない。こりゃダメだ。だが、開き直ってきて、逆に前向きになってきたぞ。
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マカプウで今中さんとお別れするつもりだったのだが、もうちょっと一緒に行くことになった。ルートはジャングルへ。路面が水たまりになるくらい濡れていて、はげしいスコールがあったのだと知る。ラッキーだったなぁ。
第2エイドはシェイブアイス!日本のフレーバーとは色味が全然違う。私はブルーのシロップをセレクト。フレーバーはバニラ味!まさかだ。甘さとバニラの香りが合わさると…バニラアイスの味になる!これがふわふわ氷だったら、絶対にバニラアイスに感じるよ。人間の味覚って、いいかげんなんだなぁ。
さて、第2エイドまで進んだところで、後編へと続きます。後編はセンチュリーライドとアフターライドの予定。お楽しみに!
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