2011/05/27(金) - 13:05
リクイガスにジロ初勝利を届けた24歳のアシスト選手エロス・カペッキ。ジュニア時代に好成績を上げて期待されたが、勝ち星に恵まれない年が続いていた。ハイスピードな展開だったがコンタドールはマリアローザを守り、また一歩総合優勝に近づいた。
ステージ優勝したエロス・カペッキ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)
第18ステージを制したエロス・カペッキ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) (c)RCS Sports――今日のステージについて
昨日はチーム全体のオーダーとして逃げを狙ったけれど、逃げには乗れなかった。でも、レースの間中、登りでヴィンチェンツォ(ニーバリ)をアシストしながら、調子のよさは感じていたんだ。
――新人賞について
今までのところ、ジロでのできは予測を下回っている。とくに山ではね。初期の何ステージかは仕事できずに、必要なときにニーバリをアシストできなかった。これがいちばんの後悔で、マリアビアンカ争いは関係ない。だから、マリアビアンカを着られるかはわからない。クロイツィゲルが有力だしね。彼はすごい選手だよ。
――逃げの回数について
2~3回かな。でも、慌ただしいステージという気がした。時速50kmに近い速度だったから、逃げが決まるのはガンダの登りしかないと思っていた。とにかく、一度でも離れてしまうと、どんな状況であれ、そこで終わってしまっていただろう。しかも、死ぬほど疲れたうえに。
――ジュニアカテゴリーで活躍していたエロス・カペッキが戻ってきた?
当時は問題があったけれど、それは忘れられているようだ。今日はすばらしい気分だよ、忘れられない。
――今の夢は?
ステージレースのライダーになることだ。ここまでは役目を果たせなかったんだけど、この10日くらいはしっかりレースができていた。
2級山岳ガンダ峠で形成されたエロス・カペッキ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)ら3名の逃げ photo:Riccardo Scanferla結果はまったく平等じゃない。21歳で勝つ選手もいれば、24歳や28歳で勝つ選手もいる。ぼく個人としては、かなり早くて順調と言える。タイムトライアルを改善すれば、ステージレースでしっかり競えるようになるだろう。いずれその方法を探るつもりだよ。
――君への期待は高いけれど、重荷になっているのでは?
ぼくはそういう外部からのプレッシャーがまったく気にならないんだ。すでに自分自身でプレッシャーをかけている。幸せに感じるように刺激しているんだ。自分を勝者だと考えるんだ。「つねにたくさん勝ってるから隠れないぞ」ってね。(記者会見)
ステージ2位でベルガモ出身のマルコ・ピノッティ(イタリア、HTC・ハイロード)
今日はグランツールのステージというより、とてもクラシックに近かった。いつものように、ジロがベルガモにやって来た。ぼくにとっては最高の日だ。サンペレグリーノのステージを振り返って満足している。ほんとうだよ。
ステージ3位のケヴィン・シールドライヤース(ベルギー、クイックステップ)
最初の1時間のペースはものすごかった。残り約55kmになって、ようやく逃げ集団が成立したんだ。数は20人で、ぼくとチームメイトのピノー、カタルドも入っていた。ガンダ峠の登りで先頭集団が絞られて、前に残ったのは、ぼくを含む3人だけだった。
残念なことにゴールは技術的にぼく向きじゃなかった。最後のスプリントで加速しようとしたけれど、この分野(スプリント)はまったくぼくの専門じゃなかった。もう少し早くにアタックできたかもしれない。でも、正直に言って、今日のコースの最後はあまり好みじゃなかった。とにかく、満足はしているよ。このジロでは序盤が苦しかったけれど、やっと自分のペースとモチベーションを探し当てて、逃げに乗ることができたからね。
ステージ6位、総合順位14位になったダリオ・カタルド(イタリア、クイックステップ)
ガンダ峠の登りでがんばったけれど、ペースは保てなかった。リズムを変えて最初のスピードを維持したのが裏目に出たんだ。そこで無理せずに自分のペースで登ることにしたんだ。総合で数分取り戻せたのはよかったけれど、先頭集団に残ってステージ優勝を狙って走ることができなかったことには、少しだけ後悔している。
マリアローザを守ったアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード)
チームメイトにシャンパンをかけるアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード) (c)RCS Sports――今日のステージについて
最初の1時間は54km/h、次の1時間は51km/hという、信じられない平均速度だった。ずっと混乱した状態だったけれど、ライバルたちが動かなかったから、問題なく彼らをチェックできた。
――次の目標は? もうジロは勝ったも同然?
今はまだ、ツールや他のレースについて考えてはいない。今頭にあるのは、ミラノでのジロ総合優勝だけだよ。この結果を手に入れることだけを考え、そのために日々を送っている。次の目標について考えるのは、来週の月曜以降だよ。
――スポーツ仲裁裁判所が事情聴取を延期したという裁定について
スポーツ仲裁裁判所については、弁護士に任せているんだ。ぼくはレースに専念している。やましいことは何もないから冷静でいられるし、結果は彼らが明らかにしてくれると思う。
――第20ステージの未舗装のフィネストレ峠について
フィネストレはまだ走ってみたことがないんだ。ジロで走ることになっているのは分かっていたけれど、グロースグロックナーからガルデッチャまで、フィネストレの前に試走すべき山がたくさんあったからね。
――今回のジロで気に入ったこと、気に入らなかったことは?
一番気に入ったのはイタリアのファン。一番気に入らなかったのは、クロスティスをキャンセルした決定に、ぼくが影響したように言われたことだ。不当な言われようだったと思う。クロスティスの下りに対するぼくの考えを示したものじゃなかったからね。
2級山岳ガンダ峠でアタックするラッセル・ダウニング(イギリス、チームスカイ) photo:Riccardo Scanferla逃げて8位に入ったラッセル・ダウニング(イギリス、チームスカイ)
ジロで逃げに乗れた。登りは9kmしかなかったけれど、ステージで8位に入り込めて嬉しい。
新人賞のロマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ)
ものすごく速い1日が終わった! やっと部屋でリラックスできる! あとは長いステージ2つとミラノでの最後のTTだけだ! なにかいいところを見せられるといいな! それと、元チームメイトのエロス・カペッキが大舞台で初優勝したことに、おめでとう!
疲労困憊だったクレイグ・ルイス(アメリカ、HTC・ハイロード)
今日は少し調子がよくなった。でも他のみんなもそうだった。今日はピノッティが、故郷でいい走りを見せてたよ!
35位でゴールした別府史之(日本、レディオシャック)
逃げに乗ることができず、悔しい表情でゴールする別府史之(日本、レディオシャック) photo:Kei Tsuji前半の逃げに乗るために片道切符で今日は挑んだ。何度も会心のアタック(1300watts)をかけるも吸収されて、捨て身で何度も挑んだ。しかし、ベルガモ(85km地点)までの平均時速が54km/hを超えていて容易ではなかった。ベストは尽くした。
ソースは現地取材、記者会見、チーム公式ウェブサイト、主催新聞ガゼッタ・デッロ・スポルト紙、選手個人のウェブサイトおよびTwitter、Facebookなど。
translation & text : Taiko.YAMASAKI + Seiya.YAMASAKI
photo:Kei Tsuji,Riccardo Scanferla,CorVos
ステージ優勝したエロス・カペッキ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)
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昨日はチーム全体のオーダーとして逃げを狙ったけれど、逃げには乗れなかった。でも、レースの間中、登りでヴィンチェンツォ(ニーバリ)をアシストしながら、調子のよさは感じていたんだ。
――新人賞について
今までのところ、ジロでのできは予測を下回っている。とくに山ではね。初期の何ステージかは仕事できずに、必要なときにニーバリをアシストできなかった。これがいちばんの後悔で、マリアビアンカ争いは関係ない。だから、マリアビアンカを着られるかはわからない。クロイツィゲルが有力だしね。彼はすごい選手だよ。
――逃げの回数について
2~3回かな。でも、慌ただしいステージという気がした。時速50kmに近い速度だったから、逃げが決まるのはガンダの登りしかないと思っていた。とにかく、一度でも離れてしまうと、どんな状況であれ、そこで終わってしまっていただろう。しかも、死ぬほど疲れたうえに。
――ジュニアカテゴリーで活躍していたエロス・カペッキが戻ってきた?
当時は問題があったけれど、それは忘れられているようだ。今日はすばらしい気分だよ、忘れられない。
――今の夢は?
ステージレースのライダーになることだ。ここまでは役目を果たせなかったんだけど、この10日くらいはしっかりレースができていた。
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――君への期待は高いけれど、重荷になっているのでは?
ぼくはそういう外部からのプレッシャーがまったく気にならないんだ。すでに自分自身でプレッシャーをかけている。幸せに感じるように刺激しているんだ。自分を勝者だと考えるんだ。「つねにたくさん勝ってるから隠れないぞ」ってね。(記者会見)
ステージ2位でベルガモ出身のマルコ・ピノッティ(イタリア、HTC・ハイロード)
今日はグランツールのステージというより、とてもクラシックに近かった。いつものように、ジロがベルガモにやって来た。ぼくにとっては最高の日だ。サンペレグリーノのステージを振り返って満足している。ほんとうだよ。
ステージ3位のケヴィン・シールドライヤース(ベルギー、クイックステップ)
最初の1時間のペースはものすごかった。残り約55kmになって、ようやく逃げ集団が成立したんだ。数は20人で、ぼくとチームメイトのピノー、カタルドも入っていた。ガンダ峠の登りで先頭集団が絞られて、前に残ったのは、ぼくを含む3人だけだった。
残念なことにゴールは技術的にぼく向きじゃなかった。最後のスプリントで加速しようとしたけれど、この分野(スプリント)はまったくぼくの専門じゃなかった。もう少し早くにアタックできたかもしれない。でも、正直に言って、今日のコースの最後はあまり好みじゃなかった。とにかく、満足はしているよ。このジロでは序盤が苦しかったけれど、やっと自分のペースとモチベーションを探し当てて、逃げに乗ることができたからね。
ステージ6位、総合順位14位になったダリオ・カタルド(イタリア、クイックステップ)
ガンダ峠の登りでがんばったけれど、ペースは保てなかった。リズムを変えて最初のスピードを維持したのが裏目に出たんだ。そこで無理せずに自分のペースで登ることにしたんだ。総合で数分取り戻せたのはよかったけれど、先頭集団に残ってステージ優勝を狙って走ることができなかったことには、少しだけ後悔している。
マリアローザを守ったアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード)
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――次の目標は? もうジロは勝ったも同然?
今はまだ、ツールや他のレースについて考えてはいない。今頭にあるのは、ミラノでのジロ総合優勝だけだよ。この結果を手に入れることだけを考え、そのために日々を送っている。次の目標について考えるのは、来週の月曜以降だよ。
――スポーツ仲裁裁判所が事情聴取を延期したという裁定について
スポーツ仲裁裁判所については、弁護士に任せているんだ。ぼくはレースに専念している。やましいことは何もないから冷静でいられるし、結果は彼らが明らかにしてくれると思う。
――第20ステージの未舗装のフィネストレ峠について
フィネストレはまだ走ってみたことがないんだ。ジロで走ることになっているのは分かっていたけれど、グロースグロックナーからガルデッチャまで、フィネストレの前に試走すべき山がたくさんあったからね。
――今回のジロで気に入ったこと、気に入らなかったことは?
一番気に入ったのはイタリアのファン。一番気に入らなかったのは、クロスティスをキャンセルした決定に、ぼくが影響したように言われたことだ。不当な言われようだったと思う。クロスティスの下りに対するぼくの考えを示したものじゃなかったからね。
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ジロで逃げに乗れた。登りは9kmしかなかったけれど、ステージで8位に入り込めて嬉しい。
新人賞のロマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ)
ものすごく速い1日が終わった! やっと部屋でリラックスできる! あとは長いステージ2つとミラノでの最後のTTだけだ! なにかいいところを見せられるといいな! それと、元チームメイトのエロス・カペッキが大舞台で初優勝したことに、おめでとう!
疲労困憊だったクレイグ・ルイス(アメリカ、HTC・ハイロード)
今日は少し調子がよくなった。でも他のみんなもそうだった。今日はピノッティが、故郷でいい走りを見せてたよ!
35位でゴールした別府史之(日本、レディオシャック)
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ソースは現地取材、記者会見、チーム公式ウェブサイト、主催新聞ガゼッタ・デッロ・スポルト紙、選手個人のウェブサイトおよびTwitter、Facebookなど。
translation & text : Taiko.YAMASAKI + Seiya.YAMASAKI
photo:Kei Tsuji,Riccardo Scanferla,CorVos
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