2014/09/12(金) - 09:28
9月3日、コルナゴ・ジャパン、そしてLASやOUTWET、パレンティーニなどの日本総代理店エヌビーエスの展示会が横浜港で開催された。60周年の記念モデル C60Aniversarioなど、イタリアのトップブランドは今年も話題性たっぷりだ。
会場となったのは赤レンガ倉庫の展示室。古く伝統的な建物の中で宝石のような光を放つコルナゴの2015モデルのバイクたち。このあたりの演出はブランドを大切にする同社ならではだ。
コルナゴ2015モデルの今回の展示の目玉は、なんといっても60周年の記念モデル C60 Aniversarioの発表だ。この世界限定60台のモデルは、C60をベースとしながら、カンパニョーロの新型スーパーレコードの機械式を用い、ボーラウルトラのホイールで組んだ完成車。その価格じつに180万円。フレームはC60と基本同じながら、ブレーキ本体のみコルナゴオリジナルのダイレクマウント式キャリパーが使用される。つまりブレーキの直付け台座部分はフレーム構造も違うのだ。
フェラーリとの共同開発をアピールするモデルも多く展示された。ツール・ド・フランスでデビューしたV1rは、フェラーリ社との共同開発で誕生した、C60 に次ぐハイエンド系のエアロモデルとなる。空力性能を追求したモノコックモデルはフレーム重量835g。ダイレクトマウントブレーキを採用し、リアブレーキはBB下に位置する。
そしてV1rとCF10にはフェラーリのエンブレムとロゴ、コラボレーションを示すサイン入りモデルが登場した。V1rはフレームのみで46万円。CF10はフェラーリのレッドかイエローをあしらった完成車で、カンパモデルで165万円のプライスがつく。
また、エントリー系など下位グレードのモデルの充実も目を引いた。
とくにアルミのロードバイクの需要が高いことで、コンフォート系のCX-ZERO、レース系のSTRADA SLに住み分けして2モデルをラインナップ。オレンジやグリーンなど鮮やかなフレームカラーが加わり、塗り分けやデカール処理も非常に美しく、まとまりが良い。
コルナゴジャパンの岡崎和也さんは言う。「ハイエンドと同じようにエントリー系を充実させたのが今年の特徴です。日本のユーザーが求める声に応えてカラーや値段を設定しました。エントリーユーザーでも手の届きやすいモデルをブラッシュアップして揃えました。オレンジやグリーンはコルナゴとして冒険したのですが、かなり反応が良いですね。ディーラーさんからも例年以上に好評の声を頂いています」。
カラーや質感は数字に現せるものではないが、見た目にもそれが納得できるほどコルナゴの2015モデルは輝いている。コルナゴというブランドを扱うにあたって、会場や什器などの見せ方にも徹底してこだわるのも、コルナゴをロード界の王者ブランドたらしめている理由の一つだろう。
クロモリのマスターX-LIGHTには、日本のみの展開という3モデルが展示されていた。過去にC40などで好評を得た、パマペイント社による「アートデコール」と呼ばれるエアブラシ塗装による塗り分けカラーで彩られたマスターX-LIGHTの3モデルは、それぞれ20台づつ、合計60台の展開。今の時代にあって非常に手のかかるバイクだけに、日本の熱烈なファンにだけ提供されるモデルだという。
また、コルナゴ初の10万円を切るシティバイク「ビスコッティ」もトピックスだ。これは日本企画の日本のみの展開で、イタリア本国にも無いモデル。カラーと値段などが日本にちょうど良い所でマッチしたクロスバイクで、展示早々にすでにかなりの数の注文が入っているという。
新体制になったLAS 新作DIAMONDが追加 OUTWETにはSLP1カーボンが登場
社の体制が変わり、2年ぶりの新作を発表したLAS。新モデル「ダイアモンド」は角ばった「ブリリアントカット」が特徴のユニークなデザインのミドルグレードヘルメット。価格的には同社のギャラクシーの下に位置する21,000円のモデルだ。
DIAMONDのシェル内部は今までのLASと形状が違い、やや欧州型の縦長のフィッティングになっている。しかし持ち前の懐が深いフィティングシステムにより、日本人頭の人(筆者がそう)でも問題なく被れる。また、入門モデル「サターン」が追加。中国製で3色展開、11000円のプライスだ。
キャノンデールプロサイクリングが使うアンダーウェア、OUTWET(アウトウェット)に新モデル「SLP1カーボン」が登場。繊維にカーボンを練り込むことによって身体の電荷量を調整することができ、抗菌防臭性も高まっている。網目の空間が大きな夏用のアンダーとなる。OUTWETは高価だが非常に良いセールスを記録しているという。
オーダーシステムが好評のパレンティーニや、雨も風も対応する全天候型ウェアMOSSAも展示されていた。
また、会場ではリンタマンシューズが展示されていた。同社の代表も来日し、画期的なフィッティングシムテムを採用したシューズを展示。パテント申請中のサンプルのため写真お公開はできないとのことだが、横方向に加えて縦方向にも調整できる機構により日本人にも完全にフィットさせることができるシューズを展示。体験したが非常に画期的に思えた。価格も3万円以内に抑えられる予定で、発表が待ち遠しい。
photo&text:Makoto.AYANO
会場となったのは赤レンガ倉庫の展示室。古く伝統的な建物の中で宝石のような光を放つコルナゴの2015モデルのバイクたち。このあたりの演出はブランドを大切にする同社ならではだ。
コルナゴ2015モデルの今回の展示の目玉は、なんといっても60周年の記念モデル C60 Aniversarioの発表だ。この世界限定60台のモデルは、C60をベースとしながら、カンパニョーロの新型スーパーレコードの機械式を用い、ボーラウルトラのホイールで組んだ完成車。その価格じつに180万円。フレームはC60と基本同じながら、ブレーキ本体のみコルナゴオリジナルのダイレクマウント式キャリパーが使用される。つまりブレーキの直付け台座部分はフレーム構造も違うのだ。
フェラーリとの共同開発をアピールするモデルも多く展示された。ツール・ド・フランスでデビューしたV1rは、フェラーリ社との共同開発で誕生した、C60 に次ぐハイエンド系のエアロモデルとなる。空力性能を追求したモノコックモデルはフレーム重量835g。ダイレクトマウントブレーキを採用し、リアブレーキはBB下に位置する。
そしてV1rとCF10にはフェラーリのエンブレムとロゴ、コラボレーションを示すサイン入りモデルが登場した。V1rはフレームのみで46万円。CF10はフェラーリのレッドかイエローをあしらった完成車で、カンパモデルで165万円のプライスがつく。
また、エントリー系など下位グレードのモデルの充実も目を引いた。
とくにアルミのロードバイクの需要が高いことで、コンフォート系のCX-ZERO、レース系のSTRADA SLに住み分けして2モデルをラインナップ。オレンジやグリーンなど鮮やかなフレームカラーが加わり、塗り分けやデカール処理も非常に美しく、まとまりが良い。
コルナゴジャパンの岡崎和也さんは言う。「ハイエンドと同じようにエントリー系を充実させたのが今年の特徴です。日本のユーザーが求める声に応えてカラーや値段を設定しました。エントリーユーザーでも手の届きやすいモデルをブラッシュアップして揃えました。オレンジやグリーンはコルナゴとして冒険したのですが、かなり反応が良いですね。ディーラーさんからも例年以上に好評の声を頂いています」。
カラーや質感は数字に現せるものではないが、見た目にもそれが納得できるほどコルナゴの2015モデルは輝いている。コルナゴというブランドを扱うにあたって、会場や什器などの見せ方にも徹底してこだわるのも、コルナゴをロード界の王者ブランドたらしめている理由の一つだろう。
クロモリのマスターX-LIGHTには、日本のみの展開という3モデルが展示されていた。過去にC40などで好評を得た、パマペイント社による「アートデコール」と呼ばれるエアブラシ塗装による塗り分けカラーで彩られたマスターX-LIGHTの3モデルは、それぞれ20台づつ、合計60台の展開。今の時代にあって非常に手のかかるバイクだけに、日本の熱烈なファンにだけ提供されるモデルだという。
また、コルナゴ初の10万円を切るシティバイク「ビスコッティ」もトピックスだ。これは日本企画の日本のみの展開で、イタリア本国にも無いモデル。カラーと値段などが日本にちょうど良い所でマッチしたクロスバイクで、展示早々にすでにかなりの数の注文が入っているという。
新体制になったLAS 新作DIAMONDが追加 OUTWETにはSLP1カーボンが登場
社の体制が変わり、2年ぶりの新作を発表したLAS。新モデル「ダイアモンド」は角ばった「ブリリアントカット」が特徴のユニークなデザインのミドルグレードヘルメット。価格的には同社のギャラクシーの下に位置する21,000円のモデルだ。
DIAMONDのシェル内部は今までのLASと形状が違い、やや欧州型の縦長のフィッティングになっている。しかし持ち前の懐が深いフィティングシステムにより、日本人頭の人(筆者がそう)でも問題なく被れる。また、入門モデル「サターン」が追加。中国製で3色展開、11000円のプライスだ。
キャノンデールプロサイクリングが使うアンダーウェア、OUTWET(アウトウェット)に新モデル「SLP1カーボン」が登場。繊維にカーボンを練り込むことによって身体の電荷量を調整することができ、抗菌防臭性も高まっている。網目の空間が大きな夏用のアンダーとなる。OUTWETは高価だが非常に良いセールスを記録しているという。
オーダーシステムが好評のパレンティーニや、雨も風も対応する全天候型ウェアMOSSAも展示されていた。
また、会場ではリンタマンシューズが展示されていた。同社の代表も来日し、画期的なフィッティングシムテムを採用したシューズを展示。パテント申請中のサンプルのため写真お公開はできないとのことだが、横方向に加えて縦方向にも調整できる機構により日本人にも完全にフィットさせることができるシューズを展示。体験したが非常に画期的に思えた。価格も3万円以内に抑えられる予定で、発表が待ち遠しい。
photo&text:Makoto.AYANO
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