2012/08/09(木) - 11:33
エネコ・ツアー(UCIワールドツアー)第3ステージがベルギー東部の丘陵地帯を舞台に行なわれ、リーダージャージを抱えるオリカ・グリーンエッジの別府史之らがメイン集団を長時間牽引。集団スプリントでテオ・ボス(オランダ、ラボバンク)がワールドツアー初勝利を飾った。
エネコ・ツアー第3ステージは、ベルギー東部のリエムストを発ち、国境を越えてオランダの丘陵地帯へ。今年9月に開催されるロード世界選手権でメイン会場となるカウベルグとベメレルベルグを含む周回コースを経て、ベルギーのヘンクに戻る全長188km。
合計6つの短い登りが登場するが、集団が破壊されるほどの難易度ではない。イェンス・ケウケレール(ベルギー)のリーダージャージを守るため、一日中オリカ・グリーンエッジは集団コントロールを行なった。
レース序盤から逃げたマッテーオ・ボノ(イタリア、ランプレ・ISD)やヤメス・ファンランドスホート(ベルギー、アクセントジョブス)らレース中盤に最大5分25秒のリード。このタイム差を詰めるべく、フミを始めとするオリカ・グリーンエッジの面々がメイン集団を牽引する。
アルゴス・シマノの力も得て、メイン集団はラスト15kmで吸収。デーヴィッド・タナー(オーストラリア、サクソバンク・ティンコフバンク)のゴール前アタックも失敗に終わり、アルゴス・シマノが主導権を握ったまま集団スプリントが始まる。
トム・フィーラース(オランダ)のリードアウトされたジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)が好位置をキープ。しかしその後ろからテオ・ボス(オランダ、ラボバンク)が勢い良く飛び出す。デゲンコルブやハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・シャープ)の追い込みは届かず、ボスが左腕を突き上げた。
トラック競技のスプリントやケイリンで輝かしい成績を残し、日本の国際競輪にも4年間出場して活躍した経験をもつボス。2009年にラボバンクのコンチネンタルチームでロードレースに転向し、この4年間で通算18勝。今回UCIワールドツアーレース初勝利を飾った。
「難しいレースだった。ラスト数キロはコーナーの連続だったし、レース中に10回はリタイアしようか考えたほど。最後はデゲンコルブの付き位置をキープ出来たので、ポジション取りに力を使う必要がなかった。プロツアーレース(ワールドツアーレース)初勝利であり、自分にとってロードレースにおける最大の勝利だ」と、ボスは語る。
1秒差で総合上位に付けるオメガファーマ・クイックステップ勢や、2秒差のカチューシャ勢はボーナスタイム獲得ならず。フミらのサポートを得たケウケレールがリーダージャージを守っている。オリカ・グリーンエッジはチーム総合成績トップをキープした。
レース内容や選手コメントはレース公式サイトより。
エネコ・ツアー2012第3ステージ結果
1位 テオ・ボス(オランダ、ラボバンク) 4h14'49"
2位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)
3位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
4位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)
5位 マヌエル・ベレッティ(イタリア、アージェードゥーゼル)
6位 フランシスコホセ・ベントソ(スペイン、モビスター)
7位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD)
8位 ミカエル・ファンスタイエン(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
9位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)
10位 ジャコポ・グアルニエーリ(イタリア、アスタナ)
153位 別府史之(日本、オリカ・グリーンエッジ) +2'41"
個人総合成績
1位 イェンス・ケウケレール(ベルギー、オリカ・グリーンエッジ) 10h14'26"
2位 セバスティアン・ラングヴェルト(オランダ、オリカ・グリーンエッジ)
3位 スヴェイン・タフト(カナダ、オリカ・グリーンエッジ)
4位 ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
5位 イェンス・モーリス(オランダ、オリカ・グリーンエッジ)
6位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) +01"
7位 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)
8位 ニキ・テルプストラ(オランダ、オメガファーマ・クイックステップ)
9位 トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
10位 ドリス・デヴェナインス(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
136位 別府史之(日本、オリカ・グリーンエッジ) +4'39"
ポイント賞
ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
チーム総合成績
オリカ・グリーンエッジ
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
エネコ・ツアー第3ステージは、ベルギー東部のリエムストを発ち、国境を越えてオランダの丘陵地帯へ。今年9月に開催されるロード世界選手権でメイン会場となるカウベルグとベメレルベルグを含む周回コースを経て、ベルギーのヘンクに戻る全長188km。
合計6つの短い登りが登場するが、集団が破壊されるほどの難易度ではない。イェンス・ケウケレール(ベルギー)のリーダージャージを守るため、一日中オリカ・グリーンエッジは集団コントロールを行なった。
レース序盤から逃げたマッテーオ・ボノ(イタリア、ランプレ・ISD)やヤメス・ファンランドスホート(ベルギー、アクセントジョブス)らレース中盤に最大5分25秒のリード。このタイム差を詰めるべく、フミを始めとするオリカ・グリーンエッジの面々がメイン集団を牽引する。
アルゴス・シマノの力も得て、メイン集団はラスト15kmで吸収。デーヴィッド・タナー(オーストラリア、サクソバンク・ティンコフバンク)のゴール前アタックも失敗に終わり、アルゴス・シマノが主導権を握ったまま集団スプリントが始まる。
トム・フィーラース(オランダ)のリードアウトされたジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)が好位置をキープ。しかしその後ろからテオ・ボス(オランダ、ラボバンク)が勢い良く飛び出す。デゲンコルブやハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・シャープ)の追い込みは届かず、ボスが左腕を突き上げた。
トラック競技のスプリントやケイリンで輝かしい成績を残し、日本の国際競輪にも4年間出場して活躍した経験をもつボス。2009年にラボバンクのコンチネンタルチームでロードレースに転向し、この4年間で通算18勝。今回UCIワールドツアーレース初勝利を飾った。
「難しいレースだった。ラスト数キロはコーナーの連続だったし、レース中に10回はリタイアしようか考えたほど。最後はデゲンコルブの付き位置をキープ出来たので、ポジション取りに力を使う必要がなかった。プロツアーレース(ワールドツアーレース)初勝利であり、自分にとってロードレースにおける最大の勝利だ」と、ボスは語る。
1秒差で総合上位に付けるオメガファーマ・クイックステップ勢や、2秒差のカチューシャ勢はボーナスタイム獲得ならず。フミらのサポートを得たケウケレールがリーダージャージを守っている。オリカ・グリーンエッジはチーム総合成績トップをキープした。
レース内容や選手コメントはレース公式サイトより。
エネコ・ツアー2012第3ステージ結果
1位 テオ・ボス(オランダ、ラボバンク) 4h14'49"
2位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)
3位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
4位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)
5位 マヌエル・ベレッティ(イタリア、アージェードゥーゼル)
6位 フランシスコホセ・ベントソ(スペイン、モビスター)
7位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD)
8位 ミカエル・ファンスタイエン(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
9位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)
10位 ジャコポ・グアルニエーリ(イタリア、アスタナ)
153位 別府史之(日本、オリカ・グリーンエッジ) +2'41"
個人総合成績
1位 イェンス・ケウケレール(ベルギー、オリカ・グリーンエッジ) 10h14'26"
2位 セバスティアン・ラングヴェルト(オランダ、オリカ・グリーンエッジ)
3位 スヴェイン・タフト(カナダ、オリカ・グリーンエッジ)
4位 ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
5位 イェンス・モーリス(オランダ、オリカ・グリーンエッジ)
6位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) +01"
7位 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)
8位 ニキ・テルプストラ(オランダ、オメガファーマ・クイックステップ)
9位 トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
10位 ドリス・デヴェナインス(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
136位 別府史之(日本、オリカ・グリーンエッジ) +4'39"
ポイント賞
ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
チーム総合成績
オリカ・グリーンエッジ
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
フォトギャラリー
Amazon.co.jp