2009/05/03(日) - 14:58
快晴に恵まれたツール・ド・ブルターニュ第7ステージは、38km地点清水都貴のアタックで9人の逃げができ、ラスト周回で先頭グループから飛び出した3人が逃げきり、最後は後続に3秒差つけたサンダー・アルメ(ベルギー、ウィエラーグループ・ベヴェレン2000)が2度目の勝利をあげた。
以下はCyclisme Japon/Chihoのレースレポート
今までにないほどの快晴となった『ツール・ド・ブルターニュ』の最終日は、スタート直後から様々なチームがアタックを試みた。12km地点で、20人ほどの大きな逃げができ、ここにミカエル・ダミアンが乗り込んだ。各チーム誰かしら入れていたが、リーダージャージを擁するコート・ダルモールシクリスムチームが集団のスピードを上げ、30km地点でこの逃げは吸収されてしまった。
一旦振り出しに戻ったが、清水都貴が自ら上りで仕掛け、38kmで9人の逃げができる。逃げのメンバーは有力選手が多数で2人入れたチームは、ブルターニュ・シュレーのみ。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインとしては完璧な展開だ。
集団との差は最高2分以上開いた。しかし、コート・ダルモールシクリスムチームの守りも完璧だ。集団との差を1分30秒まで縮め、最後の周回コースに入った。
この日は、8.5kmを6周するコースで、ゴール1.1km手前から900mの上りを上る。先頭を走る清水にとって、得意とするコースだ。集団も一気に加速し、最初の2周で差を30秒ほどに縮めたが、先頭グループも捕まるわけにはいかない。
清水は上りは常に前方で上り、好調に走る。ラスト1周に入る前の上りで追撃2人が追いつき、清水は2番手通過で最終周回に入った。先頭グループの緊張が少しゆるんだ所で、ノーマークだった3人が逃げグループから少し抜け出した。周りの反応を見ていた逃げグループは、駆け引きに入ってしまいこの3人を行かせる結果となってしまう。
3人はそのままの勢いで逃げ続けたが、清水たち逃げグループは後ろから追ってきた集団にラスト1.5kmで飲み込まれ、最後の上りに突入。優勝は後続に3秒差つけたアルメ。総合トップのジュリアン・フシャール(フランス、コート・ダルモール・シクリスム)は、33秒遅れでゴールしトップを守り抜き、総合優勝を果たした。
今回のゴール前の上りを得意とするミカエル・ダミアンは、2km手前からスローパンクしながらも上りをこなし、トップから21秒遅れの25位でゴールした。清水は集団に飲み込まれ、53位でゴール。全てのパワーを出しきれずゴールしたため、かなり悔しそうだった。
ステージを重ねるにつれ、選手たちの調子も徐々に良くなり、第5、第7ステージではきっちりとエースの清水が勝負できる走りをしていたので、いい感触を掴んでこのレースを終えることができた。
次のレースは、日曜日に行われる『トロフェ・デ・グランプール』。これで、ヨーロッパ遠征の前半を終える。出場メンバーは変更され、福島晋一、増田成幸、菊池誠晃、グレゴール・ガズヴォダ、ギヨーム・ポン、ミカエル・ダミアン、パク・ソンベク、ソウ・ジュニヨン。清水と岡崎はひと休みし、月曜日にフランスを発つ。
清水都貴のコメント
何よりも力を残した状態で駆け引きをしてしまって、勝てたかもしれない勝負をのがしてしまったのが、ものすごく悔やまれる。ラスト1周の何でもない平坦区間で、下手な駆け引きをしてしまった自分をぶん殴ってやりたい気分です。
前半ヨーロッパ遠征を走って、フランスのレースでなら、登坂力で勝負できると言う自信がついた。ただ結果に繋がってないので、『ツアー・オブ・ジャパン』は何としても結果を残したい。
ツール・ド・ブルターニュ2009第7ステージ結果
1位 サンダー・アルメ(ベルギー、ウィエラーグループ ベヴェレン2000)3h25'09"
2位 ジミー・アングルヴァン(フランス、ベソンショスール・ソジャサン)+03"
3位 ヴォロディミール・スタルシック(ウクライナ、アモーレエヴィータ・マクドナルド)+09"
4位 ロマン・フォンダーダード(フランス、ロット・ボディーソル):+11"
5位 ミシェル・クレダー(オランダ、ラボバンク・コンチネンタル):+14"
25位 ミカエル・ダミアン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+21"
44位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+46"
49位 岡崎和也(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+56"
53位 清水都貴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
73位 中島康晴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+6'50"
個人総合成績
1位 ジュリアン・フシャール(フランス、コート・ダルモール・シクリスム)22h59'37"
2位 ティモフェイ・クリスキー(ロシア、カチューシャ・コンチネンタル)+1'20"
3位 ジャン・ジセリンク(ベルギー、ウィエラーグループ・ベヴェレン2000)+2'01"
4位 ジミー・アングルヴァン(フランス、ベソンショスール・ソジャサン)+2'12"
5位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ジョーカー・ビアンキ)+2'17"
37位 清水都貴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+14'04"
61位 岡崎和也(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+29'17"
67位 ミカエル・ダミアン(日本、フランスEQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+37'55"
75位 中島康晴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+51'53"
93位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+1h01'18"
以下はCyclisme Japon/Chihoのレースレポート
今までにないほどの快晴となった『ツール・ド・ブルターニュ』の最終日は、スタート直後から様々なチームがアタックを試みた。12km地点で、20人ほどの大きな逃げができ、ここにミカエル・ダミアンが乗り込んだ。各チーム誰かしら入れていたが、リーダージャージを擁するコート・ダルモールシクリスムチームが集団のスピードを上げ、30km地点でこの逃げは吸収されてしまった。
一旦振り出しに戻ったが、清水都貴が自ら上りで仕掛け、38kmで9人の逃げができる。逃げのメンバーは有力選手が多数で2人入れたチームは、ブルターニュ・シュレーのみ。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインとしては完璧な展開だ。
集団との差は最高2分以上開いた。しかし、コート・ダルモールシクリスムチームの守りも完璧だ。集団との差を1分30秒まで縮め、最後の周回コースに入った。
この日は、8.5kmを6周するコースで、ゴール1.1km手前から900mの上りを上る。先頭を走る清水にとって、得意とするコースだ。集団も一気に加速し、最初の2周で差を30秒ほどに縮めたが、先頭グループも捕まるわけにはいかない。
清水は上りは常に前方で上り、好調に走る。ラスト1周に入る前の上りで追撃2人が追いつき、清水は2番手通過で最終周回に入った。先頭グループの緊張が少しゆるんだ所で、ノーマークだった3人が逃げグループから少し抜け出した。周りの反応を見ていた逃げグループは、駆け引きに入ってしまいこの3人を行かせる結果となってしまう。
3人はそのままの勢いで逃げ続けたが、清水たち逃げグループは後ろから追ってきた集団にラスト1.5kmで飲み込まれ、最後の上りに突入。優勝は後続に3秒差つけたアルメ。総合トップのジュリアン・フシャール(フランス、コート・ダルモール・シクリスム)は、33秒遅れでゴールしトップを守り抜き、総合優勝を果たした。
今回のゴール前の上りを得意とするミカエル・ダミアンは、2km手前からスローパンクしながらも上りをこなし、トップから21秒遅れの25位でゴールした。清水は集団に飲み込まれ、53位でゴール。全てのパワーを出しきれずゴールしたため、かなり悔しそうだった。
ステージを重ねるにつれ、選手たちの調子も徐々に良くなり、第5、第7ステージではきっちりとエースの清水が勝負できる走りをしていたので、いい感触を掴んでこのレースを終えることができた。
次のレースは、日曜日に行われる『トロフェ・デ・グランプール』。これで、ヨーロッパ遠征の前半を終える。出場メンバーは変更され、福島晋一、増田成幸、菊池誠晃、グレゴール・ガズヴォダ、ギヨーム・ポン、ミカエル・ダミアン、パク・ソンベク、ソウ・ジュニヨン。清水と岡崎はひと休みし、月曜日にフランスを発つ。
清水都貴のコメント
何よりも力を残した状態で駆け引きをしてしまって、勝てたかもしれない勝負をのがしてしまったのが、ものすごく悔やまれる。ラスト1周の何でもない平坦区間で、下手な駆け引きをしてしまった自分をぶん殴ってやりたい気分です。
前半ヨーロッパ遠征を走って、フランスのレースでなら、登坂力で勝負できると言う自信がついた。ただ結果に繋がってないので、『ツアー・オブ・ジャパン』は何としても結果を残したい。
ツール・ド・ブルターニュ2009第7ステージ結果
1位 サンダー・アルメ(ベルギー、ウィエラーグループ ベヴェレン2000)3h25'09"
2位 ジミー・アングルヴァン(フランス、ベソンショスール・ソジャサン)+03"
3位 ヴォロディミール・スタルシック(ウクライナ、アモーレエヴィータ・マクドナルド)+09"
4位 ロマン・フォンダーダード(フランス、ロット・ボディーソル):+11"
5位 ミシェル・クレダー(オランダ、ラボバンク・コンチネンタル):+14"
25位 ミカエル・ダミアン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+21"
44位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+46"
49位 岡崎和也(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+56"
53位 清水都貴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
73位 中島康晴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+6'50"
個人総合成績
1位 ジュリアン・フシャール(フランス、コート・ダルモール・シクリスム)22h59'37"
2位 ティモフェイ・クリスキー(ロシア、カチューシャ・コンチネンタル)+1'20"
3位 ジャン・ジセリンク(ベルギー、ウィエラーグループ・ベヴェレン2000)+2'01"
4位 ジミー・アングルヴァン(フランス、ベソンショスール・ソジャサン)+2'12"
5位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ジョーカー・ビアンキ)+2'17"
37位 清水都貴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+14'04"
61位 岡崎和也(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+29'17"
67位 ミカエル・ダミアン(日本、フランスEQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+37'55"
75位 中島康晴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+51'53"
93位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+1h01'18"
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