2014/03/19(水) - 09:18
都心からのアクセスも良く、人気沸騰中の大磯クリテリウムは、早くも第4戦を終え、3月9日に最終戦を残すのみ。さて、前回に引き続き大磯ロングビーチに集まったサイクリストたちの中から、今回は、ミドルやエリートの部に出場されていたシリアス系ライダーのバイクをピックアップして紹介しよう。(大会の様子は第4戦のレポートへ)
溪 裕司さん(team ARI)のBMC teammachine SLR01
「これまでの3戦ではずっと2位に入っており、今回は優勝を狙いたい。」と意気込みを語っていただいたのはシニア50代クラスに出走の溪裕司さん(team ARI)。愛車はステルスカラーにゴールドの差し色が映える「SLR01」。ニューモデル発表会の日に発注をかけたという、ご自慢の一台だ。随所にこだわりがちりばめられており、中でも「他社のモデルよりも踏める範囲が広い」というRIDEAの楕円チェーンリングがお気に入りとのこと。
他にも電動デュラエースやガーミンベクターなど、勝利のために妥協のないパーツ構成で組み上げられた、隙のない一台に仕上がっている。そんなレーススペックのバイクらしく、今回の優勝を願ってバーテープやコラムスペーサーにゴールドカラーのパーツを採用しているとのこと。
善波 昭さん(Team Logisty Jack)のサーヴェロ R5
エリートクラスに出場した善波さんはサーヴェロなどを取り扱う東商会の営業マン。愛車はもちろんサーヴェロで、プロユースのオールラウンドモデルR5。ローターのクランクや3Tのハンドル周りなどガーミン・シャープの使用機材に倣ったアッセンブルがこだわりポイントとのこと。ホイールは大幅なモデルチェンジが行なわれたTOKENを使用。ワイド幅のリムを採用することで剛性とエアロ効果が向上させた2014年の一押しモデルとのこと。
ちなみにトラック出身の善波さん、出場前はロードレースは専門外なので、と嘯いておられましたが、エリートの部で9位と好成績を残されてました。
高橋祥哲さん(モノノフ自転車部Z)のスペシャライズド Tarmac Pro SL
ミドルクラスに出場した高橋さんの愛車は真赤なカラーが目を引く、スペシャライズド Tarmac Pro SLだ。オーストラリアに長期ツーリングに出られており、再び機材をそろえつつあるという高橋さんは最近流行の太めのタイヤをはいていた。固めのホイールとあいまってバランスのとれた乗り味になっていそうだ。また、ももクロのファンでもある高橋さんは、バーテープヘルメット、ジャージに紫をあしらうことで、メンバーへの応援の気持ちを込めているとのこと。
大磯クリテリウムは以前、仲間の応援に来たことがあるものの、出場は初めて。普段は、自転車のみならずケトルベルを使った体幹トレーニングなども取り入れらており、その甲斐あってかミドルクラスの集団の中でもかなり余裕を感じたので、次回はぜひ勝ちたいと語っていただいた。
今田裕一さんのQUARK
一本木蛮デザインのポップなジャージを着用する今田裕一さんは、細山製作所のロードラインであるQUARKに乗っていた。コロンバスのウルトラフォコを使用した、フルオーダーのフレームでかなり固めの乗り味になっているとのこと。ビルダーの細山さんとは家が近く、普段から一緒に走っており今田さんの走り方を熟知しているため、細かい寸法などはすべて細山さんにお任せとのこと。
クロモリをチョイスする理由を「アルミやカーボンと違って落車してもパイプの差し替えで直せるから。」と語る生粋のレーサーである今田さんは、「クロモリでも、最新のカーボンフレームと互角以上に渡り合えることを見せてやりたい。」と、エリートの部でも積極的なレース展開で観客を魅了していた。
松田航介さん(Synerzy)のコルナゴ STRADA SL
ミドルの部に参加した松田さんの愛車はコルナゴの新型アルミフレーム、STRADA SL。最近人気が再燃している、レーシングアルミフレームの一角をなすスパルタンなフレームだ。このホワイト/ブラックのカラーは日本に2台しか入荷していない、レアなフレーム。メーカーの発表時から興味があり、日本での販売開始と同時に発注するほど、惚れこんでいたというフレームには、10速時代のカンパニョーロと、MUURのホイールが組み合わされている。特にタイヤは、SOYOのシームレスチューブラーを7気圧で使用することで、コーナーでも安心できたとのこと。「雨が降れば、もっと有利だったのに」と全幅の信頼をおいていた。
白いフレームのなかに、グリーンのシートポストリングがワンポイントで映える自転車と、シナジージャージにグリーンのヘルメットをかぶる松田さん。自転車だけでなく、ライダーも含めたカラーコーディネートとしてまとまっている、お洒落な一人と一台だ。
川島雅孝さんのピナレロ Prince carbon
ひときわ目立つピナレロのプリンスカーボンを駆っていたのはミドルに参加していた川島さんだ。普段はJCRCなどを主戦場に走っておられるとのこと。大磯クリテリウム自体は初参戦だが、参加してみたらその良さが更にわかったと言われていた。コンポーネントは9000系の電動デュラエースにクオークのパワーメータを装着している。
愛車のお気に入りのポイントは、何といってもカラーリングで、バルベルデカラーに惚れこんで購入したと語っていただいた。ホイールは、前輪ローハイト、後輪はミドルハイトのカーボンホイールを使用するなど、いかにも走りの質を追い求めたパーツチョイスの一台。
中山恭介さん(Hammer!! bros.)のトレック madone 5
エリートに参戦していた中山恭介さんのバイクはトレックのmadone 5。一見とてもオーソドックスな自転車に見えるが、良く見ると非常にマニアックなパーツアッセンブルがなされている。目立つところではデュラエースのカーボンクランクに始まり、「これしかフィットしない」と語るBBBのカーボンハンドルなど、こだわりにあふれたチョイス。中でも、ブレーキキャリパーは主要なボルトをすべてβチタニウム製のボルトに置き換えることで、ドレスアップと軽量化、ブレーキフィーリングの向上を果たしている。
また、シフトワイヤーも夢屋のアウターケーシングを使用し、軽量ながらも張りのあるシフトフィーリングを実現している。他にも、ブラケットの握り心地を優先しあえて7800系デュラエースを使用するなど、中山さんのスタイルが伝わってくる自転車だ。
今回もこだわりバイクが集まった「あなたの自転車見せて下さい」コーナーは、これにて終了。取材に快くご協力くださった皆様、ありがとうございました。今回お声がけできなかった方は、次のイベントで是非自慢の愛車を見せて下さいね!よろしくお願いします。
text:Naoki.Yasuoka
photo:Yuya.Yamamoto
溪 裕司さん(team ARI)のBMC teammachine SLR01
「これまでの3戦ではずっと2位に入っており、今回は優勝を狙いたい。」と意気込みを語っていただいたのはシニア50代クラスに出走の溪裕司さん(team ARI)。愛車はステルスカラーにゴールドの差し色が映える「SLR01」。ニューモデル発表会の日に発注をかけたという、ご自慢の一台だ。随所にこだわりがちりばめられており、中でも「他社のモデルよりも踏める範囲が広い」というRIDEAの楕円チェーンリングがお気に入りとのこと。
他にも電動デュラエースやガーミンベクターなど、勝利のために妥協のないパーツ構成で組み上げられた、隙のない一台に仕上がっている。そんなレーススペックのバイクらしく、今回の優勝を願ってバーテープやコラムスペーサーにゴールドカラーのパーツを採用しているとのこと。
善波 昭さん(Team Logisty Jack)のサーヴェロ R5
エリートクラスに出場した善波さんはサーヴェロなどを取り扱う東商会の営業マン。愛車はもちろんサーヴェロで、プロユースのオールラウンドモデルR5。ローターのクランクや3Tのハンドル周りなどガーミン・シャープの使用機材に倣ったアッセンブルがこだわりポイントとのこと。ホイールは大幅なモデルチェンジが行なわれたTOKENを使用。ワイド幅のリムを採用することで剛性とエアロ効果が向上させた2014年の一押しモデルとのこと。
ちなみにトラック出身の善波さん、出場前はロードレースは専門外なので、と嘯いておられましたが、エリートの部で9位と好成績を残されてました。
高橋祥哲さん(モノノフ自転車部Z)のスペシャライズド Tarmac Pro SL
ミドルクラスに出場した高橋さんの愛車は真赤なカラーが目を引く、スペシャライズド Tarmac Pro SLだ。オーストラリアに長期ツーリングに出られており、再び機材をそろえつつあるという高橋さんは最近流行の太めのタイヤをはいていた。固めのホイールとあいまってバランスのとれた乗り味になっていそうだ。また、ももクロのファンでもある高橋さんは、バーテープヘルメット、ジャージに紫をあしらうことで、メンバーへの応援の気持ちを込めているとのこと。
大磯クリテリウムは以前、仲間の応援に来たことがあるものの、出場は初めて。普段は、自転車のみならずケトルベルを使った体幹トレーニングなども取り入れらており、その甲斐あってかミドルクラスの集団の中でもかなり余裕を感じたので、次回はぜひ勝ちたいと語っていただいた。
今田裕一さんのQUARK
一本木蛮デザインのポップなジャージを着用する今田裕一さんは、細山製作所のロードラインであるQUARKに乗っていた。コロンバスのウルトラフォコを使用した、フルオーダーのフレームでかなり固めの乗り味になっているとのこと。ビルダーの細山さんとは家が近く、普段から一緒に走っており今田さんの走り方を熟知しているため、細かい寸法などはすべて細山さんにお任せとのこと。
クロモリをチョイスする理由を「アルミやカーボンと違って落車してもパイプの差し替えで直せるから。」と語る生粋のレーサーである今田さんは、「クロモリでも、最新のカーボンフレームと互角以上に渡り合えることを見せてやりたい。」と、エリートの部でも積極的なレース展開で観客を魅了していた。
松田航介さん(Synerzy)のコルナゴ STRADA SL
ミドルの部に参加した松田さんの愛車はコルナゴの新型アルミフレーム、STRADA SL。最近人気が再燃している、レーシングアルミフレームの一角をなすスパルタンなフレームだ。このホワイト/ブラックのカラーは日本に2台しか入荷していない、レアなフレーム。メーカーの発表時から興味があり、日本での販売開始と同時に発注するほど、惚れこんでいたというフレームには、10速時代のカンパニョーロと、MUURのホイールが組み合わされている。特にタイヤは、SOYOのシームレスチューブラーを7気圧で使用することで、コーナーでも安心できたとのこと。「雨が降れば、もっと有利だったのに」と全幅の信頼をおいていた。
白いフレームのなかに、グリーンのシートポストリングがワンポイントで映える自転車と、シナジージャージにグリーンのヘルメットをかぶる松田さん。自転車だけでなく、ライダーも含めたカラーコーディネートとしてまとまっている、お洒落な一人と一台だ。
川島雅孝さんのピナレロ Prince carbon
ひときわ目立つピナレロのプリンスカーボンを駆っていたのはミドルに参加していた川島さんだ。普段はJCRCなどを主戦場に走っておられるとのこと。大磯クリテリウム自体は初参戦だが、参加してみたらその良さが更にわかったと言われていた。コンポーネントは9000系の電動デュラエースにクオークのパワーメータを装着している。
愛車のお気に入りのポイントは、何といってもカラーリングで、バルベルデカラーに惚れこんで購入したと語っていただいた。ホイールは、前輪ローハイト、後輪はミドルハイトのカーボンホイールを使用するなど、いかにも走りの質を追い求めたパーツチョイスの一台。
中山恭介さん(Hammer!! bros.)のトレック madone 5
エリートに参戦していた中山恭介さんのバイクはトレックのmadone 5。一見とてもオーソドックスな自転車に見えるが、良く見ると非常にマニアックなパーツアッセンブルがなされている。目立つところではデュラエースのカーボンクランクに始まり、「これしかフィットしない」と語るBBBのカーボンハンドルなど、こだわりにあふれたチョイス。中でも、ブレーキキャリパーは主要なボルトをすべてβチタニウム製のボルトに置き換えることで、ドレスアップと軽量化、ブレーキフィーリングの向上を果たしている。
また、シフトワイヤーも夢屋のアウターケーシングを使用し、軽量ながらも張りのあるシフトフィーリングを実現している。他にも、ブラケットの握り心地を優先しあえて7800系デュラエースを使用するなど、中山さんのスタイルが伝わってくる自転車だ。
今回もこだわりバイクが集まった「あなたの自転車見せて下さい」コーナーは、これにて終了。取材に快くご協力くださった皆様、ありがとうございました。今回お声がけできなかった方は、次のイベントで是非自慢の愛車を見せて下さいね!よろしくお願いします。
text:Naoki.Yasuoka
photo:Yuya.Yamamoto
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