1kmTT、ケイリン、チームスプリントを制したのは末木浩二(日本大)。日本大学のトラック総合得点首位の原動力だ。4km団抜きでは荒天のなか、鹿屋体育大が予選記録をさらに上回り、学連記録を更新して優勝。
9月3日(土)、インカレ3日目トラック種目最終日競技が行われ、トラック種目のすべての結果が確定した。
1kmTT、ケイリン、チームスプリントの短距離3種目すべて優勝したのは末木浩二(日本大)。1kmでは学連記録を塗り替える快挙で、間違いなくトラック種目のMVPだ。
そしてMVP次点は佐々木龍(早稲田大)だ。タンデムスプリントで優勝。当日はほかに4km個人追い抜きと団体追い抜きの計3種目で決勝に上がり健闘した。
トラック大学対抗トップは日本大
注目の大学対抗得点は、日本大学がトップに立ち、翌日のロードレースへと駒を進める。その得点は62点。特に2人出場可能な種目で2人とも上位につけられたことが大きい。2位の鹿屋体育大は49点で差は13点。昨年は14点差のところを、ロードで鹿屋が追い上げたが、日本大が4点差で逃げ切って28連覇を達成している。個人成績を優先すれば団体成績が確保しにくい。団体成績を優先するならば個人成績は二の次にならざるを得ない。両方を達成するのが理想だが、果たしてどうなるか。
男子チームスプリント 表彰 photo:Hideaki.TAKAGI男子チームスプリント決勝
予選で学連記録を更新した日本大が、悪天候の中でも好タイムをマークして圧倒。貫禄の優勝だ。
1位 日本大(古庄、末木、橋本)1'03"397 以下すべてベスト=予選時タイム
2位 中央大(野口、池野、藤森)1'03"697
3位 順天堂大(石田、加藤、飯塚)1'03"856
4位 鹿屋体育大(小林、元砂、黒枝)1'03"950
5位 朝日大(尾形、山本、廣田)1'05"353
6位 早稲田大(佐々木龍、今井、佐々木勇輔)1'05"361
女子個人追い抜き 1位 上野みなみ(鹿屋体育大) photo:Hideaki.TAKAGI女子個人追い抜き決勝
予選時タイムで圧倒した上野が優勝。決定戦4人のうち、塚越だけがタイムを更新した。
1位 上野みなみ(鹿屋体育大)3'51"307 予選時タイム
2位 塚越さくら(鹿屋体育大)3'56"469
3位 田中まい(日本体育大)3'57"697 以下予選時タイム
4位 明珍裕子(朝日大)4'02"433
5位 中村妃智(日本体育大)4'07"573
6位 鈴木遊(朝日大)4'14"755
男子個人追い抜き 1位 窪木一茂(日本大) photo:Hideaki.TAKAGI男子個人追い抜き決勝
前日のポイントレースでまさかの4位に沈んで危ぶまれた窪木だが、スタートからリードを広げて圧勝。翌日のロードにかける。佐々木は決勝3種目のハードスケジュールにもかかわらず積極的に走り2位に。
1位 窪木一茂(日本大)4'42"005 以下すべてベスト=予選時タイム
2位 佐々木龍(早稲田大)4'45"779
3位 矢野智哉(朝日大)4'46"809
4位 長瀬幸治(鹿屋体大)4'46"858
5位 倉林巧和(日本体育大)4'53"441
6位 安井雅彦(東京大)4'55"810
7位 前田紘明(順天堂大)4'56"347
8位 吉岡直哉(京都産業大)4'56"990
ケイリン決勝 ラスト周回へ photo:Hideaki.TAKAGIケイリン決勝
スタートからペーサーの直後につけ、ゴールまで一度も先頭を譲ることなく圧巻の先行で優勝。末木、今井、新納の並びで最終4コーナーを回り、新納が抜け出して2着に。
1位 末木浩二(日本大) 11秒26
2位 新納大輝(鹿屋体大)
3位 今井一誠(早稲田大)
4位 畑段嵐士(同志社大)
5位 會澤龍(東北学院大)
6位 赤澤健(信州大)
男子スプリント決勝 古庄豊全(日本大)が優勝 photo:Hideaki.TAKAGI男子スプリント最終成績
1/2決勝で日本大勢どうしの対戦となり古庄が勝ち上がり。古庄も橋本も決定戦に勝ちそれぞれ1位3位に。日本大勢の快進撃に新納が一矢を報いた。
1位 古庄豊全(日本大)
2位 新納大輝(鹿屋体育大)
3位 橋本凌甫(日本大)
4位 會澤龍(東北学院大)
5位 畑段嵐士(同志社大)
6位 加藤良治(順天堂大)
女子スプリント 表彰 photo:Hideaki.TAKAGI女子スプリント最終成績
前田がどこからでも攻められる圧倒的な力で優勝。決勝に駒を進めた小島、そして3位の廣本の健闘も光った。
1位 前田佳代乃(鹿屋体育大)
2位 小島蓉子(日本体育大)
3位 廣本茜梨(環太平洋大)
4位 野村くるみ(北陸大)
5位 近藤美子(鹿屋体育大)
6位 合田祐美子(早稲田大)
タンデムスプリント決勝 早稲田大(佐々木龍、今井)が優勝 photo:Hideaki.TAKAGIタンデムスプリント最終成績
実力者コンビの早稲田大が、予選ハロンタイム1位の順天堂大をストレートで下して優勝。
1位 早稲田大(佐々木龍、今井)
2位 順天堂大(石田、飯塚)
3位 朝日大(松本、沼田)
4位 中央大(野村、緑川)
5位 日本大(小山、碇)
6位 法政大(阿部、平井)
4km団体追抜き 優勝の鹿屋体育大 photo:Hideaki.TAKAGI4km団体追抜き決勝
雨天+強めの風の悪天候の中、行われた決定戦。予選と同じく山本と長瀬の2周引きでペースを上げた鹿屋体大が優勝。しかも唯一予選時のタイム4分24秒677を更新し、学連記録を更新した。
1位 鹿屋体育大(高宮、野口、山本、長瀬) 4'24"593 学連新及び大会新
2位 早稲田大(入部、佐々木、大中、三浦) 4'24"873 以下予選時タイム
3位 朝日大(河合、今西、松岡、矢野) 4'29"295
4位 明治大(出沢、西沢、中野、金井) 4'30"907
5位 中央大(豊住、野口、緑川、黒瀬) 4'32"137
6位 順天堂大(石田、加藤、前田、矢次) 4'32"264
7位 法政大(前川、若生、深瀬、秋田) 4'33"754
8位 日本体育大(盛田、倉林、松本、河内) 4'35"124
日本大の牽引力となった窪木一茂と短距離三冠の末木浩二 photo:Hideaki.TAKAGIトラック競技終了時点対抗得点総合
1位 日本大 62点
2位 鹿屋体育大 49点
3位 早稲田大 34点
4位 中央大 32点
5位 順天堂大 26点
6位 朝日大 24点
photo&text:高木秀彰
9月3日(土)、インカレ3日目トラック種目最終日競技が行われ、トラック種目のすべての結果が確定した。
1kmTT、ケイリン、チームスプリントの短距離3種目すべて優勝したのは末木浩二(日本大)。1kmでは学連記録を塗り替える快挙で、間違いなくトラック種目のMVPだ。
そしてMVP次点は佐々木龍(早稲田大)だ。タンデムスプリントで優勝。当日はほかに4km個人追い抜きと団体追い抜きの計3種目で決勝に上がり健闘した。
トラック大学対抗トップは日本大
注目の大学対抗得点は、日本大学がトップに立ち、翌日のロードレースへと駒を進める。その得点は62点。特に2人出場可能な種目で2人とも上位につけられたことが大きい。2位の鹿屋体育大は49点で差は13点。昨年は14点差のところを、ロードで鹿屋が追い上げたが、日本大が4点差で逃げ切って28連覇を達成している。個人成績を優先すれば団体成績が確保しにくい。団体成績を優先するならば個人成績は二の次にならざるを得ない。両方を達成するのが理想だが、果たしてどうなるか。

予選で学連記録を更新した日本大が、悪天候の中でも好タイムをマークして圧倒。貫禄の優勝だ。
1位 日本大(古庄、末木、橋本)1'03"397 以下すべてベスト=予選時タイム
2位 中央大(野口、池野、藤森)1'03"697
3位 順天堂大(石田、加藤、飯塚)1'03"856
4位 鹿屋体育大(小林、元砂、黒枝)1'03"950
5位 朝日大(尾形、山本、廣田)1'05"353
6位 早稲田大(佐々木龍、今井、佐々木勇輔)1'05"361

予選時タイムで圧倒した上野が優勝。決定戦4人のうち、塚越だけがタイムを更新した。
1位 上野みなみ(鹿屋体育大)3'51"307 予選時タイム
2位 塚越さくら(鹿屋体育大)3'56"469
3位 田中まい(日本体育大)3'57"697 以下予選時タイム
4位 明珍裕子(朝日大)4'02"433
5位 中村妃智(日本体育大)4'07"573
6位 鈴木遊(朝日大)4'14"755

前日のポイントレースでまさかの4位に沈んで危ぶまれた窪木だが、スタートからリードを広げて圧勝。翌日のロードにかける。佐々木は決勝3種目のハードスケジュールにもかかわらず積極的に走り2位に。
1位 窪木一茂(日本大)4'42"005 以下すべてベスト=予選時タイム
2位 佐々木龍(早稲田大)4'45"779
3位 矢野智哉(朝日大)4'46"809
4位 長瀬幸治(鹿屋体大)4'46"858
5位 倉林巧和(日本体育大)4'53"441
6位 安井雅彦(東京大)4'55"810
7位 前田紘明(順天堂大)4'56"347
8位 吉岡直哉(京都産業大)4'56"990

スタートからペーサーの直後につけ、ゴールまで一度も先頭を譲ることなく圧巻の先行で優勝。末木、今井、新納の並びで最終4コーナーを回り、新納が抜け出して2着に。
1位 末木浩二(日本大) 11秒26
2位 新納大輝(鹿屋体大)
3位 今井一誠(早稲田大)
4位 畑段嵐士(同志社大)
5位 會澤龍(東北学院大)
6位 赤澤健(信州大)

1/2決勝で日本大勢どうしの対戦となり古庄が勝ち上がり。古庄も橋本も決定戦に勝ちそれぞれ1位3位に。日本大勢の快進撃に新納が一矢を報いた。
1位 古庄豊全(日本大)
2位 新納大輝(鹿屋体育大)
3位 橋本凌甫(日本大)
4位 會澤龍(東北学院大)
5位 畑段嵐士(同志社大)
6位 加藤良治(順天堂大)

前田がどこからでも攻められる圧倒的な力で優勝。決勝に駒を進めた小島、そして3位の廣本の健闘も光った。
1位 前田佳代乃(鹿屋体育大)
2位 小島蓉子(日本体育大)
3位 廣本茜梨(環太平洋大)
4位 野村くるみ(北陸大)
5位 近藤美子(鹿屋体育大)
6位 合田祐美子(早稲田大)

実力者コンビの早稲田大が、予選ハロンタイム1位の順天堂大をストレートで下して優勝。
1位 早稲田大(佐々木龍、今井)
2位 順天堂大(石田、飯塚)
3位 朝日大(松本、沼田)
4位 中央大(野村、緑川)
5位 日本大(小山、碇)
6位 法政大(阿部、平井)

雨天+強めの風の悪天候の中、行われた決定戦。予選と同じく山本と長瀬の2周引きでペースを上げた鹿屋体大が優勝。しかも唯一予選時のタイム4分24秒677を更新し、学連記録を更新した。
1位 鹿屋体育大(高宮、野口、山本、長瀬) 4'24"593 学連新及び大会新
2位 早稲田大(入部、佐々木、大中、三浦) 4'24"873 以下予選時タイム
3位 朝日大(河合、今西、松岡、矢野) 4'29"295
4位 明治大(出沢、西沢、中野、金井) 4'30"907
5位 中央大(豊住、野口、緑川、黒瀬) 4'32"137
6位 順天堂大(石田、加藤、前田、矢次) 4'32"264
7位 法政大(前川、若生、深瀬、秋田) 4'33"754
8位 日本体育大(盛田、倉林、松本、河内) 4'35"124

1位 日本大 62点
2位 鹿屋体育大 49点
3位 早稲田大 34点
4位 中央大 32点
5位 順天堂大 26点
6位 朝日大 24点
photo&text:高木秀彰
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