栃木県・宇都宮市に拠点を置くUCIコンチネンタルチーム・宇都宮ブリッツェンが、エーススプリンターとしてチームを牽引した辻善光と、チーム発足時のメンバーである小坂光のチーム離脱を発表した。

ジャパンカップ・クリテリウムで4位に入った辻善光(宇都宮ブリッツェン)ジャパンカップ・クリテリウムで4位に入った辻善光(宇都宮ブリッツェン) photo:Kei Tsuji辻善光はすでに国内チームへの移籍が決まっているが、移籍先については未発表。以下は栗村修監督のコメント。

『日本には数少ないロードスプリンターとしてこの2年間宇都宮ブリッツェンを支えてきてくれた辻選手が来季他チームへ移籍することになりました。様々な形態のレースで勝利を狙わなければならない宇都宮ブリッツェンにとって辻選手が抜けることはとても大きなマイナスであり、来季はピュアスプリンター不在となるためスピード系のレースでは苦戦が予想されます。辻選手自身は今回の移籍についてかなりの寂しさを感じているようですが、この世界が契約社会である以上選手たちが新たな可能性を求めて走る場を変えることはある意味で必然でもあります。来季は手強い敵となりますが個人的には彼の更なる飛躍を応援したいとも思っています。』

シクロクロスレーサーとしての成長を目指す小坂光(宇都宮ブリッツェン)シクロクロスレーサーとしての成長を目指す小坂光(宇都宮ブリッツェン) photo:Kei Tsuji一方、今シーズン社会人として働きながらレース活動を継続した小坂光。今後はシクロクロスレーサーとしての成長を目指す。以下は栗村修監督のコメント。

『宇都宮ブリッツェンはチーム発足時からのメンバーであった小坂選手との契約を新たに延長しないことを決めました。今季社会人としてレース活動との二足のわらじを選んだ小坂選手でしたが、進化を続けるチームとの距離は開く傾向にあり、彼自身、そしてチームにとってもこれ以上の活動継続は不利益となると判断し、非常に残念ではありますが今回の決断に至りました。今後は小坂選手自身が情熱を燃やしているシクロクロスの活動に専念するとのこと。彼自身が選択した道なわけですから、しっかりと自らの理想を追求し立派な社会人レーサーに成長することを願っています。』