9月23日に長野・松本で開催されたカスティールサイクルクロスマツモトに出場したトップ選手のバイクをクローズアップする。来るべきシクロクロスシーズンに向けて自らのバイクの参考にして欲しい。

竹之内 悠 (チーム ユーラシア) トーヨー TY CYCLO CROSS limited

竹之内 悠 (チーム ユーラシア)  トーヨー TY CYCLO CROSS limited竹之内 悠 (チーム ユーラシア) トーヨー TY CYCLO CROSS limited (c)Makoto.AYANO
2012年シクロクロス全日本チャンピオンの竹之内 悠 (チーム ユーラシア)が駆るのは今年も日本メイドのTOYO(トーヨー)。東洋フレームの名匠石垣鉄也さんがハンドビルドするクロモリフレームだ。最低3台を用意するが、この日メインとしたのはダウンチューブにスクウェア形状のメガチューブを採用している、全日本選手権制覇時にも駆ったモデル。このチューブ仕様については公表されていないが、おそらくコロンバスのウルトラFOCOだろうと推測できる。

チェーンホイールは台湾ブランドのOUNCEの46×38Tを使用チェーンホイールは台湾ブランドのOUNCEの46×38Tを使用 Di2のサテライトスイッチを使用して上ハンドル保持時も変速を可能にDi2のサテライトスイッチを使用して上ハンドル保持時も変速を可能に


Di2を使用するためバッテリー台座が直付けされている。ハンドルは東京サンエスのONEBYESU(ワンバイエス)のJ-Fit.。サドルは下部が絞れたONEBYESU製の「ナロー30」を使用。チェーンホイールは台湾ブランドのOUNCEの46×38Tを使用。ペダルはタイムのアタックカーボンだ。

サドルは下部が絞れたONEBYESU製の「ナロー30」を使用サドルは下部が絞れたONEBYESU製の「ナロー30」を使用 竹之内のサブバイク レース中に頻繁に交換する竹之内のサブバイク レース中に頻繁に交換する



斎藤 亮 (MIYATA-MERIDA BIKING TEAM ) MERIDA CycroCross

斎藤 亮 (MIYATA-MERIDA BIKING TEAM ) MERIDA CycroCross斎藤 亮 (MIYATA-MERIDA BIKING TEAM ) MERIDA CycroCross (c)Makoto.AYANO
マウンテンバイクのクロスカントリーライダーである斎藤 亮 (MIYATA-MERIDA BIKING TEAM )はメリダのディスクブレーキ仕様のフルカーボンCXバイクを駆る。日本に輸入がないモデルのため、フレーム1本だけ本国から取り寄せ、松本CXのレースの朝に組み上がったという。

ディスク台座周りは強度あふれるつくり BB幅は135mmだディスク台座周りは強度あふれるつくり BB幅は135mmだ リアステーはメリダ製MTBを彷彿とさせるパワー溢れるフォルムリアステーはメリダ製MTBを彷彿とさせるパワー溢れるフォルム


フレームの詳細は不明だがナノマトリックスカーボンと記載がある。リアはフレックスステーとされ、柔軟性をもたせた仕様のようだ。MTB界をリードするノウハウを持つメリダの技術が生かされているのだろう。ディスクはAvidBB5が採用され、リアエンド幅は135mm。コンポはスラムRIVALで組み上げている。

タイヤはヴィットリア CROSS EVO XGを使用タイヤはヴィットリア CROSS EVO XGを使用 コンポはスラムRIVALを中心に組み上げているコンポはスラムRIVALを中心に組み上げている



前田 公平 (Speedvagen Cyclocross Team)  スピードワーゲン Cross

前田 公平 (Speedvagen Cyclocross Team)  スピードワーゲン Cross前田 公平 (Speedvagen Cyclocross Team) スピードワーゲン Cross (c)Makoto.AYANO
2012年マウンテンバイク世界選手権U23代表選手の前田公平(MTBはEndress Proride)は今季からSpeedvagen Cyclocross Teamのファクトリーライダーとして迎えられた。この日またがるバイクは伝説的なブランドSpeedvagen(スピードワーゲン)のレーシングチーム仕様バイク。クロモリ製で細身のチューブで組まれながらも高いレーシング性能を持つという。重量は7kg 前半。アーミーグリーンのチームカラーが印象的だ。
コンポはカンパ。ホイールはプロチームも採用するENVI(エンヴィ)だ。タイヤはFMBのハンドメイドチューブラーを使用する。

アーミーグリーンが渋いチームカラー仕様アーミーグリーンが渋いチームカラー仕様 カーボンホイールでも群を抜く軽量性と強靱性のENVEを使用するカーボンホイールでも群を抜く軽量性と強靱性のENVEを使用する



合田 正之 (cycleclub3UP) ジャイアント TCX ADVANCED SL

合田 正之 (cycleclub3UP) ジャイアント TCX ADVANCED SL合田 正之 (cycleclub3UP) ジャイアント TCX ADVANCED SL (c)Makoto.AYANO
サラリーマンながらMTBエリートライダーとしても知られる合田 正之 (cycleclub3UP) が駆るのはジャイアントのフルカーボンCXモデル、TCX ADVANCED SLだ。ラルス・ボーム(ラボバンク)がシクロクロス、そしてロードレースのパリ〜ルーベでも駆るマシンだ。

シマノのCXチェーンホイールを採用 ペダルはタイムATACカーボンシマノのCXチェーンホイールを採用 ペダルはタイムATACカーボン デュラエースカーボンホイールにデュガストタイヤの組み合わせデュラエースカーボンホイールにデュガストタイヤの組み合わせ


ISP&プレスフィットBB仕様で、デュラエースコンポ+ホイールでかなり軽量に仕上がっている。ブレーキはTRP製のEURO X、チェーンホイールはシマノのCXを採用、タイヤはデュガストだ。

ブレーキはTRP製のEURO Xマグネシウムカンティを使用するブレーキはTRP製のEURO Xマグネシウムカンティを使用する サブブレーキレバーを使用し、シケイン進入時の部妙なブレーキングを可能にするサブブレーキレバーを使用し、シケイン進入時の部妙なブレーキングを可能にする



Vol.2 に続く


photo&text:Makoto.AYANO

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