2009/05/25(月) - 11:25
2009年5月24日、ボルタ・ア・カタルーニャ最終ステージとなる第7ステージがアルト・レンディメンセンター〜カタルーニャ・サーキット間の110.8kmで行われ、集団スプリントをグレッグ・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)が制し、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)が総合優勝に輝いた。
最終日を迎えたボルタ・ア・カタルーニャ2009。主だった山岳もないために、総合が変動するようなステージではなく、逃げが決まるか、集団スプリントとなるかに焦点が集まった。
距離は110.8kmと短いながら、最終ステージということもあってか序盤はスローに進む。気温は30度を越え、初夏の趣を呈したスペイン・カタルーニャ地方だ。
およそ30km地点からアタックがかかるが、なかなか決まらず、48.6km地点の2級山岳サン・フェリウで飛び出した3人によって逃げグループが形成される。メンバーはレオナルド・デュケ(コロンビア、コフィディス)、コース・ムーレンハウト(オランダ、ラボバンク)、マチュー・ラダニュ(フランス、フランセーズデジュー)。
だがこの逃げも登りで総合上位陣がペースアップしたためにほどなくして吸収。リーダージャージのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)を抱えるケスデパーニュと、連日のスプリント勝利を狙うサーヴェロやチームコロンビアが集団をコントロール。
ボルタのグランフィナーレを飾るのはF1の開催で知られるモンテメロのカタルーニャ・サーキットだ。このサーキットへの入り口で単独アタックをかけたのはスヴェン・タフト(カナダ、ガーミン)。力走はしかしスプリンターチームの牽引に潰され、勝負は集団スプリントに。
残り1kmで隊列を組んだ黒い軍団、サーヴェロテストチーム。トール・フースホフト(ノルウェー)の大会4勝目を狙ったが、この日はサーヴェロの後塵を拝し続けたチームコロンビアが勝利を呼び込んだ。
スプリントを制したのはこの2日間、4位・3位に甘んじていたグレッグ・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)。同時開催のジロ・デ・イタリアでは好調続きのチームに呼応するように、最終ステージで結果を出した。
2位にはロイド・モンドリー(フランス、アージェードゥーゼル)、3位にはこちらも上位続きだったファビオ・サバティーニ(イタリア、リクイガス)が入った。フースホフトは4位に沈んだ。
メイン集団内でゴールしたバルベルデはダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン)に対しての15秒差を守り切って総合優勝を遂げた。オペラシオン・プエルトへの関与がここにきてイタリアのレースとツール・ド・フランスの出場不可という制裁をとられ、モチベーションが削がれる中、スペインを代表する選手としてその実力を見せつけた形になった。
新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)は集団前方18位でゴールし、総合80位でこのボルタ・ア・カタルーニャをフィニッシュ。ツール・ド・フランス出場を目指す新城にとって、これからのレースも一戦一戦重要なものになるだろう。
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)のコメント
僕一人じゃなくて、このレースで強靭さを見せたケスデパーニュチーム一丸となっての勝利だ。僕がリーダージャージを着てからのチームメイトの素晴らしい働きにありがとうと言いたいよ。面白いコースレイアウトや観衆の温かい声援があって、このレースは全体としてとても美しいものだった。ツール・ド・ロマンディでちょっと体調を崩した後にここに来ることにしたのはキツかったけど、僕の気持ちは日ごとに良くなっていったよ。これはきたるべきレース、とりわけ僕が次のレースに選んだドーフィネ・リベレに向けていい兆候だよ」
ボルタ・ア・カタルーニャ2009第7ステージ結果
1位 グレッグ・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)2h26'51"
2位 ロイド・モンドリー(フランス、アージェードゥーゼル)
3位 ファビオ・サバティーニ(イタリア、リクイガス)
4位 トール・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ)
5位 パブロ・ウルタスン(スペイン、エウスカルテル)
6位 マッティ・ブレッシェル(デンマーク、サクソバンク)
7位 セバスチャン・ラング(ドイツ、サイレンス・ロット)
8位 レオナルド・デュケ(コロンビア、コフィディス)
9位 ウィリアム・ボネ(フランス、Bboxブイグテレコム)
10位 ロイ・センチェンス(ベルギー、サイレンス・ロット)
18位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)
総合成績
1位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)24h12'10"
2位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン)+15"
3位 アイマル・スベルディア(スペイン、アスタナ)+22"
4位 ミケル・アスタルロサ(スペイン、エウスカルテル)+34"
5位 アンヘル・ゴメスマルチャンテ(スペイン、サーヴェロ)+38"
6位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、サクソバンク)+45"
7位 アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ)+49"
8位 シャビエル・トンド(スペイン、アンダルシア・カハスール)+56"
9位 サミュエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)+1'42"
10位 ダビ・デラフエンテ(スペイン、フジ・セルヴェット)+1'52"
80位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)+29'53"
山岳賞
フリアン・サンチェス(スペイン、コンテンポリス)
スプリント賞
サミュエル・デュムラン(フランス、コフィディス)
カタルーニャ出身選手賞
シャビエル・トンド(スペイン、アンダルシア・カハスール)
チーム総合
アスタナ
最終日を迎えたボルタ・ア・カタルーニャ2009。主だった山岳もないために、総合が変動するようなステージではなく、逃げが決まるか、集団スプリントとなるかに焦点が集まった。
距離は110.8kmと短いながら、最終ステージということもあってか序盤はスローに進む。気温は30度を越え、初夏の趣を呈したスペイン・カタルーニャ地方だ。
およそ30km地点からアタックがかかるが、なかなか決まらず、48.6km地点の2級山岳サン・フェリウで飛び出した3人によって逃げグループが形成される。メンバーはレオナルド・デュケ(コロンビア、コフィディス)、コース・ムーレンハウト(オランダ、ラボバンク)、マチュー・ラダニュ(フランス、フランセーズデジュー)。
だがこの逃げも登りで総合上位陣がペースアップしたためにほどなくして吸収。リーダージャージのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)を抱えるケスデパーニュと、連日のスプリント勝利を狙うサーヴェロやチームコロンビアが集団をコントロール。
ボルタのグランフィナーレを飾るのはF1の開催で知られるモンテメロのカタルーニャ・サーキットだ。このサーキットへの入り口で単独アタックをかけたのはスヴェン・タフト(カナダ、ガーミン)。力走はしかしスプリンターチームの牽引に潰され、勝負は集団スプリントに。
残り1kmで隊列を組んだ黒い軍団、サーヴェロテストチーム。トール・フースホフト(ノルウェー)の大会4勝目を狙ったが、この日はサーヴェロの後塵を拝し続けたチームコロンビアが勝利を呼び込んだ。
スプリントを制したのはこの2日間、4位・3位に甘んじていたグレッグ・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)。同時開催のジロ・デ・イタリアでは好調続きのチームに呼応するように、最終ステージで結果を出した。
2位にはロイド・モンドリー(フランス、アージェードゥーゼル)、3位にはこちらも上位続きだったファビオ・サバティーニ(イタリア、リクイガス)が入った。フースホフトは4位に沈んだ。
メイン集団内でゴールしたバルベルデはダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン)に対しての15秒差を守り切って総合優勝を遂げた。オペラシオン・プエルトへの関与がここにきてイタリアのレースとツール・ド・フランスの出場不可という制裁をとられ、モチベーションが削がれる中、スペインを代表する選手としてその実力を見せつけた形になった。
新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)は集団前方18位でゴールし、総合80位でこのボルタ・ア・カタルーニャをフィニッシュ。ツール・ド・フランス出場を目指す新城にとって、これからのレースも一戦一戦重要なものになるだろう。
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)のコメント
僕一人じゃなくて、このレースで強靭さを見せたケスデパーニュチーム一丸となっての勝利だ。僕がリーダージャージを着てからのチームメイトの素晴らしい働きにありがとうと言いたいよ。面白いコースレイアウトや観衆の温かい声援があって、このレースは全体としてとても美しいものだった。ツール・ド・ロマンディでちょっと体調を崩した後にここに来ることにしたのはキツかったけど、僕の気持ちは日ごとに良くなっていったよ。これはきたるべきレース、とりわけ僕が次のレースに選んだドーフィネ・リベレに向けていい兆候だよ」
ボルタ・ア・カタルーニャ2009第7ステージ結果
1位 グレッグ・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)2h26'51"
2位 ロイド・モンドリー(フランス、アージェードゥーゼル)
3位 ファビオ・サバティーニ(イタリア、リクイガス)
4位 トール・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ)
5位 パブロ・ウルタスン(スペイン、エウスカルテル)
6位 マッティ・ブレッシェル(デンマーク、サクソバンク)
7位 セバスチャン・ラング(ドイツ、サイレンス・ロット)
8位 レオナルド・デュケ(コロンビア、コフィディス)
9位 ウィリアム・ボネ(フランス、Bboxブイグテレコム)
10位 ロイ・センチェンス(ベルギー、サイレンス・ロット)
18位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)
総合成績
1位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)24h12'10"
2位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン)+15"
3位 アイマル・スベルディア(スペイン、アスタナ)+22"
4位 ミケル・アスタルロサ(スペイン、エウスカルテル)+34"
5位 アンヘル・ゴメスマルチャンテ(スペイン、サーヴェロ)+38"
6位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、サクソバンク)+45"
7位 アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ)+49"
8位 シャビエル・トンド(スペイン、アンダルシア・カハスール)+56"
9位 サミュエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)+1'42"
10位 ダビ・デラフエンテ(スペイン、フジ・セルヴェット)+1'52"
80位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)+29'53"
山岳賞
フリアン・サンチェス(スペイン、コンテンポリス)
スプリント賞
サミュエル・デュムラン(フランス、コフィディス)
カタルーニャ出身選手賞
シャビエル・トンド(スペイン、アンダルシア・カハスール)
チーム総合
アスタナ
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