2009/04/30(木) - 10:08
サンブリウーからプロエレンの169.9km間で行われたツール・ド・ブルターニュ第5ステージは、ジミー・アングルヴァン(フランス、ベソンショスール・ソジャサン)がチーム力を見せつけ単独で逃げきり勝利した。この日は、逃げグループに清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)が入った。
以下はCyclisme Japon/Chihoのレース詳細レポート。
北から南に南下する全ステージで最長の169.9kmを走る『ツール・ド・ブルターニュ』の第5ステージは、願いが通じたのか朝は晴れ間が見えた。お昼のスタート時間には、ブルターニュらしく雲が空を覆ったが、レース中も雨はパラパラ程度。天候も味方につけ、スタートして7km地点の長い上り坂で早くも20人の大きな逃げが形成された。
ここに、エース清水都貴が作戦通りきっちりと入る。ベソンショスール・ソジャサンチーム3人、ブルターニュ・シュレーチーム2人、その他逃げに2人を入れたチームは4チームあり、メンバーも強力で集団との差は40秒に開いた。
しかしリーダージャージを擁するコート・ダルモールシクリスムチームのコントロールもきっちりしており、ウィエラーグループ ベヴェレン2000チームと協力し合い、集団のペースを上げる。
一時は1分近く開いた差を30秒まで縮められるが、逃げグループも捕まるわけにはいかず、更にペースアップ。最高2分差を広げた。このような攻防戦が続き、逃げと集団との差は20秒ほどで周回に入った。
この日は、6.2kmを5周する。いつもはカーブなどで難しい周回コースだが、今日に限っていつもより道は広く、風の影響もあり逃げを追うのは容易だった。集団から逃げグループが見える嫌な距離感を保ちつつ、周回コースをこなしていく。
ラスト1周半で、先頭グループに3人いるベソンショスール・ソジャサンチームが、巧みなチームプレーを魅せた。ジミー・アングルヴァン(フランス、ベソンショスール・ソジャサン)をアタックさせ、他の2人で逃げグループを抑え、アングルヴァンを独走態勢に持ち込ませた。
集団ではゴールスプリントを狙いたいジョーカー・ビアンキチームやアモーレエヴィータ・マクドナルドチームがスピードを上げ、ラスト周回へ。ここで、逃げていた清水たちの先頭グループは吸収さてしまう。
EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインはスプリントを狙うべく、中島を軸にゴールを目指すも、このメンバーでのスプリント勝負は初めてとなるため、まだコツがつかめず。今回は残念ながら、集団に埋もれてしまってのゴールとなったが、この経験は次回に活かされることだろう。
明日は24kmの個人タイムトライアル。ここまででかなり選手たちも疲労がたまっているようだが、ベストを尽くし明日のタイムトライアルに挑む。
清水都貴のコメント
最初の緩い上りで15人くらいが行って、パラパラと追走した中に自分が入った。逃げ集団は意思統一ができていたので、周回コースに入るまでは何の駆け引きもなく、うまく先頭交替していた。今日の周回コースは風が強かった。2周目10数秒差で集団が完全に見える所に迫っていたので、逃げグループではアタック合戦になった。
自分でも逃げに乗ったり、仕掛けたりしていたけれど、逃げに何人も入っているチームにはどうにもならない。一人行かせて後ろがやめて、それを追わないと終わっちゃうし、自分がアタックしても、ベタ付きされて追いつかれて、他の選手がカウンターアタック。多分あのグループで逃げきっても2、3着にはなれただろうけど、1位は無理だった。ベソンショスール・ソジャサンチームは、本当に強かった。
ツール・ド・ブルターニュ2009第5ステージ結果
1位 ジミー・アングルヴァン(フランス、ベソンショスール・ソジャサン)3h55'52"
2位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ジョーカー・ビアンキ)
3位 デニス・ファンウィンデン(オランダ、ラボバンク・コンチネンタル)
4位 ユーリ・メトルシェンコ(ウクライナ、アモーレエヴィータ・マクドナルド)
5位 ブノワ・デーニンク(フランス、CCノジョン・シュール・オワズ)
32位 中島康晴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
35位 岡崎和也(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
52位 清水都貴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
55位 ミカエル・ダミアン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
91位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+20'52"
個人総合成績
1位 ジュリアン・フシャール(フランス、コート・ダルモール・シクリスム)19h01'18"
2位 ユーリ・メトルシェンコ(ウクライナ、アモーレエヴィータ・マクドナルド)+56"
3位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ジョーカー・ビアンキ)+1'43"
4位 サンダー・アルメ(ベルギー、ウィエラーグループ・ベヴェレン2000)+2'10"
5位 ダヴィ・コメイヌ(ベルギー、ウィエラーグループ・ベヴェレン2000)+2'11"
37位 清水都貴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+10'30"
61位 岡崎和也(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+26'38"
67位 ミカエル・ダミアン(日本、フランスEQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+33'15"
75位 中島康晴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+41'44"
93位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+59'05"
以下はCyclisme Japon/Chihoのレース詳細レポート。
北から南に南下する全ステージで最長の169.9kmを走る『ツール・ド・ブルターニュ』の第5ステージは、願いが通じたのか朝は晴れ間が見えた。お昼のスタート時間には、ブルターニュらしく雲が空を覆ったが、レース中も雨はパラパラ程度。天候も味方につけ、スタートして7km地点の長い上り坂で早くも20人の大きな逃げが形成された。
ここに、エース清水都貴が作戦通りきっちりと入る。ベソンショスール・ソジャサンチーム3人、ブルターニュ・シュレーチーム2人、その他逃げに2人を入れたチームは4チームあり、メンバーも強力で集団との差は40秒に開いた。
しかしリーダージャージを擁するコート・ダルモールシクリスムチームのコントロールもきっちりしており、ウィエラーグループ ベヴェレン2000チームと協力し合い、集団のペースを上げる。
一時は1分近く開いた差を30秒まで縮められるが、逃げグループも捕まるわけにはいかず、更にペースアップ。最高2分差を広げた。このような攻防戦が続き、逃げと集団との差は20秒ほどで周回に入った。
この日は、6.2kmを5周する。いつもはカーブなどで難しい周回コースだが、今日に限っていつもより道は広く、風の影響もあり逃げを追うのは容易だった。集団から逃げグループが見える嫌な距離感を保ちつつ、周回コースをこなしていく。
ラスト1周半で、先頭グループに3人いるベソンショスール・ソジャサンチームが、巧みなチームプレーを魅せた。ジミー・アングルヴァン(フランス、ベソンショスール・ソジャサン)をアタックさせ、他の2人で逃げグループを抑え、アングルヴァンを独走態勢に持ち込ませた。
集団ではゴールスプリントを狙いたいジョーカー・ビアンキチームやアモーレエヴィータ・マクドナルドチームがスピードを上げ、ラスト周回へ。ここで、逃げていた清水たちの先頭グループは吸収さてしまう。
EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインはスプリントを狙うべく、中島を軸にゴールを目指すも、このメンバーでのスプリント勝負は初めてとなるため、まだコツがつかめず。今回は残念ながら、集団に埋もれてしまってのゴールとなったが、この経験は次回に活かされることだろう。
明日は24kmの個人タイムトライアル。ここまででかなり選手たちも疲労がたまっているようだが、ベストを尽くし明日のタイムトライアルに挑む。
清水都貴のコメント
最初の緩い上りで15人くらいが行って、パラパラと追走した中に自分が入った。逃げ集団は意思統一ができていたので、周回コースに入るまでは何の駆け引きもなく、うまく先頭交替していた。今日の周回コースは風が強かった。2周目10数秒差で集団が完全に見える所に迫っていたので、逃げグループではアタック合戦になった。
自分でも逃げに乗ったり、仕掛けたりしていたけれど、逃げに何人も入っているチームにはどうにもならない。一人行かせて後ろがやめて、それを追わないと終わっちゃうし、自分がアタックしても、ベタ付きされて追いつかれて、他の選手がカウンターアタック。多分あのグループで逃げきっても2、3着にはなれただろうけど、1位は無理だった。ベソンショスール・ソジャサンチームは、本当に強かった。
ツール・ド・ブルターニュ2009第5ステージ結果
1位 ジミー・アングルヴァン(フランス、ベソンショスール・ソジャサン)3h55'52"
2位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ジョーカー・ビアンキ)
3位 デニス・ファンウィンデン(オランダ、ラボバンク・コンチネンタル)
4位 ユーリ・メトルシェンコ(ウクライナ、アモーレエヴィータ・マクドナルド)
5位 ブノワ・デーニンク(フランス、CCノジョン・シュール・オワズ)
32位 中島康晴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
35位 岡崎和也(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
52位 清水都貴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
55位 ミカエル・ダミアン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
91位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+20'52"
個人総合成績
1位 ジュリアン・フシャール(フランス、コート・ダルモール・シクリスム)19h01'18"
2位 ユーリ・メトルシェンコ(ウクライナ、アモーレエヴィータ・マクドナルド)+56"
3位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ジョーカー・ビアンキ)+1'43"
4位 サンダー・アルメ(ベルギー、ウィエラーグループ・ベヴェレン2000)+2'10"
5位 ダヴィ・コメイヌ(ベルギー、ウィエラーグループ・ベヴェレン2000)+2'11"
37位 清水都貴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+10'30"
61位 岡崎和也(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+26'38"
67位 ミカエル・ダミアン(日本、フランスEQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+33'15"
75位 中島康晴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+41'44"
93位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+59'05"
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