2012/09/15(土) - 23:00
いよいよ始まったツール・ド・北海道、第1ステージを制したのは鹿屋体育大学3年の黒枝士揮。大集団のゴールスプリントを制してリーダーに。
ツール・ド・北海道第1ステージが9月15日(土)、北海道旭川市から当麻町までの156.6kmで行われた。
序盤に4人の逃げが決まるが後半に吸収、終盤はNIPPOが強力にコントロール、ラスト100mで混戦の中から抜け出したのは黒枝。鮮やかで圧倒的なスプリントで制した。
大学生がステージ優勝してリーダージャージを着るのは初(プロローグを除く)。
大学生のステージ優勝は、一昨年の山本元喜(鹿屋体育大)に続いて大会史上2人目。黒枝も山本も現在3年生だ。
95名がスタートラインに並んだ今年のツール・ド・北海道。朝から晴れ渡った旭川市郊外の春光台公園で開会式が始まる。
9時45分にレースはスタート。一路最初のKOMの江丹別峠へ。序盤からアタックがかかるが決定的なものでなくKOMに。ニック・ハミルトン(ジェリーベリー・サイクリング)先頭で通過、下りを経て幌加内の蕎麦畑へ。
ここで集団から散発的に3人が抜け出し、やがてまとまって逃げに。デニス・シェイマノフ(ウズベキスタン・ナショナルチーム)、ロイック・オベール(ヴェロクラブ・メンドリシオ)、栂尾大知(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)だ。この3人はメイン集団に差をつけていく。
この後にメイン集団から窪木一茂(マトリックスパワータグ)が単独アタックして先行の3人に追いつき逃げは4人に。
メイン集団はペースを落とし、差は7分にまで広がる。が中盤過ぎて次第に差は縮まっていく。メイン集団はNIPPOをはじめ各チームが先頭を引く。
2つ目のKOMの於鬼頭トンネルにいたる上りでシェイマノフがアタックすると今度は窪木がそのシェイマノフを抜いて単独先頭でKOMを越える。下り区間で窪木はメイン集団に吸収されてレースは振り出しに。
ここからゴールまでの30kmは平坦。NIPPOが完全コントロールのままゴールへ向かう。ラスト5kmほどから各チームが列車を作りペースを上げる。ゴール前の2.5kmの直線へ。NIPPOが列車を作るものの他チームや個人などと混戦に。
ラスト300mと早い段階からマリウス・ヴィズィアック(マトリックスパワータグ)が先行するがその後失速、そしてマキシミリアーノ・リケーゼ(チームNIPPO)が先頭に。この2人は中央から道路左端まで動く。この動きで空いた中央部分に黒枝が抜け出す。ラスト100mを切ってからの黒枝の加速は驚異的でゴールでは2車身ほどの差をリケーゼにつけて圧勝。雄叫びを上げながらゴールを通過した。
優勝した黒枝は大学3年生。高校時代から大学1年まではスプリンタータイプだったが、昨年から上れるスプリンターとして才能を開花。昨年の本大会では個人総合5位の成績を残している。
大学生のステージ優勝としては、一昨年当時一年生だった同大の山本元喜に次いで2人目。
翌第2ステージは山岳コース。中盤過ぎに現れる十勝岳への2段階の上りがステージの、ひいては本大会の大勢を決める。しかしそこにいたるまでの70kmほどは平坦から丘陵地帯のアップダウンで、リーダーチームのコントロール力が試される区間。この区間の各チームの走り方が注目される。
結果
第1ステージ
1位 黒枝士揮(鹿屋体育大)3時間56分19秒
2位 マキシミリアーノ・リケーゼ(チームNIPPO)
3位 鈴木譲(シマノレーシング)
4位 大久保陣(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)
5位 吉田隼人(ブリヂストンアンカー)
6位 住吉宏太(日本大学)
7位 小室雅成(キャノンデール・スペースゼロポイント)
8位 ショーン・マズィック(ジェリーベリー・サイクリング)
9位 シモーネ・カンパニャーロ(チームNIPPO)
10位 リカルド・ヴァンデルヴェルデ(ジェリーベリー・サイクリング)
個人総合時間賞 第1ステージ終了時点
1位 黒枝士揮(鹿屋体育大)3時間56分09秒
2位 マキシミリアーノ・リケーゼ(チームNIPPO)+04秒
3位 デニス・シェイマノフ(ウズベキスタン・ナショナルチーム)+05秒
4位 鈴木譲(シマノレーシング)+06秒
5位 窪木一茂(マトリックスパワータグ)+07秒
6位 大久保陣(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)+10秒
7位 吉田隼人(ブリヂストンアンカー)
8位 住吉宏太(日本大学)
9位 小室雅成(キャノンデール・スペースゼロポイント)
10位 ショーン・マズィック(ジェリーベリー・サイクリング)
個人総合ポイント賞 第1ステージ終了時点
1位 黒枝士揮(鹿屋体育大)25点
2位 マキシミリアーノ・リケーゼ(チームNIPPO) 20点
3位 鈴木譲(シマノレーシング)16点
個人総合山岳賞 第1ステージ終了時点
1位 ニック・ハミルトン(ジェリーベリー・サイクリング)10点
2位 窪木一茂(マトリックスパワータグ)7点
3位 鈴木譲(シマノレーシング)5点
個人総合U23賞 第1ステージ終了時点
1位 黒枝士揮(鹿屋体育大)3時間56分09秒
2位 住吉宏太(日本大学)+10秒
3位 和田力(日本大学)+10秒
チーム総合時間賞 第1ステージ終了時点
1位 ジェリーベリー・サイクリング 11時間48分57秒
2位 シマノレーシング
3位 日本大学
photo&text:高木秀彰
ツール・ド・北海道第1ステージが9月15日(土)、北海道旭川市から当麻町までの156.6kmで行われた。
序盤に4人の逃げが決まるが後半に吸収、終盤はNIPPOが強力にコントロール、ラスト100mで混戦の中から抜け出したのは黒枝。鮮やかで圧倒的なスプリントで制した。
大学生がステージ優勝してリーダージャージを着るのは初(プロローグを除く)。
大学生のステージ優勝は、一昨年の山本元喜(鹿屋体育大)に続いて大会史上2人目。黒枝も山本も現在3年生だ。
95名がスタートラインに並んだ今年のツール・ド・北海道。朝から晴れ渡った旭川市郊外の春光台公園で開会式が始まる。
9時45分にレースはスタート。一路最初のKOMの江丹別峠へ。序盤からアタックがかかるが決定的なものでなくKOMに。ニック・ハミルトン(ジェリーベリー・サイクリング)先頭で通過、下りを経て幌加内の蕎麦畑へ。
ここで集団から散発的に3人が抜け出し、やがてまとまって逃げに。デニス・シェイマノフ(ウズベキスタン・ナショナルチーム)、ロイック・オベール(ヴェロクラブ・メンドリシオ)、栂尾大知(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)だ。この3人はメイン集団に差をつけていく。
この後にメイン集団から窪木一茂(マトリックスパワータグ)が単独アタックして先行の3人に追いつき逃げは4人に。
メイン集団はペースを落とし、差は7分にまで広がる。が中盤過ぎて次第に差は縮まっていく。メイン集団はNIPPOをはじめ各チームが先頭を引く。
2つ目のKOMの於鬼頭トンネルにいたる上りでシェイマノフがアタックすると今度は窪木がそのシェイマノフを抜いて単独先頭でKOMを越える。下り区間で窪木はメイン集団に吸収されてレースは振り出しに。
ここからゴールまでの30kmは平坦。NIPPOが完全コントロールのままゴールへ向かう。ラスト5kmほどから各チームが列車を作りペースを上げる。ゴール前の2.5kmの直線へ。NIPPOが列車を作るものの他チームや個人などと混戦に。
ラスト300mと早い段階からマリウス・ヴィズィアック(マトリックスパワータグ)が先行するがその後失速、そしてマキシミリアーノ・リケーゼ(チームNIPPO)が先頭に。この2人は中央から道路左端まで動く。この動きで空いた中央部分に黒枝が抜け出す。ラスト100mを切ってからの黒枝の加速は驚異的でゴールでは2車身ほどの差をリケーゼにつけて圧勝。雄叫びを上げながらゴールを通過した。
優勝した黒枝は大学3年生。高校時代から大学1年まではスプリンタータイプだったが、昨年から上れるスプリンターとして才能を開花。昨年の本大会では個人総合5位の成績を残している。
大学生のステージ優勝としては、一昨年当時一年生だった同大の山本元喜に次いで2人目。
翌第2ステージは山岳コース。中盤過ぎに現れる十勝岳への2段階の上りがステージの、ひいては本大会の大勢を決める。しかしそこにいたるまでの70kmほどは平坦から丘陵地帯のアップダウンで、リーダーチームのコントロール力が試される区間。この区間の各チームの走り方が注目される。
結果
第1ステージ
1位 黒枝士揮(鹿屋体育大)3時間56分19秒
2位 マキシミリアーノ・リケーゼ(チームNIPPO)
3位 鈴木譲(シマノレーシング)
4位 大久保陣(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)
5位 吉田隼人(ブリヂストンアンカー)
6位 住吉宏太(日本大学)
7位 小室雅成(キャノンデール・スペースゼロポイント)
8位 ショーン・マズィック(ジェリーベリー・サイクリング)
9位 シモーネ・カンパニャーロ(チームNIPPO)
10位 リカルド・ヴァンデルヴェルデ(ジェリーベリー・サイクリング)
個人総合時間賞 第1ステージ終了時点
1位 黒枝士揮(鹿屋体育大)3時間56分09秒
2位 マキシミリアーノ・リケーゼ(チームNIPPO)+04秒
3位 デニス・シェイマノフ(ウズベキスタン・ナショナルチーム)+05秒
4位 鈴木譲(シマノレーシング)+06秒
5位 窪木一茂(マトリックスパワータグ)+07秒
6位 大久保陣(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)+10秒
7位 吉田隼人(ブリヂストンアンカー)
8位 住吉宏太(日本大学)
9位 小室雅成(キャノンデール・スペースゼロポイント)
10位 ショーン・マズィック(ジェリーベリー・サイクリング)
個人総合ポイント賞 第1ステージ終了時点
1位 黒枝士揮(鹿屋体育大)25点
2位 マキシミリアーノ・リケーゼ(チームNIPPO) 20点
3位 鈴木譲(シマノレーシング)16点
個人総合山岳賞 第1ステージ終了時点
1位 ニック・ハミルトン(ジェリーベリー・サイクリング)10点
2位 窪木一茂(マトリックスパワータグ)7点
3位 鈴木譲(シマノレーシング)5点
個人総合U23賞 第1ステージ終了時点
1位 黒枝士揮(鹿屋体育大)3時間56分09秒
2位 住吉宏太(日本大学)+10秒
3位 和田力(日本大学)+10秒
チーム総合時間賞 第1ステージ終了時点
1位 ジェリーベリー・サイクリング 11時間48分57秒
2位 シマノレーシング
3位 日本大学
photo&text:高木秀彰
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