2011/08/11(木) - 11:24
再びアンドレ・グライペル(ドイツ、オメガファーマ・ロット)の勝利。ベルギーの西フランドル地方を舞台にしたエネコ・ツアー第2ステージで、グライペルがスプリント2連勝を飾った。別府史之(レディオシャック)は95位でフィニッシュしている。
エネコ・ツアーはオランダからベルギーへ。第2ステージはアールテルからアルドーイェまで、概ねフラットな173.7km。フランドル名物の石畳の激坂は登場しないが、全体的に道が細く、中央分離帯やロータリーが連続するため気が抜けない。
この日はサム・ビューリー(ニュージーランド、レディオシャック)ら4名の逃げが決まる。スキル・シマノに所属する中国人選手ハン・フェンは2日連続の逃げだ。
先頭4名は最大5分のアドバンテージを得たが、スプリンターチームがこの数少ない大集団スプリントのチャンスを逃すはずは無い。この日もリーダージャージ擁するBMCレーシングチームにチームスカイとオメガファーマ・ロットが協力する形でタイム差を詰めた。
先頭が2名に絞られてタイム差が30秒を切ると、メイン集団からミッチェル・ドッカー(オーストラリア、スキル・シマノ)、ラルスイティング・バク(デンマーク、HTC・ハイロード)、アレクセイ・サラモティンス(ラトビア、コフィディス)がカウンターアタック。こうして逃げは再編成されたが、ラスト23kmで逃げは全て吸収される。
メイン集団はスピードを上げてアルドーイェの周回コースへ。全日本チャンピオンジャージの別府史之も集団前方でマキュアンのためにポジション取り。スプリントに向けて完全に主導権を握るチームはこの日もおらず、各チームが入り乱れた状態でフラムルージュを迎えた。
スキル・シマノによる懸命のリードアウトが終わると、緩やかな最終コーナーでスプリントが始まる。近郊のゲントに住むタイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ)が好位置でスプリントを開始したが、その横からグライペルが力強い加速で上がってくる。エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)のスプリントも届かず、グライペルがバイク1台分のリードで勝利した。
スプリント2連勝、今シーズン8勝目を飾ったグライペルは「今日のゴールは道幅が有り、誰にもチャンスがあった。今日は集団後方に位置取って、ラスト5kmあたりで前方に上がったんだ。向かい風だったので力をセーブしながら走った。最後はシーベルグとルーランズが最高の位置まで引き上げてくれたよ」とコメント。ボーナスタイムにより総合5位までジャンプアップしている。
ステージ6位に入ったテイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)がリーダージャージをキープ。しかしボアッソンがステージ3位でボーナスタイム4秒を獲得したため、両者の総合タイム差は3秒にまで縮まっている。
レースは翌日から丘陵地帯に突入する。第3ステージにはフレーシュ・ワロンヌ名物のミュール・ド・ユイ(ユイの壁)や、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュでお馴染みのサンロッシュが登場。「アルデンヌ・クラシック」さながらのコースでクラシックハンターたちが動きだす。
レース内容は公式サイトならびにストリーミング、選手コメントはベルギーのSporzaより。
エネコ・ツアー2011第2ステージ結果
1位 アンドレ・グライペル(ドイツ、オメガファーマ・ロット) 4h07'21"
2位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ)
3位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)
4位 ジャンピエール・ドルッカー(ルクセンブルク、ベランダスヴィレムス)
5位 バーデン・クック(オーストラリア、サクソバンク・サンガード)
6位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)
7位 トム・フィーラース(オランダ、スキル・シマノ)
8位 グレガ・ボーレ(スロベニア、ランプレ・ISD)
9位 ミカエル・ファンスタイエン(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
10位 マーク・レンショー(オーストラリア、HTC・ハイロード)
95位 別府史之(日本、レディオシャック)
個人総合成績
1位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム) 8h35'38"
2位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) +03"
3位 デーヴィット・ミラー(イギリス、ガーミン・サーヴェロ) +08"
4位 アレックス・ラスムッセン(デンマーク、HTC・ハイロード) +09"
5位 アンドレ・グライペル(ドイツ、オメガファーマ・ロット) +10"
6位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク)
7位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ラボバンク) +11"
8位 ジェシー・サージェント(ニュージーランド、レディオシャック) +12"
9位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、オメガファーマ・ロット) +15"
10位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ) +17"
64位 別府史之(日本、レディオシャック) +36"
ポイント賞
エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)
新人賞
テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)
チーム総合成績
ラボバンク
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
エネコ・ツアーはオランダからベルギーへ。第2ステージはアールテルからアルドーイェまで、概ねフラットな173.7km。フランドル名物の石畳の激坂は登場しないが、全体的に道が細く、中央分離帯やロータリーが連続するため気が抜けない。
この日はサム・ビューリー(ニュージーランド、レディオシャック)ら4名の逃げが決まる。スキル・シマノに所属する中国人選手ハン・フェンは2日連続の逃げだ。
先頭4名は最大5分のアドバンテージを得たが、スプリンターチームがこの数少ない大集団スプリントのチャンスを逃すはずは無い。この日もリーダージャージ擁するBMCレーシングチームにチームスカイとオメガファーマ・ロットが協力する形でタイム差を詰めた。
先頭が2名に絞られてタイム差が30秒を切ると、メイン集団からミッチェル・ドッカー(オーストラリア、スキル・シマノ)、ラルスイティング・バク(デンマーク、HTC・ハイロード)、アレクセイ・サラモティンス(ラトビア、コフィディス)がカウンターアタック。こうして逃げは再編成されたが、ラスト23kmで逃げは全て吸収される。
メイン集団はスピードを上げてアルドーイェの周回コースへ。全日本チャンピオンジャージの別府史之も集団前方でマキュアンのためにポジション取り。スプリントに向けて完全に主導権を握るチームはこの日もおらず、各チームが入り乱れた状態でフラムルージュを迎えた。
スキル・シマノによる懸命のリードアウトが終わると、緩やかな最終コーナーでスプリントが始まる。近郊のゲントに住むタイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ)が好位置でスプリントを開始したが、その横からグライペルが力強い加速で上がってくる。エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)のスプリントも届かず、グライペルがバイク1台分のリードで勝利した。
スプリント2連勝、今シーズン8勝目を飾ったグライペルは「今日のゴールは道幅が有り、誰にもチャンスがあった。今日は集団後方に位置取って、ラスト5kmあたりで前方に上がったんだ。向かい風だったので力をセーブしながら走った。最後はシーベルグとルーランズが最高の位置まで引き上げてくれたよ」とコメント。ボーナスタイムにより総合5位までジャンプアップしている。
ステージ6位に入ったテイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)がリーダージャージをキープ。しかしボアッソンがステージ3位でボーナスタイム4秒を獲得したため、両者の総合タイム差は3秒にまで縮まっている。
レースは翌日から丘陵地帯に突入する。第3ステージにはフレーシュ・ワロンヌ名物のミュール・ド・ユイ(ユイの壁)や、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュでお馴染みのサンロッシュが登場。「アルデンヌ・クラシック」さながらのコースでクラシックハンターたちが動きだす。
レース内容は公式サイトならびにストリーミング、選手コメントはベルギーのSporzaより。
エネコ・ツアー2011第2ステージ結果
1位 アンドレ・グライペル(ドイツ、オメガファーマ・ロット) 4h07'21"
2位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ)
3位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)
4位 ジャンピエール・ドルッカー(ルクセンブルク、ベランダスヴィレムス)
5位 バーデン・クック(オーストラリア、サクソバンク・サンガード)
6位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)
7位 トム・フィーラース(オランダ、スキル・シマノ)
8位 グレガ・ボーレ(スロベニア、ランプレ・ISD)
9位 ミカエル・ファンスタイエン(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
10位 マーク・レンショー(オーストラリア、HTC・ハイロード)
95位 別府史之(日本、レディオシャック)
個人総合成績
1位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム) 8h35'38"
2位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) +03"
3位 デーヴィット・ミラー(イギリス、ガーミン・サーヴェロ) +08"
4位 アレックス・ラスムッセン(デンマーク、HTC・ハイロード) +09"
5位 アンドレ・グライペル(ドイツ、オメガファーマ・ロット) +10"
6位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク)
7位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ラボバンク) +11"
8位 ジェシー・サージェント(ニュージーランド、レディオシャック) +12"
9位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、オメガファーマ・ロット) +15"
10位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ) +17"
64位 別府史之(日本、レディオシャック) +36"
ポイント賞
エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)
新人賞
テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)
チーム総合成績
ラボバンク
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
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