2009/06/02(火) - 15:57
ドイツ、バイエルン州で5月27日〜31日まで開催された5日間のステージレース、バイエルン・ルントファート(UCI2.HC/通称バイエルン一周レース)で、リーナス・ゲルデマン(ドイツ、チーム・ミルラム)が総合優勝した。また5ステージのうち3ステージのゴールスプリントをアンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)が制しステージ3勝を挙げた。
今年で30回目の開催を祝うバイエルン一周。ドーピングスキャンダルの影響でドイツツアーが消失し、複数日開催のステージレースが一気に減少したドイツにあって、ババリア州一周レースとともに貴重なステージレースだ。出場チームはドイツのプロコンチネンタルチームおよびプロツアーチーム5チームの全11チーム。オランダのスキル・シマノからは別府史之(日本)も出場した。各ステージのダイジェストレポートでお届けする。
第1ステージはケールハイムからミュールドルフまでの196.3km。2級山岳ふたつがあるがが平坦基調のスプリンター向きのコース。序盤から逃げたマルティン・ライマー(ドイツ、サーヴェロ・テストチーム)とヨナス・シュマイザー(ドイツ、ヘイツォマット・マペイ)が逃げたが、ゴール前10キkmで吸収された。
ゴール前ではチームコロンビアの列車が形成され、アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)がクリストファー・サットン(オーストラリア、ガーミン・スリップストリーム)とファビアン・ウェーグマン(ドイツ、チーム・ミルラム)を抑えた。グライペルはドイツ人ながらバイエルン一周には初出場だ。
1位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)4h34'22"
2位 クリストファー・サットン(オーストラリア、ガーミン・スリップストリーム)
3位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、チームミルラム)
25位 別府史之(日本、スキル・シマノ)
総合成績首位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)4h34'22"
ミュールドルフ・ア・インからルーポルディングまでの173.6kmで争われた第2ステージは、1級山岳が2つあり、総合成績を狙うには重要なステージ。
リーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム)、マキシム・モンフォール(ベルギー、チームコロンビア)、トーマス・ピーターソン(アメリカ、ガーミン・スリップストリーム)、ラッセ・ボックマン(デンマーク、サクソバンク)、シルヴァン・カルザッティ(フランス、アグリチュベル)、ダヴィ・ルレイ(フランス、アグリチュベル)、ステファン・デニフル(オーストリア、エルクハウス)、マルクス・アイベガー(オーストリア、エルクハルス)、の8人が後続に大きな差をつけて逃げ切った。
ステージを制し、イエロージャージを手にしたのはマルクス・アイベガー(オーストリア、エルクハウス)。大集団は25分遅れでゴールし、事実上総合争いはこの日集団を離してゴールした8人に絞られることになった。
1位 マルクス・アイベガー(オーストリア、エルクハウス) 4h11'46"
2位 ステファン・デニフル(オーストリア、エルクハウス) +06"
3位 リーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム)
46位 別府史之(日本、スキル・シマノ) +25'33"
総合成績首位 マルクス・アイベガー(オーストリア、エルクハウス) 8h46'03"
バートアイブリングからシュローベンハウゼンまでの178.2キロを走る第3ステージ。序盤からクリストフ・モロー(フランス、アグリチュベル)など20名を含む逃げ集団が形成されるが、アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)で勝利を狙うチームコロンビアがレースを完全にコントロール。
逃げを吸収した後もイエローのハイロード列車が形成され、グライペルがハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ、サーヴェロ・テストチーム)とセバスティアン・シードラー(ドイツ、フォアアールベルク・コラテック)をゴールスプリントで抑え込んで2勝目となる勝利を挙げた。
1位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア) 4h11'37"
2位 ハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ、サーヴェロ・テストチーム)
3位 セバスティアン・シードラー(ドイツ、フォアアールベルク・コラテック)
83位 別府史之(日本、スキル・シマノ)
総合成績首位 マルクス・アイベガー(オーストリア、エルクハウス) 12h57'40"
26キロの個人タイムトライアルはTTスペシャリストのトニ・マルティン(ドイツ、チームコロンビア)が30分9秒のタイムで優勝。
25秒遅れの2位はマルティンのチームメイトで2008年世界選手権個人TT覇者のベアト・グラブシュ(ドイツ、チームコロンビア)。
そして総合争いにも変動があった。37秒遅れで3位のリーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム)がマルクス・アイベガー(オーストリア、エルクハウス)との差を逆転し、イエロージャージを獲得した。
1位 トニ・マルティン(ドイツ、チームコロンビア) 30'09"
2位 ベアト・グラブシュ(ドイツ、チームコロンビア) +25"
3位 リーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム) +37"
52位 別府史之(日本、スキル・シマノ) +2'39"
総合成績首位 リーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム) 13h28'32"
最終第5ステージはロマンチック街道にあるリートベルクからグンツェンハウゼンまでの166.4km。1級山岳と2級山岳がある中級山岳ステージ。
途中逃げグループができるも2級山岳を下ってからは平坦基調のため、総合リーダー要するチームミルラム、そしてハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ)で勝利を狙いたいサーヴェロ・テストチームの働きによって逃げはつぶされた。
そしてゴール前に動いたのはまたも黄色いハイロード列車。発射されたアンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)はハウッスラーを僅差で下し、このレース3ステージあった平坦スプリントステージの全てを制する3勝の快挙を成し遂げた。
個人総合はチームミルラムがアシストするリーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム)が危なげなく首位を守りきり、母国開催のレースでの嬉しい勝利を挙げ、チームミルラムのステージレースにおけるリーダーの責任を果たした。
1位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア) 4h00'33"
2位 ハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ、サーヴェロ・テストチーム)
3位 コルド・フェルナンデス(スペイン、エウスカルテル)
27位 別府史之(日本、スキル・シマノ)
1位 リーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム) 17h29'05"
2位 マキシム・モンフォール(ベルギー、チームコロンビア) +10"
3位 ダヴィ・ルレイ(フランス、アグリチュベル) +26"
4位 ラッセ・ボックマン(デンマーク、サクソバンク) +45"
5位 マルクス・エイベッガー(オーストラリア、ELKハウス) +1'30"
57位 別府史之(日本、スキル・シマノ) +27'34"
今年で30回目の開催を祝うバイエルン一周。ドーピングスキャンダルの影響でドイツツアーが消失し、複数日開催のステージレースが一気に減少したドイツにあって、ババリア州一周レースとともに貴重なステージレースだ。出場チームはドイツのプロコンチネンタルチームおよびプロツアーチーム5チームの全11チーム。オランダのスキル・シマノからは別府史之(日本)も出場した。各ステージのダイジェストレポートでお届けする。
第1ステージ Kelheim - Mu"hldorf a. Inn 196.3km
第1ステージはケールハイムからミュールドルフまでの196.3km。2級山岳ふたつがあるがが平坦基調のスプリンター向きのコース。序盤から逃げたマルティン・ライマー(ドイツ、サーヴェロ・テストチーム)とヨナス・シュマイザー(ドイツ、ヘイツォマット・マペイ)が逃げたが、ゴール前10キkmで吸収された。
ゴール前ではチームコロンビアの列車が形成され、アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)がクリストファー・サットン(オーストラリア、ガーミン・スリップストリーム)とファビアン・ウェーグマン(ドイツ、チーム・ミルラム)を抑えた。グライペルはドイツ人ながらバイエルン一周には初出場だ。
第1ステージ結果
1位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)4h34'22"
2位 クリストファー・サットン(オーストラリア、ガーミン・スリップストリーム)
3位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、チームミルラム)
25位 別府史之(日本、スキル・シマノ)
総合成績首位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)4h34'22"
第2ステージ Mu"hldorf a. Inn - Ruhpolding 173.6km
ミュールドルフ・ア・インからルーポルディングまでの173.6kmで争われた第2ステージは、1級山岳が2つあり、総合成績を狙うには重要なステージ。
リーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム)、マキシム・モンフォール(ベルギー、チームコロンビア)、トーマス・ピーターソン(アメリカ、ガーミン・スリップストリーム)、ラッセ・ボックマン(デンマーク、サクソバンク)、シルヴァン・カルザッティ(フランス、アグリチュベル)、ダヴィ・ルレイ(フランス、アグリチュベル)、ステファン・デニフル(オーストリア、エルクハウス)、マルクス・アイベガー(オーストリア、エルクハルス)、の8人が後続に大きな差をつけて逃げ切った。
ステージを制し、イエロージャージを手にしたのはマルクス・アイベガー(オーストリア、エルクハウス)。大集団は25分遅れでゴールし、事実上総合争いはこの日集団を離してゴールした8人に絞られることになった。
第2ステージ結果
1位 マルクス・アイベガー(オーストリア、エルクハウス) 4h11'46"
2位 ステファン・デニフル(オーストリア、エルクハウス) +06"
3位 リーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム)
46位 別府史之(日本、スキル・シマノ) +25'33"
総合成績首位 マルクス・アイベガー(オーストリア、エルクハウス) 8h46'03"
第3ステージ Bad Aibling - Schrobenhausen 178.2km
バートアイブリングからシュローベンハウゼンまでの178.2キロを走る第3ステージ。序盤からクリストフ・モロー(フランス、アグリチュベル)など20名を含む逃げ集団が形成されるが、アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)で勝利を狙うチームコロンビアがレースを完全にコントロール。
逃げを吸収した後もイエローのハイロード列車が形成され、グライペルがハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ、サーヴェロ・テストチーム)とセバスティアン・シードラー(ドイツ、フォアアールベルク・コラテック)をゴールスプリントで抑え込んで2勝目となる勝利を挙げた。
第3ステージ結果
1位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア) 4h11'37"
2位 ハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ、サーヴェロ・テストチーム)
3位 セバスティアン・シードラー(ドイツ、フォアアールベルク・コラテック)
83位 別府史之(日本、スキル・シマノ)
総合成績首位 マルクス・アイベガー(オーストリア、エルクハウス) 12h57'40"
第4ステージ 26km個人TT Etappe Einzelzeitfahren Friedberg
26キロの個人タイムトライアルはTTスペシャリストのトニ・マルティン(ドイツ、チームコロンビア)が30分9秒のタイムで優勝。
25秒遅れの2位はマルティンのチームメイトで2008年世界選手権個人TT覇者のベアト・グラブシュ(ドイツ、チームコロンビア)。
そして総合争いにも変動があった。37秒遅れで3位のリーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム)がマルクス・アイベガー(オーストリア、エルクハウス)との差を逆転し、イエロージャージを獲得した。
第4ステージ結果
1位 トニ・マルティン(ドイツ、チームコロンビア) 30'09"
2位 ベアト・グラブシュ(ドイツ、チームコロンビア) +25"
3位 リーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム) +37"
52位 別府史之(日本、スキル・シマノ) +2'39"
総合成績首位 リーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム) 13h28'32"
第5ステージ Friedberg - Gunzenhausen 166.4km
最終第5ステージはロマンチック街道にあるリートベルクからグンツェンハウゼンまでの166.4km。1級山岳と2級山岳がある中級山岳ステージ。
途中逃げグループができるも2級山岳を下ってからは平坦基調のため、総合リーダー要するチームミルラム、そしてハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ)で勝利を狙いたいサーヴェロ・テストチームの働きによって逃げはつぶされた。
そしてゴール前に動いたのはまたも黄色いハイロード列車。発射されたアンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)はハウッスラーを僅差で下し、このレース3ステージあった平坦スプリントステージの全てを制する3勝の快挙を成し遂げた。
個人総合はチームミルラムがアシストするリーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム)が危なげなく首位を守りきり、母国開催のレースでの嬉しい勝利を挙げ、チームミルラムのステージレースにおけるリーダーの責任を果たした。
第5ステージ結果
1位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア) 4h00'33"
2位 ハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ、サーヴェロ・テストチーム)
3位 コルド・フェルナンデス(スペイン、エウスカルテル)
27位 別府史之(日本、スキル・シマノ)
総合成績
1位 リーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム) 17h29'05"
2位 マキシム・モンフォール(ベルギー、チームコロンビア) +10"
3位 ダヴィ・ルレイ(フランス、アグリチュベル) +26"
4位 ラッセ・ボックマン(デンマーク、サクソバンク) +45"
5位 マルクス・エイベッガー(オーストラリア、ELKハウス) +1'30"
57位 別府史之(日本、スキル・シマノ) +27'34"
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