2014/10/03(金) - 08:56
9月下旬に行われたグローブライド2015モデル展示会の様子をレポートしよう。ボッテキアは3つのニューモデルが登場し、フォーカスのCAYOとCXバイクMARESはフルモデルチェンジ。コラテックにはジャパンオリジナルモデルが登場し、今まで以上にホットな話題に満ちている。
都内で開催されたグローブライド2015年モデル展示会
AG2Rラモンディアールも使うTTバイク、IZALCO CRONO
フルモデルチェンジしたエンデュランスロード、CAYO。ラインナップも豊富だ
AG2Rラモンディアールが駆る「フォーカス」や伝統のイタリアンブランド「ボッテキア」、そして「コラテック」などの正規輸入代理店を務めるグローブライド。その2015年モデル展示会が都内にて開催された。まず始めに記しておくと、今年のグローブライドはかなり熱い話題が満載だ。フォーカス、ボッテキア、コラテックにはそれぞれニューモデルや日本オリジナル商品がデビューを飾っており、内容も一層の充実化を果たしている。
フランスのプロツアーチームAG2Rラモンディアールが駆るフォーカスは、エンデュランスロードのCAYO(カヨ)と、アメリカナショナルチャンピオンであるジェレミー・パワーズも愛用するCXバイク「MARES」をフルモデルチェンジさせてきた。
フルモデルチェンジを果たしたCXバイク、MARES。フレーム重量は1000gと非常に軽い
特徴的なルックスのCAYOのヘッドチューブ
レバーを90°ひねるだけでロック&リリースが可能という画期的な「Rapid Axle Technology」
チェーン落ちによるフレーム破損を防ぐガードが標準装備されている
フォーカス2015年モデル最注目のCAYOはエンデュランスカテゴリーにあたるバイクながら、よりレーサー系路線へとシフト。同社の軽量フラッグシップレーサーである「IZALCO MAX」に使われるカーボン素材と成型方法を踏襲し、フレーム重量850gとエンデュランスロードカテゴリーにおける最軽量値をマークしている。
ルックスも大きく様変わりし、特にヘッドチューブ周辺はかなりアグレッシブかつ独特の形状を纏う。従来モデルと比較してヘッドチューブは伸びているが、反応性を重視してチェーンステーはやや短縮。ジオメトリーの変更は活発化するアジアのニーズを踏まえたもので、より日本人にもフィットするように変化を果たしているそうだ。「昨年のCAYO EVOよりもヘッド周りの剛性が大きく向上していて、ライディングの安心感が大きく増しています。快適性も相変わらず優秀ですね」とは既にドイツ本国でテストを行ったグローブライドの担当者さん。
もう一つのニューモデル、シクロクロスバイクの「MARES」もCAYO同様IZALCO MAXのカーボン材と成形方法を駆使することで、ディスクブレーキ仕様のCXバイクでは最軽量となるフレーム重量1000g(実測)と非常に軽く仕上がっている。
「イチオシはCAYOとMARESです!」グローブライドの西尾俊彦さん。
そのシルエットは従来モデルと比較して細身に変化しているが、システム的な注目はクイックリリースでは無くスルーアクスルを投入してきたこと。しかもねじ込む必要がなく、レバーを90°ひねるだけでロック&リリースが可能という画期的な「Rapid Axle Technology」が導入されている。これはRapha-FOCUSからのフィードバックから生まれたものであり、頻繁にホイールを脱着する必要のあるレースシーンでの使い勝手を考えた末に開発されているという。
イタリアの老舗ブランド、ボッテキアはグローブライドが取り扱うブランドの中で最も大きなラインナップ変更を遂げている。その白眉はオールラウンドモデルの頂点として長きに渡ってラインナップされてきたEMME2がモデルチェンジし、「EMME3 GARA」となったこと。
ボッテキアのニューモデル「EMME3 GARA(手前)」と「T1 TOURMALET(奥)」
EMME3 GARAのダウンチューブには、イタリアでハンドメイド生産されていることを示すロゴが
T1 TOURMALETはTTバイクのようなアグレッシブなエアロ形状が特徴だ
「超高速域、つまりプロレースでの使用にも十分に応えうるように」とのコンセプトに基づき、エアロ性能と剛性に特化したEMME3 GARAは、BB周りの高剛性を獲得するためにチェーンステーの一部分にチタンプレートをインサート。さりげなく各所に配されたイタリアンカラーはもちろんイタリア国内でのハンドメイド生産を現すものだ。非常に高価なバイクではあるものの、そこに価値を見いだせる方には貴重な存在となるはずだし、歴代のEMMEシリーズからするにその走り心地にも期待が高まる。試乗車が準備され次第CWでもインプレッションを行う予定なので、楽しみにしていて頂きたい。
更にEMME3 GARAの下にあたるモデルとしてピュアエアロロードの「T1 TOURMALET(T1 ツールマレー)」が、さらにミドルグレードには「8VIOEVO(オッタヴィオエボ)」がデビューを飾っている。特に105完成車で25万円弱という8VIOEVOは、ボッテキアらしいイタリアンスタイルで人気が出そうな予感。
コラテックのCCT PROは洗練されたグラフィックに生まれ変わった
コラテックのDOLOMITIには42サイズが登場。小柄な方でも700cに乗れる(写真はプロトタイプ)
アメリカ・カリフォルニアのWTBからは27.5インチのチューブレスリムや、27.5インチフルサス専用設計のサドルが登場
WTBの27.5インチフルサス専用設計のサドル
そしてコラテックには、フレンドリープライスのアルミロード「DOLOMITI」に従来設定されていなかった42というスモールサイズが追加されている。聞けばグローブライドからコラテック本社にオーダーした日本オリジナルモデルで、150cm台の方でも無理なく乗れるジオメトリーが採用されているそう、カラーも日本でデザインが行われており、ベースカラーはジーンズをイメージした「インディゴ」。ジーンズと同じように気軽にデイリーユースして欲しいというメッセージでもあるです、とは担当者さんの談である。
他にもアメリカのMTBコンポーネントブランド、WTBからは27.5インチのチューブレスリムや、リアサスがフルボトムしてもタイヤと干渉しないようにデザインされたサドルなど、意欲的な製品が続々と登場している。レポートに記した注目製品はインプレッションやレビュー記事にて掲載する予定。是非期待しておいて頂きたい。
text&photo:So.Isobe
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AG2Rラモンディアールが駆る「フォーカス」や伝統のイタリアンブランド「ボッテキア」、そして「コラテック」などの正規輸入代理店を務めるグローブライド。その2015年モデル展示会が都内にて開催された。まず始めに記しておくと、今年のグローブライドはかなり熱い話題が満載だ。フォーカス、ボッテキア、コラテックにはそれぞれニューモデルや日本オリジナル商品がデビューを飾っており、内容も一層の充実化を果たしている。
フランスのプロツアーチームAG2Rラモンディアールが駆るフォーカスは、エンデュランスロードのCAYO(カヨ)と、アメリカナショナルチャンピオンであるジェレミー・パワーズも愛用するCXバイク「MARES」をフルモデルチェンジさせてきた。
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フォーカス2015年モデル最注目のCAYOはエンデュランスカテゴリーにあたるバイクながら、よりレーサー系路線へとシフト。同社の軽量フラッグシップレーサーである「IZALCO MAX」に使われるカーボン素材と成型方法を踏襲し、フレーム重量850gとエンデュランスロードカテゴリーにおける最軽量値をマークしている。
ルックスも大きく様変わりし、特にヘッドチューブ周辺はかなりアグレッシブかつ独特の形状を纏う。従来モデルと比較してヘッドチューブは伸びているが、反応性を重視してチェーンステーはやや短縮。ジオメトリーの変更は活発化するアジアのニーズを踏まえたもので、より日本人にもフィットするように変化を果たしているそうだ。「昨年のCAYO EVOよりもヘッド周りの剛性が大きく向上していて、ライディングの安心感が大きく増しています。快適性も相変わらず優秀ですね」とは既にドイツ本国でテストを行ったグローブライドの担当者さん。
もう一つのニューモデル、シクロクロスバイクの「MARES」もCAYO同様IZALCO MAXのカーボン材と成形方法を駆使することで、ディスクブレーキ仕様のCXバイクでは最軽量となるフレーム重量1000g(実測)と非常に軽く仕上がっている。
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イタリアの老舗ブランド、ボッテキアはグローブライドが取り扱うブランドの中で最も大きなラインナップ変更を遂げている。その白眉はオールラウンドモデルの頂点として長きに渡ってラインナップされてきたEMME2がモデルチェンジし、「EMME3 GARA」となったこと。
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更にEMME3 GARAの下にあたるモデルとしてピュアエアロロードの「T1 TOURMALET(T1 ツールマレー)」が、さらにミドルグレードには「8VIOEVO(オッタヴィオエボ)」がデビューを飾っている。特に105完成車で25万円弱という8VIOEVOは、ボッテキアらしいイタリアンスタイルで人気が出そうな予感。
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他にもアメリカのMTBコンポーネントブランド、WTBからは27.5インチのチューブレスリムや、リアサスがフルボトムしてもタイヤと干渉しないようにデザインされたサドルなど、意欲的な製品が続々と登場している。レポートに記した注目製品はインプレッションやレビュー記事にて掲載する予定。是非期待しておいて頂きたい。
text&photo:So.Isobe
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