ロードやシクロクロスなど様々な種目の全日本チャンピオンを支え続けてきた東京サンエスのオリジナルパーツブランド、OnebyESU(ワンバイエス)より、ロードフレームが登場した。同ブランドが追求してきた日本人の体型に合わせた製品開発の理念をフレームにも応用した。



ワンバイエス JFF 501(オレンジ)ワンバイエス JFF 501(オレンジ) (c)東京サンエス
「ジャパニーズフィット」をコンセプトに独自のパーツ開発を行ってきた東京サンエスのオリジナルブランド、ワンバイエス。特に身体の体格的な要素が影響するパーツに着目し、これまで同じくオリジナルブランドであるディズナと共に、ハンドル、サドル、クランク、ペダルなどを展開してきた同ブランドの新たなるパーツがフレーム。これは「フレームも自転車を構成する要素の1つ」という考えに基づくものだ。

そのファーストモデルであるJFF #501は「長く安全で快適に操ることが出来るロードフレーム」を開発コンセプトとしたモデル。その設計には、かつて熱い走りで日本のロードレースファンを湧かせた相沢(旧姓:福島)康司氏が参加し、氏が持つ独自のアイデアを多く取入れられている。

中でも最もこだわったというのがジオメトリーだ。長時間の走行にフォーカスし、JFF #501では出力が高いものの持久力が低い身体の前側の筋肉だけではなく、腹筋や背筋などと共に、中程度の出力を長く維持できる後ろ側の大きな筋肉を効果的に使えることを目指している。同時に低重心で直進安定性に優れた素直なハンドリング特性を目標とした。

ワンバイエス JFF501 (サクラカラー)ワンバイエス JFF501 (サクラカラー) (c)東京サンエス
結果、トップチューブ長を基準に、欧州車と比較してヘッドチューブ角とシートチューブ角を寝かせ気味とすることでサドルを大きく引いた後輪荷重なポジションが実現可能に。一方で、短いホイールベースと標準的なリアセンターによってロードバイクならではの反応性を維持している。これらの工夫によって最小サイズ438mm(トップチューブ長488mm)おいてもダウンヒルでの高い安定性を実現しているという。

素材には新日鉄製の4130熱処理クロモリを採用。バテッド加工によってサイズごとにチューブの肉厚を変化させ過剛性を防止し、反発を活かしたしなやかなライディングフィールに仕上げている。ヘッドは1-1/8インチのオーバーサイズでインテグラルヘッド。JISタイプのBB、27.2mmのシートポスト径や、28.6mmのフロントディレイラーバンド径など組み合わせるパーツを選ばないオーソドックスな設計だ。

フィレット仕上げのなめらかなチューブ集合部フィレット仕上げのなめらかなチューブ集合部 (c)東京サンエスブランドロゴはシンプルなデカールブランドロゴはシンプルなデカール (c)東京サンエス


販売パッケージはフレーム単体と、ワンバイエス製フォークが付属したフレームセットの2種類。フォークは3種類が設定され、カーボンコラムのOBS-R11(ベンドブレード)とOBS-R21(ストレートブレード)、アルミコラムのOBS-R2の中から選択できる。また、いずれの販売パッケージにも信頼性に定評のあるタンゲ製ヘッドパーツ、ケーブルガイド、チェーンステープロテクターが付属する。

サイズは438、463、510、520、530、540、555という7種類がラインナップ。カラーは28色の中から選択することができ、オプションでクラシカルな胴抜きカラーとすることもできる。欧米車がいまいちしっくりこないライダーや、シンプルで飽きのこないバイクを探している方におすすめだ。

ワンバイエス JFF 501(ディープパープル)ワンバイエス JFF 501(ディープパープル) (c)東京サンエス
ワンバイエス JFF #501
フレーム:#4130熱処理クロモリオリジナルダブルバテッド
サイズ:438、463、510、520、530、540、555
カラー:オーダー
シートポスト径:27.2mm
Fメカバンド径:28.6mm
BBシェル幅:68mm
重量:約1.69kg(510サイズ)
付属品:TG36IS2 1-1/8インチインテグラルヘッドとケーブルガイド、チェーンステープロテクター
価格:88,000円(税抜、フレーム)、122,000円(税抜、OBS-R11セット)、118,000円(税抜、OBS-RS21セット)、106,000円(税抜、OBS-R2セット)

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