2014/09/22(月) - 09:14
夏の猛暑もようやく落ち着きを見せ始めた9月7日。今日は北アルプス山麓グランフォンドの取材日だ。メタボカメラ担当の私がイベント取材に同行しているという事は、すなわちウチの”黄色い弾丸”メタボ会長が出走を予定していると云う事に他ならない。
小雨降る早朝2時半に編集部を出発した私たちが現地に到着したのが午前6時。スタート会場の鹿島槍スポーツビレッジにもやはり小雨が降っている。今日の天気予報は曇り時々雨、降水確率は60%だ。天気予報が優れない以上は、雨が天敵の撮影機材の保護を検討しなければならない。取り敢えず小雨程度であれば耐えられる簡易防水を撮影機材に施し、スタート時間の7時の時点で小雨が降り止まなければ、メタボカメラ担当の私がハイエースで追走する方向で私たちは準備を進める。全くもって恨めしい天候だ。
スタート会場は残念な雨に濡れています。
会場へと向かう途中です。雲が低い!
簡易防水装備の編集長。手慣れていますね。
雨天取材に備え準備に取り掛かりましょう。
皆さんも雨の覚悟はできている様子です。
ヘタレ藤原も雨に備えます。ギコチないけど。
会場全体もすっかり雨天走行の覚悟ができているらしく、レインウェアの花があちこちで咲いている。私たちも覚悟を決め、防水装備に身を固め終えた6時40分。頃合いを見計らうかの様に1台の乗用車が駐車場に滑り込んでくる。「おっはよ~!みんな揃ってるかな?ちょっと天気が悪いみたいだけど気にすんな!」会場に響くダミ声とともにメタボ会長の登場だ。
正直な処、この天候を考えるとわがままオヤジが出走をドタキャンする可能性すら感じていた私にとって、彼の登場はちょっと意外でもあり、同時にメタボ会長の”晴れ男伝説”も幕を降ろす事になる!ハズだったのだが…。
6時50分に始まる120kmコース参加者整列に合わせるかのように、ポツポツと落ちていた小雨が嘘の様にピタリと止まり、オープニングセレモニーが始まる頃には、あろう事か黒く分厚い雲が割れ、隙間から青空が顔を見せるという想定外の超常現象が起こったのだ。もちろん、これが単なる偶然である事は重々承知してはいるものの、私の背筋には言い知れぬ悪寒が走る。このオヤジは本物の晴れ男なのかも?という錯覚に囚われそうにすらなる。
MCのアリーさんと再会。朝っぱらから楽しそうですね。
到着と同時に記念撮影が始まる。意味が判りません。
突然の太陽に参加者さんも戸惑いを隠せません。
分厚い雲の隙間から太陽が顔を見せます。なぜ?
「よ~し!ちょっくら行ってみっか!」
マビックカーの先導でいよいよスタートです。
”単なる偶然の積み重ね”を己に言い聞かせる事に集中する私を横目に、参加者の皆さんの表情は明るく、口々に予想外の展開を喜んでいる。同じく笑顔で簡易防水を解除する編集長とともに、呪縛の張本人でもある”晴れ男”と言えば、会場のあちらこちらで参加者さんと談笑したり記念撮影に応じたりと、全くいつもと変わらない締りの無い笑顔を振りまいている。もうこれ以上深く考えるのは止めたほうが良さそうだ。
何はともあれ、サイクリングイベントが雨天を回避できるのであればそれに越した事は無い。増してやそれが私たちの実走取材を伴うイベントであれば尚更有難い限りである。ここは周囲の皆さんに習って、”このオッサンはどんだけ晴れ男やねん!”と吐き捨て置く事で結末としよう。そんな予想外の有難い状況に、笑顔でコースに解き放たれていく参加さん達に紛れるように、黄色い弾丸を先頭に編集長と藤原に私を加えた4人で実走取材に出発だ。
私たちの今回の取材予定は120kmの山岳コースだ。昨年度大会は雨に祟られ、参加者の安全を考慮して肝心の山岳部がカットされてしまい不完全燃焼の取材となっているだけに、今回の取材はリベンジの意味合いも持つ。そう云った側面だけを考えれば、晴れ男メタボ会長の同伴も悪くは無い。鹿島槍スポーツビレッジを出てすぐに始まる10%勾配が2km続く雨に濡れたつづら折りを慎重に下ると、中網湖に続き青木湖が現れる。
中網湖畔に降りてきました。すっかり晴れてるし!
スタート直後の急勾配は慎重に下りましょう。
取材ポイントでの撮影待ちも苦になりませんね。
続いて青木湖畔にやってきました。やはり青空!
ここ青木湖畔の湖景は何度訪れても裏切る事は無い。この湖畔沿いに走る旧道は緑豊かな樹々で覆われ、湖面の藍色とのコントラストが心を穏やかにしてくれる。おまけに雲の切れ間から覗く青空の面積も大きくなってきている。ここから白馬エイドまでの北上路は抜群の景観が拡がるビュースポットが続くだけに、この予想外の好天は大歓迎といったところだ。今回ばかりは上機嫌で前を走るメタボ会長の存在に感謝の念を覚えずにいられない。
そんな不思議な力を持つ黄色い弾丸に話しかけてみる。「会長の晴れ男っぷりは半端じゃないっすね。前日の天気予報がヒドかったので、今日は会長いらっしゃらないんじゃないかと思ってたくらいなんです。ひょっとして会長には天気が読めるんですか?」
「おいおい人聞き悪い言い方すんなよ!俺がドタキャンなんて一度たりともした事はないだろ!そもそも余程の仕事でもない限りグルメフォンドを欠席する訳がないだろ?ところで、今日の天気予報って悪かったのか?」
え?どういう事?ひょっとして天気予報見てないの?呆気にとられる私にオヤジが言葉を続ける。
「晴れて良かった~!」表情も晴れていますね。
青木湖畔は路面まで乾いています。
白馬エイド目指して旧道を進みます。
女性ライダーとのランデブーは決して欠かしません。
「だいたい天気予報なんか見るからダメなんだよ。俺は天気予報を気にした事なんて一切ないよ?だって天気予報っていつも外れてばっかりだろ?そもそも天気予報を見て開催日が変更できるのならともかく、何カ月も前から開催日は決まってんだからジタバタしたって仕方ねえじゃん。当日の天気は当日になるまで誰にも判らんよ!その日に例え雨が降ろうが槍が降ろうが、巧く楽しめればイイだけじゃねぇ?世の中なんて成るようにしか成らんよ!」
おお~!これが何事にも動じないポジティブな男の思考回路なのか!前日の天気予報をチェックしないという選択肢は、常識で凝り固まった私には想像もつかない事だ。この考え方と晴れ男との間にどんな因果関係があるのかは見当もつかないが、私の目からは確実にウロコが落ちたような気がする。そんな会長の言葉を編集長に伝えると、いぶかし気な表情を浮かべながらも冷静な言葉が返ってくる。
「会長のそんな言葉を真に受けちゃダメだよ。会長は身体ひとつで会場入りすればイイだけ。僕たちが全ての準備を整えてるからこそ、そんな呑気な考え方が出来るんだよ。僕たちは遊びにきてるんじゃないんだよ。あくまでも取材中心なんだから天気予報をしっかり見て、どんな状況にも対応できるだけの取材準備を整える必要があるんだから、たとえ当てにならなくとも実走取材前の天気予報チェックは必須だよ。」
白馬ジャンプスキー場が見えてきました。
ふてぶてしい態度で信号を待つ男がひとり。
別荘群を駆け抜ける編集長とオヤジ。
「天気予報なんて関係ねえよ!」
アルプスあづみのセンチュリーライドでも有名な白馬ジャンプ場へのアプローチ。
イカン!イカン!私とした事が危うくいつも通りにコロリと騙されるところだった!誰が聞いても編集長の意見こそ正論である事は明白だ。先ほど目から落としたウロコは元に戻しておこう。ただ、言葉の魔術師メタボ会長が適当に発した言葉とはいえ、そこに彼の懐の大きさを感じてしまったのは私の不徳からだけなのだろうか?
後立山連邦の景観を楽しみながらも、いつもの様に不毛な会話を重ねつつ私たちは白馬エイドへと転がり込む。ここまでの道程は過去の取材で何度も通っている区間なので撮影場所に迷う事も無く、取材も至って順調に進んでいる。ここ白馬エイドではコースプロデューサーの鈴木雷太氏とともに前回のAACRで散々お世話になった丸山さんとも春以来の再会を果たす。よくよく見ると会長と丸山さんのビジュアルが結構カブっている事が私にはツボである。
次に目指す栂池高原エイドへの道程は取材では初見となるルートだ。開通したばかりの県道433号栂池バイパスを更に北上していくのだが、この県道のロケーションが素晴らしい。道幅も広く路面もキレイでクルマも一切通らない為、走り易い事このうえない。青空に樹々の緑が映える景観は登り坂である事すらも忘れさせてくれる。
白馬ジャンプ競技場では、久し振りの雷太さんやAACRでお世話になった丸山さんとも再会できました。
道幅も広く、ピカピカの路面が続きます。
暫しの間、雷太さんとのランデブーを楽しみます。
約5%程度の登坂なのにこのオジサンだけは辛そうです。
この景観が登り坂である事を忘れさせてくれます。
初めて走る栂池バイパスを堪能した私たちは栂池高原エイドへと転がり込む。ここでは打ち立ての小谷村特産そばが振る舞われるとあってテントの前には既に長蛇の列が出来上がっている。ご多分に漏れず私たちも我先にと列に並び待つ事5分。豊かな香りを漂わせる信州そばが現れる。これがお世辞抜きに抜群の美味しさなのだ。
テントのお姉さんに聞けば、作り置きせずに朝の4時から打ったソバだというから驚きだ。これでは抜群に美味しくない訳がない。そんな信州の”おもてなし”をたっぷりと味わった私たちはソバの余韻を楽しみながら暫しまどろむ。
ただし、参加者さんに見つかってしまったウチのユルキャラ”黄色い弾丸”だけは引っ張りダコで記念撮影に応じている。もっとも自分の知名度を忘れて呑気に座り込んでいたオヤジが悪いのだが…。
「これぞグルメフォンドの真髄だぜ!」間違ってますよ?
小谷村特産そばの前には長蛇の列が。
ウチの黄色い弾丸が参加者さんに捕獲されました。
本当に美味しい信州ソバに大満足ですね。
なぜ皆さん嬉しそうなの?意味が判りません。
まだまだ記念撮影は続きます。ただのオヤジですよ?
こうして、栂池高原エイドを後にした私たちは、今大会メインとなる山岳コースに向けて栂池バイパスを折り返してゆくのであった。この後の自分たちが、有り得ない事件に巻き込まれるとも知らずに…。
メタボ会長連載のバックナンバーは こちら です
メタボ会長
身長 : 172cm 体重 : 82kg 自転車歴 : 5年
当サイト運営法人の代表取締役。平成元年に現法人を設立、平成17年に社長を辞し会長職に退くも、平成20年に当サイトが属するメディア事業部の責任者兼務となったことをキッカケに自転車に乗り始める。豊富な筋肉量を生かした瞬発力はかなりのモノだが、こと登坂となるとその能力はべらぼうに低い。日本一登れない男だ。
小雨降る早朝2時半に編集部を出発した私たちが現地に到着したのが午前6時。スタート会場の鹿島槍スポーツビレッジにもやはり小雨が降っている。今日の天気予報は曇り時々雨、降水確率は60%だ。天気予報が優れない以上は、雨が天敵の撮影機材の保護を検討しなければならない。取り敢えず小雨程度であれば耐えられる簡易防水を撮影機材に施し、スタート時間の7時の時点で小雨が降り止まなければ、メタボカメラ担当の私がハイエースで追走する方向で私たちは準備を進める。全くもって恨めしい天候だ。
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正直な処、この天候を考えるとわがままオヤジが出走をドタキャンする可能性すら感じていた私にとって、彼の登場はちょっと意外でもあり、同時にメタボ会長の”晴れ男伝説”も幕を降ろす事になる!ハズだったのだが…。
6時50分に始まる120kmコース参加者整列に合わせるかのように、ポツポツと落ちていた小雨が嘘の様にピタリと止まり、オープニングセレモニーが始まる頃には、あろう事か黒く分厚い雲が割れ、隙間から青空が顔を見せるという想定外の超常現象が起こったのだ。もちろん、これが単なる偶然である事は重々承知してはいるものの、私の背筋には言い知れぬ悪寒が走る。このオヤジは本物の晴れ男なのかも?という錯覚に囚われそうにすらなる。
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何はともあれ、サイクリングイベントが雨天を回避できるのであればそれに越した事は無い。増してやそれが私たちの実走取材を伴うイベントであれば尚更有難い限りである。ここは周囲の皆さんに習って、”このオッサンはどんだけ晴れ男やねん!”と吐き捨て置く事で結末としよう。そんな予想外の有難い状況に、笑顔でコースに解き放たれていく参加さん達に紛れるように、黄色い弾丸を先頭に編集長と藤原に私を加えた4人で実走取材に出発だ。
私たちの今回の取材予定は120kmの山岳コースだ。昨年度大会は雨に祟られ、参加者の安全を考慮して肝心の山岳部がカットされてしまい不完全燃焼の取材となっているだけに、今回の取材はリベンジの意味合いも持つ。そう云った側面だけを考えれば、晴れ男メタボ会長の同伴も悪くは無い。鹿島槍スポーツビレッジを出てすぐに始まる10%勾配が2km続く雨に濡れたつづら折りを慎重に下ると、中網湖に続き青木湖が現れる。
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ここ青木湖畔の湖景は何度訪れても裏切る事は無い。この湖畔沿いに走る旧道は緑豊かな樹々で覆われ、湖面の藍色とのコントラストが心を穏やかにしてくれる。おまけに雲の切れ間から覗く青空の面積も大きくなってきている。ここから白馬エイドまでの北上路は抜群の景観が拡がるビュースポットが続くだけに、この予想外の好天は大歓迎といったところだ。今回ばかりは上機嫌で前を走るメタボ会長の存在に感謝の念を覚えずにいられない。
そんな不思議な力を持つ黄色い弾丸に話しかけてみる。「会長の晴れ男っぷりは半端じゃないっすね。前日の天気予報がヒドかったので、今日は会長いらっしゃらないんじゃないかと思ってたくらいなんです。ひょっとして会長には天気が読めるんですか?」
「おいおい人聞き悪い言い方すんなよ!俺がドタキャンなんて一度たりともした事はないだろ!そもそも余程の仕事でもない限りグルメフォンドを欠席する訳がないだろ?ところで、今日の天気予報って悪かったのか?」
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おお~!これが何事にも動じないポジティブな男の思考回路なのか!前日の天気予報をチェックしないという選択肢は、常識で凝り固まった私には想像もつかない事だ。この考え方と晴れ男との間にどんな因果関係があるのかは見当もつかないが、私の目からは確実にウロコが落ちたような気がする。そんな会長の言葉を編集長に伝えると、いぶかし気な表情を浮かべながらも冷静な言葉が返ってくる。
「会長のそんな言葉を真に受けちゃダメだよ。会長は身体ひとつで会場入りすればイイだけ。僕たちが全ての準備を整えてるからこそ、そんな呑気な考え方が出来るんだよ。僕たちは遊びにきてるんじゃないんだよ。あくまでも取材中心なんだから天気予報をしっかり見て、どんな状況にも対応できるだけの取材準備を整える必要があるんだから、たとえ当てにならなくとも実走取材前の天気予報チェックは必須だよ。」
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後立山連邦の景観を楽しみながらも、いつもの様に不毛な会話を重ねつつ私たちは白馬エイドへと転がり込む。ここまでの道程は過去の取材で何度も通っている区間なので撮影場所に迷う事も無く、取材も至って順調に進んでいる。ここ白馬エイドではコースプロデューサーの鈴木雷太氏とともに前回のAACRで散々お世話になった丸山さんとも春以来の再会を果たす。よくよく見ると会長と丸山さんのビジュアルが結構カブっている事が私にはツボである。
次に目指す栂池高原エイドへの道程は取材では初見となるルートだ。開通したばかりの県道433号栂池バイパスを更に北上していくのだが、この県道のロケーションが素晴らしい。道幅も広く路面もキレイでクルマも一切通らない為、走り易い事このうえない。青空に樹々の緑が映える景観は登り坂である事すらも忘れさせてくれる。
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初めて走る栂池バイパスを堪能した私たちは栂池高原エイドへと転がり込む。ここでは打ち立ての小谷村特産そばが振る舞われるとあってテントの前には既に長蛇の列が出来上がっている。ご多分に漏れず私たちも我先にと列に並び待つ事5分。豊かな香りを漂わせる信州そばが現れる。これがお世辞抜きに抜群の美味しさなのだ。
テントのお姉さんに聞けば、作り置きせずに朝の4時から打ったソバだというから驚きだ。これでは抜群に美味しくない訳がない。そんな信州の”おもてなし”をたっぷりと味わった私たちはソバの余韻を楽しみながら暫しまどろむ。
ただし、参加者さんに見つかってしまったウチのユルキャラ”黄色い弾丸”だけは引っ張りダコで記念撮影に応じている。もっとも自分の知名度を忘れて呑気に座り込んでいたオヤジが悪いのだが…。
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こうして、栂池高原エイドを後にした私たちは、今大会メインとなる山岳コースに向けて栂池バイパスを折り返してゆくのであった。この後の自分たちが、有り得ない事件に巻き込まれるとも知らずに…。
メタボ会長連載のバックナンバーは こちら です
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