2014/05/15(木) - 09:05
5月10・11日の2日間で開催された「グランフォンド軽井沢」。メインである「グランフォンド」の前日に開催された「グルメフォンド軽井沢」へ参加したレポートを紹介します。
上信越道を走るクルマから妙義山のギザギザな稜線が見えてくると、少しずつ道路は標高を増していく。ひとしきり登り坂をこなしてから碓氷軽井沢ICを抜け、その先の峠道を登れば、ようやく軽井沢の街が見えてきた。
標高1000mを優に超える軽井沢は、まだ春だった。東京では1ヶ月も前に桜前線が去ったというのに、山のあちこちには淡いピンク色に咲き誇る山桜の姿。峠の木々はまだ冬支度中だし、吹き渡る風もとても涼やか。さすがは避暑地・軽井沢だ。
東京からおよそ2時間半をかけて軽井沢を訪れた理由は、国内でも屈指の人気を誇るロングライドイベント「グランフォンド軽井沢」の取材をするため。
グランフォンド軽井沢は走行距離120km、獲得標高2,300mほどを走る"なかなか"な山岳ライドだが、その前日にはサブイベントとして40kmを走る「グルメフォンド」と「タンデムフォンド」が開催されるのだ。2日間の取材予定を組んだ我々は、まずこちらのグルメフォンドから取材した。
軽井沢駅横のプリンスホテルには、500名を超える参加者の方々がぞくぞくと集まってくる。私は2年前のグランフォンド軽井沢を取材した経験があるものの、このグルメフォンドにお邪魔するのは初めてのこと。前座イベントだけにもっと参加人数が少ないものかと思っていたが、ともすれば一般的なイベントよりも多いだろう。
イベントビギナー向けた簡単な走り方講座などを経つつ、50人ずつほどのウェーブごとにゆったりとスタートが切られていく。会場に到着した時には結構寒く感じたが、9時を回れば半袖ジャージ+ベスト+アームウォーマーでちょうど良い感じになった。
軽井沢から、綺麗に整備された街並みが続く旧軽井沢へ。まだ開店前の土産屋をかすめ、軽井沢らしい、美しい松林の中に佇む旧三笠ホテルを眺めたらUターン。今度は細い道を縫って別荘地を通過していく。
走りながら参加者の方々にお話を伺えば、どうやらこのグルメフォンドだけを目当てにしている方も少なくない様子。「グランフォンドはちょっとキツいからね…」とか、「家族と一緒に参加して、日曜は軽井沢で家族サービス」という声も多い。クルマでのアクセスも良いし、新幹線輪行ならば東京から1時間少々である上に、会場は駅の目の前。そうした参加しやすい環境にも人気の理由があるようだ。
車列は別荘地から中軽井沢を経由し、人気の観光スポットである星野リゾート横を通過。すぐに第1エイドステーションに到着した。こちらでは「軽井沢のブレックファースト」をテーマとした食事を頂いた。気になる中身は、三笠ホテルのコーンポタージュに、軽井沢ホテルのサラダとパン各種。量もたっぷりだし、実際に美味しい。さすが「グルメ」フォンドといった内容だ。ひとしきりお腹を満たしたら、次なるエイドに向けて再び走り出す。
ちなみに、誰でも走りきれてしまうであろう40kmのコースだが、その実けっこう道は荒れている。特に別荘地の中を通るあたりは路面がひび割れて石畳状になっているし、その"パヴェ"がどこかに行ってしまい、ぽっかりと大穴が空いている所もある。
このエントリーを読んで来年の参加を検討してくれる方がいれば、是非太めのタイヤか、チューブラータイヤをオススメしたいところだ。
結構良いペースで走る方もいれば、ワンコをトレーラーに載せてミニヴェロで引っ張る方、ママチャリも。それぞれのスピードで車列は進む。長野新幹線の線路を越え、群馬との県境あたりまで南下していく。
これまでは別荘地と観光地という、いわゆる「軽井沢的な風景」が続いていたが、この辺りは田んぼが広がり、遠目には雪を頂く浅間山を見渡せる「信州らしい風景」に様変わり。交通量も少なく、本当に気持ちの良いライドを楽しむことができた。
そして2回目のエイド、風越公園では地元のベーカリーカフェ提供のシュークリームとコーヒーが提供された。先ほどが朝食だったら、こちらはデザートといった感じ。
ちなみに、まだ甘いものを食べ足りない方は、この先コースの途中にある「軽井沢チョコレートファクトリー」を訪ねましょう。お土産として定番になった「東京ラスク」がプロデュースするコチラでは無料カフェコーナーが用意されていて、コーヒーを飲みながら休憩することも。
実際に私を含め、多くの参加者さんが寄り道しているほどなので、エイドステーションに組み込まれる日も近いかも?オススメはラスクがトッピングされたソフトクリーム(美味しかった!)や、ここでしか買えない限定お菓子の数々。お土産に調達していってはいかがでしょう。
さて、寄り道を楽しんだらゴールはもうすぐそこ。40kmの距離にたっぷり4時間をかけて、1時半頃にゴール。「グルメ」フォンドの名に違わず、ゴール後には三笠ホテルのカレーライスまで振る舞われてお腹いっぱい!です。
わずか40kmという短い距離ながら、変化に富んだ、気持ちの良い軽井沢のコースと数々のグルメを満喫できた「グルメフォンド軽井沢」。キツすぎないから、家族連れで参加するにも良いだろうし、もちろん翌日のグランフォンドの足慣らしとして楽しむのにもベストだろう。
最後に、実はコースはルートラボには表れない細かいアップダウンがたくさんあって、距離以上に走り応えがあったことを付け加えておきます。
レポートは翌日に開催されたグランフォンド編に続きます。
text&photo:So.Isobe
上信越道を走るクルマから妙義山のギザギザな稜線が見えてくると、少しずつ道路は標高を増していく。ひとしきり登り坂をこなしてから碓氷軽井沢ICを抜け、その先の峠道を登れば、ようやく軽井沢の街が見えてきた。
標高1000mを優に超える軽井沢は、まだ春だった。東京では1ヶ月も前に桜前線が去ったというのに、山のあちこちには淡いピンク色に咲き誇る山桜の姿。峠の木々はまだ冬支度中だし、吹き渡る風もとても涼やか。さすがは避暑地・軽井沢だ。
東京からおよそ2時間半をかけて軽井沢を訪れた理由は、国内でも屈指の人気を誇るロングライドイベント「グランフォンド軽井沢」の取材をするため。
グランフォンド軽井沢は走行距離120km、獲得標高2,300mほどを走る"なかなか"な山岳ライドだが、その前日にはサブイベントとして40kmを走る「グルメフォンド」と「タンデムフォンド」が開催されるのだ。2日間の取材予定を組んだ我々は、まずこちらのグルメフォンドから取材した。
軽井沢駅横のプリンスホテルには、500名を超える参加者の方々がぞくぞくと集まってくる。私は2年前のグランフォンド軽井沢を取材した経験があるものの、このグルメフォンドにお邪魔するのは初めてのこと。前座イベントだけにもっと参加人数が少ないものかと思っていたが、ともすれば一般的なイベントよりも多いだろう。
イベントビギナー向けた簡単な走り方講座などを経つつ、50人ずつほどのウェーブごとにゆったりとスタートが切られていく。会場に到着した時には結構寒く感じたが、9時を回れば半袖ジャージ+ベスト+アームウォーマーでちょうど良い感じになった。
軽井沢から、綺麗に整備された街並みが続く旧軽井沢へ。まだ開店前の土産屋をかすめ、軽井沢らしい、美しい松林の中に佇む旧三笠ホテルを眺めたらUターン。今度は細い道を縫って別荘地を通過していく。
走りながら参加者の方々にお話を伺えば、どうやらこのグルメフォンドだけを目当てにしている方も少なくない様子。「グランフォンドはちょっとキツいからね…」とか、「家族と一緒に参加して、日曜は軽井沢で家族サービス」という声も多い。クルマでのアクセスも良いし、新幹線輪行ならば東京から1時間少々である上に、会場は駅の目の前。そうした参加しやすい環境にも人気の理由があるようだ。
車列は別荘地から中軽井沢を経由し、人気の観光スポットである星野リゾート横を通過。すぐに第1エイドステーションに到着した。こちらでは「軽井沢のブレックファースト」をテーマとした食事を頂いた。気になる中身は、三笠ホテルのコーンポタージュに、軽井沢ホテルのサラダとパン各種。量もたっぷりだし、実際に美味しい。さすが「グルメ」フォンドといった内容だ。ひとしきりお腹を満たしたら、次なるエイドに向けて再び走り出す。
ちなみに、誰でも走りきれてしまうであろう40kmのコースだが、その実けっこう道は荒れている。特に別荘地の中を通るあたりは路面がひび割れて石畳状になっているし、その"パヴェ"がどこかに行ってしまい、ぽっかりと大穴が空いている所もある。
このエントリーを読んで来年の参加を検討してくれる方がいれば、是非太めのタイヤか、チューブラータイヤをオススメしたいところだ。
結構良いペースで走る方もいれば、ワンコをトレーラーに載せてミニヴェロで引っ張る方、ママチャリも。それぞれのスピードで車列は進む。長野新幹線の線路を越え、群馬との県境あたりまで南下していく。
これまでは別荘地と観光地という、いわゆる「軽井沢的な風景」が続いていたが、この辺りは田んぼが広がり、遠目には雪を頂く浅間山を見渡せる「信州らしい風景」に様変わり。交通量も少なく、本当に気持ちの良いライドを楽しむことができた。
そして2回目のエイド、風越公園では地元のベーカリーカフェ提供のシュークリームとコーヒーが提供された。先ほどが朝食だったら、こちらはデザートといった感じ。
ちなみに、まだ甘いものを食べ足りない方は、この先コースの途中にある「軽井沢チョコレートファクトリー」を訪ねましょう。お土産として定番になった「東京ラスク」がプロデュースするコチラでは無料カフェコーナーが用意されていて、コーヒーを飲みながら休憩することも。
実際に私を含め、多くの参加者さんが寄り道しているほどなので、エイドステーションに組み込まれる日も近いかも?オススメはラスクがトッピングされたソフトクリーム(美味しかった!)や、ここでしか買えない限定お菓子の数々。お土産に調達していってはいかがでしょう。
さて、寄り道を楽しんだらゴールはもうすぐそこ。40kmの距離にたっぷり4時間をかけて、1時半頃にゴール。「グルメ」フォンドの名に違わず、ゴール後には三笠ホテルのカレーライスまで振る舞われてお腹いっぱい!です。
わずか40kmという短い距離ながら、変化に富んだ、気持ちの良い軽井沢のコースと数々のグルメを満喫できた「グルメフォンド軽井沢」。キツすぎないから、家族連れで参加するにも良いだろうし、もちろん翌日のグランフォンドの足慣らしとして楽しむのにもベストだろう。
最後に、実はコースはルートラボには表れない細かいアップダウンがたくさんあって、距離以上に走り応えがあったことを付け加えておきます。
レポートは翌日に開催されたグランフォンド編に続きます。
text&photo:So.Isobe
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