2012/10/10(水) - 09:35
トップ選手のシクロクロスバイクをクローズアップする特集の第2部。各選手のバイクの仕様と細部を紹介する。第1部の記事はこちら。
池本 真也 (ワコー機器 アーサー) AUTHOR Champ
池本 真也 (ワコー機器 アーサー) AUTHOR Champ (c)Makoto.AYANO
関東のGPミストラルのチャンピオンで、2003年世界選手権日本代表の池本 真也 (ワコー機器 アーサー) が駆るのはAUTHOR(アーサー)Champだ。アーサーはチェコのブランドだが、日本で展開されるのは日本側のノウハウを生かしたジオメトリーの日本専用設計モデル。本国では販売されていない。池本はそのR&Dライダーでもある。
肩に担ぎやすくするデザインが採用されている
泥に強いケーブル上回し構造だ
ホイールはNOVATEC のチューブラーモデル、LASSER。池本によれば低価格で十分な性能を持つホイールだという。タイヤはレーサー仲間で共同購入したデュガスト。
NOVATEC のLASSERチューブラーホイールにデュガストのタイヤの組み合わせ
空気入れに重宝しているというBosch製のエアプレッシャー。ヒラメの口金を組み合わせている
矢野 大介 (Speedvagen Cyclocross Team) スピードワーゲン Cross
矢野 大介 (Speedvagen Cyclocross Team) スピードワーゲン Cross (c)Makoto.AYANO
野辺山シクロクロスを主催する矢野大介もSpeedvagen Cyclocross Teamのファクトリーライダーの一人。この日矢野が駆るのは2年前のモデルだが、星条旗をあしらった塗装の美しさが自慢。
リアブレーキケーブルはシートチューブを貫通している
ブリッジが省略されたシンプルなチェーンステイ
サシャ・ホワイト氏のVanilla Workshopから生み出されるSpeedvagen。クロモリフレームながらレーシング色の強いバイクで、必要な所には材料を残し、必要の無い部分は省くなど、レースを重ねる毎にフィードバックが入り改善されているという。ジオメトリーもレーシーなもの。そして細かなカスタムが可能だという。
フォークの塗り分けも美しい フロントのPaul製カンティはアームの開いたセッティング
ブレーキはPaul製のカンティを使用
小坂 光 (宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) BOMA L'EPICE
小坂 光 (宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) BOMA L'EPICE (c)Makoto.AYANO
宇都宮ブリッツェンに所属しながらもシクロクロスでの活動をメインとする小坂光。ご存知小坂正則の息子だ。小坂親子は今季から日本ブランドのBOMAに乗る。デザインが一新したCXモデルのL'EPICEは、軽快さ、速さ、耐久性を備えた本格フルカーボン・シクロクロスバイク。
力強いフォルムのBOMA製カーボンステム ケーブルは上下に分けてルーティングされる
BOMA製カーボンホイールを使用
フレームは東レ T-700ハイモジュラスカーボン 3K仕上げで、フレーム:1,190g フォーク:695g。この日がレースでの初乗りとなったが、初めてにしては印象が良いという。ホイールもBOMAのカーボンホイールを使用する。
鈴木 祐一 (RiseRide) グラファイトデザイン WROCCA
鈴木 祐一 (RiseRide) グラファイトデザイン WROCCA (c)Makoto.AYANO
BMX、シクロクロス、MTBで世界選手権日本代表となった経歴を持つ鈴木 祐一 (RiseRide)が駆るのは、自身が開発アドバイザーも務めたグラファイトデザインのCXバイク、WROCCA(ウロッカ)。シティライドからシクロクロスレースまで対応する万能でカジュアルなCXバイクというコンセプトだが、その戦闘力は十分高いという。グラファイトデザイン特有のしなりをいかした設計が特徴で、日本のフィールドに合うように泥ハケ性などが追求されている。
ケーブル類は泥の影響を受けにくい上回し
泥詰まりに強い十分なクリアランスをもつ カンティブレーキはDixa(ディズナ)製を使用する (c)Makoto.AYANO
ラチェットが細かく、加速・減速を繰り返すほどに有利なクリスキング製ハブを使用する
開発時から乗っているプロトタイプもサブバイクとして使用する
三上 和志 (cycleclub3UP) FIREFLY ステンレス
三上 和志 (cycleclub3UP) FIREFLY チタン (c)Makoto.AYANO
埼玉・飯能のサイクルショップミカミ店長、三上 和志 (cycleclub3UP)が駆るのは ボストンのハンドメイド工房FIRE FLY(ファイアーフライ)のステンレス製CXバイク。FIRE FLYはインデペンデント・ファブリケーションの流れをくむ、チタンとステンレスのみ扱う工房だ。IFの工房が引っ越す際にボストンに残りたいメンバーが起こしたブランドだという。
質の高いステンレスTIG溶接フレーム、オリジナルのステムやピラーはどこかマニアック。ホイールにはマヴィックのR-SYSのエグザリット仕様を採用し、雨天のブレーキング性能を確保。FIREFLYのウェブサイト(外部リンク)で紹介されているフレームは、この三上さんのフレームそのものだという。
美しい溶接と、ケーブル上回し工作
シート周りの工作 美しく、シンプルで無駄がない
オリジナルのステムも美しい造形だ
Paulのカンティを使用する
photo&text:Makoto.AYANO
池本 真也 (ワコー機器 アーサー) AUTHOR Champ

関東のGPミストラルのチャンピオンで、2003年世界選手権日本代表の池本 真也 (ワコー機器 アーサー) が駆るのはAUTHOR(アーサー)Champだ。アーサーはチェコのブランドだが、日本で展開されるのは日本側のノウハウを生かしたジオメトリーの日本専用設計モデル。本国では販売されていない。池本はそのR&Dライダーでもある。


ホイールはNOVATEC のチューブラーモデル、LASSER。池本によれば低価格で十分な性能を持つホイールだという。タイヤはレーサー仲間で共同購入したデュガスト。


矢野 大介 (Speedvagen Cyclocross Team) スピードワーゲン Cross

野辺山シクロクロスを主催する矢野大介もSpeedvagen Cyclocross Teamのファクトリーライダーの一人。この日矢野が駆るのは2年前のモデルだが、星条旗をあしらった塗装の美しさが自慢。


サシャ・ホワイト氏のVanilla Workshopから生み出されるSpeedvagen。クロモリフレームながらレーシング色の強いバイクで、必要な所には材料を残し、必要の無い部分は省くなど、レースを重ねる毎にフィードバックが入り改善されているという。ジオメトリーもレーシーなもの。そして細かなカスタムが可能だという。


小坂 光 (宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) BOMA L'EPICE

宇都宮ブリッツェンに所属しながらもシクロクロスでの活動をメインとする小坂光。ご存知小坂正則の息子だ。小坂親子は今季から日本ブランドのBOMAに乗る。デザインが一新したCXモデルのL'EPICEは、軽快さ、速さ、耐久性を備えた本格フルカーボン・シクロクロスバイク。


フレームは東レ T-700ハイモジュラスカーボン 3K仕上げで、フレーム:1,190g フォーク:695g。この日がレースでの初乗りとなったが、初めてにしては印象が良いという。ホイールもBOMAのカーボンホイールを使用する。
鈴木 祐一 (RiseRide) グラファイトデザイン WROCCA

BMX、シクロクロス、MTBで世界選手権日本代表となった経歴を持つ鈴木 祐一 (RiseRide)が駆るのは、自身が開発アドバイザーも務めたグラファイトデザインのCXバイク、WROCCA(ウロッカ)。シティライドからシクロクロスレースまで対応する万能でカジュアルなCXバイクというコンセプトだが、その戦闘力は十分高いという。グラファイトデザイン特有のしなりをいかした設計が特徴で、日本のフィールドに合うように泥ハケ性などが追求されている。




三上 和志 (cycleclub3UP) FIREFLY ステンレス

埼玉・飯能のサイクルショップミカミ店長、三上 和志 (cycleclub3UP)が駆るのは ボストンのハンドメイド工房FIRE FLY(ファイアーフライ)のステンレス製CXバイク。FIRE FLYはインデペンデント・ファブリケーションの流れをくむ、チタンとステンレスのみ扱う工房だ。IFの工房が引っ越す際にボストンに残りたいメンバーが起こしたブランドだという。
質の高いステンレスTIG溶接フレーム、オリジナルのステムやピラーはどこかマニアック。ホイールにはマヴィックのR-SYSのエグザリット仕様を採用し、雨天のブレーキング性能を確保。FIREFLYのウェブサイト(外部リンク)で紹介されているフレームは、この三上さんのフレームそのものだという。




photo&text:Makoto.AYANO