2011/03/26(土) - 07:32
2011年3月25日、セッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ(UCI2.1)第4ステージ・個人タイムトライアルが行なわれ、イタリア期待の23歳アドリアーノ・マローリ(イタリア、ランプレ・ISD)が優勝。エマヌエーレ・セッラ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ)が総合首位を守った。
16分37秒のトップタイムで優勝したアドリアーノ・マローリ(イタリア、ランプレ・ISD) photo:Riccardo Scanferla総合優勝の行方を占う重要な個人タイムトライアル(以下個人TT)が、エミリア・ロマーニャ州北部のクレヴァルコーレを舞台に行なわれた。全長14.3kmのコースはほぼ真っ平ら。前日のステージで総合首位に立ったクライマーのセッラにとっては辛抱どころだ。
この平坦コースを平均51.635km/hで駆け抜け、16分37秒のトップタイムを叩き出したのは、弱冠23歳のマローリ。2008年のロード世界選手権U23個人TTで優勝を飾っているイタリアの星が、地元エミリア・ロマーニャ州(パルマ出身)でプロ初勝利をマークした。
ステージ3位・9秒遅れ ローリー・スザーランド(オーストラリア、ユナイテッドヘルスケア) photo:Riccardo Scanferla「人生で最も素晴らしい日の一つだ。前半は抑え気味に走り、後半に全てをぶつけた。これが世界トップクラスのクロノマン(TTスペシャリスト)に仲間入りする第一歩になることを願っているよ」。この日の結果を受け、マローリは総合4位にジャンプアップした。
同じランプレ・ISD所属の若手ディエゴ・ウリッシ(イタリア)もステージ6位と好走し、総合2位にジャンプアップした。ウリッシも将来を嘱望される若手であり、2006年から2年連続世界選手権ジュニアロードレースで優勝。プロ1年目の昨年はツール・ド・ポローニュで総合8位。今年パリ〜ニースの最終ステージで果敢に逃げ、ステージ2位に入っている。
ステージ4位・15秒遅れ ステファン・シューマッハー(ドイツ、ミケ・グエルチョッティ) photo:Riccardo Scanferla現在セッラとウリッシの総合タイム差は30秒。ウリッシは「過去最高の個人TTだった。明日のステージに向けて自信を得たよ。(総合逆転を)最後まで諦めない」と語っている。
セッラはステージ33位に沈んだが、ウリッシから30秒、ステファノ・ピラッツィ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)から32秒のリードを守って総合リーダーの座をキープ。リーダージャージを着て翌日の最終ステージに挑むことになった。
ステージ33位・1分01秒遅れ エマヌエーレ・セッラ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ) photo:Riccardo Scanferla最終第5ステージは、標高431mのカテゴリー山岳を含む周回コースが登場。最大勾配18%のモンテジッビオを4回駆け上がり、サッスオーロにゴールする。熾烈な激坂バトルが繰り広げられるはずだ。
前日の第3ステージで宮澤崇史と小森亮平はタイムオーバーでレースを離脱。日本人選手として唯一レースに残った内間康平(ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO)は、1分46秒遅れのステージ93位でフィニッシュ。総合では123位につけている。
レース展開はレース公式サイト、選手コメントはランプレ・ISD公式サイトより。
セッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ2011第4ステージ結果
1位 アドリアーノ・マローリ(イタリア、ランプレ・ISD) 16'37"
2位 ルーカ・アスカーニ(イタリア、ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO) +08"
3位 ローリー・スザーランド(オーストラリア、ユナイテッドヘルスケア) +09"
4位 ステファン・シューマッハー(ドイツ、ミケ・グエルチョッティ) +15"
5位 ラスロ・ボドロギ(ハンガリー、チームタイプ1)
6位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・ISD) +17"
7位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・ネーリソットリ)+19"
8位 ルーベンス・ベルトリアーティ(スイス、チームタイプ1) +22"
9位 ロベルト・フェルスター(ドイツ、ユナイテッドヘルスケア) +29"
10位 フェデリーコ・カヌーティ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +35"
93位 内間康平(日本、ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO) +1'46"
個人総合成績
1位 エマヌエーレ・セッラ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ) 10h49'10"
2位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・ISD) +30"
3位 ステファノ・ピラッツィ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +32"
4位 アドリアーノ・マローリ(イタリア、ランプレ・ISD) +43"
5位 ローリー・スザーランド(オーストラリア、ユナイテッドヘルスケア) +46"
6位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・ネーリソットリ)+48"
7位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、FDJ) +1'03"
8位 ステファン・シューマッハー(ドイツ、ミケ・グエルチョッティ) +1'05"
9位 アンヘル・ビシオソ(スペイン、アンドローニ・ジョカトリ) +1'08"
10位 ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ) +1'11"
123位 内間康平(日本、ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO) +23'44"
ポイント賞
エマヌエーレ・セッラ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ)
山岳賞
ホセ・ルハノ(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ)
新人賞
ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・ISD)
チーム総合成績
コルナゴ・CSFイノックス
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
![16分37秒のトップタイムで優勝したアドリアーノ・マローリ(イタリア、ランプレ・ISD)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/03/26/malori_photoscanferla_3155-2.jpg)
この平坦コースを平均51.635km/hで駆け抜け、16分37秒のトップタイムを叩き出したのは、弱冠23歳のマローリ。2008年のロード世界選手権U23個人TTで優勝を飾っているイタリアの星が、地元エミリア・ロマーニャ州(パルマ出身)でプロ初勝利をマークした。
![ステージ3位・9秒遅れ ローリー・スザーランド(オーストラリア、ユナイテッドヘルスケア)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/03/26/sutherland_photoscanferla_3171.jpg)
同じランプレ・ISD所属の若手ディエゴ・ウリッシ(イタリア)もステージ6位と好走し、総合2位にジャンプアップした。ウリッシも将来を嘱望される若手であり、2006年から2年連続世界選手権ジュニアロードレースで優勝。プロ1年目の昨年はツール・ド・ポローニュで総合8位。今年パリ〜ニースの最終ステージで果敢に逃げ、ステージ2位に入っている。
![ステージ4位・15秒遅れ ステファン・シューマッハー(ドイツ、ミケ・グエルチョッティ)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/03/26/schumacher_photoscanferla_3173.jpg)
セッラはステージ33位に沈んだが、ウリッシから30秒、ステファノ・ピラッツィ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)から32秒のリードを守って総合リーダーの座をキープ。リーダージャージを着て翌日の最終ステージに挑むことになった。
![ステージ33位・1分01秒遅れ エマヌエーレ・セッラ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/03/26/sella_photoscanferla_3165.jpg)
前日の第3ステージで宮澤崇史と小森亮平はタイムオーバーでレースを離脱。日本人選手として唯一レースに残った内間康平(ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO)は、1分46秒遅れのステージ93位でフィニッシュ。総合では123位につけている。
レース展開はレース公式サイト、選手コメントはランプレ・ISD公式サイトより。
セッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ2011第4ステージ結果
1位 アドリアーノ・マローリ(イタリア、ランプレ・ISD) 16'37"
2位 ルーカ・アスカーニ(イタリア、ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO) +08"
3位 ローリー・スザーランド(オーストラリア、ユナイテッドヘルスケア) +09"
4位 ステファン・シューマッハー(ドイツ、ミケ・グエルチョッティ) +15"
5位 ラスロ・ボドロギ(ハンガリー、チームタイプ1)
6位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・ISD) +17"
7位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・ネーリソットリ)+19"
8位 ルーベンス・ベルトリアーティ(スイス、チームタイプ1) +22"
9位 ロベルト・フェルスター(ドイツ、ユナイテッドヘルスケア) +29"
10位 フェデリーコ・カヌーティ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +35"
93位 内間康平(日本、ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO) +1'46"
個人総合成績
1位 エマヌエーレ・セッラ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ) 10h49'10"
2位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・ISD) +30"
3位 ステファノ・ピラッツィ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +32"
4位 アドリアーノ・マローリ(イタリア、ランプレ・ISD) +43"
5位 ローリー・スザーランド(オーストラリア、ユナイテッドヘルスケア) +46"
6位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・ネーリソットリ)+48"
7位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、FDJ) +1'03"
8位 ステファン・シューマッハー(ドイツ、ミケ・グエルチョッティ) +1'05"
9位 アンヘル・ビシオソ(スペイン、アンドローニ・ジョカトリ) +1'08"
10位 ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ) +1'11"
123位 内間康平(日本、ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO) +23'44"
ポイント賞
エマヌエーレ・セッラ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ)
山岳賞
ホセ・ルハノ(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ)
新人賞
ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・ISD)
チーム総合成績
コルナゴ・CSFイノックス
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
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