2011/10/09(日) - 00:12
2011年10月8日、ツアー・オブ・北京第4ステージはトップスプリンターが集うゴールスプリントに持ち込まれ、トラック世界選手権スクラッチ銀メダリストの22歳エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)が勝利。チームメイトのペーター・サガン(スロバキア)が2位に入った。
逃げグループを形成するダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD)やティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック) riphoto:Sonoko Tanakaツアー・オブ・北京第4ステージは、北京北方の延慶(イェンチン)から順義(シュンイ)オリンピック水上公園までの今大会最長189.5km。中盤にかけてカテゴリー山岳が3級、2級、3級と続くが、ビッグスプリンターも問題なくクリアできるレベル。最後は2008年の北京五輪でカヌー競技が行なわれた水上公園にゴールする。
レースはティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)、イーリョ・ケイセ(ベルギー、クイックステップ)、フレデリック・フェヘレン(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)、ジュリアン・ベラール(フランス、アージェードゥーゼル)のエスケープで動き出す。
山岳地帯を離れて北京郊外へと向かう photo:Sonoko Tanakaこの4名には、遅れてダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD)とワン・メイイン(中国、中国ナショナルチーム)が合流。脚の揃った6名は最大5分のリードを稼ぎ出した。
総合で59秒遅れのマシャドがバーチャル総合首位に立ったものの、HTC・ハイロード率いるメイン集団がレース後半にかけて追いつめる。
HTC・ハイロードがコントロールを続けるメイン集団 photo:Sonoko Tanakaリーダージャージを着るトニ・マルティン(ドイツ、HTC・ハイロード)は「逃げグループが大きすぎたので、レースのコントロールは容易ではなかった。吸収までに時間がかかったけど、チームが仕事をこなしてくれたおかげで、何も問題はなかった」と振り返る。スプリンターチームの助力を得たHTC・ハイロードは、ゴールまで距離を残して逃げを飲み込んだ。
チームスカイやカチューシャ、サクソバンク・サンガードが競り合うゴールスプリント。混戦の中を抜け出したリクイガス・キャノンデールが、ダヴィデ・チモライ(イタリア)、ペーター・サガン(スロバキア)の順でヴィヴィアーニを送り出す。発射台役のサガンが好位置をキープしたまま、ヴィヴィアーニが先頭でゴールに突進した。
矢を射るポーズでゴールするエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) photo:Sonoko Tanaka
ワールドツアーレース初勝利を飾ったエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) photo:Sonoko Tanakaヴィヴィアーニはジュニア時代からロードとトラックを両立する若きスプリンター。昨年リクイガスでプロデビューし、早速メモリアル・マルコパンターニで優勝。ツアー・オブ・ターキーでもステージ優勝を飾っている。
今年はイタリア開幕戦GPエトゥルスキやインドのツール・ド・ムンバイで優勝。トラック世界選手権ではスクラッチで銀メダルを獲得した。
シャンパンのボトルを交わすトニ・マルティン(ドイツ、HTC・ハイロード)とデニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ) photo:Sonoko Tanaka「長い長いステージの締めくくりはハイスピードなスプリントだった。チームの働きはファンタスティックだったよ。プロ2年目の自分にとってこの上ない勝利。まだ若いので、来年はビッグレースのスプリントで勝利を狙いたい」と語るヴィヴィアーニはまだ22歳。ステージ2位の21歳サガンとともに、リクイガス・キャノンデールを代表するスプリンターだ。
この日も総合は動かず、マルティンは総合リードを守ったまま最終ステージに挑むことに。最終第5ステージは、北京の鳥の巣スタジアム前にゴールする118km。完全なフラットコースであり、再びスプリンターの闘いに持ち込まれる可能性が高い。
レース内容や選手コメントはレース公式リリースより。
ツアー・オブ・北京2011第4ステージ結果
1位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 4h09'08"
2位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)
3位 フアンホセ・アエド(アルゼンチン、サクソバンク・サンガード)
4位 デニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)
5位 アレクサンドル・ポルセフ(ロシア、カチューシャ)
6位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、BMCレーシングチーム)
7位 リー・ハワード(オーストラリア、HTC・ハイロード)
8位 マヌエーレ・モーリ(イタリア、ランプレ・ISD)
9位 エンリケ・サンス(スペイン、モビスター)
10位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ)
個人総合成績
1位 トニ・マルティン(ドイツ、HTC・ハイロード) 11h19'27"
2位 デーヴィット・ミラー(イギリス、ガーミン・サーヴェロ) +17"
3位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) +26"
4位 スティーブ・クミングス(イギリス、チームスカイ) +35"
5位 オリヴィエ・カイセン(ベルギー、オメガファーマ・ロット) +39"
6位 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ラボバンク) +41"
7位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル) +43"
8位 アンドレー・グリブコ(ウクライナ、アスタナ)
9位 ダリオ・カタルド(イタリア、クイックステップ)
10位 ニキ・テルプストラ(オランダ、クイックステップ) +46"
ポイント賞
デニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)
山岳賞
イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル)
新人賞
ベンジャミン・キング(アメリカ、レディオシャック)
チーム総合成績
チームスカイ
text:Kei Tsuji
photo:Sonoko Tanaka
![逃げグループを形成するダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD)やティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/10/09/Beijing_4-5231.jpg)
レースはティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)、イーリョ・ケイセ(ベルギー、クイックステップ)、フレデリック・フェヘレン(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)、ジュリアン・ベラール(フランス、アージェードゥーゼル)のエスケープで動き出す。
![山岳地帯を離れて北京郊外へと向かう](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/10/09/Beijing_4-8452.jpg)
総合で59秒遅れのマシャドがバーチャル総合首位に立ったものの、HTC・ハイロード率いるメイン集団がレース後半にかけて追いつめる。
![HTC・ハイロードがコントロールを続けるメイン集団](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/10/09/Beijing_4-5373.jpg)
チームスカイやカチューシャ、サクソバンク・サンガードが競り合うゴールスプリント。混戦の中を抜け出したリクイガス・キャノンデールが、ダヴィデ・チモライ(イタリア)、ペーター・サガン(スロバキア)の順でヴィヴィアーニを送り出す。発射台役のサガンが好位置をキープしたまま、ヴィヴィアーニが先頭でゴールに突進した。
![矢を射るポーズでゴールするエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/10/09/Beijing_4-5501.jpg)
![ワールドツアーレース初勝利を飾ったエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/10/09/Beijing_4-5537.jpg)
今年はイタリア開幕戦GPエトゥルスキやインドのツール・ド・ムンバイで優勝。トラック世界選手権ではスクラッチで銀メダルを獲得した。
![シャンパンのボトルを交わすトニ・マルティン(ドイツ、HTC・ハイロード)とデニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/10/09/Beijing_4-5748.jpg)
この日も総合は動かず、マルティンは総合リードを守ったまま最終ステージに挑むことに。最終第5ステージは、北京の鳥の巣スタジアム前にゴールする118km。完全なフラットコースであり、再びスプリンターの闘いに持ち込まれる可能性が高い。
レース内容や選手コメントはレース公式リリースより。
ツアー・オブ・北京2011第4ステージ結果
1位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 4h09'08"
2位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)
3位 フアンホセ・アエド(アルゼンチン、サクソバンク・サンガード)
4位 デニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)
5位 アレクサンドル・ポルセフ(ロシア、カチューシャ)
6位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、BMCレーシングチーム)
7位 リー・ハワード(オーストラリア、HTC・ハイロード)
8位 マヌエーレ・モーリ(イタリア、ランプレ・ISD)
9位 エンリケ・サンス(スペイン、モビスター)
10位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ)
個人総合成績
1位 トニ・マルティン(ドイツ、HTC・ハイロード) 11h19'27"
2位 デーヴィット・ミラー(イギリス、ガーミン・サーヴェロ) +17"
3位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) +26"
4位 スティーブ・クミングス(イギリス、チームスカイ) +35"
5位 オリヴィエ・カイセン(ベルギー、オメガファーマ・ロット) +39"
6位 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ラボバンク) +41"
7位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル) +43"
8位 アンドレー・グリブコ(ウクライナ、アスタナ)
9位 ダリオ・カタルド(イタリア、クイックステップ)
10位 ニキ・テルプストラ(オランダ、クイックステップ) +46"
ポイント賞
デニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)
山岳賞
イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル)
新人賞
ベンジャミン・キング(アメリカ、レディオシャック)
チーム総合成績
チームスカイ
text:Kei Tsuji
photo:Sonoko Tanaka
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