2011/03/28(月) - 10:01
2011年3月27日、ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ(UCIワールドツアー)の最終第7ステージが行なわれ、小柄な弾丸サミュエル・ドゥムラン(フランス、コフィディス)がスプリントで2勝目をマーク。アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード)が総合優勝に輝いた。
カタルーニャ一周の最終ステージは、同州の首都バルセロナにゴールする平坦コース。距離は124kmと短く、終盤にはバルセロナ中心地に敷設された平坦な5.1kmの周回コースを4周する。
この日は総合2位のリーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、レディオシャック)が胃腸トラブルによってスタートせず。レースは序盤からトーマス・ローレッガー(オーストリア、レオパード・トレック)ら6名がエスケープを試みる展開。
メイン集団はサクソバンク・サンガードがコントロールし、後半に入ってランプレ・ISDとモビスターが集団牽引に合流する。先頭グループは40秒のリードでバルセロナの周回コースに突入。15秒先行して最終周回に差し掛かったが、ゴールまで1kmを切ってから全て吸収された。
最後はドゥムラン、リゴベルト・ウラン(コロンビア、チームスカイ)、ケニー・デハース(ベルギー、オメガファーマ・ロット)によるハイスピードなスプリントバトルに持ち込まれ、得意の爆発的な加速力で先頭に立ったドゥムランが勝利。今大会2勝目を飾った。
そして総合優勝はコンタドールの手に。大会期間中にスペイン車連による処分取り消しを不服とするUCI(国際自転車競技連合)がCAS(スポーツ仲裁裁判所)に提訴するというニュースが飛び込んできたが、コンタドールは動ずることなく最後まで総合リードを守り抜いた。
「チームがレースコントロールを担うステージが多く、タフなレースだった」。今年100年目を迎えたボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャで初優勝を飾ったコンタドールは、1週間の闘いを振り返る。「アンドラの頂上ゴールで手にした勝利にはとても満足している。100周年の記念大会で勝つことができて嬉しいよ。メルクスやアンクティル、ジモンディ、オカーニャが名前を連ねる優勝者リストに自分の名前を加えることができて誇りに思う」。
コンタドールは4月13日から17日までスペインで開催されるブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオンに出場する。その後フレーシュ・ワロンヌとリエージュ〜バストーニュ〜リエージュを走り、5月のジロ・デ・イタリアに備える予定だ。
総合2位ライプハイマーがリタイアしたため、ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)が総合2位でフィニッシュ。スカルポーニはジロ・デ・イタリアでコンタドールと対峙する。また、昨年のジャパンカップ覇者ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・サーヴェロ)が総合3位でレースを終えた。
レース展開はレース公式サイト、選手コメントはサクソバンク・サンガード公式サイトより。
ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ2011第7ステージ結果
1位 サミュエル・ドゥムラン(フランス、コフィディス) 2h33'55"
2位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、チームスカイ)
3位 ケニー・デハース(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
4位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)
5位 マヌエル・カルドソ(ポルトガル、レディオシャック)
6位 アイトール・ガルドス(スペイン、エウスカルテル)
7位 ミカル・ゴラス(ポーランド、ヴァカンソレイユ・DCM)
8位 ビエル・カドリ(フランス、アージェードゥーゼル)
9位 イワン・ロフニー(ロシア、レディオシャック)
10位 ケヴィン・シールドライヤース(ベルギー、クイックステップ)
個人総合成績
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード) 29h24'42"
2位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD) +23"
3位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・サーヴェロ) +35"
4位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック)
5位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、チームスカイ) +38"
6位 イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)
7位 シャビエル・トンド(スペイン、モビスター)
8位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +50"
9位 ケヴィン・シールドライヤース(ベルギー、クイックステップ) +1'12"
10位 バウク・モレマ(オランダ、ラボバンク)
山岳賞
ナイロ・クインターナ(コロンビア、コロンビア・エス・パシオン)
チーム総合成績
レディオシャック
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
カタルーニャ一周の最終ステージは、同州の首都バルセロナにゴールする平坦コース。距離は124kmと短く、終盤にはバルセロナ中心地に敷設された平坦な5.1kmの周回コースを4周する。
この日は総合2位のリーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、レディオシャック)が胃腸トラブルによってスタートせず。レースは序盤からトーマス・ローレッガー(オーストリア、レオパード・トレック)ら6名がエスケープを試みる展開。
メイン集団はサクソバンク・サンガードがコントロールし、後半に入ってランプレ・ISDとモビスターが集団牽引に合流する。先頭グループは40秒のリードでバルセロナの周回コースに突入。15秒先行して最終周回に差し掛かったが、ゴールまで1kmを切ってから全て吸収された。
最後はドゥムラン、リゴベルト・ウラン(コロンビア、チームスカイ)、ケニー・デハース(ベルギー、オメガファーマ・ロット)によるハイスピードなスプリントバトルに持ち込まれ、得意の爆発的な加速力で先頭に立ったドゥムランが勝利。今大会2勝目を飾った。
そして総合優勝はコンタドールの手に。大会期間中にスペイン車連による処分取り消しを不服とするUCI(国際自転車競技連合)がCAS(スポーツ仲裁裁判所)に提訴するというニュースが飛び込んできたが、コンタドールは動ずることなく最後まで総合リードを守り抜いた。
「チームがレースコントロールを担うステージが多く、タフなレースだった」。今年100年目を迎えたボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャで初優勝を飾ったコンタドールは、1週間の闘いを振り返る。「アンドラの頂上ゴールで手にした勝利にはとても満足している。100周年の記念大会で勝つことができて嬉しいよ。メルクスやアンクティル、ジモンディ、オカーニャが名前を連ねる優勝者リストに自分の名前を加えることができて誇りに思う」。
コンタドールは4月13日から17日までスペインで開催されるブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオンに出場する。その後フレーシュ・ワロンヌとリエージュ〜バストーニュ〜リエージュを走り、5月のジロ・デ・イタリアに備える予定だ。
総合2位ライプハイマーがリタイアしたため、ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)が総合2位でフィニッシュ。スカルポーニはジロ・デ・イタリアでコンタドールと対峙する。また、昨年のジャパンカップ覇者ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・サーヴェロ)が総合3位でレースを終えた。
レース展開はレース公式サイト、選手コメントはサクソバンク・サンガード公式サイトより。
ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ2011第7ステージ結果
1位 サミュエル・ドゥムラン(フランス、コフィディス) 2h33'55"
2位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、チームスカイ)
3位 ケニー・デハース(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
4位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)
5位 マヌエル・カルドソ(ポルトガル、レディオシャック)
6位 アイトール・ガルドス(スペイン、エウスカルテル)
7位 ミカル・ゴラス(ポーランド、ヴァカンソレイユ・DCM)
8位 ビエル・カドリ(フランス、アージェードゥーゼル)
9位 イワン・ロフニー(ロシア、レディオシャック)
10位 ケヴィン・シールドライヤース(ベルギー、クイックステップ)
個人総合成績
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード) 29h24'42"
2位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD) +23"
3位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・サーヴェロ) +35"
4位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック)
5位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、チームスカイ) +38"
6位 イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)
7位 シャビエル・トンド(スペイン、モビスター)
8位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +50"
9位 ケヴィン・シールドライヤース(ベルギー、クイックステップ) +1'12"
10位 バウク・モレマ(オランダ、ラボバンク)
山岳賞
ナイロ・クインターナ(コロンビア、コロンビア・エス・パシオン)
チーム総合成績
レディオシャック
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
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