2014/02/17(月) - 20:52
2014シーズン、国内最高峰のレースカテゴリーであるJプロツアーに新規参戦する「ロヂャースレーシングチーム」の体制発表会が行なわれた。昨年のさいたまクリテリウムbyツール・ド・フランスで埼玉県代表を務めた小室雅成が主宰するこのチームは、Jプロツアー1勝と同シリーズ6位以内を年間目標に据える。
埼玉県さいたま市を拠点とした新たなJプロツアーチーム「ロヂャースレーシングチーム」が発足した。チームお披露目の舞台となったのは2月15・16日(土、日)にさいたまスーパーアリーナで開催された埼玉サイクリングショーのメインステージで、チーム代表兼選手の小室雅成を筆頭に9名の登録選手が登壇。司会は自身もスポーツサイクルを楽しんでいるという人気タレントのユージさんが務めるなど華やかな雰囲気の中で行なわれた。
小室雅成チーム代表は次のように語る。「安い給料の中で仕事と競技生活を両立しながらも最終的には生活のために引退してしまう選手の受皿となるチームを作ろうと思い立ったのが原点。また、強くてこれからが楽しみな選手が契約をどんどんと打ち切られていく現状について、とてももったいないと思っていたことも今回チームを立ち上げたきっかけです。
しかしながら、現実的には選手として自転車だけに集中できる環境を造るのは難しい。ならば働きながら一生懸命走っている選手をサポートできるチームをと考え結成したのがロヂャースレーシングチームです。忙しく働きながらでもプロと対等に勝負できるということをアピールしていきたい」。
チームメンバーには選手生活に区切りをつけJプロツアーチームから移籍してきた選手や、ブランクを経て復帰したトップアマチュアら10名が揃う。
監督兼選手を務める小室雅成は湘南ベルマーレやキャノンデール・スペースゼロポイントで競技生活を行い、昨年はイナーメ信濃山形に所属していた43歳のスプリンター。2012年のいわきクリテリウム優勝やさいたまクリテリウムbyツール・ド・フランス出場など数々の戦績を持つ。
2014シーズンのTOP-Pチームからの移籍組は、キャノンデール・スペースゼロポイントから移籍の原川浩介、那須ブラーゼンから移籍の眞坂哲平、元トライアスリートで湘南ベルマーレから移籍の金田智行の3名。特に雨に見舞われた2010年の全日本選手権で2位に入るなどの実績を持つ原川にはタフなレースでの活躍に期待が掛かる。
クラブチームからの移籍組は、なるしまフレンドから移籍の加地邦彦、キャノンデール・スペースゼロポイントからラバネロを経て移籍の高田雄太、エルドラードから移籍の青木峻二、広島Jallowsから移籍の中山卓士の4名。かつて宇都宮ブリッツェンやチームユーラシアで走り、ヨーロッパでのレース経験を持つ中山卓士は2年ぶりのトップカテゴリー復活となる。
そして長いブランクを経て復活したのは、現在も活躍する高岡亮寛や武井きょうすけらトップアマを相手に2008年のツール・ド・沖縄市民200kmで逃げ切り優勝を果たした武末真和、2度の国体ロードレース&ポイントレース同年優勝経験を持つ菅原勝良の2名だ。
チーム名の由来となるのは埼玉県を中心に10店舗のディスカウントスーパーを展開するロヂャース。同社はこれまでに荒川を舞台にサイクリングイベントを主催しており、メンバーの菅原勝良が経営するさいたま市のサイクルショップ「スガワラレーシングサイクル」に、ロヂャース社長の太田順康氏が出入りしていたことがきっかけとなったとのこと。
バイクサプライヤーを務めるのは埼玉県秩父市を拠点とするグラファイトデザインで、昨年100台限定で生産されたT800が供給される。この他、中野喜文氏が経営するENNEスポーツマッサージ治療院や、白戸太朗氏が主宰するトライアスロンショップATHLONIA、梅丹本舗などがサポートを行う。
チームの目標はJプロツアー1勝と同シリーズ6位以内、そしてツール・ド・おきなわやツール・ド・北海道の国際ロードレースへの招待を獲得すること。チームとしてのレース活動は既に始まっており、2月2日に地元埼玉で開催された高石杯ロードレースでは金田智行は8位に入賞している。
チームの主戦場となるJプロツアーは3月23日(日)に埼玉に隣接する栃木県で開催予定の宇都宮クリテリウムで開幕する。スプリンターの小室雅成や高田雄太らの活躍が期待される。
ロヂャースレーシングチーム2014陣容
※括弧内は年齢/脚質/前所属チーム
小室雅成(43/スプリンター/イナーメ信濃山形)
菅原勝良(51/スピードマン/川口車連)
加地邦彦(38/ルーラー/なるしまフレンド)
金田智之(35/オールラウンダー/湘南ベルマーレ)
中山卓士(24/オールラウンダー/広島Jallows)
高田雄太(27/スプリンター/ラバネロ)
眞坂哲平(29/オールラウンダー/那須ブラーゼン)
武末真和(39/スピードマン/オッティモ)
青木峻二(29/パンチャー/エルドラード)
原川浩介(23/クライマー/キャノンデール・スペースゼロポイント)
text&photo:Yuya.Yamamoto
埼玉県さいたま市を拠点とした新たなJプロツアーチーム「ロヂャースレーシングチーム」が発足した。チームお披露目の舞台となったのは2月15・16日(土、日)にさいたまスーパーアリーナで開催された埼玉サイクリングショーのメインステージで、チーム代表兼選手の小室雅成を筆頭に9名の登録選手が登壇。司会は自身もスポーツサイクルを楽しんでいるという人気タレントのユージさんが務めるなど華やかな雰囲気の中で行なわれた。
小室雅成チーム代表は次のように語る。「安い給料の中で仕事と競技生活を両立しながらも最終的には生活のために引退してしまう選手の受皿となるチームを作ろうと思い立ったのが原点。また、強くてこれからが楽しみな選手が契約をどんどんと打ち切られていく現状について、とてももったいないと思っていたことも今回チームを立ち上げたきっかけです。
しかしながら、現実的には選手として自転車だけに集中できる環境を造るのは難しい。ならば働きながら一生懸命走っている選手をサポートできるチームをと考え結成したのがロヂャースレーシングチームです。忙しく働きながらでもプロと対等に勝負できるということをアピールしていきたい」。
チームメンバーには選手生活に区切りをつけJプロツアーチームから移籍してきた選手や、ブランクを経て復帰したトップアマチュアら10名が揃う。
監督兼選手を務める小室雅成は湘南ベルマーレやキャノンデール・スペースゼロポイントで競技生活を行い、昨年はイナーメ信濃山形に所属していた43歳のスプリンター。2012年のいわきクリテリウム優勝やさいたまクリテリウムbyツール・ド・フランス出場など数々の戦績を持つ。
2014シーズンのTOP-Pチームからの移籍組は、キャノンデール・スペースゼロポイントから移籍の原川浩介、那須ブラーゼンから移籍の眞坂哲平、元トライアスリートで湘南ベルマーレから移籍の金田智行の3名。特に雨に見舞われた2010年の全日本選手権で2位に入るなどの実績を持つ原川にはタフなレースでの活躍に期待が掛かる。
クラブチームからの移籍組は、なるしまフレンドから移籍の加地邦彦、キャノンデール・スペースゼロポイントからラバネロを経て移籍の高田雄太、エルドラードから移籍の青木峻二、広島Jallowsから移籍の中山卓士の4名。かつて宇都宮ブリッツェンやチームユーラシアで走り、ヨーロッパでのレース経験を持つ中山卓士は2年ぶりのトップカテゴリー復活となる。
そして長いブランクを経て復活したのは、現在も活躍する高岡亮寛や武井きょうすけらトップアマを相手に2008年のツール・ド・沖縄市民200kmで逃げ切り優勝を果たした武末真和、2度の国体ロードレース&ポイントレース同年優勝経験を持つ菅原勝良の2名だ。
チーム名の由来となるのは埼玉県を中心に10店舗のディスカウントスーパーを展開するロヂャース。同社はこれまでに荒川を舞台にサイクリングイベントを主催しており、メンバーの菅原勝良が経営するさいたま市のサイクルショップ「スガワラレーシングサイクル」に、ロヂャース社長の太田順康氏が出入りしていたことがきっかけとなったとのこと。
バイクサプライヤーを務めるのは埼玉県秩父市を拠点とするグラファイトデザインで、昨年100台限定で生産されたT800が供給される。この他、中野喜文氏が経営するENNEスポーツマッサージ治療院や、白戸太朗氏が主宰するトライアスロンショップATHLONIA、梅丹本舗などがサポートを行う。
チームの目標はJプロツアー1勝と同シリーズ6位以内、そしてツール・ド・おきなわやツール・ド・北海道の国際ロードレースへの招待を獲得すること。チームとしてのレース活動は既に始まっており、2月2日に地元埼玉で開催された高石杯ロードレースでは金田智行は8位に入賞している。
チームの主戦場となるJプロツアーは3月23日(日)に埼玉に隣接する栃木県で開催予定の宇都宮クリテリウムで開幕する。スプリンターの小室雅成や高田雄太らの活躍が期待される。
ロヂャースレーシングチーム2014陣容
※括弧内は年齢/脚質/前所属チーム
小室雅成(43/スプリンター/イナーメ信濃山形)
菅原勝良(51/スピードマン/川口車連)
加地邦彦(38/ルーラー/なるしまフレンド)
金田智之(35/オールラウンダー/湘南ベルマーレ)
中山卓士(24/オールラウンダー/広島Jallows)
高田雄太(27/スプリンター/ラバネロ)
眞坂哲平(29/オールラウンダー/那須ブラーゼン)
武末真和(39/スピードマン/オッティモ)
青木峻二(29/パンチャー/エルドラード)
原川浩介(23/クライマー/キャノンデール・スペースゼロポイント)
text&photo:Yuya.Yamamoto
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