2011/07/06(水) - 18:15
連日の好天から打って変わって朝から土砂降りの雨。スタートのロリアンの気温は16度しかない。しかし空は明るく、晴れに転じる気配もある。レインケープをまとい、雨の長旅への準備を進める選手たちも迷っていた。
雨のスタート地点でコンタドールらの登場を待つ photo:Makoto Ayanoスタート地点の駐車場はツールにしては味気ない、港湾倉庫の脇の空き地。天気が悪いからか、場所が悪いからか、観客もツールとは思えないほど少なく、何か他の地元レースに来た感じさえした。
出走時間ぎりぎりまで粘ってチームバスから出てきた選手たちが、空き地にできた大きな水たまりを自転車に乗って水を切って通り過ぎる。あまり見ない面白い光景だが、緊張感の高いツール序盤ステージの雨は落車大会になるというのが近年の相場なので、スタッフも選手も神経はピリピリだ。
水たまりをかき分けてスタートに向かう photo:Makoto Ayanoスタートしてすぐ、ホイール交換大会になった。ゴール地点に待つ最後の激坂ミュール・ド・ブルターニュを考えれば軽いカーボンホイールを使いたいが、それまでの雨中走行では良くブレーキが効いて安全に走れるアルミリムのホイールを使いたいというのがその理由だろう。途中で交換するわけにも行かないし、選手は走りだしてからも迷っている。雨は強くなったり弱くなったり。
スタートと同時のアタック合戦。今日逃げ切れる可能性はスプリントステージよりは高いので、攻防はしばらく続いたようだ。逃げることができたのはロワ(FDJ)、エルビーティ(モビスター)、フーガーランド(ヴァカンソレイユ・DCM)、イサギーレ(エウスカルテル)の5名。
ブルターニュの旗を振って応援 photo:Makoto Ayanoロワは第1ステージで逃げに乗ったのに続いて、今日も逃げに乗った。ここまでで間違いなく敢闘賞ライダーだ。
ブルターニュ半島を西に進み、ノルマンディーが近づくにつれて風景の「ブルターニュ色」がだんだんと強くなる。白い壁に黒い屋根の家。そして点在する村には、小さいながらも威厳のある建築様式のカトリック教会が目立つ。ケルトの色合いも濃くなり、ブルトン人の顔立ちや服装をみると、この地域がフランスから独立したがっていることも分かる気がする。
イギリスやスコットランドの田舎を思わせる風景のなか走り続ける選手たち。沿道にはブルトン語で「グエン・ア・デュ(Gwenn ha Du)=白と黒」と呼ばれるブルターニュ地域圏の旗が振られている。道端でときどきフランドル旗も見かけたのは、激坂を「Mur」(フランドルではMuur)と呼ぶことと関係があるのだろうか?
カヴは調子が悪い?
ステージのスパイス、話題の中間スプリント争いは、メイン集団ではファラーが先頭通過。カヴェンディッシュはロハス、ボジッチらに次いで通過した。もともとスプリントでもっとも強い選手がマイヨヴェールを着れるようにすることが狙いの今回の中間スプリントのルール変更だが、肝心のカヴがポイントを取れない。カヴは果たして調子が悪い?
シャンゼリゼでのカヴのマイヨヴェールは、今の時点で疑問になった。
激坂か壁か? ブルターニュのラルプデュエズへ
どんよりとした空のブルターニュ地方 photo:Makoto Ayanoブルターニュ半島を西東に渡って走るこのステージのコースは平坦ステージに分類されていたが、通ってみると常に丘陵地帯のアップダウンが続いていた。ミュール・ド・ブルターニュは2006年ツールでも通過しているためイメージがあったが、コース全体に丘と山中間ぐらいのミニ・ミュールがいくつも断続的に続く感じで、決して平坦ではなかった。
ゴール地点のミュール・ド・ブルターニュは「ブルターニュのラルプデュエズ」の愛称で呼ばれている。(それはちょっと言い過ぎのような気がする)
オメガファーマ・ロットがコントロールするメイン集団 photo:Makoto Ayano同名の街、ミュール・ド・ブルターニュから一直線に伸びる幹線道路の先にミュール=壁のようにそびえる激坂がある。
「麓」の交差点から見上げると、一本道の両脇には緑が生い茂ってさながら回廊になっている。立つ位置(頂上まで真正面)を選べば、緑の間に頂上まで道路が一直線に伸びているのが見渡せる。
平均勾配6.9%・登坂距離2kmで徐々に勾配を増していき、最高で10.1%の箇所があると資料にあるが、キツい箇所はおそらく15%ぐらいはあるはずだ。勾配の変化は、まさに「滑り台」をそのまま道路に置き換えたようなスロープだ。
勾配10%の登りが直線的に続くミュール・ド・ブルターニュ photo:Makoto Ayano
エヴァンスの初勝利の影にブルグハートあり
牽制しながらミュール・ド・ブルターニュを登るフィリップ・ジルベール(ベルギー、オメガファーマ・ロット)ら photo:Makoto Ayanoミュール・ド・ブルターニュで繰り広げられた予想通りのビッグネームによる激しいバトル。ジルベールは抜け出すことができず、コンタドールとのスプリントの接戦を制したのはエヴァンス(BMCレーシングチーム)。フースホフト(ガーミン・サーヴェロ)が遅れなかったことでマイヨジョーヌは動かなかった。
34歳のエヴァンスのツールでの勝利は、「事実上初めてのようなもの」。記録上では、2007年ツールの第13ステージのアルビでの個人タイムトライアルで勝利したヴィノクロフ(アスタナ)がドーピング陽性となり失格、繰り上げ優勝している勝利に続く2勝目だ。ロードステージではこれが初めての優勝。
先頭でゴールに飛び込むアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード)とカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) photo:Makoto Ayanoそしてエヴァンスは同時に「山岳賞ジャージを着た初めてのオーストラリア人選手」になった。ともかく、実力に反してツールでのステージ優勝はなぜか縁遠い存在だった。
「本当にとてもうれしい。今までツールで何度2位や3位や4位になったか分からない。タイムトライアルじゃないステージでコンタドールを下して初勝利を挙げられるなんて、どれだけ自分とチームにヤル気が湧いてくることか!」
ステージ優勝に輝いたカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) photo:Cor Vosエヴァンスは後半20kmでメカトラブルのためにバイクを交換していた。その集団復帰を助けたのはチームメイトのヒンカピーと、とくにブルグハートだった。ブルグハートはエヴァンスのアシストの後、大きく遅れてゴールしている。
「今日のマイヒーローはブルグハート。彼が僕が望むポジションまであげてくれた」(エヴァンス)。
また今日もマイヨジョーヌを逃したが、それを着るまではあと一歩の1秒だ。しかしすでに着たことのあるマイヨジョーヌを前に、慌ててはいない。「まだイエローは待てる。ぼくは総合のためにいるんだ。イエローは以前に着たことがあるし、着るにはまだ早いんだ」。
マイヨジョーヌマジック? 持ちこたえたフースホフト
ゴール後、追い込んだトル・フースホフト(ノルウェー、ガーミン・サーヴェロ)が苦しみに伏せる photo:Cor Vos誰しもがマイヨジョーヌを失うはずだと考えていたフースホフトだが、坂での遅れを平坦区間で取り返し、スプリントするエヴァンスらに1秒と遅れなかった。
「マイヨを守れて、とてもとてもハッピーだ。最後の坂はとてもキツクて他の選手に着いていくのに限界まで頑張った。マイヨジョーヌがパワーをくれたんだ。
ほんとうに戦わければならなかった。ずっとクライマーたちと一緒に走って、なんとか留まれて、マイヨジョーヌをキープできたことに満足している。(ゴール前は)急勾配になるところがわずかにあって、その直後の頂上では平坦になるんだ。数メートルは遅れをとるだろうと思っていたけど、スプリントして差を埋めることができた。それが今日の最大の成果だった。だから、ステージ優勝を狙って追い抜いたりスプリントに加わったりする機会はなかったんだ」。
今日を我慢したフースホフトがマイヨをキープできる可能性は、一気に土曜日の第8ステージ、シュペル・ベス・サンシーの上りゴールまでは伸びることになりそうだ。
コンタドールの激坂テスト
ミュール・ド・ブルターニュでアタックするアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード) photo:Cor Vosゴールで勝利を確信して手を挙げたコンタドール。珍しいスプリントシーンだったが、ゴールラインは少し手前にあった。
2位に終わってまだ総合41位。マイヨジョーヌのフースホフトには1分41秒差がある。しかしパフォーマンスとしては満足。山岳を前にした坂のテストを満足な結果で終えた。アンディらにはもっとタイム差を付けたかったが、ゴールまでの平坦路は短かった。
「もっとタイム差をつけたかったけど1kmではあれ以上無理だった。でも(アンディに)8秒差を付けることができて嬉しい。自分が他の選手よりもタイムを稼げるのかを知ることが目的だったんだ。その意味で満足している」
山岳ステージでないのにステージ優勝を狙ったのは、もし勝利してもマイヨジョーヌを早くから着る「心配」はないから。
チームはアシストのマッテオ・トザットをパンクで失い、終盤にコンタドールが自分の足を使って前に上がる必要があった。ミュールでライバルを引き離せず、スプリントにキレがなかったのはそれが影響したのかもしれないとブラドレー・マクギー第2監督は分析している。
ジャラベール山の再現 アンディは急勾配が苦手
一方、コンタドールに8秒を返されたアンディ・シュレクは遅れた原因は坂のプロフィールにあると言う。
「彼らが加速し始めたとき、僕はかろうじてついていこうとした。登り切ってからの最後の1kmで追いつこうと思ったけど、無理だった。壊滅的なわけじゃない。この種の登りは僕向きじゃないことは知っている。僕は長い上りを好むんだ。パンチの効いた登りは僕向きじゃないんだ」。
アンディは2010年ツールの第12ステージで「ローラン・ジャラベール山」こと2級山岳クロワ・ヌーヴ峠の急勾配の登りでコンタドールに遅れを取り、10秒のタイム差をつけられている。ミュール・ド・ブルターニュのプロフィールはミニ・マンド。パンチ力のあるクライマーに有利。そしてウィギンズ、バッソも8秒差。それも坂の勾配のせい?
左膝の痛みに悩むケルヌ ユーロップカー苦戦
先頭から遅れてミュール・ド・ブルターニュを登るクリストフ・ケルヌとペリグ・ケムヌール(フランス、ユーロップカー) photo:Makoto Ayanoクリストフ・ケルヌ(ユーロップカー)が左膝の痛みに苦しんでいる。ケルヌはツール前哨戦のクリテリウムドーフィネ第5ステージを制し、フランスの個人タイムトライアル・ナショナル選手権を制したことで総合成績に大きな期待がかかっていた。
しかしケルヌの不調は日曜から続き、腱炎が確認されたという。このステージでは大きく遅れてしまい、水曜は走ることをTwitterで表明しているが、総合への望みは完全に絶たれてしまった。
また、ツール初出場のヴァンサン・ジェローム(フランス)もこの日2度の落車に見舞われ、8分遅れでゴール。個人総合も最下位となった。チームのお膝元にまだ近い地域で、ユーロップカーは苦戦を強いられている。
ミュール・ド・ブルターニュの観客
短い距離に面白さが凝縮したミュール・ド・ブルターニュ。小さな村のはずれの一本道のコース脇には大勢の観客が詰めかけ、レースが終わると一斉にミュールを下って帰りだした。「どこにそんなにたくさんの人がいたの?」というほど次から次へと人が湧いてくる。
その様子は壮観。その様子を写真でご覧あれ。
森を貫く直線的なミュール・ド・ブルターニュ photo:Makoto Ayano
勾配10%の登りが直線的に続くミュール・ド・ブルターニュ photo:Makoto Ayano
レース終了後、観客の大移動が始まる photo:Makoto Ayano
photo&text:Makoto.AYANO
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出走時間ぎりぎりまで粘ってチームバスから出てきた選手たちが、空き地にできた大きな水たまりを自転車に乗って水を切って通り過ぎる。あまり見ない面白い光景だが、緊張感の高いツール序盤ステージの雨は落車大会になるというのが近年の相場なので、スタッフも選手も神経はピリピリだ。
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スタートと同時のアタック合戦。今日逃げ切れる可能性はスプリントステージよりは高いので、攻防はしばらく続いたようだ。逃げることができたのはロワ(FDJ)、エルビーティ(モビスター)、フーガーランド(ヴァカンソレイユ・DCM)、イサギーレ(エウスカルテル)の5名。
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ブルターニュ半島を西に進み、ノルマンディーが近づくにつれて風景の「ブルターニュ色」がだんだんと強くなる。白い壁に黒い屋根の家。そして点在する村には、小さいながらも威厳のある建築様式のカトリック教会が目立つ。ケルトの色合いも濃くなり、ブルトン人の顔立ちや服装をみると、この地域がフランスから独立したがっていることも分かる気がする。
イギリスやスコットランドの田舎を思わせる風景のなか走り続ける選手たち。沿道にはブルトン語で「グエン・ア・デュ(Gwenn ha Du)=白と黒」と呼ばれるブルターニュ地域圏の旗が振られている。道端でときどきフランドル旗も見かけたのは、激坂を「Mur」(フランドルではMuur)と呼ぶことと関係があるのだろうか?
カヴは調子が悪い?
ステージのスパイス、話題の中間スプリント争いは、メイン集団ではファラーが先頭通過。カヴェンディッシュはロハス、ボジッチらに次いで通過した。もともとスプリントでもっとも強い選手がマイヨヴェールを着れるようにすることが狙いの今回の中間スプリントのルール変更だが、肝心のカヴがポイントを取れない。カヴは果たして調子が悪い?
シャンゼリゼでのカヴのマイヨヴェールは、今の時点で疑問になった。
激坂か壁か? ブルターニュのラルプデュエズへ
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ゴール地点のミュール・ド・ブルターニュは「ブルターニュのラルプデュエズ」の愛称で呼ばれている。(それはちょっと言い過ぎのような気がする)
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平均勾配6.9%・登坂距離2kmで徐々に勾配を増していき、最高で10.1%の箇所があると資料にあるが、キツい箇所はおそらく15%ぐらいはあるはずだ。勾配の変化は、まさに「滑り台」をそのまま道路に置き換えたようなスロープだ。
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エヴァンスの初勝利の影にブルグハートあり
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「今日のマイヒーローはブルグハート。彼が僕が望むポジションまであげてくれた」(エヴァンス)。
また今日もマイヨジョーヌを逃したが、それを着るまではあと一歩の1秒だ。しかしすでに着たことのあるマイヨジョーヌを前に、慌ててはいない。「まだイエローは待てる。ぼくは総合のためにいるんだ。イエローは以前に着たことがあるし、着るにはまだ早いんだ」。
マイヨジョーヌマジック? 持ちこたえたフースホフト
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コンタドールの激坂テスト
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2位に終わってまだ総合41位。マイヨジョーヌのフースホフトには1分41秒差がある。しかしパフォーマンスとしては満足。山岳を前にした坂のテストを満足な結果で終えた。アンディらにはもっとタイム差を付けたかったが、ゴールまでの平坦路は短かった。
「もっとタイム差をつけたかったけど1kmではあれ以上無理だった。でも(アンディに)8秒差を付けることができて嬉しい。自分が他の選手よりもタイムを稼げるのかを知ることが目的だったんだ。その意味で満足している」
山岳ステージでないのにステージ優勝を狙ったのは、もし勝利してもマイヨジョーヌを早くから着る「心配」はないから。
チームはアシストのマッテオ・トザットをパンクで失い、終盤にコンタドールが自分の足を使って前に上がる必要があった。ミュールでライバルを引き離せず、スプリントにキレがなかったのはそれが影響したのかもしれないとブラドレー・マクギー第2監督は分析している。
ジャラベール山の再現 アンディは急勾配が苦手
一方、コンタドールに8秒を返されたアンディ・シュレクは遅れた原因は坂のプロフィールにあると言う。
「彼らが加速し始めたとき、僕はかろうじてついていこうとした。登り切ってからの最後の1kmで追いつこうと思ったけど、無理だった。壊滅的なわけじゃない。この種の登りは僕向きじゃないことは知っている。僕は長い上りを好むんだ。パンチの効いた登りは僕向きじゃないんだ」。
アンディは2010年ツールの第12ステージで「ローラン・ジャラベール山」こと2級山岳クロワ・ヌーヴ峠の急勾配の登りでコンタドールに遅れを取り、10秒のタイム差をつけられている。ミュール・ド・ブルターニュのプロフィールはミニ・マンド。パンチ力のあるクライマーに有利。そしてウィギンズ、バッソも8秒差。それも坂の勾配のせい?
左膝の痛みに悩むケルヌ ユーロップカー苦戦
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また、ツール初出場のヴァンサン・ジェローム(フランス)もこの日2度の落車に見舞われ、8分遅れでゴール。個人総合も最下位となった。チームのお膝元にまだ近い地域で、ユーロップカーは苦戦を強いられている。
ミュール・ド・ブルターニュの観客
短い距離に面白さが凝縮したミュール・ド・ブルターニュ。小さな村のはずれの一本道のコース脇には大勢の観客が詰めかけ、レースが終わると一斉にミュールを下って帰りだした。「どこにそんなにたくさんの人がいたの?」というほど次から次へと人が湧いてくる。
その様子は壮観。その様子を写真でご覧あれ。
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photo&text:Makoto.AYANO
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