2011/03/30(水) - 05:36
雨、風、霧……。悪天候の中で迎えた最終ステージ、超級山岳での頂上ゴールを制したのはアダム・センプル(オーストラリア、ドラパック)だった。粘りの走りで佐野淳哉(ダンジェロ&アンティヌッチィ・株式会社NIPPO)が総合3位に浮上。アジアンリーダーを獲得した。
アダム・センプルが日本の震災犠牲者に勝利を捧げる
ツール・ド・台湾最終日となる第9ステージは、台湾北部の宜蘭から陽明山までの117.67kmで開催された。ゴール前15kmから標高800mを一気に駆け上がる超級の山頂ゴールとなるため、最後まで総合順位が決まらない緊迫したレースとなった。
スタートしてすぐに降り出した雨は、海岸線を進むにつれて強くなり、海からの風も吹きつける悪天候でのレースとなった。途中、チュンカイ・フェン(台湾、アクションサイクリング)のアタックが決まり、1人でも果敢に逃げたが、本格的な登りが始まる前に集団に吸収される。
登り始めの段階で、先頭集団は20~30人ほどに絞られた。このなかにはもちろんリーダージャージを着るソウラビ・メディ(イラン、タブリーズ・ペトロケミカル)に2位のマルクス・アイベッガー(オーストリア、同)、逆転優勝を狙う3位のマッキャン・デヴィッド(アイルランド、ジャイアント・ケンダ)らが含まれている。総合順位を上げたい7位の佐野淳哉(ダンジェロ&アンティヌッチィ・株式会社NIPPO)や9位の村上純平(シマノレーシング)ら日本人選手も集団内で粘る。
そして早い段階で先頭集団から脱落したのは総合トップのソウラビだった。「最終日まで総合リーダーを守れるかはわからない」と何度も繰り返していただけに、予測していたことだったのだろう。そのシナリオに沿って、2位のマルクスがチームメイトに牽かれて集団の前方に上がる。
残り5kmを切ると、あたりは一面の霧に覆われ始めた。残り500mで、15人ほどに小さくなった集団から、優勝をかけたスプリントが始まった。そして視界が1mもないようなゴールラインには赤いジャージのシルエットが浮かび上がる。3人の選手を先頭集団に送り出していたドラパック勢。アダム・センプル(オーストラリア、ドラパック)が、第6ステージに次ぐ、ステージ2勝目を挙げた。今大会、ドラパックはステージ4勝と新人賞を獲得した。
ステージ優勝をした21歳のアダム・センプル。まだどことなく幼さの残る雰囲気の彼が、ゴールラインで力強く空を指さしたのが印象的だった。おそらく空の上に大切な人がいるのだろうと思い尋ねると、彼の答えはこうだった。
「いま天国にいる日本からの人たちだよ」
一方の総合順位はリーダーが入れ替わり、17秒差の10位でフィニッシュした総合2位のアイベッガーがトップに躍り出る。26歳の彼は昨年はフートン・セルベットに所属し、ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスの出場経験を持つ。
チームの解散に伴い、アジアツアーが主戦場となるタブリーズ・ペトロケミカルに移籍したが、今後のビジョンが気になるところ。ヨーロッパに戻りたくないのか?と聞くと「これまでにもツール・ド・ランカウイやツアー・オブ・ハイナンに出場していて、アジアのレースが好きなんだ。家はオーストリアだけど、レースのときは通うよ。ジェットラグは苦じゃないね!」とのこと。そして、「今季はより多くの勝利をめざしていく」とコメントした。
総合3位とアジアンリーダーを獲得した佐野淳哉
トップから1分35秒遅れの総合7位でスタートした佐野淳哉(ダンジェロ&アンティヌッチィ・株式会社NIPPO)。登坂力に定評があり、総合順位ジャンプアップに期待がかかっていた。スタート地点では「やるかやられるかのどっちかですね……」と話していたが、結果的に8秒遅れのステージ5位でフィニッシュ。総合上位の選手が遅れたため、総合3位にランクアップした。さらにアジア人最高位であるブルージャージを獲得する大健闘をみせた。
今回ダンジェロ&アンティヌッチィ・株式会社NIPPOは、イタリアのセッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ2011とダブルエントリーということもあり、6人のチーム枠のところ5人でエントリーしていた。さらに第4ステージで菊池誠晃がリタイアし、最終ステージもスプリンター、ベルナルド・リッチオが体調を崩し未出走。最後は3人でのレースとなった。イタリアからのジェットラグなども響き、チームは本調子ではなかったが、そのなかで佐野は結果を残した。
「3月中旬にイタリアに行き、1週間だけ滞在し、またアジアに戻るというスケジュールでのレースでした。あまりトレーニングもできていませんでしたが、結果は実力以上のものが出たと思っています。今できることのベストは尽くせました。ほかのチームの思惑をうまく利用できて、いい順位に残れたと思いますが、選手としての純粋な“強さ”には、まだ課題が多く残っています。
イタリアのチームには、自分よりも強い選手がたくさんいます。彼らの勝負がかかったときに、確実にアシストして結果につなげたいと思っています。もちろん自分で勝ちを狙えるときは狙います。国内レースなら、タイムトライアルの全日本選手権を狙っていきたいです。」
悔しさが滲み出た村上純平
総合順位を期待されたもう1人の日本人選手が総合8位でスタートした村上純平。前日に野寺監督は「山岳なので厳しい闘いになることは予想できるが、攻めながらも8位を守ることにチャレンジして欲しいと思う。ここにプレッシャーを感じて走ってくれれば、いいですね!」と話す。
しかし、結果はトップから23秒遅れの18位。総合順位は10位に落ちてしまった。深い霧の中から「ごめんなさい……」という言葉とともに、悔しい表情でチームカーに戻ってきた村上。チームは、先にゴールした鈴木謙が総合8位となり、UCIポイント獲得圏内でフィニッシュできたが、村上には悔しさが残る。
「登りの前半は粘ってアタックにも対応できていましたが、中盤でドラパックがひきだしてからは、それをギリギリのところで追うような形でした。そして残り500mでかかったスプリントには反応することができず、先頭から遅れてしまいました。登りは得意ではありませんが、この結果には納得していません。
今回のレースでの収穫は、全体を通してスプリントに絡めたことです。よりハードなポジション取りなどが経験できました。新しいメンバーとのレースで、難しい場面もありましたが、ここで新しいシーズンを皮切りできたことを良く思っています。まだシーズンは長いので、また頑張ります!」
“加油!” 頑張れ、ニッポン!!
連日、日本の東日本大震災のニュースが流される中で開催されたツール・ド・台湾。親日家が多い台湾で、日本人の関係者はみな「“加油!”(大変だけど)、頑張って!」という温かい声がけをいただき、たくさんの外国人選手からも日本を励ます言葉が聞かれた。
「自分が弱い立場になったときこそ、人の温かさ身に染みる」とは “Cyclists Pray for JAPAN” の運動の中心となっている橋川健氏(ダンジェロ&アンティヌッチィ・株式会社NIPPO/チームユーラシア)の言葉。自分たちは前に進むことしかできないけど、困っている人たちを救いたい。そんな気持ちを共有できる大会だった。
ステージ順位
1位 アダム・センプル(オーストラリア、ドラパック)3:00:30
2位 キョング・ジャン(韓国、韓国ナショナル) +00:03
3位 ヒョスク・ゴン(韓国、韓国ナショナル)+00:03
5位 佐野淳哉(ダンジェロ&アンティヌッチィ・株式会社NIPPO)+00:08
13位 鈴木讓(シマノレーシング) +00:17
15位 西薗良太(シマノレーシング) +00:21
18位 村上純平(シマノレーシング)+00:23
20位 綾部 勇成(日本ナショナル) +02:50
29位 伊丹健治(日本ナショナル) +03:28
31位 西谷泰治(日本ナショナル)+03:46
45位 吉田隼人(日本ナショナル)+05:43
66位 清水都貴(日本ナショナル)+13:22
67位 福島晋一(日本ナショナル)
68位 鈴木真理(シマノレーシング)
74位 青柳憲輝(シマノレーシング)+13:53
77位 畑中勇介(シマノレーシング)+15:35
総合順位
1位 マルクス・アイベッガー(オーストリア、タブリーズ・ペトロケミカル) 27:25:38
2位 マッキャン・デヴィッド(アイルランド、ジャイアント・ケンダ)+0:13
3位 佐野淳哉(ダンジェロ&アンティヌッチィ・株式会社NIPPO) +1:21
8位 鈴木讓(シマノレーシング) +1:38
10位 村上純平(シマノレーシング)+1:38
16位 西薗良太(シマノレーシング)+2:25
19位 綾部勇成(日本ナショナル)+4:46
27位 吉田隼人(日本ナショナル)+7:05
28位 西谷泰治(日本ナショナル)+8:04
34位 清水都貴(日本ナショナル)+15:28
36位 伊丹健治(日本ナショナル)+16:19
42位 青柳憲輝(シマノレーシング)+18:36
56位 鈴木真理(シマノレーシング)+30:53
57位 畑中勇介(シマノレーシング)+30:55
70位 福島晋一(日本ナショナル)+48:16
ポイントリーダー
オジャヴィ・マート(エストニア、チャンピオンシステム)
山岳ポイントリーダー
ソウラビ・メディ(イラン、タブリーズ・ペトロケミカル)
アジアンリーダー
佐野淳哉(ダンジェロ&アンティヌッチィ・株式会社NIPPO)
新人賞
アダム・フェーラン(オーストラリア、ドラパック)
photo&text: SonokoTANAKA
アダム・センプルが日本の震災犠牲者に勝利を捧げる
ツール・ド・台湾最終日となる第9ステージは、台湾北部の宜蘭から陽明山までの117.67kmで開催された。ゴール前15kmから標高800mを一気に駆け上がる超級の山頂ゴールとなるため、最後まで総合順位が決まらない緊迫したレースとなった。
スタートしてすぐに降り出した雨は、海岸線を進むにつれて強くなり、海からの風も吹きつける悪天候でのレースとなった。途中、チュンカイ・フェン(台湾、アクションサイクリング)のアタックが決まり、1人でも果敢に逃げたが、本格的な登りが始まる前に集団に吸収される。
登り始めの段階で、先頭集団は20~30人ほどに絞られた。このなかにはもちろんリーダージャージを着るソウラビ・メディ(イラン、タブリーズ・ペトロケミカル)に2位のマルクス・アイベッガー(オーストリア、同)、逆転優勝を狙う3位のマッキャン・デヴィッド(アイルランド、ジャイアント・ケンダ)らが含まれている。総合順位を上げたい7位の佐野淳哉(ダンジェロ&アンティヌッチィ・株式会社NIPPO)や9位の村上純平(シマノレーシング)ら日本人選手も集団内で粘る。
そして早い段階で先頭集団から脱落したのは総合トップのソウラビだった。「最終日まで総合リーダーを守れるかはわからない」と何度も繰り返していただけに、予測していたことだったのだろう。そのシナリオに沿って、2位のマルクスがチームメイトに牽かれて集団の前方に上がる。
残り5kmを切ると、あたりは一面の霧に覆われ始めた。残り500mで、15人ほどに小さくなった集団から、優勝をかけたスプリントが始まった。そして視界が1mもないようなゴールラインには赤いジャージのシルエットが浮かび上がる。3人の選手を先頭集団に送り出していたドラパック勢。アダム・センプル(オーストラリア、ドラパック)が、第6ステージに次ぐ、ステージ2勝目を挙げた。今大会、ドラパックはステージ4勝と新人賞を獲得した。
ステージ優勝をした21歳のアダム・センプル。まだどことなく幼さの残る雰囲気の彼が、ゴールラインで力強く空を指さしたのが印象的だった。おそらく空の上に大切な人がいるのだろうと思い尋ねると、彼の答えはこうだった。
「いま天国にいる日本からの人たちだよ」
一方の総合順位はリーダーが入れ替わり、17秒差の10位でフィニッシュした総合2位のアイベッガーがトップに躍り出る。26歳の彼は昨年はフートン・セルベットに所属し、ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスの出場経験を持つ。
チームの解散に伴い、アジアツアーが主戦場となるタブリーズ・ペトロケミカルに移籍したが、今後のビジョンが気になるところ。ヨーロッパに戻りたくないのか?と聞くと「これまでにもツール・ド・ランカウイやツアー・オブ・ハイナンに出場していて、アジアのレースが好きなんだ。家はオーストリアだけど、レースのときは通うよ。ジェットラグは苦じゃないね!」とのこと。そして、「今季はより多くの勝利をめざしていく」とコメントした。
総合3位とアジアンリーダーを獲得した佐野淳哉
トップから1分35秒遅れの総合7位でスタートした佐野淳哉(ダンジェロ&アンティヌッチィ・株式会社NIPPO)。登坂力に定評があり、総合順位ジャンプアップに期待がかかっていた。スタート地点では「やるかやられるかのどっちかですね……」と話していたが、結果的に8秒遅れのステージ5位でフィニッシュ。総合上位の選手が遅れたため、総合3位にランクアップした。さらにアジア人最高位であるブルージャージを獲得する大健闘をみせた。
今回ダンジェロ&アンティヌッチィ・株式会社NIPPOは、イタリアのセッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ2011とダブルエントリーということもあり、6人のチーム枠のところ5人でエントリーしていた。さらに第4ステージで菊池誠晃がリタイアし、最終ステージもスプリンター、ベルナルド・リッチオが体調を崩し未出走。最後は3人でのレースとなった。イタリアからのジェットラグなども響き、チームは本調子ではなかったが、そのなかで佐野は結果を残した。
「3月中旬にイタリアに行き、1週間だけ滞在し、またアジアに戻るというスケジュールでのレースでした。あまりトレーニングもできていませんでしたが、結果は実力以上のものが出たと思っています。今できることのベストは尽くせました。ほかのチームの思惑をうまく利用できて、いい順位に残れたと思いますが、選手としての純粋な“強さ”には、まだ課題が多く残っています。
イタリアのチームには、自分よりも強い選手がたくさんいます。彼らの勝負がかかったときに、確実にアシストして結果につなげたいと思っています。もちろん自分で勝ちを狙えるときは狙います。国内レースなら、タイムトライアルの全日本選手権を狙っていきたいです。」
悔しさが滲み出た村上純平
総合順位を期待されたもう1人の日本人選手が総合8位でスタートした村上純平。前日に野寺監督は「山岳なので厳しい闘いになることは予想できるが、攻めながらも8位を守ることにチャレンジして欲しいと思う。ここにプレッシャーを感じて走ってくれれば、いいですね!」と話す。
しかし、結果はトップから23秒遅れの18位。総合順位は10位に落ちてしまった。深い霧の中から「ごめんなさい……」という言葉とともに、悔しい表情でチームカーに戻ってきた村上。チームは、先にゴールした鈴木謙が総合8位となり、UCIポイント獲得圏内でフィニッシュできたが、村上には悔しさが残る。
「登りの前半は粘ってアタックにも対応できていましたが、中盤でドラパックがひきだしてからは、それをギリギリのところで追うような形でした。そして残り500mでかかったスプリントには反応することができず、先頭から遅れてしまいました。登りは得意ではありませんが、この結果には納得していません。
今回のレースでの収穫は、全体を通してスプリントに絡めたことです。よりハードなポジション取りなどが経験できました。新しいメンバーとのレースで、難しい場面もありましたが、ここで新しいシーズンを皮切りできたことを良く思っています。まだシーズンは長いので、また頑張ります!」
“加油!” 頑張れ、ニッポン!!
連日、日本の東日本大震災のニュースが流される中で開催されたツール・ド・台湾。親日家が多い台湾で、日本人の関係者はみな「“加油!”(大変だけど)、頑張って!」という温かい声がけをいただき、たくさんの外国人選手からも日本を励ます言葉が聞かれた。
「自分が弱い立場になったときこそ、人の温かさ身に染みる」とは “Cyclists Pray for JAPAN” の運動の中心となっている橋川健氏(ダンジェロ&アンティヌッチィ・株式会社NIPPO/チームユーラシア)の言葉。自分たちは前に進むことしかできないけど、困っている人たちを救いたい。そんな気持ちを共有できる大会だった。
ステージ順位
1位 アダム・センプル(オーストラリア、ドラパック)3:00:30
2位 キョング・ジャン(韓国、韓国ナショナル) +00:03
3位 ヒョスク・ゴン(韓国、韓国ナショナル)+00:03
5位 佐野淳哉(ダンジェロ&アンティヌッチィ・株式会社NIPPO)+00:08
13位 鈴木讓(シマノレーシング) +00:17
15位 西薗良太(シマノレーシング) +00:21
18位 村上純平(シマノレーシング)+00:23
20位 綾部 勇成(日本ナショナル) +02:50
29位 伊丹健治(日本ナショナル) +03:28
31位 西谷泰治(日本ナショナル)+03:46
45位 吉田隼人(日本ナショナル)+05:43
66位 清水都貴(日本ナショナル)+13:22
67位 福島晋一(日本ナショナル)
68位 鈴木真理(シマノレーシング)
74位 青柳憲輝(シマノレーシング)+13:53
77位 畑中勇介(シマノレーシング)+15:35
総合順位
1位 マルクス・アイベッガー(オーストリア、タブリーズ・ペトロケミカル) 27:25:38
2位 マッキャン・デヴィッド(アイルランド、ジャイアント・ケンダ)+0:13
3位 佐野淳哉(ダンジェロ&アンティヌッチィ・株式会社NIPPO) +1:21
8位 鈴木讓(シマノレーシング) +1:38
10位 村上純平(シマノレーシング)+1:38
16位 西薗良太(シマノレーシング)+2:25
19位 綾部勇成(日本ナショナル)+4:46
27位 吉田隼人(日本ナショナル)+7:05
28位 西谷泰治(日本ナショナル)+8:04
34位 清水都貴(日本ナショナル)+15:28
36位 伊丹健治(日本ナショナル)+16:19
42位 青柳憲輝(シマノレーシング)+18:36
56位 鈴木真理(シマノレーシング)+30:53
57位 畑中勇介(シマノレーシング)+30:55
70位 福島晋一(日本ナショナル)+48:16
ポイントリーダー
オジャヴィ・マート(エストニア、チャンピオンシステム)
山岳ポイントリーダー
ソウラビ・メディ(イラン、タブリーズ・ペトロケミカル)
アジアンリーダー
佐野淳哉(ダンジェロ&アンティヌッチィ・株式会社NIPPO)
新人賞
アダム・フェーラン(オーストラリア、ドラパック)
photo&text: SonokoTANAKA
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