5月15日から22日までの8日間、アメリカ最大のステージレース、第6回ツアー・オブ・カリフォルニア(UCI2.HC)が開催される。ジロ期間中ながらアメリカ・ヨーロッパのトップ選手が集結する。

アメリカのプロコンチネンタルチームが欧州プロチームに挑むアメリカのプロコンチネンタルチームが欧州プロチームに挑む (c)CorVos昨年から5月開催になったツアー・オブ・カリフォルニア。イタリアではジロが開催中だが、トップチーム、とりわけ北米系のチームはカリフォルニアにも重点を置く。スタートリストの名前を見ると、ツール・ド・フランスとも見まがうほどのスター選手もズラリ。



欧州トップチームに北米・豪州コンチネンタルチームが挑む


UCIプロツアーチーム出場チームはUCIプロチーム9チームに加え、UCIプロコンチネンタルチーム4チーム、そしてアメリカのコンチネンタルチーム5チームの合計18チーム。以下はそのリスト。

絶対エースを担うリーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、レディオシャック)絶対エースを担うリーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、レディオシャック) (c)CorVosUCIプロチーム
ガーミン・サーヴェロ
リクイガス・キャノンデール
BMCレーシング
ラボバンク
HTC・ハイロード
レディオシャック
サクソバンク
チームスカイ
レオパード・トレック
UCIプロコンチネンタルチーム
チームタイプ1
ユナイテッドヘルスケア
チームスパイダーテック
チームネットアプ
UCIコンチネンタルチーム
ビッセル
ジェイミス・シャッターホーム
ジェリーベリー
ケリーベネフィット
ケンダ・5アワーエナジープロ

屈指のステージレーサーが集結

初の総合優勝を狙うデーヴィット・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ)初の総合優勝を狙うデーヴィット・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ) photo:Kei Tsujiゼッケン1をつけるのはリーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、レディオシャック)。過去3連覇を果たしたアメリカ屈指のオールラウンダーは昨年、マイケル・ロジャース(オーストラリア)に敗れ総合3位に終わった。今年は4勝目を目指してリベンジを誓う。

昨年2位のデーヴィット・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ)もチームのエースナンバーを背負い総合優勝を狙う。チームはダニエルソン、ヘジダル、マーティン、ヴァンスーメレン、ヴァンデベルデと本気のラインナップ。チーム力では抜きん出た感がある。

チームとして結果を残したいアンディ・シュレク(ルクセンブルク、レオパード・トレック)チームとして結果を残したいアンディ・シュレク(ルクセンブルク、レオパード・トレック) photo:Cor Vosそして今年の要注目はアンディ・シュレク(ルクセンブルク)率いるレオパード・トレック。自転車競技界が悲しみに包まれたジロ第3ステージのウェイラントの死を経て、ジロから去ったレオパード・トレックチームはこのカリフォルニアで手向けの勝利へと走る。

昨年の優勝チームHTC・ハイロードはタジェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ)をエースに据える。成長を続けるオールラウンダーは、チームに連覇をもたらすことはできるか。

新旧世界チャンプによるスプリントバトルに注目

アルカンシェルを着るトル・フースホフト(ノルウェー、ガーミン・サーヴェロ)アルカンシェルを着るトル・フースホフト(ノルウェー、ガーミン・サーヴェロ) photo:RCS Sport豪華なメンバーはオールラウンダーだけはない。スプリンターのラインナップをみても、世界チャンピオントール・フースホフト(ノルウェー、ガーミン・サーヴェロ)、ミラノ〜サンレモを制したマシュー・ゴス(オーストラリア、HTC・ハイロード)、3度の世界チャンピオンオスカル・フレイレ(スペイン、ラボバンク)らスターランクの選手が並ぶ。

さらにファンホセ・アエド(アルゼンチン、サクソバンク)、イアン・スタナード(イギリス、チームスカイ)、タイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシング)、そして怪童ピーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)など要注目の選手揃い。誰が勝ってもおかしくないラインナップだ。

総合力のある選手を選び出す全8日間 TTTも

ツアー・オブ・カリフォルニア2011コースマップツアー・オブ・カリフォルニア2011コースマップ photo:www.amgentourofcalifornia.comツアー・オブ・カリフォルニア2011は第1ステージから登りが待つ。レイク・タホ湖畔を走る第1ステージは、総合狙いの選手は動かずともステージ狙いのアタッカーを、スプリンターチームが抑え込む展開になるだろう。

第2、3ステージは下り基調のスプリントステージ。逃げが決まると言うよりも、スプリンター有利なコースだろう。そして第4ステージで総合争いは激化する。平均勾配8.4%のHCの登りを超えての1級山岳山頂ゴール。確実にここで総合争いの選手が絞られる。

起伏のある第5ステージを超えて、第6ステージは全ての選手を恐れさせる個人タイムトライアル。上り基調のTTでは、チーム全員の脚力が問われ、ごまかしのきかない厳しいステージとなる。

第7ステージは今大会のクイーンステージ。HCの山頂ゴール。平均勾配は8.9%とふるい落としの激しいレースが予想される。そして最終第8ステージは細かく起伏がある129.1km。ここを終えてイエロージャージを着るものが、カリフォルニア王者の栄光に輝くことになる。

ツアー・オブ・カリフォルニア2011日程
第1ステージ サウス・レイクタホ〜ノース・レイクタホ 191km
第2ステージ ノース・レイクタホ〜サクラメント 214.4km
第3ステージ アウバーン〜モデスト 196.2km
第4ステージ リバーモア〜サンホセ 131.6km
第5ステージ シーサイド〜パソ・ローブルズ 223.6km
第6ステージ ソルバング〜ソルバング(TT) 24km
第7ステージ クレアモント〜マウント・バルディ 121.9km
第8ステージ サンタ・クラリタ〜サウザント・オークス 132.4km


※なお、第1ステージはレイク・タホ付近の積雪の影響で短縮コースでの開催が審議されている。


text:Yufta Omata
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