2012/02/24(金) - 16:45
2012年2月24日、マレーシアで第17回ツール・ド・ランカウイ（UCI2.HC）が開幕。初日の20.3km個人タイムトライアルで2位以下を1分引き離す圧倒的な走りを見せたデーヴィッド・ザブリスキー（アメリカ、ガーミン・バラクーダ）が優勝した。
圧倒的なトップタイムで優勝したデーヴィッド・ザブリスキー（アメリカ、ガーミン・バラクーダ） photo:Sonoko Tanaka初日の個人タイムトライアルは、首都クアラルンプールに近い行政都市プトラジャヤを発着する20.3kmの平坦コース。TTバイクの使用は許されておらず、各選手DHバーを付けただけのノーマルバイク（もしくは完全なノーマルバイク）を駆った。
25分台後半の好タイムを出し、レース前半をリードしたのは、ドラパック・ポルシェのアダム・フェラン（オーストラリア）とダレン・ラプソーン（オーストラリア）の2人。昨年のツール・ド・台湾のプロローグで優勝した20歳のフェランがホットシートに座る。
しかしザブリスキーの走りはずば抜けていた。ザブリスキーはなんとフェランのタイムを1分も更新する24分34秒というトップタイムをマーク。最終走者のアレクサンドル・ヴィノクロフ（カザフスタン、アスタナ）が2分41秒遅れの40位に沈む中、ノーマルバイクで49.57km/hという平均スピードを出したザブリスキーが圧勝した。
シーズン初戦を勝ち星を挙げたザブリスキーは黄色いリーダージャージを獲得。ガーミン・バラクーダのエースを担うトム・ダニエルソン（アメリカ）は1分17秒遅れのステージ4位、ジャパンカップ覇者ネイサン・ハース（オーストラリア）は1分39秒遅れのステージ9位に入っている。
タイムロスを1分26秒にとどめたホセ・ルハノ（ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ）を除き、総合優勝候補の南米出身クライマーたちはことごとくタイムを失っている。
日本勢は、3分07秒遅れの西谷泰治（愛三工業レーシングチーム）の58位が最高位。直前までロンドンで行なわれていたトラックワールドカップに出場した元全日本TTチャンピオン盛一大（愛三工業レーシングチーム）は79位に終わっている。
ステージ表彰台 優勝はデーヴィッド・ザブリスキー（アメリカ、ガーミン・バラクーダ） photo:Sonoko Tanaka
アジアンライダー賞ジャージを獲得したデミトリ・グルージェフ（カザフスタン、アスタナ）と、総合リーダージャージのデーヴィッド・ザブリスキー（アメリカ、ガーミン・バラクーダ） photo:Sonoko Tanaka
ツール・ド・ランカウイ2012第1ステージ結果
1位 デーヴィッド・ザブリスキー（アメリカ、ガーミン・バラクーダ） 24'34"
2位 アダム・フェラン（オーストラリア、ドラパック・ポルシェ） +1'00"
3位 ダレン・ラプソーン（オーストラリア、ドラパック・ポルシェ） +1'10"
4位 トム・ダニエルソン（アメリカ、ガーミン・バラクーダ） +1'17"
5位 ホセ・ルハノ（ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ） +1'26"
6位 ジョセフ、クーパー（ニュージーランド、ニュージーランドチーム）+1'31"
7位 デミトリ・グルージェフ（カザフスタン、アスタナ） +1'33"
8位 アレクサンドル・ディアチェンコ（カザフスタン、アスタナ） +1'38"
9位 ネイサン・ハース（オーストラリア、ガーミン・バラクーダ） +1'39"
10位 ベヘナム・ハリリ（イラン、タブリズペトロケミカル） +1'46"
58位 西谷泰治（日本、愛三工業レーシングチーム） +3'07"
67位 伊藤雅和（日本、愛三工業レーシングチーム） +3'20"
76位 福島晋一（日本、トレンガヌプロアジア） +3'37"
79位 盛一大（日本、愛三工業レーシングチーム） +3'42"
82位 中島康晴（日本、愛三工業レーシングチーム） +3'51"
87位 鈴木謙一（日本、愛三工業レーシングチーム） +3'54"
96位 品川真寛（日本、愛三工業レーシングチーム） +4'01"
個人総合成績
1位 デーヴィッド・ザブリスキー（アメリカ、ガーミン・バラクーダ） 24'34"
2位 アダム・フェラン（オーストラリア、ドラパック・ポルシェ） +1'00"
3位 ダレン・ラプソーン（オーストラリア、ドラパック・ポルシェ） +1'10"
4位 トム・ダニエルソン（アメリカ、ガーミン・バラクーダ） +1'17"
5位 ホセ・ルハノ（ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ） +1'26"
6位 ジョセフ、クーパー（ニュージーランド、ニュージーランドチーム）+1'31"
7位 デミトリ・グルージェフ（カザフスタン、アスタナ） +1'33"
8位 アレクサンドル・ディアチェンコ（カザフスタン、アスタナ） +1'38"
9位 ネイサン・ハース（オーストラリア、ガーミン・バラクーダ） +1'39"
10位 ベヘナム・ハリリ（イラン、タブリズペトロケミカル） +1'46"
58位 西谷泰治（日本、愛三工業レーシングチーム） +3'07"
67位 伊藤雅和（日本、愛三工業レーシングチーム） +3'20"
76位 福島晋一（日本、トレンガヌプロアジア） +3'37"
79位 盛一大（日本、愛三工業レーシングチーム） +3'42"
82位 中島康晴（日本、愛三工業レーシングチーム） +3'51"
87位 鈴木謙一（日本、愛三工業レーシングチーム） +3'54"
96位 品川真寛（日本、愛三工業レーシングチーム） +4'01"
アジアンライダー賞
デミトリ・グルージェフ（カザフスタン、アスタナ）
チーム総合成績
ガーミン・バラクーダ
アジアンチーム総合成績
アスタナ
text:Kei Tsuji
photo:Sonoko Tanaka
圧倒的なトップタイムで優勝したデーヴィッド・ザブリスキー（アメリカ、ガーミン・バラクーダ） photo:Sonoko Tanaka初日の個人タイムトライアルは、首都クアラルンプールに近い行政都市プトラジャヤを発着する20.3kmの平坦コース。TTバイクの使用は許されておらず、各選手DHバーを付けただけのノーマルバイク（もしくは完全なノーマルバイク）を駆った。25分台後半の好タイムを出し、レース前半をリードしたのは、ドラパック・ポルシェのアダム・フェラン（オーストラリア）とダレン・ラプソーン（オーストラリア）の2人。昨年のツール・ド・台湾のプロローグで優勝した20歳のフェランがホットシートに座る。
しかしザブリスキーの走りはずば抜けていた。ザブリスキーはなんとフェランのタイムを1分も更新する24分34秒というトップタイムをマーク。最終走者のアレクサンドル・ヴィノクロフ（カザフスタン、アスタナ）が2分41秒遅れの40位に沈む中、ノーマルバイクで49.57km/hという平均スピードを出したザブリスキーが圧勝した。
シーズン初戦を勝ち星を挙げたザブリスキーは黄色いリーダージャージを獲得。ガーミン・バラクーダのエースを担うトム・ダニエルソン（アメリカ）は1分17秒遅れのステージ4位、ジャパンカップ覇者ネイサン・ハース（オーストラリア）は1分39秒遅れのステージ9位に入っている。
タイムロスを1分26秒にとどめたホセ・ルハノ（ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ）を除き、総合優勝候補の南米出身クライマーたちはことごとくタイムを失っている。
日本勢は、3分07秒遅れの西谷泰治（愛三工業レーシングチーム）の58位が最高位。直前までロンドンで行なわれていたトラックワールドカップに出場した元全日本TTチャンピオン盛一大（愛三工業レーシングチーム）は79位に終わっている。
ステージ表彰台 優勝はデーヴィッド・ザブリスキー（アメリカ、ガーミン・バラクーダ） photo:Sonoko Tanakaアジアンライダー賞ジャージを獲得したデミトリ・グルージェフ（カザフスタン、アスタナ）と、総合リーダージャージのデーヴィッド・ザブリスキー（アメリカ、ガーミン・バラクーダ） photo:Sonoko Tanakaツール・ド・ランカウイ2012第1ステージ結果
1位 デーヴィッド・ザブリスキー（アメリカ、ガーミン・バラクーダ） 24'34"
2位 アダム・フェラン（オーストラリア、ドラパック・ポルシェ） +1'00"
3位 ダレン・ラプソーン（オーストラリア、ドラパック・ポルシェ） +1'10"
4位 トム・ダニエルソン（アメリカ、ガーミン・バラクーダ） +1'17"
5位 ホセ・ルハノ（ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ） +1'26"
6位 ジョセフ、クーパー（ニュージーランド、ニュージーランドチーム）+1'31"
7位 デミトリ・グルージェフ（カザフスタン、アスタナ） +1'33"
8位 アレクサンドル・ディアチェンコ（カザフスタン、アスタナ） +1'38"
9位 ネイサン・ハース（オーストラリア、ガーミン・バラクーダ） +1'39"
10位 ベヘナム・ハリリ（イラン、タブリズペトロケミカル） +1'46"
58位 西谷泰治（日本、愛三工業レーシングチーム） +3'07"
67位 伊藤雅和（日本、愛三工業レーシングチーム） +3'20"
76位 福島晋一（日本、トレンガヌプロアジア） +3'37"
79位 盛一大（日本、愛三工業レーシングチーム） +3'42"
82位 中島康晴（日本、愛三工業レーシングチーム） +3'51"
87位 鈴木謙一（日本、愛三工業レーシングチーム） +3'54"
96位 品川真寛（日本、愛三工業レーシングチーム） +4'01"
個人総合成績
1位 デーヴィッド・ザブリスキー（アメリカ、ガーミン・バラクーダ） 24'34"
2位 アダム・フェラン（オーストラリア、ドラパック・ポルシェ） +1'00"
3位 ダレン・ラプソーン（オーストラリア、ドラパック・ポルシェ） +1'10"
4位 トム・ダニエルソン（アメリカ、ガーミン・バラクーダ） +1'17"
5位 ホセ・ルハノ（ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ） +1'26"
6位 ジョセフ、クーパー（ニュージーランド、ニュージーランドチーム）+1'31"
7位 デミトリ・グルージェフ（カザフスタン、アスタナ） +1'33"
8位 アレクサンドル・ディアチェンコ（カザフスタン、アスタナ） +1'38"
9位 ネイサン・ハース（オーストラリア、ガーミン・バラクーダ） +1'39"
10位 ベヘナム・ハリリ（イラン、タブリズペトロケミカル） +1'46"
58位 西谷泰治（日本、愛三工業レーシングチーム） +3'07"
67位 伊藤雅和（日本、愛三工業レーシングチーム） +3'20"
76位 福島晋一（日本、トレンガヌプロアジア） +3'37"
79位 盛一大（日本、愛三工業レーシングチーム） +3'42"
82位 中島康晴（日本、愛三工業レーシングチーム） +3'51"
87位 鈴木謙一（日本、愛三工業レーシングチーム） +3'54"
96位 品川真寛（日本、愛三工業レーシングチーム） +4'01"
アジアンライダー賞
デミトリ・グルージェフ（カザフスタン、アスタナ）
チーム総合成績
ガーミン・バラクーダ
アジアンチーム総合成績
アスタナ
text:Kei Tsuji
photo:Sonoko Tanaka
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