9月14日(日)、東日本大震災の復興支援および、震災の記憶を未来に残していくことを目的に、石巻市、女川町、南三陸町を舞台にした「ツール・ド・東北 2014 in 宮城・三陸」が開催される。



大盛況に終わったツール・ド・東北2014 大盛況に終わったツール・ド・東北2014 photo:Haruo.Fukushima
昨年初開催となり、IT企業であるヤフー株式会社が主催に入ることで大きな話題となった、「ツール・ド・東北」。
「ツール・ド・東北」はタイムや順位を競うレースイベントではなく、楽しく走ることを目的としたファンライド形式のサイクリングイベントとして開催される。

「ツール・ド・東北」はまだ道半ばの東北の復興を支えるため、10年の継続開催をひとつの目標としている。継続開催を通して現地の人々、参加するサイクリストとその同行者、そしてボランティアスタッフまでイベントに携わるすべての人々が共に復興への道のりを歩んでいき、少しでも復興の後押しができるように努めていくとの理念は昨年から変わっていない。

コース周辺の民家、そしてコース沿いを歩いている方からも声援を受けるコース周辺の民家、そしてコース沿いを歩いている方からも声援を受ける photo:Haruo.Fukushima海沿いはかなりのアップダウンが続く海沿いはかなりのアップダウンが続く photo:Haruo.Fukushima

沿道からの沢山の応援が力になる沿道からの沢山の応援が力になる (c)ツール・ド・東北実行委員会石巻赤十字病院の資機材運搬トラックが運営に協力してくれる石巻赤十字病院の資機材運搬トラックが運営に協力してくれる photo:Haruo.Fukushimaコースは、石巻をスタートに気仙沼までの海岸線を行く220kmの気仙沼フォンドをはじめとして、歌津をはじめとした南三陸を走る160kmの南三陸フォンド、北上町を走り神割崎で折り返す100kmの北上フォンド、女川町と北上川沿いを走る60kmの女川・雄勝フォンドの4コースとなる。

コース上には、約20kmごとに計9か所のエイドステーションが設置され、全国からのサイクリストを迎えてくれる。エイドステーションにはコース上の各地の自治体と連携することで、現地の旬の食材を利用したフードを提供するなど、宮城・三陸の魅力を味わうことができる。加えて、残暑厳しい中を走る参加者をサポートするため10kmごとに給水ポイントが設置され、安全なサイクリングを楽しむことができる。

「ツール・ド・東北」はサイクリングを楽しむだけのイベントではない。4つのコースからなるサイクリングイベント以外にも、現地で参加できるイベントや、インターネットを通じてバーチャルに参加できる仕組みを導入していく予定。現地の民家に滞在して交流できる「民泊」や、インターネット上で参加する「みんなの復興ライド」といったリアルと、インターネットをかけあわせた様々な取り組みを実施していくとのことだ。




さて、2年目になるツール・ド・東北だが主催者でもあるヤフー株式会社の矢内さんに今年のコンセプトを語っていただいた。

-2回目の開催となりますが、大会についての思いを聞かせてください

広報を担当される矢内さんと能登さん広報を担当される矢内さんと能登さん 基本的なコンセプトは1回目と変わらず、東北の震災復興の現場と現状を、サイクリングを通して皆さんに体感していただきたいということです。前回大会後の参加者アンケートでは満足度が93%、リピートしたいという方が98%という結果もあり、たくさんの方が東北の地を自転車で走る意義を感じていただいたのではないでしょうか。

そのような結果を受けて、2年目となる今年は、より多くの方に参加していただくべく、新コースの設置と定員の増加を決断しました。今後10年継続していくという目標において、2回目の開催となる今年は試される年になると思います。

私たちの目標としては、定員やコースの規模を拡大し大会が発展しても、しっかりとした運営を遂行し、変わらず参加者や地元の方々、そして大会スタッフまで、関わるすべての人に満足してもらい、これから継続的にやっていける地盤があることを示すことですね。

また、大会を収益をしっかり出していける体制をとり、その利益を自転車を切り口とした復興支援の基金として積み立てていきたいと考えています。いずれは東北を舞台として世界最高峰のロードレースを開催したいという思いもあります。昨年に引き続き、アンバサダーとしてさまざまな著名人も参加してくれる予定なので、ぜひ一緒に楽しんでいただければと思います。



申込期間は6月10日(火)~6月24日(火) 定員超過の場合は抽選

申込期間は6月10日(火)~6月24日(火)の予定だ。応募方法は公式サイトからのネットエントリーのみとなっている。申込者が定員を超過した場合は、応募者全員から抽選にて参加者を決定するため、申込期間中であればいつでもエントリーができる。なお、6月10日にはエントリー要綱などの詳細が公式サイトにて公開される予定だ。



ツール・ド・東北 2014
主 催: 株式会社河北新報社、ヤフー株式会社
主 管: ツール・ド・東北2014実行委員会
共 催: 宮城県、宮城県教育委員会、石巻市、気仙沼市、女川町、南三陸町、一般社団法人東北地域づくり協会、株式会社三陸河北新報社、A.C.O inc.
運営協力: 公益財団法人日本自転車競技連盟、公益財団法人日本サイクリング協会、宮城県自転車競技連盟、宮城県サイクリング協会
特別協力: 株式会社TBSテレビ、石巻専修大学

開催日: 2014年9月13日(土)受付
2014年9月14日(日)大会当日
スタート時間: 05:30(予定)
終 了: 17:30(全フォンド終了予定)
開催場所: 石巻市・女川町・南三陸町・気仙沼市
会 場: 石巻専修大学(スタート&ゴール)

募集人員: 3,000名
募集期間: 2014年6月10日(火)~6月24日(火)予定
結果発表: 2014年7月1日(火)予定
応募方法: 公式サイトからの申し込み
※申込者多数の場合は、抽選で参加者を決定。エントリー要綱等の詳細は、6月10日(火)に公式サイトで公開予定。
<エントリー料>
気仙沼フォンド(220㎞) 15,000円
南三陸フォンド(170㎞) 11,000円
北上フォンド(100km) 9,000円
女川・雄勝フォンド(60km) 7,000円

写真:福島治男、ツール・ド・東北実行委員会

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