2012/10/11(木) - 11:35
4つのカテゴリー山岳を越える一日。登りで形成された先頭グループから、ゴールまで20kmを残してディフェンディングチャンピオンが飛び出した。後続をグングン引き離したトニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)が独走勝利。同時に総合首位に立った。
ツアー・オブ・北京第2ステージは、北京の西部に広がる山岳地帯を駆ける。鳥の巣スタジアムをスタートし門頭溝(メントウゴウ)に至る126km。
レースはフアンマヌエル・ガラーテ(スペイン、ラボバンク)ら4名が序盤からエスケープ。しかし、ゴールまで50kmを残した最大の山場である1級山岳(登坂距離10.8km・平均勾配6.4%)でエウスカルテルが集団ペースアップを開始する。
この1級山岳で逃げは吸収され、ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)のアタックを切っ掛けに、新たに12名ほどの先頭グループが形成される。ライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・シャープ)やサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)、ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター)、そしてマルティンらがこの中に入った。
続く2級山岳で先頭グループからトムイェルテ・スラグテル(オランダ、ラボバンク)がアタック。これに反応したマルティンが、頂上通過後の下りで一人で飛び出す。
レース後に「今年はタイムトライアルが組み込まれてないから、自分でタイムトライアルをしたんだ」と笑うマルティンが、ゴールまで20kmを残して独走開始。後続を振り切ったTT世界チャンピオンが、46秒のリードで逃げ切った。
「他のチームはスプリントを予想していたのかも知れない。でも我々のチームはハードなレースになると予想していた。精鋭グループでゴールすることが目標だったので、まさか勝てるとは思っていなかった。小さな小さなチャンスを掴めて本当に嬉しいし、誇りに思うよ」。ステージ優勝とリーダージャージを手にしたマルティンは勝ちレースをそう振り返る。
3ステージを残し、マルティンはライバルたちに対して早くも1分近いリードを得ている。マルティンはこのまま総合リードを守り抜きたい考え。「全長10kmで勾配もある1級山岳でクライマーたちと肩を並べて走ることが出来た。明日も同じような展開を望んでいる」。
第2ステージを終えて、山岳賞ジャージはマーティン、そして新人賞ジャージはラファル・マイカ(ポーランド、サクソバンク・ティンコフバンク)の手に渡っている。
レース展開や選手コメントはレース公式リリースより。
ツアー・オブ・北京2012第2ステージ結果
1位 トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ) 2h53'05"
2位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アスタナ) +46"
3位 エロス・カペッキ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)
4位 リナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル)
5位 トマシュ・マルチンスキー(ポーランド、ヴァカンソレイユ・DCM)
6位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)
7位 トムイェルテ・スラグテル(オランダ、ラボバンク)
8位 ラファル・マイカ(ポーランド、サクソバンク・ティンコフバンク)
9位 デーヴィッド・タナー(オーストラリア、サクソバンク・ティンコフバンク) +50"
10位 サイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
個人総合成績
1位 トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ) 5h30'44"
2位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アスタナ) +50"
3位 エロス・カペッキ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +52"
4位 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、チームスカイ) +56"
5位 リナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル)
6位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)
7位 トマシュ・マルチンスキー(ポーランド、ヴァカンソレイユ・DCM)
8位 ラファル・マイカ(ポーランド、サクソバンク・ティンコフバンク)
9位 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ベリソル) +1'00"
10位 ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター)
ポイント賞
トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)
山岳賞
ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)
新人賞
ラファル・マイカ(ポーランド、サクソバンク・ティンコフバンク)
チーム総合成績
アスタナ
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
ツアー・オブ・北京第2ステージは、北京の西部に広がる山岳地帯を駆ける。鳥の巣スタジアムをスタートし門頭溝(メントウゴウ)に至る126km。
レースはフアンマヌエル・ガラーテ(スペイン、ラボバンク)ら4名が序盤からエスケープ。しかし、ゴールまで50kmを残した最大の山場である1級山岳(登坂距離10.8km・平均勾配6.4%)でエウスカルテルが集団ペースアップを開始する。
この1級山岳で逃げは吸収され、ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)のアタックを切っ掛けに、新たに12名ほどの先頭グループが形成される。ライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・シャープ)やサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)、ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター)、そしてマルティンらがこの中に入った。
続く2級山岳で先頭グループからトムイェルテ・スラグテル(オランダ、ラボバンク)がアタック。これに反応したマルティンが、頂上通過後の下りで一人で飛び出す。
レース後に「今年はタイムトライアルが組み込まれてないから、自分でタイムトライアルをしたんだ」と笑うマルティンが、ゴールまで20kmを残して独走開始。後続を振り切ったTT世界チャンピオンが、46秒のリードで逃げ切った。
「他のチームはスプリントを予想していたのかも知れない。でも我々のチームはハードなレースになると予想していた。精鋭グループでゴールすることが目標だったので、まさか勝てるとは思っていなかった。小さな小さなチャンスを掴めて本当に嬉しいし、誇りに思うよ」。ステージ優勝とリーダージャージを手にしたマルティンは勝ちレースをそう振り返る。
3ステージを残し、マルティンはライバルたちに対して早くも1分近いリードを得ている。マルティンはこのまま総合リードを守り抜きたい考え。「全長10kmで勾配もある1級山岳でクライマーたちと肩を並べて走ることが出来た。明日も同じような展開を望んでいる」。
第2ステージを終えて、山岳賞ジャージはマーティン、そして新人賞ジャージはラファル・マイカ(ポーランド、サクソバンク・ティンコフバンク)の手に渡っている。
レース展開や選手コメントはレース公式リリースより。
ツアー・オブ・北京2012第2ステージ結果
1位 トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ) 2h53'05"
2位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アスタナ) +46"
3位 エロス・カペッキ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)
4位 リナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル)
5位 トマシュ・マルチンスキー(ポーランド、ヴァカンソレイユ・DCM)
6位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)
7位 トムイェルテ・スラグテル(オランダ、ラボバンク)
8位 ラファル・マイカ(ポーランド、サクソバンク・ティンコフバンク)
9位 デーヴィッド・タナー(オーストラリア、サクソバンク・ティンコフバンク) +50"
10位 サイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
個人総合成績
1位 トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ) 5h30'44"
2位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アスタナ) +50"
3位 エロス・カペッキ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +52"
4位 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、チームスカイ) +56"
5位 リナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル)
6位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)
7位 トマシュ・マルチンスキー(ポーランド、ヴァカンソレイユ・DCM)
8位 ラファル・マイカ(ポーランド、サクソバンク・ティンコフバンク)
9位 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ベリソル) +1'00"
10位 ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター)
ポイント賞
トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)
山岳賞
ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)
新人賞
ラファル・マイカ(ポーランド、サクソバンク・ティンコフバンク)
チーム総合成績
アスタナ
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
フォトギャラリー
Amazon.co.jp