2009/05/03(日) - 09:14
ツール・ド・ロマンディ第3ステージは14.8kmのチームタイムトライアル。チームコロンビアがテクニカルコースでトップタイムを叩き出し、初日にリーダージャージを着ていたフランティセク・ラボン(チェコ)が総合首位に返り咲いた。ロマンディは残る山岳2ステージで決着が付けられる。
高低差180mの14.8kmコースで繰り広げられたハイスピードバトルは、2人のナショナルTTチャンピオン(ピノッティとラボン)擁するチームコロンビアに軍配が上がった。チームの隊列から遅れてゴールした総合首位のグレゴリー・ラスト(スイス、アスタナ)は、リーダージャージを失った。
アスタナのシーン・イェーツ監督はチーム公式サイトの中で「グレゴリーは昨日までのツケが回ってしまった。前半の厳しい上りは何とか耐えたが、疲労が重なって遅れてしまった。待つ事も考えたが、リーダージャージを失う事が明らかだったのでペースを落とさずに(5人で)ゴールまで走った」と語る。
アスタナはリーダージャージを失ってしまったが「まだ明日からの山岳で何が起こるか分からない。スティーブ(モラビート)とマキシム(イグリンスキー)の総合上位はまだ期待できる」と諦めていない。
ラストに代わってリーダージャージを受け取ったのは、初日の個人タイムトライアルを制してリーダージャージを着たチェコTTチャンピオンのラボンだ。
チーム公式サイトの中でラボンは「今日のコースは本当にテクニカルだった。上りの距離は6kmあったし、70km/hオーバーのダウンヒル途中にはいくつものロータリーがあったんだ。仮にチームにTTスペシャリストが揃っていても、チームTTで好成績を残せるかは別の話。個々の能力より、チームワークが重要なんだ」と、チームの勝利を振り返る。
「ロマンディにおけるチーム最大の目標はこのチームTTだった。僕らはその目標を達成した。総合首位に返り咲いた事はエキストラボーナス。(チームTTで開幕する)ジロに向けて、この勝利は非常に大きな意味をもつ。昨年ジロの初日はいくつかミスを犯してしまって勝利を逃したけど、今年、チームは進化している」と、開幕が8日後に迫ったジロに向けて、自信溢れるコメントを残している。
再び手に入れたリーダージャージを、ラボンはもう誰にも渡さない考え。「総合リードを守るために全力を尽くす。総合優勝を狙えるのは僕だけじゃなくて、コロンビアはメンバー4人が総合トップ10に入っている。イエロージャージを着ると生まれる特別なモチヴェーションが、ジャージキープに上手く働くと思う」と語る。チームコロンビアはパリ〜ニース山岳賞のトニ・マルティン(ドイツ)や、カンスタンティン・シウトソウ(ベラルーシ)とモーリス・ポッソーニ(イタリア)の若手クライマーが後に控えている。
10秒遅れのステージ2位に入ったのは、決してTTスペシャリスト揃いとは言えないケースデパーニュ。19秒遅れの総合4位にジャンプアップしたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)は、翌日からの山岳ステージで攻撃を仕掛けてくるだろう。総合9位のロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス)とともに、チームコロンビアが警戒すべき相手だ。
元世界TTチャンピオンのファビアン・カンチェラーラ(スイス)擁するサクソバンクは、16秒遅れのステージ3位。ラルスイティング・バク(デンマーク)が1秒差でリーダージャージ獲得を逃した。
サクソバンクのキム・アンデルセン監督は「他のチームと違って、サクソバンクはTTスペシャリストを揃えていない。その事を考えると悪くない成績だ。ファビアン(カンチェラーラ)の牽引は素晴らしかったけど、チームTTで勝つにはそれだけでは足りない。ジャージを狙っていたから1秒差は悔しい結果」とコメントしている。
レース展開はレース公式サイト、選手コメントはチーム公式サイトより。
ツール・ド・ロマンディ2009第3ステージ結果
1位 チームコロンビア 18'37"
2位 ケースデパーニュ +10"
3位 サクソバンク +16"
4位 リクイガス +24"
5位 サイレンス・ロット +25"
6位 サーヴェロ・テストチーム
7位 カチューシャ
8位 アスタナ +34"
9位 フランセーズデジュー +38"
10位 ラボバンク +39"
個人総合成績
1位 フランティセク・ラボン(チェコ、チームコロンビア)6h38'17"
2位 ラルスイティング・バク(デンマーク、サクソバンク)+01"
3位 トニ・マルティン(ドイツ、チームコロンビア)+08"
4位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)+19"
5位 カンスタンティン・シウトソウ(ベラルーシ、チームコロンビア)+21"
6位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、ケースデパーニュ)
7位 モーリス・ポッソーニ(イタリア、チームコロンビア)+22"
8位 アルベルト・ロサダ(スペイン、ケースデパーニュ)+31"
9位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス)+34"
10位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、サイレンス・ロット)+36"
スプリント賞
グレゴリー・ラスト(スイス、アスタナ)
山岳賞
マチュー・スプリック(フランス、Bboxブイグテレコム)
新人賞
トニ・マルティン(ドイツ、チームコロンビア)
チーム総合成績
アスタナ
高低差180mの14.8kmコースで繰り広げられたハイスピードバトルは、2人のナショナルTTチャンピオン(ピノッティとラボン)擁するチームコロンビアに軍配が上がった。チームの隊列から遅れてゴールした総合首位のグレゴリー・ラスト(スイス、アスタナ)は、リーダージャージを失った。
アスタナのシーン・イェーツ監督はチーム公式サイトの中で「グレゴリーは昨日までのツケが回ってしまった。前半の厳しい上りは何とか耐えたが、疲労が重なって遅れてしまった。待つ事も考えたが、リーダージャージを失う事が明らかだったのでペースを落とさずに(5人で)ゴールまで走った」と語る。
アスタナはリーダージャージを失ってしまったが「まだ明日からの山岳で何が起こるか分からない。スティーブ(モラビート)とマキシム(イグリンスキー)の総合上位はまだ期待できる」と諦めていない。
ラストに代わってリーダージャージを受け取ったのは、初日の個人タイムトライアルを制してリーダージャージを着たチェコTTチャンピオンのラボンだ。
チーム公式サイトの中でラボンは「今日のコースは本当にテクニカルだった。上りの距離は6kmあったし、70km/hオーバーのダウンヒル途中にはいくつものロータリーがあったんだ。仮にチームにTTスペシャリストが揃っていても、チームTTで好成績を残せるかは別の話。個々の能力より、チームワークが重要なんだ」と、チームの勝利を振り返る。
「ロマンディにおけるチーム最大の目標はこのチームTTだった。僕らはその目標を達成した。総合首位に返り咲いた事はエキストラボーナス。(チームTTで開幕する)ジロに向けて、この勝利は非常に大きな意味をもつ。昨年ジロの初日はいくつかミスを犯してしまって勝利を逃したけど、今年、チームは進化している」と、開幕が8日後に迫ったジロに向けて、自信溢れるコメントを残している。
再び手に入れたリーダージャージを、ラボンはもう誰にも渡さない考え。「総合リードを守るために全力を尽くす。総合優勝を狙えるのは僕だけじゃなくて、コロンビアはメンバー4人が総合トップ10に入っている。イエロージャージを着ると生まれる特別なモチヴェーションが、ジャージキープに上手く働くと思う」と語る。チームコロンビアはパリ〜ニース山岳賞のトニ・マルティン(ドイツ)や、カンスタンティン・シウトソウ(ベラルーシ)とモーリス・ポッソーニ(イタリア)の若手クライマーが後に控えている。
10秒遅れのステージ2位に入ったのは、決してTTスペシャリスト揃いとは言えないケースデパーニュ。19秒遅れの総合4位にジャンプアップしたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)は、翌日からの山岳ステージで攻撃を仕掛けてくるだろう。総合9位のロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス)とともに、チームコロンビアが警戒すべき相手だ。
元世界TTチャンピオンのファビアン・カンチェラーラ(スイス)擁するサクソバンクは、16秒遅れのステージ3位。ラルスイティング・バク(デンマーク)が1秒差でリーダージャージ獲得を逃した。
サクソバンクのキム・アンデルセン監督は「他のチームと違って、サクソバンクはTTスペシャリストを揃えていない。その事を考えると悪くない成績だ。ファビアン(カンチェラーラ)の牽引は素晴らしかったけど、チームTTで勝つにはそれだけでは足りない。ジャージを狙っていたから1秒差は悔しい結果」とコメントしている。
レース展開はレース公式サイト、選手コメントはチーム公式サイトより。
ツール・ド・ロマンディ2009第3ステージ結果
1位 チームコロンビア 18'37"
2位 ケースデパーニュ +10"
3位 サクソバンク +16"
4位 リクイガス +24"
5位 サイレンス・ロット +25"
6位 サーヴェロ・テストチーム
7位 カチューシャ
8位 アスタナ +34"
9位 フランセーズデジュー +38"
10位 ラボバンク +39"
個人総合成績
1位 フランティセク・ラボン(チェコ、チームコロンビア)6h38'17"
2位 ラルスイティング・バク(デンマーク、サクソバンク)+01"
3位 トニ・マルティン(ドイツ、チームコロンビア)+08"
4位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)+19"
5位 カンスタンティン・シウトソウ(ベラルーシ、チームコロンビア)+21"
6位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、ケースデパーニュ)
7位 モーリス・ポッソーニ(イタリア、チームコロンビア)+22"
8位 アルベルト・ロサダ(スペイン、ケースデパーニュ)+31"
9位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス)+34"
10位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、サイレンス・ロット)+36"
スプリント賞
グレゴリー・ラスト(スイス、アスタナ)
山岳賞
マチュー・スプリック(フランス、Bboxブイグテレコム)
新人賞
トニ・マルティン(ドイツ、チームコロンビア)
チーム総合成績
アスタナ
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