2014/06/29(日) - 09:49
高品質なオーダーサイクルウエアを製作し、ブリヂストンアンカーをはじめとして多くのチームウエアを供給するウエイブワン。そのウエイブワンが展開するオリジナルブランド、カペルミュールの秋冬モデル展示会が都内にて行われた。
ロンド・ファン・フラーンデレンに登場する難所の名からとられたブランドネームを冠するオリジナルウエアブランド、カペルミュール。ベルギー・フランドル地方の紋章であるフランドルの獅子がブランドロゴに採用され、過酷なクラシックレースへの高いリスペクトを持ったブランドだ。
オーダーウエアで培ったノウハウをもとに、ウエイブワンがカペルミュールの展開を始めたのは2010年のこと。これまでのサイクルウエアに無かった落ち着いたデザインと、チームウェアを通して培われたサイクリストからの信頼が重なって、着々と人気を伸ばしてきている。
「見た目はカジュアルなウエアですが、きちんと走ることができる性能をしっかりと持っているのがカペルミュールです。週末はチームウエアでウエイブワンを、平日は通勤でカペルミュールを着ていただけるような使い分けをしている方も多いですね。」と語るのはセールスディレクターを務める草野英一さん。草野さん自身も月間走行距離1200km以上という筋金入りのサイクリスト。
今回の展示会で発表された新作は冬用レーシングジャケットやベストのほか、普段着にも使えるジップアップセーターやボアジャケットやサイクルスカートなど。これまでの定番商品も継続され、より幅広いラインナップへと進化したカペルミュールの秋冬ウエア。
その中でも、イチオシ商品は「レーシングサーモジャケット」と「フルジップアップセーター」の2種類。新仕様、新デザインが追加されたレーシングサーモジャケットは防風素材を使用しない冬用ジャケット。高い強度で走る本格派サイクリストにとって、ちょうど良い保温性能となっている。
昨年からの変更点としては、従来はオーダーウエアと同様の隠しファスナーだったのが、メタル調のファスナーに変更されている。動きがスムースで洗濯時にも気を使わなくて済む丈夫なつくりで、使い勝手が向上している。また、これまでのカペルミュールにはなかった、アシンメトリーな十字のデザインや、オリーブやパープルチェックといったカラーが魅力的なモデルだ。
フルジップアップセーターは、ニットで作られた街着としても違和感のないデザインのトップス。さすがに、吸汗性などは低いものの、通勤やポタリング程度のライドであれば十分な機能性を持つ。バックポケットにはボタン留めのバックポケットもあり、サイクルウエアであることを主張する。胸にニットで縫い付けられたカペルミュールロゴがおしゃれな一品だ。
「もともと、社長も私も熱心なサイクリストで、自分たちが使いたくなるようなものを作ろう、ということがまず最初の動機としてあります。特に私は通勤で日々40~50km程度自転車に乗っているのですが、雨の日も雪の日も基本的に自転車で通っています。雨の日はレインウェアのテストができるし、雪の日は防寒性能を試せるいい機会です。」と語る草野さん。
実際に、試作品を使用する中でしか気づけないような細かな改良点、たとえばジッパーの位置やポケットの配置といったことを開発にフィードバックしていくことも多いという。オーダーウエアのノウハウはそういった細かい改良を都度反映できるフットワークの軽さという面でも発揮されているとのこと。また、実際の性能を体感することで、製品ラインナップに説得力が生まれている。
たとえば、冬用グローブのこのモデルは5度までは対応できるけれど、それより寒くなると別のモデルが良い、というように、より実使用時のシチュエーションを想定したラインナップが展開できるのも、毎日使っているからこそわかることだ。
サイクリスト目線という意味において、もう一つカペルミュールがこだわっているのはウエアのどこかに反射素材を配置すること。車から視認しやすい右側にタブやロゴという形で反射素材が使われており、着用するライダーを危険から遠ざけてくれる。こういった心配りも、カペルミュールならではといえるだろう。
これらの新製品が追加されても、これまでの定番商品は大半が継続している。千鳥格子をはじめとした一貫したデザインコンセプトを持ち、デザインが古くならず長く着ることができるのもカペルミュールの魅力のひとつ。今回の展示会でお披露目されたアイテムはウエアの使用時期に合わせて7~10月の間で順次デリバリーされていく予定だ。
report:Naoki.YASUOKA
ロンド・ファン・フラーンデレンに登場する難所の名からとられたブランドネームを冠するオリジナルウエアブランド、カペルミュール。ベルギー・フランドル地方の紋章であるフランドルの獅子がブランドロゴに採用され、過酷なクラシックレースへの高いリスペクトを持ったブランドだ。
オーダーウエアで培ったノウハウをもとに、ウエイブワンがカペルミュールの展開を始めたのは2010年のこと。これまでのサイクルウエアに無かった落ち着いたデザインと、チームウェアを通して培われたサイクリストからの信頼が重なって、着々と人気を伸ばしてきている。
「見た目はカジュアルなウエアですが、きちんと走ることができる性能をしっかりと持っているのがカペルミュールです。週末はチームウエアでウエイブワンを、平日は通勤でカペルミュールを着ていただけるような使い分けをしている方も多いですね。」と語るのはセールスディレクターを務める草野英一さん。草野さん自身も月間走行距離1200km以上という筋金入りのサイクリスト。
今回の展示会で発表された新作は冬用レーシングジャケットやベストのほか、普段着にも使えるジップアップセーターやボアジャケットやサイクルスカートなど。これまでの定番商品も継続され、より幅広いラインナップへと進化したカペルミュールの秋冬ウエア。
その中でも、イチオシ商品は「レーシングサーモジャケット」と「フルジップアップセーター」の2種類。新仕様、新デザインが追加されたレーシングサーモジャケットは防風素材を使用しない冬用ジャケット。高い強度で走る本格派サイクリストにとって、ちょうど良い保温性能となっている。
昨年からの変更点としては、従来はオーダーウエアと同様の隠しファスナーだったのが、メタル調のファスナーに変更されている。動きがスムースで洗濯時にも気を使わなくて済む丈夫なつくりで、使い勝手が向上している。また、これまでのカペルミュールにはなかった、アシンメトリーな十字のデザインや、オリーブやパープルチェックといったカラーが魅力的なモデルだ。
フルジップアップセーターは、ニットで作られた街着としても違和感のないデザインのトップス。さすがに、吸汗性などは低いものの、通勤やポタリング程度のライドであれば十分な機能性を持つ。バックポケットにはボタン留めのバックポケットもあり、サイクルウエアであることを主張する。胸にニットで縫い付けられたカペルミュールロゴがおしゃれな一品だ。
「もともと、社長も私も熱心なサイクリストで、自分たちが使いたくなるようなものを作ろう、ということがまず最初の動機としてあります。特に私は通勤で日々40~50km程度自転車に乗っているのですが、雨の日も雪の日も基本的に自転車で通っています。雨の日はレインウェアのテストができるし、雪の日は防寒性能を試せるいい機会です。」と語る草野さん。
実際に、試作品を使用する中でしか気づけないような細かな改良点、たとえばジッパーの位置やポケットの配置といったことを開発にフィードバックしていくことも多いという。オーダーウエアのノウハウはそういった細かい改良を都度反映できるフットワークの軽さという面でも発揮されているとのこと。また、実際の性能を体感することで、製品ラインナップに説得力が生まれている。
たとえば、冬用グローブのこのモデルは5度までは対応できるけれど、それより寒くなると別のモデルが良い、というように、より実使用時のシチュエーションを想定したラインナップが展開できるのも、毎日使っているからこそわかることだ。
サイクリスト目線という意味において、もう一つカペルミュールがこだわっているのはウエアのどこかに反射素材を配置すること。車から視認しやすい右側にタブやロゴという形で反射素材が使われており、着用するライダーを危険から遠ざけてくれる。こういった心配りも、カペルミュールならではといえるだろう。
これらの新製品が追加されても、これまでの定番商品は大半が継続している。千鳥格子をはじめとした一貫したデザインコンセプトを持ち、デザインが古くならず長く着ることができるのもカペルミュールの魅力のひとつ。今回の展示会でお披露目されたアイテムはウエアの使用時期に合わせて7~10月の間で順次デリバリーされていく予定だ。
report:Naoki.YASUOKA
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