2013/07/21(日) - 12:58
日本初?漁港を舞台に開催された耐久イベント、Fish Man Race in 静岡・焼津港が、7月7日に静岡県の焼津漁港で行われた。このイベントのテーマは“海の活気のターミナル「港」で、豪快活き活きレース、活きよく走る×活きよく食らう”というもの。
Fish Man Race in 静岡・焼津港は漁港の活気をそのまま、サイクルレースに繋げようというイベントである。イベントの舞台はその名の通り静岡県中部に位置する、マグロやカツオの水揚げ量全国1位を誇る水産・漁業の町、焼津市。レース当日は梅雨明けの空からは強烈な日差しが会場に降り注ぎ、気象庁の発表では気温は33℃にも達した。
コースは焼津港から「アクアスやいづ」というフィットネス施設までを往復する、1周2.2kmの“回遊”コース。標高差はわずか2m、そして駿河湾を見渡すことができる、まさにサイクリストが大群で回遊するには、最高のロケーションである。初開催となる今回は地元静岡県内を中心に、121組、432名の“カツオさん”、“マグロさん”たちが焼津港に集結した。
レースは1チーム2~5名で構成し、ライダー交代をしながら6時間を“回遊(周回)”し続けるというもの。さらに本大会ならではの表彰として、以下3つの特別賞が設けられている。
回遊マグロ賞 ―― マグロという名前の由来にもあるように「真っ黒に日に焼けた選手」。受賞者には焼津港で水揚げされたマグロを授与
回遊カツオ賞 ―― カツオのように「うまく群れ(集団・パック)を使ったレース展開をした選手」。受賞者には焼津港で水揚げされたカツオを授与。
Fish Man賞 ―― 漁師の目からみて、「最も活きがイイ走りをした」と感じられるチーム。受賞チームには、活きのイイ季節の鮮魚を授与。
これだけでも活きよく走る魅力と、食欲をそそられるイベントである。というわけで、梅雨明けしたばかり、お日様の紫外線が元気に降り注ぐ焼津港を舞台に、“6時間サイクル回遊”がスタートする。
スタート時刻は9:30分。ゲストライダーのProject-OPUS 佐藤咲子選手、静岡県出身の競輪選手、鈴木伸一、河合康晴、平田徹の3選手を先頭に、121組がローリングスタートする。まさにその様は、回遊する魚群そのもの。ローリングが解除されると、活きの良い“マグロ”、“カツオ”たちが一気に回遊ペースを上げる。
ほぼフラットなコースにも関わらず、強い日差しと、時間とともにジリジリと上昇し続ける気温、そして焼津港という、駿河湾に面したロケーションゆえに、“焼津ミストラル”と呼ばれる強烈な海風がレースの難易度を格段に引き上げた。そのためかスタート直後は巨大たった魚群も次第に、小さな魚群へと分断されていく。
コースプロフィールからは推測することはほぼ不可能な、過酷な回遊コースのようだ。今回の取材が実走レポートでなかったことに感謝する、私であったのである。それでもここ数シーズンの“コンパクトな練習量”を、一気に解消するほど、しっかりと日焼けさせて頂きました(笑)。
こんな過酷な条件に関わらず、選手たちは黙々と回遊を続ける。それはなぜか?そう、コースを彼らは“マグロ”であり“カツオ”である。泳ぎ続けなければ(走り続けなければ)呼吸すらできずに、死に至る運命なのである。(とは言え水分補給はお忘れなく~)
そんな会場内のオーパスのブースに、回遊から一時離脱の佐藤咲子選手を発見。笑顔ながらも「あっという間にボトルの水がなくなっちゃいました。お腹もペコペコです!」というわけで、今回のイベントのもう一つのポイント“活きよく食らう”へGo!なおこちらの様子は、本イベントレポートの第2弾 “イベント編”にて後日お伝えします。乞うご期待!
耐久レース、それは過酷であればあるほど、長いようで時間が経つとともに、不思議と残り時間が短く感じられるもの。気づけば6時間の回遊も、いつしか残り30分。各チーム、そして“活きよく食らった”佐藤選手も元気にゴールを目指す。そして15時30分、6時間のレース終了とともに、参加者全員で選手たちをお迎え、さらに感動のウイニングランへ。その笑顔は、水揚げされたばかりの活きのいい鮮魚にも、負けずとも劣らない輝きを放っていた。
参加者は“マグロ”、“カツオ”になって、回遊することの楽しさと苦しさを味わいつつ、その回遊があればこそ生まれる、マグロやカツオのおいしさと有難さ、その魚たちを獲って下さる漁師さんたちへの感謝を実感しつつ、港まちの焼津を満喫したイベントとなった。
来年はより多くの“マグロさん”、“カツオさん”が終結し、焼津を満喫されることを期待します!
Text&Photo :Haruo.Fukushima
Fish Man Race in 静岡・焼津港は漁港の活気をそのまま、サイクルレースに繋げようというイベントである。イベントの舞台はその名の通り静岡県中部に位置する、マグロやカツオの水揚げ量全国1位を誇る水産・漁業の町、焼津市。レース当日は梅雨明けの空からは強烈な日差しが会場に降り注ぎ、気象庁の発表では気温は33℃にも達した。
コースは焼津港から「アクアスやいづ」というフィットネス施設までを往復する、1周2.2kmの“回遊”コース。標高差はわずか2m、そして駿河湾を見渡すことができる、まさにサイクリストが大群で回遊するには、最高のロケーションである。初開催となる今回は地元静岡県内を中心に、121組、432名の“カツオさん”、“マグロさん”たちが焼津港に集結した。
レースは1チーム2~5名で構成し、ライダー交代をしながら6時間を“回遊(周回)”し続けるというもの。さらに本大会ならではの表彰として、以下3つの特別賞が設けられている。
回遊マグロ賞 ―― マグロという名前の由来にもあるように「真っ黒に日に焼けた選手」。受賞者には焼津港で水揚げされたマグロを授与
回遊カツオ賞 ―― カツオのように「うまく群れ(集団・パック)を使ったレース展開をした選手」。受賞者には焼津港で水揚げされたカツオを授与。
Fish Man賞 ―― 漁師の目からみて、「最も活きがイイ走りをした」と感じられるチーム。受賞チームには、活きのイイ季節の鮮魚を授与。
これだけでも活きよく走る魅力と、食欲をそそられるイベントである。というわけで、梅雨明けしたばかり、お日様の紫外線が元気に降り注ぐ焼津港を舞台に、“6時間サイクル回遊”がスタートする。
スタート時刻は9:30分。ゲストライダーのProject-OPUS 佐藤咲子選手、静岡県出身の競輪選手、鈴木伸一、河合康晴、平田徹の3選手を先頭に、121組がローリングスタートする。まさにその様は、回遊する魚群そのもの。ローリングが解除されると、活きの良い“マグロ”、“カツオ”たちが一気に回遊ペースを上げる。
ほぼフラットなコースにも関わらず、強い日差しと、時間とともにジリジリと上昇し続ける気温、そして焼津港という、駿河湾に面したロケーションゆえに、“焼津ミストラル”と呼ばれる強烈な海風がレースの難易度を格段に引き上げた。そのためかスタート直後は巨大たった魚群も次第に、小さな魚群へと分断されていく。
コースプロフィールからは推測することはほぼ不可能な、過酷な回遊コースのようだ。今回の取材が実走レポートでなかったことに感謝する、私であったのである。それでもここ数シーズンの“コンパクトな練習量”を、一気に解消するほど、しっかりと日焼けさせて頂きました(笑)。
こんな過酷な条件に関わらず、選手たちは黙々と回遊を続ける。それはなぜか?そう、コースを彼らは“マグロ”であり“カツオ”である。泳ぎ続けなければ(走り続けなければ)呼吸すらできずに、死に至る運命なのである。(とは言え水分補給はお忘れなく~)
そんな会場内のオーパスのブースに、回遊から一時離脱の佐藤咲子選手を発見。笑顔ながらも「あっという間にボトルの水がなくなっちゃいました。お腹もペコペコです!」というわけで、今回のイベントのもう一つのポイント“活きよく食らう”へGo!なおこちらの様子は、本イベントレポートの第2弾 “イベント編”にて後日お伝えします。乞うご期待!
耐久レース、それは過酷であればあるほど、長いようで時間が経つとともに、不思議と残り時間が短く感じられるもの。気づけば6時間の回遊も、いつしか残り30分。各チーム、そして“活きよく食らった”佐藤選手も元気にゴールを目指す。そして15時30分、6時間のレース終了とともに、参加者全員で選手たちをお迎え、さらに感動のウイニングランへ。その笑顔は、水揚げされたばかりの活きのいい鮮魚にも、負けずとも劣らない輝きを放っていた。
参加者は“マグロ”、“カツオ”になって、回遊することの楽しさと苦しさを味わいつつ、その回遊があればこそ生まれる、マグロやカツオのおいしさと有難さ、その魚たちを獲って下さる漁師さんたちへの感謝を実感しつつ、港まちの焼津を満喫したイベントとなった。
来年はより多くの“マグロさん”、“カツオさん”が終結し、焼津を満喫されることを期待します!
Text&Photo :Haruo.Fukushima
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